ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD ESCORT MK III GL 1982 UK

FORD ESCORT MK III GL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ESCORT MK III GL


SOLIDO 1315 1/43 93mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.97m 全幅約1.64m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 69HP 4段変速
性能: 最高速164km/h  データーベースでフォード エスコート MK IIIのミニカー検索

フォード エスコート MK III GL イギリス 1982年

 

 1980年にエスコート MK IIIが登場しました。先代までの後輪駆動方式を一新し、横置きエンジンによる前輪駆動方式、全輪独立懸架、ハッチバックのボディと最新技術を採用した小型車となりました。エンジンは従来の4気筒1.1L(50HP)と新設計の4気筒1.3L(69HP)/1.6l(79HP)で、4段変速で最高速167km/h(1.6L)の性能でした。ボディは当初3/5ドアハッチバックと3ドアワゴンだけでした。ハッチバックは小さなノッチが付いたもので、2.5ボックスと表現できるデザインでした。1983年には5ドアワゴン、カルマン製カブリオレが追加されました。

 

 1981年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞し、販売は先代同様に好調でした。1984年には1.6L(54HP)のディーゼルエンジンが追加されました。またフォルクワーゲン ゴルフ GTIに対抗して登場したSOHC4気筒1.6L(96HP)エンジンを搭載するスポーティ仕様のXR3は人気を博し、1983年に燃料噴射式(105HP)のXR3i、1985年にRSターボ(135HP)が追加されました。1986年まで生産され、4代目のエスコート MK IVにモデルチェンジしました。総生産台数は約150万台でした。

 

 

 ミニカーは1982年に発売されたソリド製の当時物です。エスコート MK IIIの初期型 GLをモデル化しています。ソリドの型番1300番台の1300シリーズは従来の1/43のシリーズを引き継ぐものでしたが、コストダウンで仕上げが簡素になっていました。(当時はそのようなコストダウンをした安価なミニカーが主流になっていました) このエスコート MK IIIもプロポーションは良いのですが、安っぽいホイールや塗装処理していないテールライトなど細部が簡素化されていて今一つの出来ばえです。(後年にホイールをまともな物に変更した復刻版的な物が発売されました) 1986年にテールスポイラーやオーバーフェンダーを追加したRS ターボが型番1207で発売され、それをさらにラリー仕様などにした物が型番1350でも発売されました。これ以外のエスコート MK IIIのミニカーはコーギーの当時物 1/36、ノレブの当時物、ポリスティルの当時物のXR3 1/25と1/40、ビテス、ミニチャンプス、バンガーズ、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD ESCORT MK III 1
FORD ESCORT MK III 2

 以下は1988年に発売されたソリド製の当時物 フォード エスコート III RS ターボ (1/43 型番1350)の画像です。上記の物にテールスポイラーやオーバーフェンダーを追加してRS ターボのラリー仕様に仕立てています。ホイールが少しだけまともな物に変更されていて、デカールの違いで3種類ほどのバリエーションがありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ESCORT MK III RS TURBO 1
FORD ESCORT MK III RS TURBO 2

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FORD SIERRA XR4i 1983 UK

FORD SIERRA XR4i
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i


VANGUARDS VA12200 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型6気筒 2.8L 150HP 5段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでフォード シエラのミニカー検索

フォード シエラ XR4i イギリス 1983年

 

 イギリスのコルチナとドイツのタウヌスの両車を後継する車としてシエラが1982年に登場しました。従来のコルチナ/タウヌスの3ボックスセダンとは全く異なるフロントグリルのない空力的なハッチバックスタイルは1981年に公開されたスタイリング実験車プローブ IIIがベースとなっていました。(実車画像→ フォード プローブ III) 先進的な外観ながら中身は旧来通りの後輪駆動車で、当初は5ドアハッチバックとエステートワゴンの2タイプでした。当時のアメリカ フォードはこのデザインをエアロルックと称して好んで採用しており、シエラとよく似たデザインのトーラス(1985年)はヒットしました。しかしヨーロッパ(特に保守的なイギリス)ではセダンが設定されないこのハッチバックデザインは不評でした。

 

