ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CHEVROLET CHEVELLE SS 454 1970 USA

GM CHEVROLET CHEVELLE SS 454
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CHEVELLE SS 454


MATCHBOX YMC01-M 1/43 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7.4L 450HP 4段変速
性能: 最高速229km/h  データーベースでシボレー シェベルのミニカー検索

GM シボレー シェベル SS 454 アメリカ 1970年

 

 1950年代にヨーロッパ製の小型乗用車がアメリカに輸入され、セカンドカーとして使われました。この小型車需要への対応ではアメリカンモーターズ(AMC)の小型車(ランブラーなど)が先行していました。これに対してビッグ3(GM、フォード、クライスラー)も小型車(といっても3Lクラス)を登場させました。GMの小型車はコルベアやノバでしたが、1960年代中ごろになると小型車クラスとフルサイズのシボレーの間を埋める中型車としてシェベルやマリブが登場しました。(実車画像→ シボレー シェベル 1964)

 

 1964年に登場したシェベルはスタイルを見ても分かるように、元々はお買い得な6気筒エンジン搭載のファミリーカーといった位置付けでセダン、クーペ、コンバーチブル、ワゴンが揃っていました。しかしV型8気筒エンジンを搭載した高性能版のSSでシェベルはマッスルカーへの道を歩み始めました。特に1970年に登場したSS 454はV型8気筒7.4L(454CI(キュービックインチ) 450HP)エンジンを搭載し、クライスラーのヘミ エンジン搭載車(ダッジ チャージャーなど)に匹敵する当時最強のマッスルカーでした。マッスルカーの全盛期にシボレーはシェベルにその役割りを与えていたようです。1968年にはシェベル 2代目が登場し、1973年に登場した3代目は1978年に名前がマリブに変わりました。(実車画像→ シボレー シェベル SS 1968)

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたマッチボックス製です。1960-1970年代のマッスルカーをモデル化したマッチボックスの「マッスルカー シリーズ」の1台で、高性能版のSS 454をモデル化しています。メッキパーツのヘッドライトがレトロな作風なのでフロント部分がややシャープさに欠けますが、全体的なプロポーションは良くマッスルカー シェベルの雰囲気がうまく再現されています。スポークホイールにホワイトレター付タイヤ、赤いボディに黒いストライプのカラーリングなどの細部は実車に忠実です。これ以外のシャベルのミニカーはフランクリン ミントの1/24、アーテルの1/18、ジョニーライトニングの1/64、グリーンライトの1/64、ホットホイールの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CHEVELLE SS 454 1
GM CHEVROLET CHEVELLE SS 454 2

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CHAPARRAL 2J 1970 USA

CHAPARRAL 2J
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHAPARRAL 2J


MEBETOY 6628 1/43 91㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.68m 全幅約1.98m エンジン 変速機: V型8気筒 7.6L 760HP 3段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでシャパラル 2Jのミニカー検索

シャパラル 2J アメリカ 1970年

 

 1968年にスポーツカー選手権はプロトタイプカーの排気量を3L、スポーツカーの排気量を5Lに制限したので、大排気量のフォード GT40やシャパラルなどは出場できなくなりました。そこでシャパラルはカンナムに専念することになり、1968年シーズンは1967年に投入した2Gの改良型で参戦しました。この年もマクラーレンが圧倒的に強く全勝しています。このシーズン最後にはJ.ホールがレース中の追突事故で重傷を負いました。 (実車画像→ シャパラル 2G 1967 )

 

 1969年に新開発したシャパラル 2Hが登場します。2Hは従来のスポイラーによる空力利用を見直して、ボディ全体を楔形にして空気抵抗を減らす新しいデザインを採用していました。このデザインは目論見どおりにいかなかったようで、シーズン終盤には異様なほど大きなスポイラーを付けた2Hが登場しました。(実車画像→ シャパラル 2H 1969 )

 

 

 1970年にはシャパラルで最も独創的な設計がされたシャパラル 2Jが登場しました。2Jは真空掃除機と呼ばれましたが、その名のとおり掃除機のように車体下部の空気をファンで後方に吸出すようになっていました。車体は地面に張り付くことになり(グランドエフェクト効果)、強力なダウンフォースが常時得られるのでした。ファン駆動は専用の小型エンジンで行い、地面との隙間を最小限にする為に車体下部にスカートと呼ばれる緩衝材が付いていました。この方式はシーズン後に禁止とされ、この決定に失望したJ.ホールはカンナムから撤退しました。結局シャパラルはカンナムではマクラーレンに一度も勝てませんでした。その後シャパラルはローラ T333で1977年から再開されたカンナムに参戦したり、シャパラル初のオープンホイールの2Kで1979年からCARTシリーズに参戦しました。最終的に1982年にシャパラルとしてのレース活動を中止しました。 (実車画像→ シャパラル 2K 1979 )

