ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN BLUEBIRD TURBO (U11) HARDTOP 1983 JAPAN

NISSAN BLUEBIRD TURBO (U11) HARDTOP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN BLUEBIRD TURBO (U11) HARDTOP


DIAPET 1661(G42) 1/40 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L ターボ 135HP 5段変速 4段自動変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースで日産 ブルーバード U11型のミニカー検索

日産 ブルーバード ターボ ハードトップ U11型  日本 1983年

 

 日産 ブルーバードの7代目が1983年に登場しました。大ヒットした先代(910型)のデザインを踏襲し、2ドアハードトップが廃止されました。この代から正式名称がダットサン ブルーバードから日産 ブルーバードになりました。ブルーバード初の前輪駆動車(横置エンジン)で、同時期にライバルのトヨタ コロナ 8代目(T150)も前輪駆動車となりました。当初は4気筒2L(110HP)/1.8Lターボ(135HP)/1.8L/1.6LCA型エンジンと4気筒2Lディーゼルエンジンを搭載し、4段AT/5MTで最高速は180Km/h以上(2L)の性能でした。

 

 先代の輸出仕様のマキシマには6気筒エンジン搭載車がありましたが、V型6気筒2L(115HP)2Lターボ(170HP)エンジンを搭載する上級グレードのマキシマ 2代目 U11型が1984年に国内市場にも投入されました。1985年のマイナーチェンジではフロントグリル/バンパーなどの意匠が変更され、SSSシリーズの1.8LターボがDOHC化(145HP)されました。1987年にブルーバード 8代目 U12型にモデルチェンジしました。マキシマは1988年にモデルチェンジして3代目 J30型となり、ブルーバード マキシマからマキシマとして独立しました。(実車画像→ 日産 ブルーバード マキシマ 1984)

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ターボ 4ドアハードトップをモデル化しています。ダイヤペットの協力工場のなかでもセンスの良い12番工場製で、全体的なプロポーションはまずまずで灯火類などの細部はリアルです。ただフロントグリルがスラントしているように見える点とリアドアの後ろにあるリアピラー(実車ではブラックアウトされてる)が目立つ点が実車のイメージから外れていますので、全体的には今一つの出来ばえです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物のミニカーはトミカ ダンディ(4ドアHT)、トミカのワゴンがありました。トミカ ダンディは販促用ノベルティとして作られたようで出来は良いですが、1/35と中途半端なサイズです。当時物以外のブルーバード/マキシマ U11型のミニカーは2022年現在でも無いようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN BLUEBIRD TURBO (U11) 1
NISSAN BLUEBIRD TURBO (U11) 2

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NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 1983 JAPAN

NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12)


TOMICA DANDY DJ002 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.66m エンジン 変速機: DOHC4気筒 2Lターボ 190HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースで日産 シルビア/ガゼール (S12)のミニカー検索

日産 シルビア ハッチバック ターボ RS-X S12型 日本 1983年

 

 1983年に日産 シルビア 4代目(S12型)と姉妹車ガゼール 2代目が登場しました。先代と同じようなデザインで2ドア ノッチバッククーペと3ドア ハッチバックがあり、流行のリトラクタブル ヘッドライトを採用していました。エンジンは先代のFJ型DOHC4気筒2L/2Lターボ(190HP)と新型のCA型4気筒1.8Lで、FJ型エンジンは低められたノーズに収まらずボンネットにバルジ(凸部)がついていました。4輪独立サスペンションの採用で足回りが強化され、4段AT/5MTで最高速は180Km/h以上とDOHC 2Lターボ仕様車は当時国内最速の車でした。

 

 先代と同様にシルビアとガゼールはフロントグリルやテールライトの意匠が異なっていました。1984年にCA型1.8Lにターボが追加され、1986年のマイナーチェンジでFJ型エンジンが廃止され、CA型エンジンにDOHC仕様が設定されました。その際に姉妹車のガゼールは廃止となりました。シルビアは高性能でしたが、スカイラインの陰に隠れてあまり売れませんでした。北米には日産 200SX(2Lエンジン搭載)の名前で販売され、V型6気筒3Lエンジン搭載車もありました。1988年にシルビア 5代目(S13)にモデルチェンジしました。  

