ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(UK) 917 1/43 206㎜ トレーラー連結で392㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約8.8m? 全幅約2.5m
エンジン 変速機: 6気筒 11L ディーゼル 210HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースで戦後のベンツ トラック(L**の名前のみ)のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ LP1920 フルトレーラー ドイツ 1963

 

 LP1920は1963年に登場した戦前のL5 トラックの流れをくむ大型トラックです。LP1920のLPはキャブオーバー型、19は車両総重量(GVW)が19t、20はエンジン出力200HPを示します。この当時のメルセデス ベンツの大型トラックはキャブオーバー型が標準となり、他社も追随したことから、1960年代以降のヨーロッパでは大型トラックはキャブオーバー型が一般的になりました。なおアメリカでは道路事情が違う(道が広い)ことなどから、マックやケンウォースに代表されるボンネット型大型トラックに人気があります。

 

 小型トラックでは、1950年に登場したフォルクスワーゲン T1の成功に対抗して、メルセデス ベンツは戦前のL1/L3トラックの流れをくむL319を1955年に登場させます。L319はキャブオーバー型で、180Dの4気筒1.8L(43HP)ディーゼルエンジンを搭載した後輪駆動車でした。最大積載?は1.5/1.8tで、ガソリンエンジン仕様も追加され、パネルバン、トラック、ミニバス、消防車など多くのボディ形式がありました。

 

 

 1970年代にL319よりも小型の商用車として、ハノマーク ヘンシェル社の商用車をベースにしたL206とDKW社の商用車をベースにした前輪駆動車のN1000(後にMB100)が追加されました。1967年にL319は短いノーズを持つT2シリーズ(L406/408など)に変わり大型化されていきました。1977年にはL206が短いノーズを持つT1シリーズ(L207/307など)に変わりました。小型トラックが短いノーズを持つデザインになったのも、メルセデス ベンツがその流れを作ったようです。(衝突安全性向上などが理由でしょう) 1995年から各シリーズに名前が付けられるようになり、一番大型のT2シリーズはバリオ(VARIO)、T1シリーズはスプリンター(SPRINTER)、MB100シリーズはヴィト(VITO)となりました。

 ミニカーはディンキー(英)の当時物で、1967年に発売されました。LP1920の大型トラックにトレーラーを連結したフルトレーラーをモデル化しています。1/43なので連結状態で全長392㎜とかなり大きなサイズです。ディンキーらしいがっちりとした作りで、ヘッドライトがバンパーに組込まれた特徴的なデザインのキャブが再現されています。ドアの開閉、荷台後部パネルの開閉、幌の脱着ができます。トレーラーとの連結方法は簡単な差し込み式で、頑丈な金属パーツでできています。当時のトラックのミニカーにはもう少し出来の良いテクノの物がありましたが、ディンキーのトラックも独特の魅力があります。最近の国産ミニカーにはこの類の商用車がないのですが、外国産ミニカーには昔から出来の良い商用車がたくさんありました。(最近の物は結構な値段がしますが) 上述したメルセデス ベンツの商用車はシュコー、ブレキナ、ブッシュなどがフルトレーラー/トラック/バン/消防車など非常に多くの種類をモデル化しています。(ヨーロッパにはこの類の商用車マニアが多いようです) 以下はフロント/リアの拡大画像とドア開閉/荷台幌脱着とトレーラーとの連結動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 1
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 2

 以下はトレーラーを連結したフルトレーラー状態の画像です。
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 1

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MERCEDES-BENZ 200 (W110) 1965 GERMANY

MERCEDES-BENZ 200 (W110) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
METOSUL 9 1/46? 104mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 4気筒 2L 95HP 4段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでメルセデス ベンツ W110のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 200 (W110) ドイツ 1965

 

 180系(W120)は1962年まで生産されましたが、その間に排気量を拡大した1.9Lの190/190D(W121)が追加されています。180系とほとんど同じデザインで一回り大きなボディに6気筒2.2Lエンジンを搭載した上級車(現在のSクラス)220a(W180)が1954年に登場しました。220aは1956年に220Sに発展し、1958年に改良型の220SE(W128)となります。1959年に220SE(W128)は当時流行したテールフィンがついたボディを採用した220b(W111)にモデルチェンジしました。このテールフィンのついたベンツは「羽ベンツ」と呼ばれました。