 シャパラルが先鞭をつけたレースカーにおける自動変速機、スポイラー、真空掃除機方式(グランドエフェクト)などの技術は、その後のレースカーで全て一般化されました。(ファンを使うグランドエフェクトは禁止されましたが) 独創的な発想で「白い怪鳥」と呼ばれたシャパラルは、その技術の熟成不足と不運であまり勝てませんでしたが、レースカーの歴史に偉大な足跡を残しました。

 ミニカーは1972年に発売されたメーベトイ(マテル グラントロス)製の当時物です。1970年頃にアメリカのマテル社に買収されたメーベトイのミニカーはマテルお得意のフリーホイールを採用するようになったのですが、それを除けばメーベトイらしいセンスの良さが残っていました。このシャパラル 2Jも、最大の特徴であるリアのファンやボディ下部のスカート(黒い部分)などが再現されていて、リアカウルを開くと簡単な造形ですがエンジンなどがメッキパーツで再現されています。全体的な出来ばえは当時のミニカーとしてはレベルの高い物でした。これ以外の当時物ではマーキュリーやポリトーイがありました。当時物以外ではミニチャンプスがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とコクピットの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHAPARRAL 2J 1
CHAPARRAL 2J 2

 以下はフロント/リアのパネルの開閉ギミックとリアパネルを開いたエンジンルームの画像です。リア車軸の上にある金色の部分がファンを駆動する為の小型エンジンだと思われます。なお実車のエンジン部分はミニカーのような派手なカラーリングではありません。ファンもオレンジ色で目立つように誇張されていますが、実物は白か灰色の目立たない色でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHAPARRAL 2J 3
CHAPARRAL 2J 4

シャパラルのミニカー→ データーベースでシャパラルのミニカー検索"

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FORD MUSTANG I BOSS 429 1970 USA

FORD MUSTANG I BOSS 429
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG I BOSS 429


MATCHBOX YMC05 1/43 111㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.76m 全幅約1.81m エンジン 変速機: V型8気筒 4.9L 290HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでマスタング 初代(1968-1973年)のミニカー検索

フォード マスタング I ボス 429 アメリカ 1970年

 

 フォード マスタングはコンパクトカー ファルコン 初代をベースとしていたので当初はコンパクトカーでしたが、そのサイズは徐々に拡大され外観デザインも変わっていきました。(実車画像→ フォード ファルコン 1963) 1964年の外形寸法は全長4.61mX全幅1.73mでしたが、1967年に全長4.66mX全幅1.8m、1969年に全長4.76mX全幅1.82m、1972年には全長4.81mX全幅1.88mまで大きくなっています。フロントのデザインも1967年にノーズの奥行きが深くなり、1969年にグリル内にライトが追加されて4灯式となり、1970年には外側の2灯がインテークに代わり2灯式に戻り、1971年にはグリルが横幅いっぱいに広がりました。

 

 1969年のマイナーチェンジではボディがかなり大きくなり、よりスポーティな外観となりました。同時にファストバックにマッハ Iという高性能仕様が追加され、レース用のホモロゲーションモデルとしてボス(BOSS)シリーズも追加されました。ボス シリーズにはボス 302とボス 429の2タイプがあり、302はV型8気筒4.9L(302CI:キュービックインチ)(290HP)、429は7L(429CI)(375HP)エンジンを搭載していました。マスタングの高性能版としては、キャロル シェルビーがチューンしたシェルビー マスタング GT350/GT500もありました。1974年にマスタング 2台目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはマッチボックスのマッスルカーシリーズの一つで、1997年頃に発売されました。マッスルカーシリーズは1960-1970年代のマッスルカー(高性能車)を10数種類ほどモデル化したもので、いずれも当時の1/43のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。このシリーズは後にマテルやアーテルがその型を流用して仕上げレベルを多少落とした再生産品としても販売されました。このボス 429も灯火類がややレトロな作風ですが、実車の雰囲気がうまく再現されていてとても良い出来ばえです。フロントグリルやリアウィンドーのルーバー、室内などの細部もそこそこ良く再現されています。マスタング ボスのミニカーは、フランクリン ミントの1/24、ダンバリー ミントの1/24、アーテルの1/18、WELLY(ウィリー)の1/18と1/24、マテル メーベの1/43、グリーンライトの1/64、ジョニーライトニングの1/64などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD MUSTANG BOSS 439 1
FORD MUSTANG BOSS 439 2