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物です。一番高性能だったDOHC ターボ RS-Xをモデル化しています。実車の平面的なイメージが少し強調されているので、やや平板な感じがしますが、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボディサイドには実車に即した「DOHC TURBO RS-X」のロゴが印刷されています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きで、テールゲートはその下のトレイまで開閉します。これ以外の当時物ミニカーはダイヤペットのハッチバック、トミカのクーペがありました。当時物以外ではこのトミカ ダンディのディテールアップ版のトミカ リミッテド S、ハイストーリー(レジン製)のハッチバック、国産名車コレクションのクーペ、日産名車コレクションのクーペとハッチバック、CM'Sの200SX ラリー仕様などがあります。なお国産/日産名車コレクションではシルビア/ガゼールのS110型/S12型だけで10種類もモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 1
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 2

 以下は1984年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 シルビア ハッチバック ターボ RS-X (1/40 型番G37)の画像です。これはダイヤペットの11番協力工場が製作していたのですが、ボディ全体が膨らんだような感じでシルビアのメタボ仕様?になっています。11番協力工場は型番G39のフェアレディ Zや型番G29のカローラ レビンも担当していたのですが、同じような感じの作風です。(当時のダイヤペットのミニカーは担当する協力工場によって個性がありました) ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉しリトラクタブル ヘッドライトが可動するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 3
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 4

 以下はフロント(リトラクタブル ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。実車ではもうほとんど見ることのなくなったリトラクタブル ヘッドライトの開閉動作は面白いギミックです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 5
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 6

 以下は2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製の日産 シルビア クーペ DOHC RS-X (1/43 No.72)の画像です。国産名車コレクションの初期物なので、メーカーはノレブです。プロポーションが良く、灯火類などの細部もそこそこ良く再現されていて安価な雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。室内のインパネなどもそこそこ良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA COUPE TURBO RS-X (S12) 1
NISSAN SILVIA COUPE TURBO RS-X (S12) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA COUPE TURBO RS-X (S12) 3
NISSAN SILVIA COUPE TURBO RS-X (S12) 4

 以下は2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製の日産 シルビア 2000 クーペ DOHC RS-X (1/43 No.59)の画像です。上記国産名車コレクションのクーペと同じですが色が変えてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA COUPE TURBO RS-X (S12) 5
NISSAN SILVIA COUPE TURBO RS-X (S12) 6

 以下は2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製の日産 シルビア 2000 ハッチバック ターボ RS-X (1/43 No.16)の画像です。メーカーは上記の国産名車コレクションと同じノレブですが、こちらはハッチバックをモデル化しています。上記のクーペと同じレベルの仕上げで、実車に即したガンメタ/シルバーのカラーリングとなっていて、これも雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。室内をよく見ると上記のクーペとはステアリングホイール形状などが変えてあります。実車のカタログを見ると、RS-Xのステアリングホイールはクーペの方で再現されているのが実車に即しているように見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 7
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 8

以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 9
NISSAN SILVIA HATCHBACK TURBO RS-X (S12) 10

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NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 1983 JAPAN

NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30)


DIAPET 1618 (G20) 1/40 116㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.62m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC4気筒ターボ 2L 190HP 5段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースで日産 スカイライン R30のミニカー検索

日産 スカイライン 2000 RS ターボ R30型 日本 1983年

 

 1981年に日産 スカイライン 6代目(R30型)が登場しました。当時の流行の角形ヘッドライトとスラントノーズを取り入れたウエッジシェイプのシンプルなデザインでした。従来4気筒と6気筒で異なっていたホイールベースが統一され、4気筒1.8L/2L(105-120HP)Z型エンジンを積むTIシリーズと6気筒2L(130-145HP)L型エンジンを積むGTシリーズがありました。6気筒2.8Lのディーゼルエンジンも設定がありました。4ドアセダン、2ドアクーペ、5ドアハッチバック、商用エステートバンの車種構成で、4段AT/5MTで最高速は180Km/h(2L)の性能でした。1981年に4気筒2L(150HP)FJ型エンジンを搭載する2000 RSが追加されました。