 

 4気筒エンジン搭載の190系も1961年のモデルチェンジでテールフィンがついたボディが採用されて、190c/190Dc(W110 4気筒1.9L/4気筒2Lディーゼルエンジン搭載)に変わりました。W110は1965年のマイナーチェンジで4気筒2Lと6気筒2.3Lエンジンに変更されて、200/200D/230に変わりました。少しややこしいのですが、同じ6気筒2.3Lエンジンをテールフィンがついた一回り大きいボディに搭載した上級車230S(W111)も同時期に登場しています。

 

 

 ミニカーはポルトガルのメトスル製で、プロポーションが良くない上にタイヤも変な物が付いているなどかなり甘い出来です。ただし丸いライトにテールフィン ボディのW110のミニカーは少し前まではこれとジク(SIKU)ぐらいしかなかったので、その点で貴重でした。最近になってW110はミニチャンプス、ブレキナ、ノレブなどでたくさんモデル化されました。

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MERCEDES-BENZ 250SE (W108) 1965 GERMANY

MERCEDES-BENZ 250SE (W108) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SUBLON 2 1/43 116㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 6気筒 2.5L 130HP 4段変速
性能: 最高速180km/h
データーベースでメルセデス ベンツ W108/W109のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 250SE (W108) ドイツ 1965

 

 1965年にW111/W112の後継車のW108/W109が登場しました。(W109はW108のロングホイールベース版) W112は生産中止となり、W111はセダンのみがエンジンを2.3L(120HP)に変更した後期型となり1968年まで生産されました。W108/W109はシャーシはW111/W112とほとんど同じですが、ボディが一新されました。ウエストラインが低くなったことで窓面積が大きくなり開放的なキャビンとなり、先代の特徴であったテールフィンが無くなりました。なおW108/W109はセダンのみで、クーペとカブリオレはW111/W112が継続して生産されました。

 

 当初のエンジンはW108(250S/250SE/300SE/)が6気筒2.5L(130-150HP)/3L(170HP)で、W109(300SEL)が6気筒2.5L3L(170HP)でした。1967年にW109にV型8気筒6.3L(250HP)エンジンを搭載した300SEL 6.3が設定され、この車は最高速220㎞/hで当時最速の量産セダンでした。1968年に6気筒2.8L(160-170HP)エンジンが追加され、その後W108/W109にV型8気筒3.5L(200HP)/4.5L(225HP)エンジンが追加されるなど排気量が拡大され、W108にもロングホイールベース版の280SELが設定されました。W108は1972年にW116にモデルチェンジしました。W108の総生産台数は約36万台、W109の総生産台数は約1.9万台でした。

 

 

 ミニカーは1971年頃に発売されたベルギーのサブロン製で、250SE(W108)をモデル化しています。サブロンは米澤玩具(ダイヤペット)が代理店として輸入し、国内でダイヤペット サブロンとして販売していました。ドア4枚/ボンネット/トランクが開閉するフルギミックが売り物のミニカーで、プロポーションが良く当時のミニカーとしては結構良い出来ばえでした。ただしサブロンのミニカーはタイヤがホイールを溶かすという大問題があったことで有名で、このミニカーもオリジナルのホイールは溶けてしまいました。(参照ページ→ミニカーの材質と経年変化) このミニカーはタイヤとホイールを別のミニカーの物に履き替えて再生させています。W108/W109のこれ以外の当時物としてはノレブ(プラスチック製)、ディンキー(英)、ジク(SIKU)、エディルトイなどがありました。最近の物では、ミニチャンプス、オートアートの1/18、ノレブ、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジン部/4ドア開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 250SE (W108) 1
MERCEDES-BENZ 250SE (W108) 2

