ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 1971 JAPAN

MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3)


DIAPET 292 1/40 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.07m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 2ローター 491X2cc 105HP 4段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマツダ サバンナ RX-3のミニカー検索

マツダ サバンナ GS-X (RX-3) 日本 1971年

 

 マツダ ファミリア (プレスト)の上級車として1971年にグランド ファミリアが登場し、その姉妹車としてロータリーエンジンを搭載するサバンナ(RX-3)が登場しました。(実車画像→ マツダ グランド ファミリア)  サバンナは丸型4灯式ヘッドライト、グランド ファミリアは角形2灯式ヘッドライトで前後グリルのデザインが変えてあり、サバンナは全般的にスポーティなデザインになっていました。サバンナにはセダンとクーペがあり、1972年にはスポーツワゴンが追加されました。

 

 サバンナの当初のエンジンは10A型(105HP)が搭載され、4段変速で最高速180km/h(クーペ)、前輪ディスクブレーキを装備していました。1972年の日本GPでスカイライン GT-Rの連勝を止めたサバンナのレース仕様車(10A搭載)をベースにして、12A(125HP)エンジンを搭載したサバンナ GTが1972年に追加されました。この車はトヨタ カローラ レビンのような硬派の高性能スポーツカーでした。1973年のマイナーチェンジでグリルの意匠を変えた後期型となりました。1978年に後継車のサバンナ RX-7にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1972年に発売されたダイヤペット製の当時物です。実車(前期型)の雰囲気がそこそこうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。特徴的なボンネット上のルーバーとリアウィンドー横のルーバーも再現されています。これ以外の当時物ミニカーはトミカのGTがありました。少し前の物では全てクーペですが、京商の1/43と1/64、エブロの後期型、国産名車コレクションの前期型などがあります。また小スケールではトミカ リミッテド、コナミ、カプセル Mテックなどがあります。さらに最近ではハイストーリーのスポーツワゴン、イグニッションモデルの後期型、京商のレース仕様、スパークのルマン仕様などでもモデル化されていてRX-3の人気が再燃しています。なおグランド ファミリアは人気がないようで2022年現在でもモデル化されていないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 1
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 2

 以下は2004年に発売されたエブロ製のマツダ サバンナ クーペ 後期型(1/43 型番43545)の画像です。エブロらしいリアルな造形で、ホイールや灯火類などの細部もリアルでかなり良い出来ばえです。特に後期型で変更されたフロントグリル/テールライトが実車に即してリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 3
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 3
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 4

 以下は2007年に発売された国産名車コレクション製のマツダ サバンナ クーペ GT 前期型(1/43 No.38) の画像です。メーカーはノレブで、安価な雑誌付きミニカーながら、老舗のノレブらしいそつのない造形で、これもかなり良く出来ています。ホイールや灯火類、室内などの細部も上記エブロ製とほとんど同じようなレベルに仕上がっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 5
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 5
MAZDA SAVANNA GS-X (RX-3) 6

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MAZDA LUCE CUSTOM GR (RX-4) 1972 JAPAN

MAZDA LUCE CUSTOM GR (RX-4)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE CUSTOM GR (RX-4)


DIAPET 1124 (G12) 1/40 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.24m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 2ローター 573X2cc 130HP 5段変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでマツダ ルーチェのミニカー検索

マツダ ルーチェ カスタム GR (RX-4) 日本 1972年

 

 マツダ ルーチェ 2代目が1972年に登場しました。初代のベルトーネによる上品なデザインから一転して、アメリカ車風の派手なデザインとなりました。バンパーとグリルを一体化したバンパーグリルはこの時代の国産車(トヨタ クラウン MS60やトヨタ マーク IIなど)に流行ったデザインでした。当初は4ドアセダンとファーストバックの2ドアハードトップ、1973年にワゴンが追加されました。(実車画像→ マツダ ルーチェ ハードトップ)

 

 当初のエンジンは12A(130HP)のロータリーだけで、AP(Anti Pollusion)と称する低公害エンジンが設定されていました。ハードトップのGS IIは5段変速で最高速190km/hの性能でした。1973年にはレシプロの4気筒1.8L(100HP)と13B(135HP)ロータリーが追加されました。1975年に後期型にマイナーチェンジされ、フロントの意匠が変更されました。1977年にルーチェ レガート (ルーチェ 3代目)が登場し、1978年に生産中止となりました

 1973年にオイルショックが起こり原油価格が高騰し、燃費の良くないロータリーエンジン車が売れなくなりました。私の最初のマイカーがこのルーチェ ハードトップ 前期型の中古車でした。初期のロータリーエンジンでしたのでとてつもない加速力があり、その分ガソリンとエンジンオイルを食いました。(中古車だったのでエンジンのコンプレッションが低下していて、冬場の最悪燃費は3km/Lでした、当時のガソリンは120円/Lぐらいでした) 私にとっては良くも悪くも色々な思い出のある懐かしい車です。

