VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 1949 GERMANY
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フォルクスワーゲン ビートル カルマン カブリオレ ドイツ 1949年
フォルクスワーゲン ビートルのカブリオレ仕様は戦前のKdFにも設定がありました。戦後はコーチビルダーのヘップミューラー(HEBMULLER)社が2座席のカブリオレ、コーチビルダーのカルマン社が4座席のカブリオレを製作していました。ヘップミューラー社のカブリオレは畳んだ幌の大部分が座席後方部分に隠れてしまうのが特長でした。一方カルマン社のカブリオレは4座で、畳んだ幌は後部座席の後方に大きくはみ出しました。
1949年にヘップミューラー社の工場が火災にあってカブリオレの生産ができなくなってからは、カルマン社だけの生産になりました。カルマン社のカブリオレは通常のビートルの約1.5倍の価格でしたが、高級なビートルとして人気が高く1979年まで生産されました。 カルマン社カブリオレの総生産台数は約23万台で、ビートルの総生産台数は約2153万台ですから100台に1台ぐらいがカブリオレだったことになります。ビートルの後継車ゴルフ Iに1979年に設定されたカブリオレがビートル カブリオレの実質的な後継車となりました。
ミニカーは1997年頃に発売されたリオ製のカブリオレです。前述したセダンのバリエーションなので、セダンと同じく適度に古くさい(懐かしい)作風がビートルの雰囲気に合っていて良い出来ばえです。実車同様の2トンカラー仕立てのカラーリングも綺麗です。ビートル カブリオレのミニカーはたくさんありますが、ほとんどはカルマン社製カブリオレです。当時物としてはポリトーイのELシリーズとSシリーズの1/25、トミカ、ダイヤペットの1/30などがありました。当時物以外ではビテス、ブッシュの1/87、ホンウェルの1/72と1/43、ミニチャンプス、シュコー、ノレブ、リオなどたくさんあります。ヘップミューラー社製カブリオレのミニカーは少なくてミニチャンプス、ノレブ、ブッシュの1/87ぐらいしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1992年に発売されたリオ製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ (1/43 型番93)の画像です。上記の幌を立てたバリエーションで、こちらのほうが先に発売されたものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1975年頃に発売されたポリトーイ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1303 カブリオレ 1972 (1/25 型番S15)の画像です。ポリトーイのSシリーズ(1/25)は当時の大スケールミニカーのはしりで、このビートル カブリオレは当時のミニカーとしてはサイズに見合った良い出来ばえでした。トランク/ドアが開閉し幌は閉じた状態と開いた状態のものがあり、交換できます。ただポリトーイがそれまでに得意としていたエンジンなどのメカ部分がほとんど再現されていない点が今一つでした。この後Sシリーズはただ大きいだけの大味なミニカーになっていきましたので、これはまだましなものでしたが。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1977年に発売されたポリトーイ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1303 カブリオレ 1972 (1/43 型番EL43)の画像です。上記の1/25のカブリオレとほぼ同時期に作られたものです。ポリトーイのELシリーズは当時の廉価版ミニカーでしたので、安っぽいフリーホイールを使っています。全体的な仕上げレベルは良くないですが、基本的なプロポーションは悪くないです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1989年に発売されたビテス製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ 1949 (1/43 型番EL43)の画像です。前述したビテス製のKdFのバリエーションで、初期のカブリオレをモデル化しています。赤/黒のカラーリングが綺麗で、まずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1992年頃に発売されたビテス製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ ポリス 1949 (1/43 型番414B)の画像です。これも前述したビテス製のKdFのバリエーションで、布製の簡易ドアを持つドイツ警察用のカブリオレ(タイプ 18A)をモデル化しています。このタイプのビートルはビテスしかモデル化していないようで面白いミニカーです。フロントウィンドー両端に付いている補助灯のようなものは青のパトライトです。実車の初期物はヘップミューラー製で、後にドアの付いた仕様(タイプ 15A)も作られたそうです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2000年頃に発売されたソリド製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ 1950 (1/43 型番AB8710)の画像です。ソリドは型番4571でビートル カブリオレをモデル化していますが、これはそれと同じものをアシェットの雑誌付きミニカーとして発売した物のようです。(オークションサイトで入手しました) 安価なミニカーですので特別に凝ったところはありませんが、ソリドらしいシャープな造形で良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ヘップミューラー社製カブリオレは折り畳んだ幌のほとんどが運転席背後に収納されるので幌があまり目立ちません。ただしその代わりに後部座席はなくて2座仕様でした。あいにく当方には手持ちのミニカーがありませんので、ミニチャンプスのWEBサイトから借用した画像を載せておきます。2006年に発売されたミニチャンプス製のフォルクスワーゲン ビートル ヘップミューラー カブリオレ 1949 (1/43 型番430052135)の画像です。
