ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CHRYSLER DODGE DART 270 1970 USA

CHRYSLER DODGE DART 270
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE DART 270


IXO CLC066 1/43 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 4.5L 180HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでダッジ ダートのミニカー検索

クライスラー ダッジ ダート 270  (ヨーロッパ仕様) アメリカ 1970年

 

 クライスラーグループで戦後のダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1960年代のダッジのラインナップにはフルサイズのポラーラ、モナコ、中級車のコロネット、コンパクトカーのダートなどがありました。1960年に登場したダート 初代はフルサイズの大型車でしたが、徐々にサイズダウンされ1963年の3代目はコンパクトカーになりました。ダートは1967年に4代目にモデルチェンジし1976年まで生産されました。画像のミニカーは1964年に登場したタービンカーに似せた特徴的なライトの形状から1965年頃のダート 3代目なのですが、ミニカーは1970年式と表示されていて素性が不明でした。

 

 良く見るとボンネット先端の左側に「Barreiros」というロゴが付いていたのでそれを頼りに調べると、Barreiros(バレイロス)とはスペインの自動車会社でクライスラー ヨーロッパの傘下だということが分かりました。結局この車はスペインで生産されたヨーロッパ仕様のダートであると判明しました。270というモデルはアメリカではV型8気筒4.5Lエンジンを搭載していましたが、ヨーロッパ仕様も同じかどうかは不明です。この車は厳密にはアメリカ車ではないのですが、当時のクライスラーのセダンということでアメリカ車の区分に載せています。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたイクソ製です。このミニカーは元々はスペインのミニカー付雑誌の「Nuestros Queridos Coches (親愛なる車の意)」シリーズ用として作られたものでした。これはそれを流用して室内などの仕上げレベルを上げてイクソのカタログモデルとしたものです。イクソらしい手堅いつくりで、室内などの細部の仕上げも丁寧で良く出来ています。イクソは仕上げレベルを変えて別ブランドのホワイトボックスでもダッジ ダート 1966年(アメリカ仕様)を発売しています。(このような雑誌付きミニカーで起こした型を使ってバリエーション展開しているのがイクソの強みです) これ以外の1960年代のダッジ ダートのミニカーはネオ(レジン製)の初代、ホットホイールの4代目 1/64、ジョニーライトニングの4代目 1/64、オートワールドの4代目 1/64などがあります。 以下はフロント(ボンネット先端のロゴ)/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE DART 270 1
CHRYSLER DODGE DART 270 2

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CHRYSLER DODGE CORONET SUPER BEE 1970 USA

CHRYSLER DODGE CORONET SUPER BEE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CORONET SUPER BEE


AMERICAN CAR COLLECTION 16 1/43 123㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.25m 全幅約1.95m エンジン 変速機: V型8気筒 7.2L (440cui)  395HP 4段変速
性能: 最高速208km/h  データーベースでダッジ コロネットのミニカー検索

クライスラー ダッジ コロネット スーパー ビー アメリカ 1970年

 

 クライスラーグループで戦後のダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1960年代後半のダッジのラインナップにはコンパクトカーのダート、中型車のコロネット、フルサイズのポラーラとモナコがありました。 1965年にコロネットの5代目が中型車として登場しました。2/4ドアセダン、2ドアクーペ/ハードトップ/コンバーチブル、4ドアワゴンがありました。搭載するエンジンは6気筒3.7LからV型8気筒4.5L/5.2L/5.9L/6.3L/7L(ヘミ)/7.2L(マグナム)とバリエーションが豊富で、ダッジ ブランドとして人気のあるモデルでした。(実車画像→ クライスラー ダッジ コロネット 1966)

 

 コロネットの2ドアクーペをベースにして、高性能なスポーツ仕様(マッスルカー)としてスーパービーが1968年に登場しました。スーパービーはV型8気筒6.3L(標準)/7L(ヘミ 425HP)/7.2L(395HP 6パック)エンジンを搭載し、サスペンションが強化され高性能タイヤを履いていました。4段変速で最高速度220km/h(7L)と高性能でした、なおスーパービーという名前は当時のクライスラーの中型車のボディがBボディと呼ばれていたことに由来しています。1970年にフロントグリルの意匠が変更されました。1970年代になるとマッスルカーの人気が低迷するようになり、スーパービーは1970年に生産中止となりました。ダッジ コロネットは1971年に6代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ クライスラー ダッジ コロネット 1971)

 

 