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MERCEDES-BENZ 220D (W115) 1968 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220D (W115) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FALLER 4374 1/43 110㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 4気筒ディーゼル 2.2L 60HP 4段変速
性能: 最高速135km/h
データーベースでメルセデス ベンツ W114/115のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 220D (W115) ドイツ 1968

 

 1968年に登場した戦後初の新設計したシャーシを採用したメルセデス ベンツ(W114/W115)はコンパクト メルセデスと呼ばれました。コンパクトとは上級車のSクラスに比べるとコンパクトであるという意味で、現在のEクラスの元祖となった車でした。また1968年に発売されたことから200/8などモデル名の末尾に/8を付けた表記がされるので、/8(ドイツ語でStrich 8 英語ではStroke 8)という名前で呼ばれることもあります。テールフィンが付いたW110系よりもシンプルでセンスの良いデザインは、新しいメルセデス ベンツを印象付けるデザインでした。

 

 当初のW114は6気筒2.3L(120HP)/2.5Lエンジン、W115は4気筒2L(95HP)/2.2Lエンジン又は4気筒2L/2.2Lディーゼルエンジンを搭載していました。1972年にW114に6気筒2.8Lエンジン、1974年にW115に世界初の5気筒3L(80HP)ディーゼルエンジンが追加されました。1968年にロングホイールベース仕様セダン、1969年にホイールベースはそのままで屋根をハードトップに変えたスポーティな2ドアクーペが追加されました。1973年のマイナーチェンジで内外装が変更され、ヘッドライトワイパーや表面が凸凹形状のリアライトなどSクラスに準じた安全装備が採用されました。W114/W115は大ヒットし総生産台数は約190万台で同社として初めて100万台を超えました。1976年に後継車W123にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたドイツのファラー(FALLER)製、プラスチック製でディーゼル仕様の220Dをモデル化しています。ファラーは鉄道模型ジオラマ用のアクセサリーや建築物などのプラモデルで有名な老舗ブランドです。同社は「Memory Cars」という名前でメルセデス ベンツとフォルクスワーゲン ビートルの1/43のミニカー(プラモデル完成品)を20種類ほど販売していたことがありました。(これ以外のファラーのミニカー → 220S (W180)220SE カブリオレ (W111)) プラモデル完成品で塗装はされていませんが、細かいところまで良く再現され非常に良い出来ばえです。プラスチックにはABS樹脂を使っているので、レジン樹脂のような変形等の問題はほとんどありません。実際にこのミニカーは購入後20年以上経過していますが、変形等の問題は全くありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220D (W115) 1
MERCEDES-BENZ 220D (W115) 2
 W114/W115の当時物ミニカーはサブロン、メルクリン、ジクの1/60、シュコーの1/66などがあり、最近の物ではミニチャンプス、ブレキナとヘルパの1/87、イクソのロングホイールベース仕様、ホワイトボックスなどがあります。以下は1971年頃に発売されたベルギーのサブロン製の200/8 セダン(1/43 型番14 全長110㎜)の画像です。サブロンは米澤玩具(ダイヤペット)が代理店として輸入し、国内でダイヤペット サブロンとして販売していました。ドア4枚/ボンネット/トランクが開閉するフルギミックが売り物のミニカーで、プロポーションが良く当時のミニカーとしては結構良い出来ばえでした。ただしサブロンのミニカーはタイヤがホイールを溶かすという大問題があったことで有名で、このミニカーもオリジナルのホイールは溶けてしまいました。初代コンパクト メルセデスの当時物ミニカーは貴重なので、このミニカーはタイヤとホイールを別のミニカーの物に履き替えて再生させました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220/8 (W115) 3
MERCEDES-BENZ 220/8 (W115) 4
 以下はフロント/リアの拡大画像とフルギミック動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220/8 (W115) 3
MERCEDES-BENZ 220/8 (W115) 4
 以下は1969年に発売されたメルクリン製の250 (W114) セダン(1/43 型番1817 全長109㎜)の画像です。250 (W114)は6気筒2.5L(130HP)エンジンを搭載したW115の上級車です。メルクリンは鉄道模型の老舗ですが、かつてはダイキャスト製ミニカーも作っていました。これはホイールが走行性を重視したフリーホイールになっているのがやや残念ですが、モールドがシャープでメルクリン独特の雰囲気があります。ドア4枚/ボンネット/トランクが開閉するフルギミックとなっています。なおヘッドライトが接着剤の劣化で外れかかっているので、やや見苦しい状態になっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 250 (W114) 1
MERCEDES-BENZ 250 (W114) 2
 以下はフロント/リアの拡大画像とフルギミック動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 250 (W114) 1
MERCEDES-BENZ 250 (W114) 2