 以下は2004年頃に販売されたマッチボックス製のフォード マスタング ボス 302 1970 (1/43 型番B6921)の画像です。マスタング40周年記念モデルとして、上述したボス 429の型を変更して再生産されたものです。BOSS 302のモデルとして、ボンネット上のエアスクープが取り外され、ボンネットとそれに連なるサイドの黒いストライプが追加されています。また実車同様にフロント グリルとリア パネルが黒く塗装されているので、塗装されてない429よりも迫力のある仕上がりとなっています。このミニカーは当時の定価が2000円くらいの比較的安価なミニカーでしたが、オリジナルの429の出来が良いのでこの302もかなり出来の良いミニカーとなっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG BOSS 302 1
FORD MUSTANG BOSS 302 2

 以下は1971年に販売されたマテル メーベトイ製のフォード マスタング ボス 302 1970 (1/43 型番6611)の画像です。上記マッチボックス製と同じボス 302をモデル化しています。メーベトイは1970年頃にアメリカの玩具メーカー マテル社の傘下となり、ブランド名がマテル メーベトイ(マテル グラントロス)に変わりました。マテルは転がり抵抗の少ないホイール(フリーホイール)を採用したホットホイール ブランドのミニカーを1968年に発売し、このミニカーは世界中で大ヒットしました。当時のホットホイールのミニカーはアメリカ人好みの派手な外観や色使いが特徴でした。(現在もこの特徴は続いていますが)

 メーベトイは独特の造形センスがあったブランドで、このマスタング ボス 302のミニカーもその流れを受け継いでいましたが、親会社のホットホイール風の味付けが加わっていました。プロポーションはまずまずながら、実際より派手な外観にデフォルメされ、ボディからはみ出した幅広タイヤはマテル流のフリーホイールが使われていました。ただこの派手なデフォルメは実車のイメージに合っていたので、迫力のある出来ばえのミニカーになっていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG BOSS 302 3
FORD MUSTANG BOSS 302 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(トランク開閉)の画像です。エンジンルーム内はFORDのロゴが付いたV8エンジンと補器類がそこそこリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG BOSS 302 5
FORD MUSTANG BOSS 302 6

シェルビー GT 350/500(1970年以前)のミニカー → データーベースでシェルビー GT 350/500(1970年以前)のミニカー検索

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CHRYSLER PLYMOUTH GTX 1970 USA

CHRYSLER PLYMOUTH GTX
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH GTX


MATCHBOX YMC07-M 1/43 121㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7.2L 395HP 4段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでプリムス GTX/ロードランナーのミニカー検索

クライスラー プリムス GTX アメリカ 1970年

 

 プリムスはクライスラーの大衆車クラスで、1960年代後半のラインナップとしては、コンパクトカーのバリアント、中級車のベルヴェデアとサテライト、フルサイズのサヴォイとフューリー、スポーティカーのバラクーダ、GTX、ロードランナーなどがありました。1967年に登場したプリムス GTX 初代は、ベルヴェデアをベースにしたハードトップ/コンバーチブルのマッスルカーでした。V型8気筒7.2L(375HP)エンジンを搭載し特別仕様のグリルや強化されたサスペンションを持つプリムスのスポーティカーの最上級車でした。オプションでより高性能のV型8気筒7L(425HP)ヘミ エンジンも搭載できました。(実車画像→ プリムス GTX 1967)

 

 1968年によりシンプルなデザインに変更されたGTX 2代目が登場しました。同時にV型8気筒6.3L(335HP)エンジンを搭載し装備を簡素化したGTXの廉価版のロードランナーが設定されたので、GTXは差別化で豪華な仕様となりました。1970年のマイナーチェンジで、フロントグリルが変更されコンバーチブルの設定がなくなりました。GTXとロードランナーは外観が同じように見えるので、軽量故に最高速が高く安価なロードランナーの方が人気が高かったそうです。(実車画像→ プリムス GTX 1968)

 

 

 1971年にループ型のバンパーでフロントグリルを囲った個性的なフロントグリルを持つGTX 3代目が登場しました。ただその頃にはマッスルカーの人気がなくなり販売は低調で、同年に生産中止となりました。同時にモデルチェンジしたロードランナー 2代目はロードランナー GTXに名前が変更され1974年まで生産されました。1975年にロードランナー 3代目が登場し1976年に小型車ボラーレの2ドア版となり1980年まで生産されました。マッスルカーはこんな具合にオイルショック対応の燃費改善と排ガス規制で消えていきました。このGTX 3代目あたりが最後のマッスルカーといえるでしょう。(実車画像→ プリムス GTX 1971)

