Sorry Japanese Only
ルノー 18 フランス 1978年
ルノー 12の後継車としてルノー 18が1978年に登場しました。世界戦略車として企画されたのでルノー 12と同様にオーソドックスな3ボックス スタイルでよりシンプルで無国籍なデザインになっていました。前車軸にオーバーハングした縦置きエンジン搭載、固定軸のリア サスペンションなどルノー 12の特徴的な構造も引き継いでいました。 当初は4ドアセダンのみで、1979年にブレーク(ステーションワゴン)が追加されました。
当初のエンジンは4気筒1.4L(64HP)/1.6L(79HP)で、5速変速機で最高速160km/h(1.6L)の性能でした。1980年に4気筒1.6L(110HP)ターボエンジンと4気筒2.1L(66HP)ディーゼルエンジンが追加されました。1983年にブレークにパートタイム式4WD仕様が追加されました。1984年にフロントグリルが小変更されてタイプ2となりました。1986年に後継車のルノー 21が登場し、フランス国内販売は終了しました。フランス国内では約200万台が生産されました。ルノー 18も12同様に全世界に輸出(ライセンス生産)されました。
ミニカーは1978年に発売されたソリドの当時物です。ソリドらしいシャープな造形で、実車の雰囲気をうまく再現していて良く出来ています。ドア開閉ギミック付です。ヘッドライトとバンパーを一体化するコストダウンが行われるなど細部の仕上げがレベルダウンしていて、ソリド黄金期の陰りが見え始めているモデルでした。これ以外のルノー 18のミニカーはソリドの別ブランドのべレム、ノレブの当時物、最近の物ではイクソ、ノレブの新規品などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=590
シトロエン メアリ フランス 1978年
ディアーヌのシャーシの上にジープ風のオープン ボディを載せた多目的車がメアリで1968年に登場しました。(フランス語ではHは発音しないのでメハリではなくメアリと呼びます) ボディはABS樹脂製で、この材質を初めて自動車に適用した物でした。(なおFRP樹脂製のボディ パネルは1953年にGMがコルベットで採用しています)エンジンはディアーヌ用の602cc(26HP)を搭載しています。当初は2シータでリアは荷台でしたが、後に折畳み式のリアシートも追加されました。
また1979年には4輪駆動式のメアリ 4X4が設定されました。この4輪駆動はエンジンを前後に2つ搭載する2CV 4X4サハラとは異なり、一つのエンジンによるパートタイム式でした。メアリ 4X4は1982年まで、2輪駆動のメアリは1987年まで生産されました。
ミニカーは国産名車コレクションのNo.268 イクソ製で、2016年に発売されました。イクソは型番CLC202でメアリをモデル化していますので、それを流用したものです。良く再現されたフロントグリルやリアルなソフトトップなど、雑誌付きのミニカーながら非常に良い出来ばえです。メアリの当時物ミニカーとしてはノレブ、ポリトーイなどがありました。最近の物では、ソリド、ノレブの1/18と1/43、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とソフトトップ/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=595
シトロエン ビザ (ヴィザ) フランス 1978年
プジョーとの合併後にシトロエン LNの後継車としてシトロエンが開発したシトロエン ビザが1978年に登場しました。シトロエン LNと同様にプジョー 104をベースにしていましたが、変わった顔つきのフロントやサテライトスイッチのインパネなどにシトロエンらしい味付けがされていました。(プジョーそのものだったシトロエン LNはシトロエンのファンには不評だったのでその対応でした) ボディは5ドアハッチバックだけで、当初のエンジンは2CVから引き継いだ空冷水平対向2気筒 652cc(35HP)と水冷4気筒1.1L(50HP)を搭載し、4段変速 最高速140km/h(1.1L)の性能でした。
4気筒1Lと1.3Lの水冷エンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでフロントが一般受けするデザインに変わり空冷エンジンがなくなりました。1984年には1.8Lのディーゼルエンジンが追加されました。1985年にはプジョー 205 GTIの1.6L(115HP)エンジンを搭載した高性能版の1.6 GTiが追加されました。またビザをベースにした商用車として、C15がありました。1986年に後継車のAXが登場し、1988年に生産を終了し総生産台数は約125万台でした。
