ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CHEVROLET COUPE 1937 USA

GM CHEVROLET COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET COUPE


BROOKLIN 4 1/43 103mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 3.5L 85HP 3段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースで戦前のシボレーのミニカー検索

GM シボレー クーペ アメリカ 1937年

 

 馬車製造会社を経営していたウイリアム C デュラントは1908年にGM(ジェネラル モータース)社を設立しました。GM社はキャディラックオールズモービルなどを買収して拡大していきました。財務の悪化で経営権を剥奪されたデュラントは1911年にシボレー社を設立し低価格の大衆車を開発しました。最初のシボレーは6気筒4.8Lエンジンを搭載したクラシック シックスで、安価ながら高性能だったので成功しました。シボレーの成功でデュラントはGMの経営者として復帰し、1916年にシボレーはGMの大衆車ブランドとなりました。

 

 1915年にシボレーはフォード T型に対向してモデル 490(4気筒2.8Lエンジン搭載)を発表し名前どおりの490ドル(T型と同じ値段)で販売し、フォード Tのシャアを奪い始めました。1923年にフォード T型より少し良い品質のシューペリア(SUPERIOR 4気筒2.8Lエンジン搭載)を発売しヒットさせ、1931年にはフォード A型を抜いてベストセラーカーとなりました。さらに4気筒エンジン搭載のフォード A型に対して6気筒エンジンを搭載したACシリーズを1929年に発売し、その頃には販売台数でフォードを上回るようになっていました。

 

 

 ミニカーはこの時代のアメリカ車を多くモデル化しているイギリスのブルックリン製です。ブルックリンのミニカーはホワイトメタル製でハンドメイドの少量生産品です。少量生産なのでほとんどのパーツが金属製で、手に持つとずっしりと重く存在感があります。これは1937年に登場したシボレーの上級グレードのマスター デラックス クーペをモデル化しているようです。当時の流行りであった流線型ボディを再現していますが、横から見ると窓がずいぶん小さく感じます。プロポーション的には実車のイメージを強調するやや大げさなデフォルメがされているようです。この時代のシボレー乗用車のミニカーはフランクリン ミントやダンバリー ミントの1/24がありますが、それ以外はあまりミニカーになっていませんので、その点で貴重なミニカーだと思います。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET COUPE 1
GM CHEVROLET COUPE 2

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GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 1938 USA

GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE


REXTOY 2 1/43 134㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

GM キャディラック V16 クーペ デビル アメリカ 1938年

 

 1930年代中頃ののキャディラックのラインナップは50、60、70、75、80、85、90といった7シリーズ構成でした。50/60シリーズにはV型8気筒4.1L/5.3L/5.7L、70/75シリーズにはV型8気筒/5.3L/5.7L、80/85/90シリーズにはV型12気筒6L/V型16気筒7.4Lなどのエンジンが搭載されました。それぞれのシリーズにはリムジーン/セダン/クーペ/カブリオレなど様々なボディ形式が用意され、この車種構成で年間に約3万台弱を販売していました。一番売れたのはV型8気筒エンジン搭載の60シリーズだったようです。当時ライバルであったパッカードは約10万台を販売しており、この頃はまだ販売台数で負けていました。

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行した流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年式にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 

 ミニカーはこの時代のアメリカ車を多くモデル化しているフランスのレックストイ製で、1987年に発売されました。V型16気筒エンジンを搭載した最上級の90シリーズ クーペ デビルをモデル化しています。クーペ デビルとは運転席(前席)の屋根だけがオープンになっているフォーマルな用途に使われるセダンのことです。レックストイはホワイトメタル製で、グリルやバンパーなどが金属製パーツで構成された重厚な出来ばえです。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 1
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 2

 以下は同じレックストイのバリエーションで、セダン(型番4)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 3
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 4

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GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 1938 USA

GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR


REXTOY 1 1/43 134㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

GM キャディラック V16 クーペ 2ドア アメリカ 1938年

 

 1930年代中頃ののキャディラックのラインナップは50、60、70、75、80、85、90といった7シリーズ構成でした。50/60シリーズにはV型8気筒4.1L/5.3L/5.7L、70/75シリーズにはV型8気筒/5.3L/5.7L、80/85/90シリーズにはV型12気筒6L/V型16気筒7.4Lなどのエンジンが搭載されました。それぞれのシリーズにはリムジーン/セダン/クーペ/カブリオレなど様々なボディ形式が用意され、この車種構成で年間に約3万台弱を販売していました。一番売れたのはV型8気筒エンジン搭載の60シリーズだったようです。当時ライバルであったパッカードは約10万台を販売しており、この頃はまだ販売台数で負けていました。