 ミニカーは1998年に発売されたマッチボックス製のマッスルカーシリーズで、GTX 2代目の1970年式をモデル化しています。マッチボックスのマッスルカーシリーズは1960-1970年代のマッスルカー 十数種類をモデル化したものでした。このシリーズは作風はややレトロなのですが、プロポーションが良く室内や床下のサスペンションなどがリアルに再現され、当時としてはかなり良い出来ばえでした。このGTXもややレトロな作風ながら、特徴的なフロントグリルが良く再現され、ボンネット上のエアスクープ、サイドのストライプ、室内などの細部も実車に忠実に出来ています。これ以外のGTX/ロードランナーのミニカーはフランクリン ミントの1/24、アーテルの1/18、ヤトミン、グリーンライトの1/64、ジョニーライトニングの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER PLYMOUTH GTX 1
CHRYSLER PLYMOUTH GTX 2

 以下は2007年頃に発売されたヤトミンのビンテージ アメリカ車シリーズの1台で、プリムス GTX 1971 (1/43 型番94218)の画像です。GTX 3代目をモデル化しています。ループ型バンパーでフロントグリルを囲った迫力のあるフロントグリルが結構リアルで、実車の雰囲気がうまく再現されています。ボンネットの黒いパワーバルジ、ボディ側面やリアの「GTX」ロゴ、リアスポイラーなども実車に即しています。ヤトミンのビンテージ アメリカ車シリーズはどちらかというと廉価版(定価1400円)のミニカーでしたが、このGTXは値段以上に良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH GTX 3
CHRYSLER PLYMOUTH GTX 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH GTX 5
CHRYSLER PLYMOUTH GTX 6

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CHRYSLER DODGE DART 270 1970 USA

CHRYSLER DODGE DART 270
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CHRYSLER DODGE DART 270


IXO CLC066 1/43 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 4.5L 180HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでダッジ ダートのミニカー検索

クライスラー ダッジ ダート 270  (ヨーロッパ仕様) アメリカ 1970年

 

 クライスラーグループで戦後のダッジは高級車デソートと大衆車プリムスの間を埋めるブランドでした。1960年代のダッジのラインナップにはフルサイズのポラーラ、モナコ、中級車のコロネット、コンパクトカーのダートなどがありました。1960年に登場したダート 初代はフルサイズの大型車でしたが、徐々にサイズダウンされ1963年の3代目はコンパクトカーになりました。ダートは1967年に4代目にモデルチェンジし1976年まで生産されました。画像のミニカーは1964年に登場したタービンカーに似せた特徴的なライトの形状から1965年頃のダート 3代目なのですが、ミニカーは1970年式と表示されていて素性が不明でした。

 

 良く見るとボンネット先端の左側に「Barreiros」というロゴが付いていたのでそれを頼りに調べると、Barreiros(バレイロス)とはスペインの自動車会社でクライスラー ヨーロッパの傘下だということが分かりました。結局この車はスペインで生産されたヨーロッパ仕様のダートであると判明しました。270というモデルはアメリカではV型8気筒4.5Lエンジンを搭載していましたが、ヨーロッパ仕様も同じかどうかは不明です。この車は厳密にはアメリカ車ではないのですが、当時のクライスラーのセダンということでアメリカ車の区分に載せています。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたイクソ製です。このミニカーは元々はスペインのミニカー付雑誌の「Nuestros Queridos Coches (親愛なる車の意)」シリーズ用として作られたものでした。これはそれを流用して室内などの仕上げレベルを上げてイクソのカタログモデルとしたものです。イクソらしい手堅いつくりで、室内などの細部の仕上げも丁寧で良く出来ています。イクソは仕上げレベルを変えて別ブランドのホワイトボックスでもダッジ ダート 1966年(アメリカ仕様)を発売しています。(このような雑誌付きミニカーで起こした型を使ってバリエーション展開しているのがイクソの強みです) これ以外の1960年代のダッジ ダートのミニカーはネオ(レジン製)の初代、ホットホイールの4代目 1/64、ジョニーライトニングの4代目 1/64、オートワールドの4代目 1/64などがあります。 以下はフロント(ボンネット先端のロゴ)/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER DODGE DART 270 1
CHRYSLER DODGE DART 270 2

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