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VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK 1950 GERMANY
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フォルクスワーゲン T1 (タイプ 2) ピックアップ サービスカー ドイツ 1950年
フォルクスワーゲンの商用車は総称としてトランスポーターと呼ばれ、貨物運搬用のバンやトラック、多人数乗用のマイクロバス、貨物乗用兼用のワゴン(独ではKombi:コンビ)などの多くのバリエーションがあります。トランスポーターはその世代毎に第1世代(1950-1967)をT1、第2世代(1967-1979)をT2、第3世代(1979-1992)をT3、第4世代(1990-2003)をT4、最新のトランスポーターである第5世代(2003-)をT5と称しています。そのなかでもビートルと同じ後輪駆動のT3までをタイプ 2と呼び、世界中に多くのマニアがいます。
第1世代のT1はビートルをベースにしているので、リアにエンジンを搭載した後輪駆動車でした。リアエンジンはリアを荷台にする商用車には向いていないのですが、水平対向エンジンは荷台の下にコンパクトに収めることができたので成立した構造でした。ビートルと同じ空冷水平対向4気筒1134cc(25HP)エンジンで、商用車として駆動力重視の変速機だったので最高速は90㎞/hでした。1964年には1.5Lエンジンが追加されました。T1は丈夫で汎用性に優れていたので、商用車だけではなくマイクロバスやキャンピングカーなど乗用車としても使われました。1967年に2代目にモデルチェンジしました。なおT1は初期のT1aとフロントウィンドー上のルーフラインが異なるT1b、1963年以降のT1cに区分できるようですが、外観的な違いは良くわかりせん。
ミニカーは1967年に発売されたコーギーの当時物です。これはT1単品ではなく、レーシング クラブのサービスカーという設定でクーパー マセラティ F1を搭載したトレーラーとセットにしたセット物(ギフトセット型番GS06)として発売された物です。実車の雰囲気がうまく再現された良い出来ばえで、荷台にはスペアタイヤやツールボックスを積載し、リアエンドにはウインチが付いています。ツールボックスを開くとリアルな工具が入っていて、ウインチは実際に巻き上げることが出来るなどコーギーらしいギミックの付いた楽しいミニカーになっています。 以下はフロント/荷台の拡大画像とクーパー マセラティ F1とセットにした状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
人気の高いT1のミニカーは非常にたくさんあり、現在でも新製品が毎年出ています。T1の当時物ミニカーは、ガマ、ジク(SIKU)、メルクリン、テクノなどがありました。特に1950-1960年代に販売されたテクノのシリーズ物は良く知られていて、以下のようにバン、ピックアップ、消防車、マイクロバスなど数十種類のバリエーションがありました。(画像はテクノのWEBサイトから借用しました)
当時物以外ではビテス、シュコー、ミニチャンプス、ブレキナの1/87(商用車のバリエーションが非常に多い)、ホンウェル、トミカ ダンディなど非常にたくさんあります。以下は1980年に発売されたトミカ ダンディ製のフォルクスワーゲン T1 バン 丸栄仕様 (1/43 型番F23)の画像です。1/43サイズで当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。これは名古屋のデパート 丸栄(2018年に閉店した)の特注品ですが、このミニカーは同じような特注品が数種類ありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像とスライドドア/バックドアの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 1951 GERMANY
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MINICHAMPS 431051206 1/43 95㎜
フォルクスワーゲン ビートル 輸出仕様 ドイツ 1951年
フォルクスワーゲン ビートルの年間生産台数は1946年には約1万台でしたが、10年後には50万台以上になっていました。1949年から輸出が始まり、その後世界で一番多く輸出された車となりました。ビートルは基本的なスタイルを変えないまま、ドイツ本国では1978年頃まで長い間生産されました。(メキシコでは2003年まで生産されました) その間に様々な改良が加えられ細部も変わっていきました。外観などの変更点について以下に簡単にまとめてみました。
- 1953年 リアウィンドーを2分割(スピリット ウィンドー)から楕円形に変更
- 1954年 エンジンを1.1Lから1.2L(1192㏄)に変更
- 1955年 腕木式方向指示機を点滅式式方向指示機(ウインカー)に変更
- 1958年 リア ウィンドーが拡大されスクエアウィンドーになる
- 1964年 リア ウィンドーがさらに拡大、フロントウィンドーが少し曲面ガラスになる
- 1965年 1.3L(1285㏄ 40HP)エンジンを追加
- 1966年 1.5L(1493㏄ 53HP)エンジンを追加
- 1967年 ヘッドライト取付けが直立
- 1968年 北米安全基準対応でバンパー強化、リアライトが大型化
- 1970年 フロントサスペンションをストラット式に変更しノーズが少し膨らんだ1302が登場