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MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109) 1968 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 430039102 1/43 117㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.81m
エンジン 変速機: V型8気筒 6.3L 250HP 4段自動変速
性能: 最高速220km/h
データーベースでメルセデス ベンツ W108/W109のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 300SEL 6.3  (W109) ドイツ 1968

 

 300SEL(W109)は前述した300SE(W108)のロングホイールベース版で、全長が100㎜長くなっています。通常の300SELに搭載されるエンジンは6気筒3Lでしたが、1961年に登場した300SEL 6.3は最上級車600(W100)用のV型8気筒6.3L(250HP)を搭載した特別な高性能車でした。0-100km/h加速 6.3秒 最高速220km/hは当時の並のスポーツカーを凌ぐ性能で、当時最速の量産セダンでした。300SEL 6.3はヘッドライトが北米仕様のデュアルヘッドライトとなっている点が外観上の違いで、車高調整式エアサスペンション、エアコン、パワステが標準装備の豪華仕様で、全輪ベンチレーティド ディスクブレーキが採用されていました。

 

 300SEL 6.3はチューナーのAMGによって6.8Lエンジンを搭載したレース仕様車が製作されました。600(W100)用V型8気筒エンジンの生産台数は限られていたので、1969年にアメリカ市場向けに新しいV型8気筒エンジンが開発されました。V型8気筒3.5L(200HP)エンジンは300SEL 3.5に、1971年にV型8気筒4.5L(225HP)が300SEL 4.5に搭載されました。このエンジンは前述した280SEL(W108)にも搭載されました。300SEL 6.3は1972年まで生産され、総生産台数は約6500台でした。

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製です。特徴的なデュアルヘッドライトのフロント周りがリアルで、室内も良く再現されていてかなり良い出来ばえです。メルセデス ベンツとポルシェを作らせるとミニチャンプスはセンスの良い仕事をします。ミニチャンプスはバリエーションでレース仕様車やドイツ首相公用車もモデル化しています。300SEL 6.3の当時物のミニカーはありません。最近の物ではオートアートの1/18、シュコーのレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109) 1
MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109) 2

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MERCEDES-BENZ C111 1970 GERMANY

MERCEDES-BENZ C111 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 180 1/43 103㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.44m 全幅約1.80m
エンジン 変速機: 4ローター ロータリー 4X600cc 350HP 5段変速
性能: 最高速300km/h
データーベースでメルセデス ベンツ C111のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ C111 ドイツ 1970

 

 NSU社がロータリーエンジン開発に成功し、1964年に世界初のロータリーエンジン搭載車NSU スパイダーが登場しました。その後多くの自動車メーカーがロータリーエンジン開発に取り組みました。メルセデス ベンツもロータリーエンジンの開発を行っており、1969年のフランクフルト モーターショーで公開されたC111 初代はその実験車でした。

 

 ガルウイング式のドアを持つFRP製のボディに、燃料噴射式3ローター ロータリーエンジン(3X600cc 280HP)をミッドシップ搭載し、最高速は260km/hでした。数ヵ月後の1970年のジュネーブ モーターショーでC111 2代目が公開されました。初代とはフロントのボンネット部分の黒いグリル形状が異なりますが、ほぼ同じデザインのボディに4ローター ロータリーエンジン(350HP)が搭載され、最高速300km/hの性能でした。

 

 

