ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BUGATTI T57 GALIBIER 1935 FRANCE

BUGATTI T57 GALIBIER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57 GALIBIER


IXO MUS058 1/43 111mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L 135HP 4段変速
性能: 最高速153km/h?  データーベースでブガッティ T57のミニカー検索

ブガッティ T57 ギャリビエ フランス 1935年

 

 ブガッティ T57は1934年に登場した3Lクラスのツーリングカーで、約700台が生産され、ブガッティとして最もたくさん販売されたモデルでした。エンジンはレースカーT59でも使われたDOHC直列8気筒3.3L(135HP)を搭載していました。4ドアセダンや2ドアクーペのボディが架装され、デザインは創業者E.ブガッティの長男ジャンが担当し芸術的才能を発揮していました。なおギャリビエ(GALIBIER)とはセダンタイプにつけられた名前で、フランスの地名にちなんでいるようです。

 

 T57の発展型としてT57C、T57S、T57SCなどがありました。T57Cはレース仕様で、スーパーチャージャーで160HPにパワーアップしていました。T57Cに流線型のカバーをつけたレーシングカー T57Gは「タンク」という名前で呼ばれルマンで優勝しています。T57Sはホイールベースを短くしたスポーツ仕様で、T57SCはT57Sをスーパーチャージャーで175-200HPにパワーアップしていました。T57では自動車デザインに多大な影響を与えた特徴的なスタイルのアトランティックやその発展型アトランテなども有名です。

 

 

 ミニカーはイクソ製で2015年に発売されました。T57の2ドアセダンをモデル化しています。プロポーションがよく実車の雰囲気をうまく再現しています。スポークホイール、フロントグリルの赤いエンブレム、リアのライセンスプレート、内装などの細部もよく再現してあります。ブガッティ流の2トンカラーで塗分けられたボディも綺麗です。これ以外のT57 セダンのミニカーはスパーク(レジン製)がギャリビエの4ドアをモデル化しています。T57のクーペやカブリオレのミニカーはかなりあるのですが、セダンの量産ミニカー(ダイキャスト製)はこのイクソ製しかないようなので、その意味で貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T57 GALIBIER 1
BUGATTI T57 GALIBIER 2

 以下は2002年に発売されたブルム製のブガッティ T57S 1936 (1/43 型番R169-03)の画像です。ホイールベースの短いスポーツ仕様のT57Sをモデルしています。前後のホイールがフルスパッツで覆われているデザインは、当時のフランス車によく見られものですが、私はこの優雅な感じが好きです。(実用的にはタイヤ交換などが大変だったと思いますが) 白のボディと赤く塗られたリアのスペアタイヤカバーのカラーリングが魅力的です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57S 1
BUGATTI T57S 2

 以下は1988年に発売された同じブルム製のバリエーションでブガッティ T57S 1936 (1/43 型番R170)の画像です。上記の幌を閉じたバリエーションで、カラーリングと幌以外は同じです。小振りの幌がスポーティです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57S 1
BUGATTI T57S 2

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BUGATTI T57SC ATLANTIC 1936 FRANCE

BUGATTI T57SC ATLANTIC
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57SC ATLANTIC


IXO MUS023 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L スーパーチャージャー付 195HP 4段変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでブガッティ アタラント/アトランティックのミニカー検索

ブガッティ T57SC アトランティック フランス 1936年

 

 ブガッティ T57は1934年に発表された3Lクラスのツーリングカーで1940年までに約700台が生産され、ブガッティとして最もたくさん生産されたモデルでした。主に4ドアセダンや2ドアクーペのボディが架装されました。エンジンはレーシングカーT59で使われたDOHC 直列8気筒3.3L(135HP)を搭載していました。ブガッティ T57Sはホイールベースを短縮したスポーツ仕様で、エンジンは170HPにパワーアップされ最高速185km/hと当時のスーパーカーでした。T57Sにスーパーチャージャーを追加して195HPにパワーアップした高性能版がT57SCでした。そのT57SCに一風変わったデザインの流線形クーペボディを載せたのがアトランティックでわずか4台しか生産されていません。(ボディの軽量化で最高速200km/hだったそうです)

 