1.6L(1584㏄ 50HP)エンジン搭載の高性能版1302Sが登場
- 1973年 リアライトが大型化された1303が登場 フロントウィンドーが曲面ガラス化
- 1974年 1200もリアライトが大型化 ウインカーがバンパーに移動
フォルクスワーゲン ビートルのミニカーはたくさんあります。当サイトのデーターベースでは約1400件がリストアップされています。(ビートルのミニカーは年式が明確にわからない物が多いので半分ぐらいは年式未記載です) 私はビートルのミニカーを約50種類ほど保有していますので、それらを年代別に分けて紹介することにします。ここでは初期型のスピリット ウィンドー以降で1970年代以前のビートルを紹介します。
最初のミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製で、1951年式の輸出仕様をモデル化しています。全体的なプロポーションが正確で、細部をリアルに再現するミニチャンプスらしい素晴らしい出来ばえです。フロントグリルの前に付いているのはラジオのアンテナで、当時の輸出仕様の特徴だったようです。さらにこのミニカーはリアパネル開閉ギミック付でエンジンもかなりリアルに再現されています。ミニチャンプスはビートルを100種類以上モデル化しています。大別すると1949年式のスピリットウィンドー、1951年式の1200、1969年式の1300、1970年式の1302、1973年式の1303、1983年式の1200などがあり、外観上の違いがあるものはほとんどがモデル化されています。同じドイツのシュコーもビートルを200種類以上モデル化しており、こちらもほとんどのタイプが揃っています。 以下はミニチャンプス製のビートルのフロント/リアの拡大画像とエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1989年頃に発売されたリオ製のビートル 1953 (1/43 型番91)の画像です。スピリット ウィンドーのビートルとして紹介したリオ製のバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1993年頃に発売されたリオ製のビートル 100万台生産記念 1955 (1/43 型番108)の画像です。1955年に累計生産台数が100万台を達成したことを記念したビートルをモデル化したものです。実車はこのような金色のボディカラーで、タイヤはホワイトリボンタイヤでした。(ミニカーは白いタイヤになっていますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1994年頃に発売されたリオ製のビートル ポリス 1955 (1/43 型番SL006)の画像です。上述したリオ製のバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1997年頃に発売されたリオ製のビートル 水陸両用車 (ANFIBIO) 1964 (1/43 型番SL051)の画像です。これもリオ製のバリエーションで、テールエンドにスクリュウを追加して水陸両用車に仕立てたビートルをモデル化しています。(モデルとなった実車を紹介しているWEBサイト→
Maggiolino anfibio) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1950年代に発売されたメルクリン製の当時物 ビートル 1953 (1/43? 型番8005)の画像です。メルクリンはドイツの鉄道模型の老舗ブランドです。60年以上も前に作られたミニカーですので素朴な作りですが、ビートルのイメージを良く再現しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1950年代に発売されたデンマークのテクノ製の当時物 ビートル 1200 郵便車 1958 (1/43? 型番819)の画像です。現在のテクノ(オランダ)は商用車専門のブランドですが、1950-1960年代には当時としては高品質の乗用車/商用車のミニカーを作っていました。これも60年以上前に作られたミニカーですが、良く出来ています。これは郵便車ですが、バリエーションがたくさんありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1950年代に発売されたディンキー(英)製の当時物 ビートル 1953 (1/45 型番181)の画像です。これも60年以上も前に作られたミニカーですので素朴な作りです。これは1970年にデパートで購入したものですが、今でも結構綺麗な状態のままです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1965年に発売されたディンキー(英)製の当時物 ビートル デラックス 1965 (1/40 型番129)の画像です。上記型番181より10年ほど後に発売された物なので、ヘッドライトにラインストーンが使われボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックとなっています。メタル製バンバーなどディンキー(英)らしい頑丈な作りとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1970年代に発売されたコーギー製のビートル 1200 1964 (1/44 型番383)の画像です。コーギーは1965年にビートルのサファリラリー仕様を型番256で発売しています。型番256はその後型番383でポリス仕様でも発売されました。(参照画像→