 C111は実験車ながら、レザートリムの内装、エアコン付きなど豪華な装備となっていて当初は市販が予定されていました。しかし1973年の中東戦争でオイルショックが起こり、燃費の悪いロータリーエンジンの開発は中止となり、この車が市販されることはありませんでした。その後エンジンを5気筒3Lターボディーゼル(190HP)に変更したC111 3代目が1976年に公表され、さらに1979年に登場したC111 4代目はボディを変更しV型8気筒4.8Lツインターボエンジン(500HP)を搭載して最高速400㎞/hの速度記録車に発展しました。

 ミニカーは1970年に発売されたソリド製の当時物で、C111 2代目をモデル化しています。ソリドらしいシャープな造形で、リアルな太いタイヤ/ダイキャスト製ホイールなど良くできています。(ただフロントノーズ周りの造形がいまひとつですが) リアカウルを開くと、コンパクトなロータリーエンジンが再現されています。世間の注目を集めたC111は当時物ミニカーが非常にたくさんありました。ディンキー、コーギー、ノレブ(JET CAR)、メルクリン、ガマ、マーキュリー、マテルメーベ、ポリトーイなど当時の主なミニカーメーカーがモデル化していました。その中でディンキーとマーキュリーとポリトーイがC111 初代で、あとはすべてC111 2代目をモデル化しています。最近ではミニチャンプス、ノレブがC111 2代目をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/リアカウルを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ C111 1
MERCEDES-BENZ C111 2

 以下は1971年に発売されたガマのC111 2代目(1/43 型番9810)の画像です。当時のガマに共通して使われたホイール(スピード ホイール)が今ひとつですが、プロポーションは良く当時物としてはかなり良い出来ばえです。リアカウルとリトラクタブルヘッドライトの可動ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ C111 3
MERCEDES-BENZ C111 4

 以下は1971年に発売されたコーギーのC111 2代目(1/43 型番388)の画像です。これも上記ガマ同様にホイールが安っぽいですが、当時物ミニカーとしては良い出来ばえです。ガルウイングドアの可動ギミックを付けているのがコーギーらしいところで、室内もそこそこ再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ C111 5
MERCEDES-BENZ C111 6

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MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 1971 GERMANY

MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MARKLIN 1839 1/43 103㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.39m 全幅約1.79m
エンジン 変速機: V型8気筒 3.5L 195HP 5/4段変速/4段自動変速
性能: 最高速215km/h
データーベースでメルセデス ベンツ SL(R107/C107)のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 350SL (R107) ドイツ 1971

 

 350SLは前述した280SLの後継車として1971年に登場しました。初代コンパクト メルセデス(W114)のシャーシにSクラスのV型8気筒3.5L(195HP)エンジンを搭載した2シータ車で、ハードトップ又はソフトトップの脱着が出来ました。同時にホイールベースを254mm延長した4シータークーペ(トップは固定式)のSLC(C107)も登場しました。このSLCはSクラス クーペ(W111)の後継車でもありました。

 

 SLクラスは現在もスポーツカーとして続いていますが、SLCはSクラスのクーペ(高級パーソナルカー)といった性格の車(1990年代まで続いたSEC)に変わっていきました。1973年にはV型8気筒4.5L(225HP)、1974年には廉価版の6気筒2.8L(185HP)エンジンが追加されました。この車は1989年まで生産され、18年間の総生産台数は約24万台でした。1989年にSLシリーズ4代目(R129)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは鉄道模型の老舗メルクリンの当時物で、1971年に発売されました。メルクリンらしい肉厚の薄いシャープな造形で、当時物としてかなり良い出来ばえでした。(ホイールが当時流行だったフリーホイールになっているのが、今ひとつですが) これ以外の当時物ではコーギー、ノレブ、マッチボックスなどがありました。最近の物では、ミニチャンプス、イクソ、デルプラドの世界の名車シリーズなどがあります。 以下はメルクリンの350SLのフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 1
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 2

 以下は1972年に発売されたコーギーの350SL(型番393)の画像です。コーギー流の玩具的なデフォルメ(寸詰まりになっている)がされています。このホイールもフリーホイールです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 3
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 4