ミニカーは1980年に発売されたノレブの当時物です。当時の流行りで見た目の良くないフリーホイールが使われているのが今一つですが、プロポーションは悪くなく特徴的なフロントグリルはうまく再現されています。ドア開閉ギミック付です。これ以外の当時物としてはソリドのクーガー(COUGAR)、ソリドを流用したディンキーのクーガー、メーベトイがありました。最近の物では、ノレブの新作、イクソとトロフューからはラリー仕様が出ています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1084
プジョー 505 フランス 1979年
1979年にプジョー 504の後継車として505が登場しました。少し大きくなったボディは先代と同じピニンファリーナのデザインで、504の吊り目のヘッドライトを踏襲して、よりシンプルで美しくなっていました。基本的な構造も504を踏襲した4輪独立懸架サスペンションを持つ後輪駆動車でした。当初のエンジンは4気筒1.8L(90HP)/2L(ルノーとボルボとの共同開発のPRVエンジン)、4気筒2.3L(70HP)ディーゼルでした。当初はセダンだけで、1982年にホイールベースが延長されたブレーク(ワゴン)/ファミリアーレ(3列シート8人乗り)が追加されました。
1980年にディーゼルエンジンにターボ仕様が追加され、1982年に4気筒2.2L(90HP)エンジン、1984年以降にはその燃料噴射仕様やターボ仕様が追加されました。1986年には生産中止となった604の暫定的な後継車としてV型6気筒2.8L(170HP)エンジンを搭載した505 V6も追加されました。1990年に後継車の605が登場し、ヨーロッパでは1992年に生産中止となりましたが、南米や中国などでは1999年まで生産されました。全世界での総生産台数は約135万台でした。
ミニカーは1981年に発売されたノレブ製の廉価版JET CARシリーズの当時物です。このシリーズに共通使用されていたフリーホイールが安っぽいですが、プロポーションは良いのでまずまずの出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。なおこの当時はどこのメーカーもこのような廉価版ミニカーがほとんどでした。これ以外の504の当時物ミニカーはソリドの廉価版とそれを流用したべレム、コーギーの1/36などがありました。当時物以外ではノレブが当時物をリファインして2004年頃に発売した物があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1148
ルノー フエゴ GTS フランス 1980年
スポーティーカールノー 15/17の後継車として3ドアハッチバッククーペのフエゴが1980年に登場しました。ルノー 18をベースにしたクーペで、フロントはルノー 18とほぼ同じデザインでボディサイドの黒いガーニッシュ風の処理や大きなガラス製リアハッチなど個性的でスタイリッシュなデザインになっていました。4気筒1.4L/1.6L(96HP)/2L(109HP)エンジンを全車軸にオーバーハングして縦置きする前輪駆動車でした。
1982年に4気筒2.1Lターボディーゼルエンジン、1983年に4気筒1.6L(132HP)ターボエンジンが追加されました。1983年のマイナーチェンジで、フロントグリル/バンパーが小変更されました。ベースがルノー 18でしたから、特別に高性能な車ではなかったようですが、見た目のかっこよさで、発売当初は欧州で最も売れたクーペとなりました。ただし数年後には販売が落ち込み、ルノー 18の後継車ルノー 21が登場したことで1985年に国内生産中止となりました。総生産台数は約23万台でした。
ミニカーは2000年頃に発売されたノレブ製です。ノレブが1982年に発売していた当時物ミニカーをリファインして再発売したものです。当時物はJET-CARシリーズという廉価版ミニカーで安っぽいホイールを履いたあまり程度の良くない物でしたが、このリファイン版はまともなホイールに履き替えて細部の仕上げをレベルアップしただけで見違えるような良い出来ばえのミニカーに変わっています。ワイパーをフロントウィンドー上に成型している昔流のやり方が当時物ミニカーの型を流用したことを示す証拠です。これ以外のフエゴの当時物ミニカーはこれのベースとなったノレブ、ポリスティルの1/25、ソリドなどがありました。最近のものではミニチャンプス、イクソ、ノレブの型を更新したターボなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1137
サラブレッド期 ← ページ « 前へ 1...13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 ...29 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.