フォルクスワーゲン ビートル ポリス) これは型番256からギミックを外すなど簡素化して1970年から再発売されたもので、フリーホイール仕様になっています。廉価版ミニカーですので、あまり良い出来ばえではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1970年代に発売されたヴィーキング製のビートル 1200 1968 (1/40 型番113)の画像です。これはオークションで入手しました。プラスチック製でリアライトが大きいので1968年式をモデル化してるようです。フォルクスワーゲン社のプロモーション用特注品としてつくられたもので、かなりリアルに作られていて、底板部分を外すと簡単ですがスペアタイヤやエンジンなどが再現されています。同時期に作られた特注品でカブリオレやカルマン ギア クーペもありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像と底板を取り外した状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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VOLKSWAGEN KARMANN GHIA COUPE (TYPE 14) 1955 GERMANY
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MINICHAMPS 430005002 1/43 99㎜
フォルクスワーゲン カルマン ギア クーペ (タイプ 14) ドイツ 1955年
フォルクスワーゲン ビートルをベースにして1955年に登場したスポーティーカーがカルマン ギア クーペ (タイプ 14)でした。デザインはイタリアのカロッツェリア ギアによるエレガントなもので、カルマン社がボディを製作していました。1957年にはオープンのカブリオレが追加されました。ビートルがベースでしたので性能的にはたいしたことはありませんでしたが、値段と維持費が安くまた見た目がかっこよかったので「プアマンズ ポルシェ」といわれ人気がありました。
タイプ 14の当初のエンジンはビートルと同じ1.2L(30HP)でしたが、その後ビートル同様に1965年に1.3L(40HP)、1966年に1.5L(44HP)、1969年に1.6L(50HP)と拡大され、1.6Lは最高速140km/hに性能が向上しました。1971年にテールライトが大きくなり、バンパーの形状が変更されました。タイプ 14は1973年まで生産され総生産台数は約44万台でした。ブラジルではタイプ 14をベースにしたカルマン ギア TCが1975年まで生産されました。
1962年にフォルクスワーゲン 1500をベースにして同じギアのデザインながらタイプ 14とは異なる直線的なデザインを持つカルマン ギア 1500 クーペ (タイプ 34)が登場しました。このデザインは当時のアメリカ車(GM シボレー コルベア)を意識したものだったようです。(実車画像→ カルマン ギア クーペ (タイプ 34) 1966) タイプ 34のエンジンは1.5L(45HP)で最高速135㎞/hとタイプ 14より高性能でした。1965年に1.6L(54HP)が追加されました。タイプ 34はデザインが良くなかったのか? 人気が出ず、タイプ 14より先に1969年に生産中止となりました。総生産台数は4万台ほどで、稀少車の類でした。
ミニカーは1992年に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスとしては初期物ですが、灯火類やロゴなどの細部がリアルに再現され、古典的ながら魅力的なこの車のデザインが良く再現されています。カルマン ギア タイプ 14の当時物ミニカーはディンキー、メルクリン、国産のミクロペットなどがありました。ミニチャンプス以外の最近の物ではシュコー、ヴィーキング、フランクリン ミントの1/24、京商の1/64、NEO(レジン製)などがあります。カルマン ギア タイプ 34の当時物ミニカーはコーギー、ジク(SIKU)などがありました。最近の物ではミニチャンプス、ヘルパとブッシュの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1992年に発売された上記と同じミニチャンプス製のカルマン ギア カブリオレ (1/43 型番430005031)の画像です。上記のバリエーションで、ルーフがないので、再現された室内の造形が良く見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2017年に発売された国産名車コレクション製のカルマン ギア クーペ (1/43 No.289)の画像です。メーカはイクソだと思われます。画像だけ見ると1992年に作られたミニチャンプス製と同じような出来ばえに見えるので、2017年までの25年間でミニカーの出来ばえがかなり向上したことが分かります。ただしこのミニカーは雑誌付きの安価なものなので、室内の造形など細部の仕上げとなるとミニチャンプス製よりかなり簡素になっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1960年代に発売されたヴィーキング製のカルマン ギア カブリオレ (1/40 型番141)の画像です。これは40年以上前に専門店で絶版品として購入した物です。ドイツのヴィーキングは現存するメーカーで、HOスケール(1/87)のプラスチック製ミニカーを作っています。これもプラスチック製で1/40の大きさで、フォルクスワーゲン社のプロモーション用特注品としてつくられたものでした。プロモーション用なのでかなりリアルに作られていて、底板部分を外すとスペアタイヤやエンジンなどが簡単な表現ですが再現してあります。同時期に作られた特注品でビートルもありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像と室内/底板を外した状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1959年頃に発売されたディンキー(英)製の当時物 カルマン ギア クーペ (1/43 型番187)の画像です。これは私の保有するミニカーの中でも一番古い類で、1970年代にミニカー専門店で購入したものです。塗装はオリジナルのようですが、タイヤは当時販売されていた補給品に交換されているようです。1950年代に作られていたミニカーはこんなものだったということで見てください。