 以下は2003年に発売されたデルプラド 世界の名車シリーズの350SL(No.42)の画像です。フロントウインドーが大き目でプロポーション的には今ひとつですが、一昔前の雑誌付きミニカーとしてはまずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 5
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 6

 以下は1971年に発売されたノレブのJETCARシリーズの350SL(型番821)の画像です。JETCARシリーズは当時の廉価版ミニカーでしたので灯火類などが簡素な仕上げですが、プロポーションは悪くないです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 7
MERCEDES-BENZ 350SL (R107) 6

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MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 1972 GERMANY

MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 301-612 1/43 115㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.96m 全幅約1.87m
エンジン 変速機: V型8気筒 3.5L 200HP 5/4段変速/4/3段自動変速
性能: 最高速205km/h
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メルセデス ベンツ 350SE (W116) ドイツ 1972

 

 350SE(W116)が1972年に登場しました。W116はSクラスという名前が正式に採用され、そのSクラスの名声を確立させた車でした。幅広のフロントグリル、サイドマーカー付横長角形ライトの特徴的なフロントデザインは、高級車の代表としてずいぶん他社からコピーされました。先代よりボディは大きくなりましたが、新しい安全基準の採用で室内は狭くなりました。W116は4ドアセダンのみで、クーペやカブリオレの設定はありませんでした。

 

 当時開発されていた安全実験車の安全技術(世界初のABS、衝突時の衝撃をボディ前後で吸収する構造、汚れても視認性の良い段差付大型テールライトなど)が使われました。1974年のEUカー オブ ザ イヤーを受賞しています。当初のエンジンは6気筒2.8L(185HP)、V型8気筒3.5L(200HP)の2つでしたが、翌年にはV型8気筒4.5L(225HP)が追加されました。1975年に300SEL 6.3(W109)の後継者450SEL 6.9が登場しました。(詳細は後述) 1979年にW126にモデルチェンジしました。W116の総生産台数は約47万台でした。

 

 

 ミニカーはドイツのシュコー製で、1973年に発売されました。ライトをメッキパーツで表現するのは当時のシュコーの特徴でこの点はややレトロですが、当時のシュコーの1/43のミニカーは極めて素晴らしい出来ばえでした。精密に鋳造されたダイキャストボディは肉が薄く、ドア/ボンネット等の開閉ギミックも精度が高かったです。またエンジンや室内も当時としてはかなりリアルに出来ていました。これ以外の当時物ではガマの350/450SE、マッチボックスの450SE、トミカの450SELなどがありました。最近の物では、ミニチャンプス、ブレキナ、ノレブの1/18、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/エンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 1
MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 2

 以下は上記のシュコーのバリエーションで1973年に発売された350SE ポリス(型番616)の画像です。当時のドイツのポリス(POLIZEI)仕様はこのような白/緑のカラーリングが多いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SE (W116) POLICE 1
MERCEDES-BENZ 350SE (W116) POLICE 2

 以下は1973年に発売されたガマの450SE(1/45 型番9680)の画像です。縮尺が1/45なので、シュコーよりほんの少しだけ小さいです。薄い空色のヘッドライトと妙なホイール以外は、シュコーと同じような感じでまずまずの出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 450SE (W116) 1
MERCEDES-BENZ 450SE (W116) 2

 以下は1973年に発売されたガマ スーパーの350SE(1/24 型番443)の画像です。ガマ スーパーは1/24の大スケールミニカーで、これ以外にもフォルクスワーゲン ビートルなど数種類ありました。そこそこリアルなフロントグリルや室内の造形、ステアリングホイールと連動した前輪操舵ギミックなど大きさに見合った出来ばえになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 5
MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 6

 以下はボンネットを開いたエンジン部、室内、前輪操舵ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 7
MERCEDES-BENZ 350SE (W116) 8

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MERCEDES-BENZ 450SLC (C107) 1973 GERMANY

MERCEDES-BENZ 450SLC (C107) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 430033422 1/43 112㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.75m 全幅約1.79m
エンジン 変速機: V型8気筒 4.5L 225HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速210km/h
データーベースでメルセデス ベンツ SL(R107/C107)のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 450SLC (C107) ドイツ 1973