 ミニカーは2022年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションの1台です。フロントグリルが変更された1970年式で、ボンネットのパワーバルジに440というロゴがありますので、440cuiの7.2Lエンジン搭載車をモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソ系列のメーカーだと思われます。(ミニカーを台座に固定するネジに3角溝があるネジが使われていて、このネジを使用するのはイクソ系列のメーカーの特徴ですので) プロポーションが良く、特徴のあるフロントの顔付、7.2Lエンジン用のパワーバルジ、ホイールなど実車がリアルに再現されています。実車に忠実なカラーリングとナンバープレートも良く出来ています。このシリーズの別のミニカーの解説に書きましたが、定価が2000円ほどの安価なミニカーにここまでレベルの高い仕上げができるのは、本国アメリカではこのミニカーが大量に売れているからだと思います。(日本ではあまり売れないと思いますが、アメリカでは人気のある車種ですから) これ以外のコロネット スーパービーのミニカーはアーテルの1/18、ジョニーライトニングの1/64、レーシングチャンピオンの1/64、ホットホイールの1/64などがあります。 以下はフロント(パワーバルジ部拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE CORONET 1
CHRYSLER DODGE CORONET 2

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CHRYSLER PLYMOUTH CUDA 440 (HEMI CUDA) 1971 USA

CHRYSLER PLYMOUTH CUDA 440 (HEMI CUDA)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH CUDA 440 (HEMI CUDA)


MATCHBOX YMC02-M 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7.2L 390HP 4段変速
性能: 最高速215km/h  データーベースでプリムス バラクーダ/クーダのミニカー検索

クライスラー プリムス クーダ 440 (ヘミ クーダ) アメリカ 1971年

 

 プリムスはクライスラーの大衆車クラスで、1960年代後半のラインナップとしては、コンパクトカーのバリアント、中級車のベルヴェデアとサテライト、フルサイズのサヴォイとフューリー、スポーティカーのバラクーダ、GTX、ロードランナーなどがありました。1964年に登場したプリムス バラクーダ 初代はベルヴェデアをベースした2ドアファーストバックの小型スポーティカーで、大きなラップラウンドのリアウィンドーが特徴でした。エンジンは6気筒2.8L/3.7L(145HP)で、1965年にV型8気筒4.5L(235HP)が追加されました。(実車画像→ プリムス バラクーダ 1966)

 

 1967年にバラクーダ 2代目にモデルチェンジし、リアウィンドーは小さくなり、ハードトップクーペとコンバーチブルが追加設定されました。エンジンはV型8気筒5.2L/5.6L/7.2L/7Lヘミなど高性能エンジンが搭載されるようになり、マッスルカーとして発展していきました。特に高性能なヘミエンジン(半球型燃焼室でOHV方式の給排気バルブを持つ)を搭載したモデルはヘミ クーダと呼ばれるようになりました。(実車画像→ プリムス バラクーダ 1967)

 

 

 1970年にバラクーダ 3代目にモデルチェンジし、ダッジ チャレンジャーの姉妹車となりました。先代と全長は同じながら幅の広いスタイルとなり、ファーストバッククーペがなくなりました。豪華仕様はグランクーペ、高性能版はクーダと呼ばれるようになりました。先代と同様でV型8気筒7.2L(440キュービック インチ 390HP)ヘミ エンジンを搭載した440はヘミ クーダと呼ばれました。1971年にグリルのデザインが変更されヘッドライトが丸形4灯式となり、テールライトのデザインも変更されました。1972年には丸形2灯式ヘッドライトに戻りテールライトが丸形4灯式に変更され、1974年まで生産されました。最終型のバラクーダは最後のマッスルカーとしてマニアには人気があるそうです。

 ミニカーは1997年に発売されたマッチボックス製のマッスルカーシリーズです。バラクーダ 3代目の高性能版 クーダ 440 1971年式をモデル化しています。マッチボックスのマッスルカーシリーズは1960-1970年代のマッスルカー 十数種類をモデル化したものでした。このクーダ 440は作風はややレトロなのですが、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されとても良く出来ています。4灯式ヘッドライト、ボンネットのエアスクープ、リアスポイラー、派手なリアフェンダーのロゴ、室内などの細部も実車に忠実に再現されています。またカラーリングのせいで幅広の車体がより際だって見えます。ただし車高が高めに設定されているのだけは今ひとつです。これ以外のバラクーダ 3代目のミニカーはフランクリン ミントの1/24、ダンバリー ミントの1/24、GMPの1/18、アーテルの1/18、ジョニーライトニングの1/64、M2マシーンの1/64などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER PLYMOUTH CUDA 440 1
CHRYSLER PLYMOUTH CUDA 440 2

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CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T 1971 USA

CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CHALLENGER R/T


MATTEL MATCHBOX 0764ME 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 425HP 3/4段手動変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでダッジ チャレンジャーのミニカー検索

クライスラー ダッジ チャレンジャー R/T アメリカ 1971年

 

 フォード マスタングが大成功したことで、ライバルメーカーはマスタングに対抗するモデルを開発しました。GMのシボレー カマロ(ポンティアック ファイアーバード)、クライスラーのダッジ チャレンジャー(プリマス バラクーダ)、AMCのジャベリンなどが対抗馬として登場しました。1970年に登場したダッジ チャレンジャーのデザインは兄貴分の1966年チャージャーと同じデザイナーが担当し、サイドラインがよりダイナミックになっています。車幅が1.9mもあるので、幅広いフロントグリルは実にかっこいいです。同時に登場したプリムス バラクーダ 3代目はチャレンジャーの姉妹車でした。