 

 

 ミニカーは1973年に発売されたダイヤペット製の当時物でで、4ドアセダンにハードトップと同じ派手なフロントグリルを備えた カスタム GRをモデル化しています。プロポーションが良くダイナミックなボディをうまく再現してあり、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットは販促用のルーチェ ハードトップのシガレットケース(全長220㎜ほどのブロンズ仕上げの置物)も作っていて、それも持っています。当時物ミニカーとしてはトミカが後期型セダンをモデル化していました。当時物以外ではハイストーリー(レジン製)が前期型セダンをモデル化しています。実車は当時結構人気が有ったと思うのですが、これ以外のミニカーは無いようです。どこかで私のマイカーだった濃緑メタリックのハードトップ GS IIを1/43ダイキャスト製でモデル化してくれませんかね 即決で買いますけど。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA LUCE CUSTOM GR (RX-4) 1
MAZDA LUCE CUSTOM GR (RX-4) 2

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MAZDA ROADPACER 1974 JAPAN

MAZDA ROADPACER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA ROADPACER


JAPANESE CAR COLLECTION 126 1/43 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.85m 全幅約1.89m エンジン 変速機: 2ローター 654X2cc 135HP 3段自動変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでマツダ ロードペーサーのミニカー検索

マツダ ロードペーサー 日本 1974年

 

 トヨタ センチュリーや日産 プレジデントといった最高級車市場にマツダはロードぺーサーで1975年に参入しました。ただ一から自社開発するのは当時のマツダ(東洋工業)には荷が重く、この車はオーストラリアのGM ホールデン社から輸入した1974年式の右ハンドルの大型車プレミア (PREMIER 実車画像)を改造した物でした。内外装を高級に仕上げ、13B型エンジン(135HP)にジャトコ(日本自動変速機)製の3段自動変速機を組み合わせて、最高速は165km/hでした。

 

 低回転域でのトルクに難があるロータリーエンジンはこの手の高級車には不向きなこともあって、この車はあまり出来が良くなかったようです。1979年の生産中止までに約800台ほどしか生産されていません。結局国内の最高級車市場の牙城(センチュリやプレジデントの市場)は崩せなかった訳です。なお同時期にいすゞ自動車も同じホールデン プレミアを輸入してステーツマン デビルの名前で販売していましたが、これもほとんど売れませんでした。

 1970年代にマツダはロータリーエンジン搭載車でのフルラインナップを計画しており、このロードペーサーもその計画の一環でした。また軽自動車でもシャンテに搭載する予定でしたが、さまざまな事情で実現しませんでした。1973年のオイルショックが起こるまでは、ロータリーエンジン車は輝いていたのですが。。。

 

 

 ミニカーは2010年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーは不明ですが、おそらくイクソではないかと思います。このロードぺーサーは国産名車コレクションシリーズの中でも、かなり出来の良い部類だと思います。ただ実車がほとんど知られていないので、あまり欲しい人はいないでしょう。これの型を流用してFIRST43からもロードぺーサーが発売されました。当時物ミニカーとしてはトミカ ダンディ製がありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA ROADPACER 1
MAZDA ROADPACER 2

 以下は1976年に発売されたトミカ ダンディの当時物ミニカーのロードペーサー(1/49 型番D49)の画像です。実車に人気が無かったので、これは多分販促用に作ったものを市販したのだと思われます。スケールが1/49と中途半端ですが、当時物としてはかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA ROADPACER 3
MAZDA ROADPACER 4

 以下はボンネット開閉ギミック/室内の画像と国産名車コレクション製と並べてみた画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA ROADPACER 5
MAZDA ROADPACER 6

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MAZDA COSMO AP (RX-5) 1975 JAPAN

MAZDA COSMO AP (RX-5)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA COSMO AP (RX-5)


DIAPET 1379 (G52) 1/40 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 2ローター 654X2cc 135HP 5段変速 3速自動変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでマツダ コスモのミニカー検索

マツダ コスモ AP (RX-5) 日本 1975年

 

 マツダ コスモ 2代目は北米市場を見据えた高級スペシャリティーカーとして、1975年に登場しました。ルーチェをベースにしたシャーシに、特徴的なセンターウインドウを持つピラード ハードトップを載せ、フロントはいかにもアメリカ向けの顔付でした。このスタイルは国内でも人気を呼び、性能的にも優れていたので1975年のカー オブ ザ イヤーを受賞しています。エンジンは12A型(125HP)/13B(135HP)ロータリーエンジンと4気筒2L(110HP)/1.8L(100HP)レシプロのエンジンで、何れも排ガス規制対応のAP(Anti Pollusion)と称する低公害エンジンでした。(車名のAPの由来です) 3段AT/5段変速で最高速195km/hの性能でした。