 アトランティックのボディの中央にある背びれのような部分は、左右のボディパネルをリベット止めしている接合部で、この部分のデザインが独特の迫力を生み出しています。現在の車も側面と屋根の接合部が左右に2カ所あり見えないように隠していますが、この車は接合部を外部に出して独特の迫力あるデザインとして成立させています。フロントスクリーンも2分割されていますので、ワイパーも変わった配置になっています。アトランティックのクーペボディはリアにスペアタイヤを格納するスペース(丸いカバー部分)があるので、リアの窓は位置が高く小さいです。たぶん後方はほとんど見えなかったと思います。

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたイクソ製のミュージアムシリーズです。個性的なクーペボディがうまく再現されていてかなり良く出来ています。ワイヤースポークホイール、エッチングパーツを使ったボンネットのルーバーやワイパー、室内などの細部も良く仕上げてあります。最近までアトランティックのミニカーはウエスタンモデル(ホワイトメタル製)、リオ、Bブラーゴの1/24、ブルムぐらいしかありませんでした。最近になってこのイクソ(ホワイトボックスも同じ)やオートアートの1/18、CMCの1/18、レジン製ではミニチャンプス、ルックスマート、マトリックスなどでモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T57SC ATLANTIC 1
BUGATTI T57SC ATLANTIC 2

 以下は1983年に発売されたブルムのT57SC アトランティック(1/43 型番R087)の画像です。ブルムとしては初期の少し古いミニカーですので、最新のイクソ製に比べるとやや見劣りしますが、それでも実車の雰囲気はうまく再現されています。同じ型のバリエーションで型番R088では黒の色違いがありますが、そちらはワイヤスポークホイールにディスクホイール風のカバーが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57SC ATLANTIC 3
BUGATTI T57SC ATLANTIC 4

 以下は1983年に発売されたリオ製のブガッティ T57SC アトランティック (1/43 型番78)の画像です。1/43サイズより全長が少し大き目でボディがやや細長くデフォルメされていますが、1980年代のミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。(特徴的な背びれの表現もややオーバーですが) このアトランティックは上記のアトランティックよりヘッドライトが低い位置に埋めこまれていてより迫力があります。ボンネットを外すことができエンジンが再現されています。このエンジンは床下の変速機/ドライブシャフトにつながっていて、シャーシ/サスペンションなどの構造もリアルに再現されています。またスペアタイヤカバーが外せるようになっていて、中にはスペアタイヤが収めてあります。アトランティックの1/43量産ミニカーとしては、最近までこのリオがベストの出来ばえでした。最近になってモデル化されたイクソやミニチャンプスのミニカーは、スケールモデル的な正確さではリオより優れています。ただシャーシの構造やエンジンを再現しているという点ではリオのミニカーにもまだ十分魅力があります。画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57SC ATLANTIC 1
BUGATTI T57SC ATLANTIC 2

 以下はフロント/ボンネットを外したエンジンルームの画像とリア/スぺアタイヤカバーを外した画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57SC ATLANTIC 3
BUGATTI T57SC ATLANTIC 4

 以下は俯瞰画像/床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57SC ATLANTIC 5

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BUGATTI T57G LE MANS WINNER 1937 FRANCE

BUGATTI T57G LE MANS WINNER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57G LE MANS WINNER


IXO LMC040 1/43 112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L 200HP 4段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでブガッティ T57のミニカー検索

ブガッティ T57G ルマン 優勝車 フランス 1937年

 

 ブガッティ T57のレーシングカー仕様であるT57G 通称「タンク」は1937年のルマンで優勝しています。ボディ全体が流線型になっており馬蹄形のフロントグリルとライトの位置がブガッティらしさを残しています。1939年にもスーパーチャージャー付きのT57Cをベースにした車が優勝しています。なお長男ジャンがこのT57Cのテスト中に事故死してしまいその後のブガッティはその輝きを失ってしまいました。

 

 ミニカーはイクソ製 グリルの中のライト、右側側面の赤いランプ、ワイヤーホイールの表現など細かい部分がよく作り込まれています。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたイクソ製のルマン参戦車シリーズの1台です。1937年ルマンに出場してリタイアしたブガッティ T57G #1をモデル化しています。プロポーションが良く、フロントグリルの奥に配置された補助ライト、メッシュ金具で保護されたヘッドライト、右側側面の赤いランプ、細かい細工のワイヤーホイールなど細かい部分もよく作り込まれています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T57G LE MANS 1
BUGATTI T57G LE MANS 2