 

 1983年にターボで190HPにパワーアップした2000 RS ターボが追加され、この車は「史上最強のスカイライン」と称されGT-R並みの高性能車が復活しました。1983年のマイナーチェンジで、薄型ヘッドライトとフロントグリルの無いフロント(鉄仮面と呼ばれた)を持つ後期型に変わりました。1984年にはインタークーラーを追加して205HPまでパワーアップしたRS-X(ターボ C)も登場しました。スカイライン R30型はワークスとしてレースに復帰しましたが、GT-Rはまだ復活しませんでした。 1981年にスカイライン 7代目 (R31型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1983年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットのスカイライン R30型のミニカーとしては、1982年に初期型の2000 ターボ GT E-Sが型番G6でモデル化されていましたが、これはその型番G6のボディ側面の車名表記を変更して、RS ターボに仕立てた物です。ダイヤペットの協力会社の12番工場製で全体的にシャープな造形でフロントグリルなど細部もリアルで、とても良い出来ばえです。ダイヤペットはこれ以外に初期型 2000GT ターポの1/30、ドアミラーが付いた後期型のRS-X、さらに西部警察仕様 2種類もモデル化しています。それ以外の当時物ミニカーでは、トミカの2000 ターボ GT-ES、トミカ ダンディの2000RSがありました。当時物以外ではエブロ、京商、アオシマのレース仕様、トミカ リミッテド、トミーテックの1/150、最近のレジン製(イグニションモデル、ハイストーリー)など非常にたくさんモデル化されています。詳しくは当サイトのデーターベースを参照してください。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 1
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 2

 以下は1982年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン 2000 ターボ GT E-S (1/40 型番G6)の画像です。上記型番G20のボディ側面の車名表記は「4VALVE DOHC RS TURBO]で、これは「2000GT TURBO」です。この車名表記以外の違いはないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 TURBO (R30) 1
NISSAN SKYLINE 2000 TURBO (R30) 2

 以下は1984年に発売されたダイヤペット製の日産 スカイライン R30 後期型 2000 ターボ RS-X(1/40 型番G35)の画像です。上記の前期型の型を変更して、フロントの造形を後期型に変更し実車に即したアンテナが追加されています。なおこれはダイキャスト材質の不良でトランクリッドが崩壊したので外してあります。同じ理由で底板も弓なりに反って変形しています。ダイヤペットはこの頃もまだダイキャスト材質の不具合が発生していました。(参照ページ→ダイキャスト素材の変形) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 TURBO RS-X (R30) 1
NISSAN SKYLINE 2000 TURBO RS-X (R30) 2

 以下は1982年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 日産 スカイライン 2000 RS (1/43 型番D18)の画像です。これは1/43サイズなのでダイヤペットより小ぶりですが、ダイヤペットと同等レベルの良い出来ばえです。これも屋根にアンテナが付いています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 RS (R30) 3
NISSAN SKYLINE 2000 RS (R30) 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。実車のエンジンのカムカバーが赤く結晶塗装されていたので、このミニカーもエンジンに赤いパーツを使っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 RS (R30) 3
NISSAN SKYLINE 2000 RS (R30) 4

 以下は2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 スカイライン 2000 ターボ RS (1/43 No.200)の画像です。同時期に発売されていたアオシマ DISMの型を流用しています。ベースとなったDISMが良い出来ばえなので、内装などの仕上げが簡略化されていますが、これも安価な雑誌付き付きミニカーとしては良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 5
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 5
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 6

 以下は2012年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 スカイライン 2000 ターボ 後期型 (1/43 No.164)の画像です。これはノレブ製で、ヘッドライト ウォッシャーやロゴマークが再現されたフロントの造形やテールライトなどの細部がリアルで、これも安価な雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。同じ物で白の色違いが日産名車コレクションのNo.30でも発売されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 7
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 7
NISSAN SKYLINE 2000 RS TURBO (R30) 8

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NISSAN FAIRLADY Z 2by2 TURBO (Z31) 1983 JAPAN

NISSAN FAIRLADY Z 2by2 TURBO (Z31)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z 2by2 TURBO (Z31)