 エンジンは4気筒1.3L/1.6L/2L(105HP)、V型6気筒2.3L(114HP)、4気筒2.3Lディーゼル(67HP プジョー製)があり、5段変速で最高速187km/h(2L)の性能でした。1983年に3ドアハッチバックが追加され、それにV型6気筒2.8L(150HP)エンジンを搭載し特徴的な2枚のリアスポイラーを付けた高性能版のXR4iが登場しました。XR4iは1985年にフルタイム4WDを採用した5ドアハッチバック XR4x4に発展しました。1986年にグループA ツーリングカーレース用にDOHC 4気筒2L(204HP)ターボエンジンを搭載した3ドアハッチバックのRS コスワースが限定生産され、これをさらに225HPにパワーアップしたRS500も開発されました。これらはラリーやレースで活躍しました。シエラは後輪駆動車でしたので、その特性を生かせる高性能版は人気がありました。

 

 

 1987年のマイナーチェンジで中期型となり、ヘッドライトの横にウインカーが付いたデザインに変更され、セダンを要望するニーズに対応して4ドアノッチバックセダンのサファイアが追加されました。1987年に5ドアワゴン(ターニア)が追加されました。1988年からRS コスワースはサファイアがベースとなり、1990年にはフルタイム4WDが採用され サファイア RS コスワース 4x4に変わりました。1989年のマイナーチェンジで後期型となりウインカーなどがスモークレンズに変わりました。1992年に後継車モンデオが登場し、シエラの名前は一代限りとなりました。

 ミニカーは2011年に発売されたバンガーズ製です。初期の高性能版XR4i(右ハンドル イギリス仕様)をモデル化しています。コーギー系列のバンガーズのミニカーは1970年代のコーギーを思わせるややレトロな作風に最近のリアルな細部再現を追加して丁寧に仕上げられています。このシエラもプロポーションが正確で、実車がうまく再現されています。灯火類や室内、エッチングメタル製のワイパー、リアスポイラーやウィンドー周りの黒いモールなどの細部も良く出来ています。バンガーズはRS コスワースとそのレース仕様や4ドアのサファイアなどバリエーションが20種類ほどあります。これ以外のシエラのミニカーはソリドの当時物 XR4i、ポリスティルの当時物 XR4i、コーギーの当時物 1/36、トロフューの当時物 レース仕様、シャバックの当時物 サファイア、ビテスの当時物 サファイア レース仕様、ミニチャンプスのRS コスワース、オックスフォードの1/76などたくさんあります。実車の人気を反映しているのだと思いますが、モデル化されているのはほとんどが高性能版で、大人しい5ドアハッチバックは人気がなくコーギーの1/36と最近のネオ(レジン製)ぐらいしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD SIERRA XR4i 1
FORD SIERRA XR4i 2

 以下は1985年に発売されたソリド製の当時物 フォード シエラ XR4i (1/43 型番1340)の画像です。当時の定価が600円ほどの廉価版ミニカーでしたが、以前の廉価版ミニカーでよく使われていた安っぽい外観のフリーホイールを使わなくなったので見た目がかなり良くなりました。XR4iの特徴である2枚のリアスポイラーをきちんと再現しているなど価格を考えるとまずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA XR4i 3
FORD SIERRA XR4i 4

 以下は1989年に発売されたトロフュー製の当時物 フォード シエラ RS コスワース ストリート仕様 (1/43 型番01.88.6)の画像です。トロフューはレース仕様のモデル化がメインですが、これはそのベースとなるストリート仕様です。プロポーションが良く、支柱の付いた大きなリアスポイラーを持つRS コスワースがうまく再現されています。リアライトなど灯火類の塗装処理がされていませんが、トロフューのミニカーはそれをデカール処理するのが基本となっています。(トロフューはレース仕様がメインなので、デカール処理が必須だからです) ミニカーの箱には灯火類と車名ロゴのデカール以外にもドアミラーやワイパーの後付けパーツが付属していますので、それらを使えばもっと見ばえが良くなります。(ただしドアミラーなどをキチンと付けるのはかなり面倒です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA RS COSWORTH 1
FORD SIERRA RS COSWORTH 2

 以下は1987年に発売されたドイツのシャバック(SHABACK)製の当時物 フォード シエラ サファイア (1/46 型番1080)の画像です。トランク部分にGHIAのロゴがあるので、上級グレードのギア仕様をモデル化しているようです。シャバックらしいシャープな造形で実車がうまく再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。リアウィンドーの左右には樹脂製のカバーのようなものが付いているのですが、これは実車に付いているカバーを忠実に再現したものでこの部分は妙に凝った作りになっています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック仕様となっています。なおこのモデルはフロントにグリルが無いのですが、サファイアの実車画像を見ると小さなグリルが付いています。左ハンドル仕様なのでドイツ版のサファイアですが、シャバックがこのような部分を手抜きするとは思えませんのでドイツ版にはグリルのないタイプがあったのでしょう。シャバックは1/24でもサファイアをモデル化していますが、フロントグリルがある物(右ハンドル)とない物(左ハンドル)を作り分けています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE 1
FORD SIERRA SAPPHIRE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE 3
FORD SIERRA SAPPHIRE 4