素朴な出来ですが実車の雰囲気をそれなりに再現しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1963年に発売されたコーギー製の当時物 カルマン ギア クーペ タイプ 34 (1/46 型番187)の画像です。タイプ 34は実車の人気のなさを反映して、当時物ミニカーはこのコーギーとジク(SIKU)ぐらいしかありませんでした。縮尺1/46と少し小さめですが、タイプ 34の特徴的なフロントの造形を当時のミニカーなりに再現しています。フロントとリアのフードが開閉し、リアにはエンジンが再現され、フロントにはスペアタイヤとトランクが積載され取り外すことも出来るなど、コーギーらしいギミックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/フロント トランク開閉とリア/リア パネル開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
データーベースでフォルクスワーゲン カルマン ギア タイプ タイプ 34のミニカー検索 このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
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VOLKSWAGEN 1500 (TYPE 3) 1961 GERMANY
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フォルクスワーゲン 1500 (タイプ3) ドイツ 1961年
フォルクスワーゲン ビートルの後継車として1961年に登場した1500は、ビートルのシャーシのトレッドを拡大し幅広い近代的なノッチバックボディを載せたものでした。空冷エンジン(4気筒1500cc 45HP)をリアに搭載する基本構成は踏襲していました。このモデルはタイプ3と呼ばれました。(ビートルをタイプ1、1ボックストランスポーターをタイプ2と呼びます) 当初は2ドアセダンとカルマン ギア クーペ(タイプ34)だけでしたが、1962年にバリアント(ワゴン)が追加されました。
1965年にエンジンが1600cc(54HP)に強化され、名前が1600に変わりました。同時にファーストバック スタイルを採用した2ドアセダンの1600TLが追加されました。これはアメリカ市場を狙ったモデルで、地味なノッチバックセダンと比べるとなかなか魅了的なスタイルとなっていました。(ノッチバックセダンはアメリカに輸出されませんでした) 1968年には量産車として世界初の電子制御式ガソリン燃料噴射システム(ボッシュ製)を採用するなど改良が加えられました。しかし空冷リアエンジン方式は時代遅れとなり、結局1600はビートルの後継とはならず、水冷エンジンで前輪駆動方式のパサートが登場したことで1973年に生産中止となりました。総生産台数は約250万台でした。
ミニカーは1990年頃に発売されたビテスの初期物です。これといった特徴の無いスタイルがうまく再現されています。サンルーフ付で、室内などの細部もそこそこ再現されていて当時としては良い出来ばえでした。サンルーフ無しセダンやポリス仕様など数種類のバリエーションがありました。1500/1600の当時物ミニカーはディンキー、ガマ、ジク、ノレブ、テクノ、メルクリンのバリアント、ポリトーイの1500/1600TL/バリアントなどたくさんありました。当時物以外ではミニチャンプス、ブレキナの1/87、シュコー ピッコロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1971年に発売されたノレブ製の当時物 フォルクスワーゲン 1500 (1/43 型番604)の画像です。ノレブは1962年にプラスチック製で1500をモデル化していて、これは同じ型を使ったダイキャスト製です。開閉ギミックがないプロモーションモデル的な造形で、細部も結構リアルで当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1965年に発売されたガマ製の当時物 フォルクスワーゲン 1500 (1/46 型番9490)の画像です。縮尺が1/46なので他の1/43と比べると少し小さいです。ただ小さいながらも前後パネルが開閉するギミック付で、ラインストーンのヘッドライトなど凝った作りです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1968年に発売されたメルクリン製の当時物 フォルクスワーゲン 1600 バリアント (1/43 型番1805)の画像です。メルクリンは鉄道模型の老舗ブランドですが、当時はミニカーも手掛けていました。メルクリンはセダンではなくバリアントを数種類モデル化していますが、模型の老舗ブランドらしい巧みな造形でこれも当時物ミニカーとして良く出来ていました。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1968年に発売されたポリトーイ製の当時物 フォルクスワーゲン 1600TL (1/43 型番538)の画像です。ポリトーイ初期のスポーツカーが主体のMシリーズの1台で、1600TLはフォルクスワーゲンでもスポーティな車なのでモデル化されたのでしょう。ポリトーイは実車よりかっこよくデフォルメする傾向がありますが、これもその傾向が感じられる造形です。1600TLの当時物ミニカーはノレブとダイアペットもありましたが、このポリトーイ製が一番出来が良いです。ボンネット/ドア/リアパネルが開閉するギミック付で、スペアタイヤ、室内、エンジンが結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/トランク開閉の画像とリア/リアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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