DIAPET 1655 (G39) 1/40 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.54m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型6気筒 3Lターボ 230HP 5段変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでフェアレディ Z Z31型のミニカー検索

日産 フェアレディ Z 2by2 ターボ Z31型 日本 1983年

 

 1983年に日産 フェアレディ Z 3代目(Z31)が登場しました。初代からのロングノーズ スタイルを継承しつつ、当時流行りだったセミリトラクタブルヘッドライトを採用したグットデザインでした。先代同様に2シーターと4シーターの2by2がありTバールーフ仕様がありました。エンジンはZとしては初のV型6気筒で2Lターボ(170HP)/3Lターボ(230HP)が搭載されました。3Lターボは当時国内最強のエンジンで、輸出仕様の最高速は250Km/hと高性能でした。ただ足回りの味付けは安定性重視でアメリカ車的なスポーツカーでした。この代から輸出名がダットサン フェアレディ Zから日産 Zに変わりました。

 

 1985年にスカイライン用の6気筒DOHCセラミックターボ2L(180HP)エンジンを搭載した200ZRが追加されました。1986年のマイナーチェンジで3Lエンジン搭載車は北米仕様と同じワイドフェンダーの3ナンバー規格ボディに外観が変更されました。(2Lエンジン搭載車は5ナンバー規格のまま) 同時にDOHC化されたノンターボのV型6気筒3L(190HP)エンジンを搭載し、足回りを強化した300ZRが追加されました。1983年にフェアレディ Z 4代目(Z32型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力会社の11番工場製で、ピラーが太いなどボディ全体に厚みがある出来ばえとなっていて、これは11番工場の作風でした。(参照→同じような作風の11番工場製のシルビア) スケールモデル的な観点では好ましくない作風ですが、実車の雰囲気を大きく外しているわけではありません。当時のミニカーとして個性的なデフォルメがされたまずまずの良い出来ばえでした。ミニカーは厳密なスケールモデルという訳ではないので、このようなデフォルメもありです。(チョロQほど極端なデフォルメではないですが、同じような考えです) ボンネット/ドア/リアゲートが開閉しリトラクタブル ヘッドライトがアップ/ダウンするギミック付きです。

 これ以外の当時物ミニカーとしては、トミカの1/61、トミカ ダンディの1/43がありました。当時物以外では、トミカ ダンディをリファインしたトミカ リミッテド S、京商の300ZR、リアルXの1/72、アオシマ DISMの後期型300ZR、そのDISMの型を流用した国産名車コレクションの後期型300ZRなどがあります。最近のレジン製ではハイストーリー、WIT'S、イグニッションモデルなどがあります。 以下はフロント(リトラクタブル ヘッドライトのアップ/ダウン)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。リトラクタブル ヘッドライトが動作するギミックは子供受けしますが、大人も楽しめます。ヘッドライトには光を反射するフィルムが貼ってあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN FAIRLADY Z 2by2 TURBO (Z31) 5
NISSAN FAIRLADY Z 2by2 TURBO (Z31) 6

 以下は1985年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 日産 フェアレディ 300ZX (Z31) (1/43 型番DJ03)の画像です。トミカ ダンディは当時としてはかなりレベルの高い1/43サイズのミニカーを発売していました。この300ZXもプロポーションが良く、2トンカラーのカラーリングも綺麗で当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。トミカ ダンディは先代の280Zもモデル化していましたが、それには子供向けの安全性を考慮してフェンダーミラーが付いていませんでした。この300ZXにはドアミラーが付いていますが、簡単に破損したり危険な突起物とならないよう、ゴムのような柔らかい樹脂で成形されていて安全性が考量されています。ボンネット/ドア/リアゲートが開閉しリトラクタブル ヘッドライトがアップ/ダウンするギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY 300Z (Z31) 1
NISSAN FAIRLADY 300Z (Z31) 2