 以下は1992年に発売されたビテス製の当時物 フォード シエラ サファイア RS コスワース ロードカー (1/43 型番716)の画像です。サファイアの高性能版 RS コスワースをモデル化しています。上記シャバック製のサファイアとそっくりですが、リアウィンドー横のカバーが全く同じ造形であることから、シャバック製の型を流用していることがわかります。基本的にはシャバック製とほとんど同じなのですが、よく見ると実車(RS コスワース)と同様にボンネット部分に放熱用のスリットとリアスポイラーが追加されていて、ホイールが変更されています。(単に型を流用しただけではないところに、ビテスの拘りが感じられます) ビテスはバリエーションでラリー仕様も数種類作っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 1
FORD SIERRA SAPPHIRE RS COSWORTH 2

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ASTON MARTIN V8 COUPE 1987 UK

ASTON MARTIN V8 COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN V8 COUPE


MINICHAMPS 400137721 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.83m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 5.3L 320HP 
5段変速/3段自動変速
性能: 最高速248km/h  データーベースでアストン マーチン V8のミニカー検索

アストン マーチン V8 クーペ イギリス 1987年

 

 1972年にアストン マーチン DBS V8は名前をV8に変えました。DBS V8で評判の良くなかった4灯式ヘッドライトを2灯式(6気筒版DBSの最終型ヴァンテージとほとんど同じ)に変更し、AM V8と呼ばれるシリーズ 2に変わりました。エンジンはDBS V8と同じボッシュの燃料噴射を採用したV型8気筒5.3L(320HP)でした。ただしこのエンジンは北米の排ガス規制に対応できなかったようで、1973年には燃料噴射をキャブレターに変更して、シリーズ 3に変わりました。この変更でシリーズ 3はボンネット上に大きな開口部を持つパワーバルジが追加されました。

 

 1974年にV8をベースにした4ドアサルーンのラゴンダが登場しました。1978年に「OSCAR INDIA」と呼ばれるシリーズ 4が登場し、コンバーチブルのボランテが設定されました。バンパー下にエアダクトを設けたことで、ボンネット上の開口部は閉じられ、リアにスポイラー的処理が追加されました。この頃には排ガス規制でエンジンは240HPほどにパワーダウンしていました。1986年に最終型のシリーズ 5が登場し、エンジンは燃料噴射方式に戻りましたので、ボンネットのパワーバルジがなくなりました。1989年に後継車のヴィラージュにモデルチェンジしました。

 

 

  ミニカーは2012年に発売されたミニチャンプス製です。前述したミニチャンプス製のDBS同様に良い出来ばえです。1987年式ですので最終型シリーズ 5のモデル化のはずですが、ボンネット上のパワーバルジが残っていてバンパー下周りの造形もシリーズ 5とは違うような気がします。ただ手作りのような車ですから色々とバリエーションがあったのでしょう。 ミニチャンプスはボランテもモデル化しています。これ以外のV8のミニカーは、ポリスティルの1/25 ボランテ、コーギーの1/36で映画'007 リビング デイライツ'(1987年)のボンドカー仕様、オートアートの1/18、スパークなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN V8 COUPE 1
ASTON MARTIN V8 COUPE 2

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JAGUAR XJS 1991 UK

JAGUAR XJS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJS


DETAIL CARS ART130 1/43 109mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.85m 全幅約1.8m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4L 223HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでジャガー XJSのミニカー検索

ジャガー XJS イギリス 1991年

 

 ジャガー E タイプの後継として1975年にXJ-Sが登場しました。E タイプのようなコアなスポーツカーではなく、名前からも分かるようにXJシリーズのスポーティなGTという位置づけでした。XJ シリーズのホイールベースを短縮したシャーシに、E タイプのV型12気筒5.3L(295HP)エンジンを搭載し、最高速245km/hの性能でした。ロングノーズのE タイプのイメージを継承していて、リアフェンダー上のフィンのような造形が特徴のユニークなデザインでした。当初はクーペしかありませんでしたが、1983年にタルガトップ形式のカブリオレ、1988年にフルオープンのコンバーチブルが追加されました。

 