 

 1979年のマイナーチェンジで、丸型4灯ヘッドライトを角形2灯に変え、テールライト形状も変更した後期型となりました。1977年にはランドウトップというノッチバックのレザー張りハードトップを持つコスモ Lが追加されました。豪華なスペシャリティーカーでありながら、発売して半年で2万台以上が売れるほど大ヒットしました。1978年に発売されたトヨタ セリカ XXなどに代表される、高級なスペシャリティーカー市場を開拓した車でした。1981年にコスモ 3代目にモデルチェンジしました。

 

 

 以下は1975年に発売されたダイヤペット製の当時物です。前期型のモデル化で、プロポーションが良く特徴的なセンターウインドウなど実車の雰囲気がうまく再現されています。当時のダイヤペット製としてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットはこの前期型とそのワンタッチオープン仕様(ボタンを押すとバネ仕掛けでドアが開くギミック付)と後期型、さらに1/30の前期型もモデル化していました。実車の人気を反映して、コスモ 2代目のミニカーはたくさんありました。当時物ではトミカの前期型と前期型コスモ L、トミカ ダンディの前期型(1/47)がありました。当時物以外ではトミカ リミッテドの前期型、コナミの前期型、ハイストーリー(レジン製)の前期型、国産名車コレクション 1/24などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA COSMO AP (RX-5) 1
MAZDA COSMO AP (RX-5) 2

 以下は1980年に発売されたダイヤペット製の当時物 マツダ コスモ AP 後期型(1/40 型番G136)の画像です。上記の前期型の型を流用して、フロントグリル/ヘッドライト/テールライトを変更して後期型に仕立ててあります。実車に人気があったので、このように前期型/後期型をモデル化したのでしょうが、当時のダイヤペットは国産車のミニカーブランドとしてなかなか良い仕事をしていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA COSMO AP (RX-5) 3
MAZDA COSMO AP (RX-5) 4

 以下は1977年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 マツダ コスモ AP 前期型 (1/47 型番D59)です。トミカ ダンディは当時のミニカーとしてはリアルな造形が特徴で、このコスモ APもプロポーションが良くかなり良い出来ばえでした。ただし縮尺が1/47と中途半端な点が今一つでしたが。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA COSMO AP (RX-5) 5
MAZDA COSMO AP (RX-5) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA COSMO AP (RX-5) 7
MAZDA COSMO AP (RX-5) 8

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MAZDA LUCE LEGATO HARD TOP 1977 JAPAN

MAZDA LUCE LEGATO HARD TOP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE LEGATO HARD TOP


JAPANESE CAR COLLECTION 80 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.63m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 2ローター 654X2cc 140HP 5段変速 3速自動変速
性能: 最高速163km/h  データーベースでマツダ ルーチェのミニカー検索

マツダ ルーチェ レガート ハードトップ 日本 1977年

 

 マツダ ルーチェの上級車としてルーチェ レガートが1977年に登場しました。実質的にはルーチェ 2代目のモデルチェンジで、1978年にはサブネームのレガートが外れて正式にルーチェ 3代目となりました。コスモをベースにしたシャーシ設計で、縦置き角型4灯ヘッドライトを採用したフロントは非常に個性的なデザインで、先代とは打って変わって高級感を強調した車となりました。4ドアセダンとあまり外観に違いのない4ドア(ピラード)ハードトップ、バンのバリエーションがありました。

 

 エンジンは12A/13B(140HP)のロータリーエンジンと4気筒1.8L/2L(110HP)のMA型エンジンで、3段AT/5段変速で最高速163km/h(13B)の性能でした。1979年のマイナーチェンジでメルセデス ベンツのような角形大型2灯式ヘッドライトを採用したフロントデザインに変わりました。(実車画像→ マツダ ルーチェ セダン 1979) 1981年にルーチェ 4代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2009年に発売された国産名車コレクション製で、メーカーはノレブです。特徴的なフロント周りの造形はリアルに出来ているのですが、タイヤ位置が腰高でキャビンが小さめに見えるなどプロポーション的にはあまり良くありません。ルーチェ 3代目の当時物ミニカーはありませんでしたので、これがルーチェ 3代目の最初のモデル化でした。2009年になってトミカ リミテッドから4ドアセダン、教習車、パトカー、ハードトップなどがモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA LUCE LEGATO HARD TOP 1
MAZDA LUCE LEGATO HARD TOP 2

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