 以下はフロント(リトラクタブル ヘッドライトのアップ/ダウン)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。これも上記ダイヤペットと同様ヘッドライトに光を反射するフィルムが貼ってあります。フロントバンパ下に赤い突起が見えますが、それを押し込むことでボンネット先端が持ち上がり、ボンネットを開くことが出来ます。(これも子供向けの配慮です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY 300Z (Z31) 1
NISSAN FAIRLADY 300Z (Z31) 2

 以下は2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のフェアレディ Z (Z31) Tバールーフ仕様 (1/43 No.186)の画像です。フェンダーが張り出した後期型の300ZRをモデル化しています。これは2007年に発売されたアオシマ DISMの300ZRの型を流用しています。オリジナルのアオシマ DISMの物には車高が調整できるギミックが付いているのですが、それは省かれています。その車高調整ギミックの影響で車高がやや高い状態になっているのが今一つですが、プロポーションが良く細部の仕上げもまずまずで、安価な雑誌付きミニカーとして良く出来ています。半透明のTバールーフはそこそこリアルで、室内も無彩色ですが良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z (Z31) 3
NISSAN FAIRLADY Z (Z31) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FAIRLADY Z (Z31) 3
NISSAN FAIRLADY Z (Z31) 4

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NISSAN SKYLINE TURBO C (R30) 1983 JAPAN

NISSAN SKYLINE TURBO C (R30)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE TURBO C (R30)


TOMICA DANDY D38-2 1/43 113mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約2m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.1L ターボ 570HP?  
性能: 最高速 不詳  データーベースでスカイライン シルエット/ターボCのミニカー検索

日産 スカイライン ターボ C (R30) 日本 1983年

 

 前述したように1960年代後半のプロトタイプ スポーツカーR380シリーズでのレース参戦は1970年に中止されました。その後日産はスカイライン GT-R(KPGC10)でツーリングカーレースに参戦し、国内レースでは49連勝を記録する圧倒的な強さを誇っていました。この連勝記録は1971年にマツダ サバンナ(RX-3)に阻止され、その後1978年までRX-3が通算で100勝しています。なお日産は第1次オイルショックの影響で1973年にワークス活動を中断しました。

 

 1980年代になると、グループ5のシルエットフォーミュラーによるレースが人気を呼ぶようになりました。シルエットフォーミュラーとはレースカーのシャーシに市販車の外観を残しながら派手なエアロパーツを付けたボディを載せたレースカーでした。日産はシルビアやスカイラインのシルエットフォーミュラーでワークス活動を再開しました。1982年に6代目スカイライン(R30) RSをベースにしたRS ターボ シルエットが登場し、スカイラインのレースへの復帰が話題となりました。(エンジンはスカイライン RSのFJ型ではなくシルビアのLZ型を搭載) 1983年には市販車が鉄仮面と呼ばれるフロントマスクに変更されたので、RS ターボ シルエットも鉄仮面に変更されました。

 

 

 1982年に国際規格でシルエットフォーミュラはグループCに切り替わったので、国内でもシルエットフォーミュラは1983年限りとなりました。その後1984年にニスモ(日産 モータースポーツ インターナショナル)が設立され、新規格のグループCで本格的にスポーツカー耐久レースに取り組むようになり、1986年からルマンにR85V/R86Vで参戦しました。(実車画像→日産 R85V 1986)

 ミニカーは1983年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物です。ミニカーの外箱にはRS ターボ シルエットと表示されていますが、シルエット フォーミュラをグループC仕様に改造したターボ Cをモデル化しています。ボディと一体化した大型リアスポイラーがターボ Cの特徴で、ミニカーの底板にはグループCと銘記されています。 当時物ミニカーですので今のミニカーのようにリアルではありませんが、コクピット内の造形など当時としては結構良い出来ばえでした。当時トミカはこのレースカーのスポンサーをしていたので、TOMICAのロゴが付いています。なお貼っていませんが、紙シールのデカールも付いていました。これ以外の当時物ミニカーはトミカがあり、当時物以外ではオートアート、エブロ、トミカなどが十数種類をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。正面の画像でヘッドライトが黒く映っていますが、これはヘッドライトにその下の黒のスポイラーが映しこんでいるからです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE RS TURBO SILHOUETTE (R30) 1
NISSAN SKYLINE RS TURBO SILHOUETTE (R30) 2

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