 

 エンジンは6気筒3.7L(110HP)、V型8気筒5.2L/6.3L(330HP)、V型8気筒7L/7.2L(375HP)など多くのバリエーションがありました。高性能版のR/TはV型8気筒6.3L/7.2Lなどを搭載し、さらにV型8気筒5.6L(290HP)エンジンを搭載したトランザムレース用のホモロゲーションモデル T/A(トランザム)が2500台限定生産されました。チャレンジャーは初年度に8万台も売れて人気がありましたが、小型マッスルカーの需要は排ガス規制などの影響で低迷していき、チャレンジャーも1974年には生産中止となりました。1978年にチャレンジャー 2代目が登場しましたが、これは三菱 ギャラン ラムダのアメリカ仕様で、マッスルカーではありませんでした。

 

 

 ミニカーはマッチボックスのマッスルカーシリーズの1台で1998年に発売されました。マッチボックスのマッスルカーシリーズはいずれも良い出来ばえですが、このチャレンジャーもプロポーションが良く室内などの細部もよく出来ています。ただし当方の所有するこのチャレンジャーはマッチボックスのオリジナルではなく、2000年頃にマテルがマッチボックスの型を流用して製造したものです。オリジナルに比べると底板部分の塗装仕上げが省略されているようですが、それ以外はオリジナルと変わりないようです。(1997年にマッチボックスはマテル傘下のブランドになっています) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE CHALLENGER 1
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 2

 以下は2014年に発売されたGREEN LIGHTのチェレンジャー 「ワイルド スピード X2 2003」(型番86207)の画像です。新しいだけあって細かいところはよりリアルですが、個人的にはマッチボックスのややレトロな作風のほうが好きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 3
CHRYSLER DODGE CHALLENGER 4

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CRYSLER DODGE MONACO 1974 USA

CRYSLER DODGE MONACO
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CRYSLER DODGE MONACO


MINICHAMPS 400144772 1/43 131㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7.2L 220HP 3段変速/3段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでダッジ モナコのミニカー検索

クライスラー ダッジ モナコ アメリカ 1974年

 

 クライスラーグループのダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1970年代のダッジのラインナップにはコンパクトカーのコルトとダート、中型車のコロネット、フルサイズカーのポラーラとモナコ、スポーティカーのチャレンジャーなどがありました。ダッジモナコ 初代はフルサイズカーのカスタム 880の上級車として1965年に登場しました。当初は2ドアハードトップだけでしたが、その後4ドアセダン/ハードトップとワゴンが追加されました。エンジンは6気筒2.7L、V型8気筒5.2L/6.3L/7.2Lが搭載されました。1966年にカスタム 880はモナコに統合されました。1967年にフロントグリルなど外観が変更されました。(実車画像→ ダッジ モナコ 1965)

 

 1969年にモナコ 2代目が登場しました。V型8気筒6.3L/7.2Lエンジンが搭載され6気筒エンジンの設定はなくなりました。1970年にフロントグリルを囲むループバンパーが採用され、1972年にはリトラクタブルヘッドライトが採用されるなど、当時最新の流行を取り入れた外観の変更が行われました。(実車画像→ ダッジ モナコ 1969) (実車画像→ ダッジ モナコ 1973)

 

 

 1974年にモナコ 3代目が登場しました。ポラーラが廃止され、ダッジのフルサイズカーはすべてモナコ(スタンダード、カスタム、ロイヤル)となりました。先代で採用されたリトラクタブルヘッドライトは通常の固定式に戻りました。(1976年に再度採用されています) エンジンはV型8気筒5.2L/5.9L/6.6L/7.2Lがありました。1973年に中東戦争が勃発して第1次オイルショックが起こり燃費の悪い大型車は売れなくなり、アメリカ車はサイズが小さくなっていきました。1977年のモデルチェンジでモナコ 4代目が登場し、ロイヤル モナコ以外のモナコはフルサイズカーではなくインターミディエート(中型車)となりました。最終的に1978年にモナコは名前が消えましたが、1990-1992年にフルサイズカーとして名前が一時的に復活しました。(実車画像→ ダッジ モナコ 1977)

 ミニカーは2012年に発売されたミニチャンプス製です。1974年式のモナコ 3代目の4ドアセダンをモデル化しています。サイズが小さくなる前の大きなフルサイズカー(全長約5.7m)ですので、ミニカーも全長131㎜と大きなサイズで迫力があります。プロポーション、フロント/リア周りの造形、室内の造形などすべてにそつがないミニチャンプスらしい良い出来ばえです。ただ室内の仕上げは2000年頃のミニチャンプス製に比べるとやや簡素な仕上げになっています。 ミニチャンプスはポリス仕様やタクシー仕様など数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではポリス仕様がほとんどなのですが、アーテルのポリス仕様 1/18、コーギーのポリス仕様、グリーンライトのポリス仕様 1/18と1/43と1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CRYSLER DODGE MONACO 1
CRYSLER DODGE MONACO 2

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