 

 前述したように350SLCはSクラスのクーペ(W111)の後継車としての役割が与えられました。したがってSLシリーズ初代の300SLのSLにはSport Leicht(軽量のスポーツカー)の意味があったのですが、豪華なパーソナルカーとなったSLCではSuper Luxury Coupe(豪華なクーペ仕様車)を意味することになりました。

 

 1973年にV型8気筒4.5Lエンジン搭載の450SL/SLCが追加され、1977年にV型8気筒5L(240HP)エンジンを搭載した450SLC 5.0が追加されました。1980年のマイナーチェンジでは、V型8気筒エンジンがSクラス(W126)と同じ新開発の軽量アルミ製に変更され、380SL/SLCと500SL/SLCが登場しました。1981年にSクラスのクーペ(C126)が設定されたことで、SLCは役割を終え1981年に生産中止となりました。SLCの生産中止後もSLクラス(C107系)は1989年まで生産され、18年間で約24万台が生産されました。(そのほとんどはアメリカ市場で販売されました)

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、1996年頃に発売されました。ミニチャンプスのメルセデス ベンツは総じて出来が良いのですが、この450SLCはヘッドライトが小さめでフロントのイメージにやや違和感があります。また全体的に平べったい感じがするので、ミニチャンプスのメルセデス ベンツとしては今一つの出来ばえのように思います。当時物としてはポリスティルの1/25で450SLCとラリー仕様のSLC、マッチボックスのKシリーズの350SLなどがありました。国産のサクラでも450SLCをモデル化していました。最近の物では、NEO(レジン製)の450SLC AMGレース仕様があります。 以下はミニチャンプスの450SLCのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 450SLC (C107) 1
MERCEDES-BENZ 450SLC (C107) 2

 以下は1978年に発売された国産のサクラの450SLC(世界の名車シリーズ No.1) の画像です。こちらもミニチャンプス以上に平べったい感じのデフォルメ?になっていて、昔の当時物ミニカーとはいえあまり良い出来ばえではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 450SLC (C107) 3
MERCEDES-BENZ 450SLC (C107) 4

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MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116) 1975 GERMANY

MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 430039201 1/43 118㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.06m 全幅約1.87m
エンジン 変速機: V型8気筒 6.9L 286HP 3段自動変速
性能: 最高速225km/h
データーベースでメルセデス ベンツ W116のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 450SEL 6.9 (W116) ドイツ 1975

 

 450SEL(W116)は前述した450SEのロングホイールベース版で、1973年に登場しました。450SELはV型8気筒4.5L(225HP)エンジンを搭載していましたが、1975年に登場した450SEL 6.9は先代の300SEL 6.3(W109)の後継車で、6.9Lに拡大した600(W100)用のV型8気筒エンジンを搭載した超弩級のハイパワーセダンでした。この6.9Lエンジンは戦後のメルセデス ベンツでは最大の排気量のエンジンでした。車重増加で0-100km/h加速は7.5秒と少し遅くなりましたが、最高速は225km/hと先代と変わりませんでした。シトロエン特許のハイドロニューマティック方式のサスペンションを採用していました。

 

 通常の450SELとの外観上の違いはリアの6.9のバッジと太いタイヤだけでした。価格はGMの最高級車キャディラック フリートウッド リムジーンの2.5倍もする高価な車でしたが、1981年までに約7400台が生産されました。(ほとんどがアメリカ市場向けでした) W116は1979年にW126にモデルチェンジしましたが、450SEL 6.9を後継する車は設定されませんでした。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、2001年に発売されました。ヘッドライトのワイパーが再現されたフロントグリルや室内の造形などがリアルで、ミニチャンプスらしいかなり良い出来ばえです。ミニチャンプスは450SEL 6.9の色違いを十種類ほどと450SELのドイツ首相公用車仕様も作っています。なお別にエンジンが付いているわけではないので、外観は450SELとほとんど同じなのですが、6.9のミニカーはこれとノレブの1/18しかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/エンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116) 1
MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116) 2

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