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行した流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年式にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 

 ミニカーは前述したレックストイ製のV16 クーペ デビルのバリエーションで、これは伸びやかなデザインの2ドアクーペです。レックストイはホワイトメタル製で、グリルやバンパーなどが金属製パーツで構成された重厚な出来ばえです。レックストイはこのほかにもバリエーションで、セダンやキャブリオレなどもモデル化していました。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 1
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 2

 以下は同じレックストイのバリエーションのV16 コンバーチブル チッチョリーナ仕様(型番7)の画像です。1980年代に国会議員に選出されたことで有名になったイタリアのセクシー女優のチッチョリーナさんのフィギュアが後席に座っています。このミニカーは彼女の人気にあやかって作られたものですが、このような実車があったかどうかは不明です。(お遊びのミニカーですから、たぶん実在しないと思います)(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 1
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 2

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GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?) 1939 USA

GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?)


ALTAYA VOITURES CLASSIQUES No.46 1/43 137mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.76m 全幅約2m エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

GM キャディラック 90 フリートウッド リムジン (V18?) アメリカ 1939年

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行した流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年式にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 この画像のような用途が限られるフォーマル リムジンは製作台数が少ないので、モデルとなった実車は極めて希少な車でした。当時特注仕様のキャディラックはGM傘下となったコーチビルダーのフリートウッドがボディを架装していましたが、この頃になるとかなり近代的なデザインになっています。オプション装備にはラジオ(約70$ 現在の貨幣価値で約35万円)やヒーター(約30$)がありました。当時のラジオはかなり高価だったようです。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのNO.46でメーカーはALTAYA(イクソ)です。全体的なプロポーション、クロームメッキの大きなフロントグリル、クロームモール処理、室内などよく出来ています。この時代の重厚なアメリカ製最高級車を見事に再現した魅力的なミニカーに仕上がっています。

 なおこのミニカーは車名がV18と表記されています。V型18気筒エンジンのキャディラックなど無かったはずですから単なる間違いと思うのですが、それにしても底板にまでしっかりと明記されているので何か意味があるのかもしれません。(散々調べましたが??でしたので、やはり間違いでしょう) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC 90 FLEEDWOOD (V18?) LIMOUSINE 1
GM CADILLAC 90 FLEEDWOOD (V18?) LIMOUSINE 2

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FORD LINCOLN ZEPHYR CONVERTIBLE 1939 USA

FORD LINCOLN ZEPHYR CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN ZEPHYR CONVERTIBLE


SIGNATURE 32333B 1/32 160mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m エンジン 変速機: V型12気筒 4.4L 110HP 3段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでリンカーン ゼファーのミニカー検索

フォード リンカーン ゼファー コンバーチブル アメリカ 1939年

 

 GMの中級車(ビュイックやオールズモービルなど)に対抗してフォードは1935年にリンカーンの廉価版リンカーン ゼファー(V型12気筒4.4Lエンジン)、1938年に新ブランドのマーキュリー(V型8気 4Lエンジン)を発売しました。ゼファーはフェンダーに埋め込まれたヘッドライトなど空気力学に基づいてデザインされた流線形ボディを備えた先進的な車でした。4ドアセダン/コンバーチブル、2ドアセダン/クーペ/コンバーチブルのボディ形式がありました。8気筒エンジンを搭載していたライバルのキャディラックやパッカードの廉価版に対して、V型12気筒エンジンを搭載していたのは優位でした。

 

 ゼファーは初年度に約15000台が販売され、リンカーン ブランドの販売台数の大半を占め、大ヒットしました。1941年以降は全てのリンカーンはゼファーをベースにしたモデルになりました。その為ゼファーという名前は戦前まで使われただけで、戦後はリンカーンに統合され使われなくなりました。ゼファーは「アメリカで最初に成功した流線型デザイン」といわれ、同時期に流線型を打ち出して失敗したクライスラーエアフローとは違い傑作車として高く評価されています。

 

 

 ミニカーはシグネチャー製のクラシックカーシリーズで、2007年頃に購入しました。フロントグリルが大幅に変更された1939年式のコンバーチブル クーペをモデル化しています。このシリーズは1/32と中途半端なスケールですが、そのサイズを生かしてドア/ボンネット開閉などのギミック付きで室内やエンジンもそこそこ再現してあります。このゼファーもプロポーションが良く、室内やエンジンなどの細かいところもきちんと作ってあり、さらに前輪の操舵ギミック(ハンドルと連動しない)まで付いています。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジン部/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD LINCOLN ZEPHYR 1
FORD LINCOLN ZEPHYR 2

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