 以下は2019年に発売されたアシェットのルマン24時間レース カーコレクションの定期購読特典ミニカー ブガッティ T57G ルマン 優勝 1937 (1/43)の画像です。1937年ルマンに優勝したブガッティ T57Gをモデル化しています。上記のイクソ製はリタイアした出場車ですが、こちらは優勝車です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57G LE MANS WINNER 3
BUGATTI T57G LE MANS WINNER 4

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BUGATTI T57S ATALANTE 1939 FRANCE

BUGATTI T57S ATALANTE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57S ATALANTE


SOLIDO 88 1/43 107mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L 170HP 4段変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでブガッティ アタラント/アトランティックのミニカー検索

ブガッティ T57S アタラント フランス 1939年

 

 ブガッティ T57は1934年に発表された3Lクラスのツーリングカーで1940年までに約700台が生産され、ブガッティとして最もたくさん生産されたモデルでした。主に4ドアセダンや2ドアクーペのボディが架装されました。エンジンはレーシングカーT59で使われたDOHC 直列8気筒3.3L(135HP)を搭載していました。ホイールベースを短縮したスポーツ仕様で、エンジンを170HPにパワーアップしたT57S、さらにスーパーチャージャーを追加して195HPにパワーアップしたT57SCがありました。

 

 T57のボディはソーチック、ガングロフ、フィゴーニ&ファラスキーなどの著名なコーチビルダーが架装していました。それぞれ以下のようなヨーロッパの地名などにちなんだ名前が付けられていました。

  • ギャリビエ (Galibier) 4人乗りセダン (ギャリビエ峠)
  • ヴァントゥ (Ventoux) 4人乗り2ドアセダン(ヴァントゥ山)
  • ステルヴィオ (Stelvio) 4人乗りコンバーチブル (ステルヴィオ峠)
  • アラビス (Aravis) 2人乗りコンバーチブル (アラビス山脈)
  • アトランティック (Atlantic) 2ドアクーペ (大西洋)
  • アタラント (Atalante) 2ドアクーペ (ギリシア神話 女性英雄)

 

 

 ミニカーは1979年頃に発売されたソリド製です。同じものが1980年に型番4088でも発売されました。型番40**はクラシックカーのシリーズで、クラシックカーののミニカーとしては比較的安価ながらも出来の良い物が揃っていました。このT57S アタラントは細部の仕上げは値段相応ですが、独特のスタイルがうまく再現されていて良く出来ています。型番4109でオープントップ仕様のバリエーションがあります。最近までアタラントの量産ミニカーはこれとフランクリン ミントの1/24とエリゴールのホワイトメタル製少量生産品ぐらいしかありませんでしたが、最近になってミニチャンプスやスパークなどからも発売されました。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T57 ATLANTE 1
BUGATTI T57 ATLANTE 2

 以下は上記と同じソリド製のバリエーションでブガッティ T57S アタラント デクヴェラブル(1/43 型番4109)の画像です。デクヴェラブルとはこのミニカーのようにルーフ部分だけがオープンとなっているオープンカーのボディ形式を意味します。ブガッティらしい黄/黒の塗り分けが綺麗です。オープン仕様なので紙シールで再現されたメータパネルが見えますが、貼り方がやや雑です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57 ATLANTE CABRIOLET 1
BUGATTI T57 ATLANTE CABRIOLET 2

 以下は1979年に発売されたエリゴール製のブガッティ T57 アタラント カブリオレ(1/43 型番1026)の画像です。エリゴール初期のミニカーで、ホワイトメタル製で少量生産されたものです。1/43サイズより少し小さめ(全長102㎜)にできています。ハンドメイドのホワイトメタル製ながら何故かダイキャスト製並みの値段(当時の定価2400円)が付けられていました。当時のホワイトメタル製ミニカーとしては並みの出来ばえでそれほど良い出来ばえではありませんが、アタラントのミニカーはあまりなかったのでその点では貴重なミニカーでした。幌を閉じたバリエーションもありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57 ATLANTE 3
BUGATTI T57 ATLANTE 4

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