 1981年のマイナーチェンジでエンジンが高効率(High Efficiency)化され車名にHEが追加され、1983年に6気筒3.6L(220HP)エンジンが追加されました。1991年のマイナーチェンジで6気筒が4L(223HP)に変更され、名前がXJS(-が付かない)に変わりました。その際にキャビン後部のデザインが変更され、特徴的だった3角形のテールライトが横長の大型の物に変わりました。1993年には12気筒が6L(318HP)に拡大され、1994年には6気筒エンジンが新型に変わり、1996年に生産中止となりました。XJ-S/XJSシリーズの総生産台数は約11万台で、後継車はXK8でした。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたディテールカー製です。横長のテールライトとなった1991年式のXJSをモデル化しています。ディテールカーは主にこの類のスポーツカーをモデル化していて、当時としてはいずれも良い出来ばえでした。このXJSもプロポーションが良く、ロングノーズのデザインがうまく再現されています。灯火類や室内などの細部の仕上げも結構リアルで良く出来ています。ディテールカーはバリエーションでXJS コンバーチブルもモデル化しています。これ以外のXJ-S/XJSのミニカーは、コーギーのXJ-S 1/36、ポリスティルのXJ-S1/25、トミカのXJ-S 1/67、アートアートのXJ-S 1/18、ミニチャンプスのXJ-S、オックスフォードのXJS 1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR XJS 1
JAGUAR XJS 2

 以下は同時期に発売された上記のバリエーションのジャガー XJS コンバーチブル ソフトトップ仕様 (1/43 型番132)の画像です。幌を閉じた物もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJS 1
JAGUAR XJS 2

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JAGUAR XJ220 1992 UK

JAGUAR XJ220
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJ220


MINICHAMPS 430102222 1/43 117㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.93m 全幅約2.00m エンジン 変速機: DOHC 6気筒ツインターボ 3.5L 550HP 5段変速
性能: 最高速347km/h  データーベースでジャガー XJ220のミニカー検索

ジャガー XJ220 イギリス 1992年

 

 ジャガー XJ220のプロトタイプはジャガーの技術者やデザイナーの余暇の趣味として製作され、1988年のバーミンガム モーターショーで発表されました。市販予定はなかったのですが、注文が殺到しジャガーとレーシングチーム TWR(トム ウォーキンショー レーシング)が連携して市販されました。エンジンやシャーシは当時のグループCカー XJR-10をベースにしていました。DOHC 6気筒3.5Lツインターボ(550HP)エンジンをアルミハニカム構造のシャーシにミドシップ搭載し、サスペンションはダブルウィツシュボーン式とレースカーそのままの構造でした。(実車画像→ ジャガー XJR-10)

 

 ただし内装はコノリーレザーを使ったジャガー伝統の豪華な仕様となっていました。(さすがにウッドパネルは使っていなかったですが) 名前が示すように最高速220マイル/h(352km/h)が目標でしたが、実際には216マイル/h(346km/h)で、それでも当時世界最速でした。市販化に時間がかかり、実際に販売されたのは1992年でした。その間に市場は不況になり、さらに前述のTWRが1990年に開発したレースカーの公道仕様車 XJR-15(V型12気筒6L(450HP)エンジン)と競合することになりました。その為、販売台数は約280台と当初の予想ほどは売れませんでした。(実車画像→ ジャガー XJR-15)

 

 

 ミニカーは1994年に発売されたミニチャンプス製です。実車のイメージが実にうまく再現されていて、リアライト周りや室内などの細部もリアルに出来ています。リアカウルの透明なフードの下に見えるエンジンもそこそこ良く再現されています。これ以外のXJ220のミニカーはレース仕様も含めてディテールカー、デルプラドの世界の名車シリーズ、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR XJ220 1
JAGUAR XJ220 2

 以下は1994年に発売されたディテールカー製のジャガー XJ220 (1/43 型番171)の画像です。フロントの造形が今ひとつの感じがしますが、これも結構良く出来ています。ドア開閉ギミック付で、室内やリアのエンジンもまずまずの良い出来ばえです。左ハンドル仕様になっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJ220 3
JAGUAR XJ220 4

 以下は2001年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズのジャガー XJ220 (1/43 No.31)の画像です。全体的にやや腰高な感じがしてあまりかっこよく見えません。安価な雑誌付きミニカーですので、細部の仕上げは値段相応で、カラーリングも個人的には今一つの感じがします。これも左ハンドル仕様です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJ220 5
JAGUAR XJ220 6

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