ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN (DATSUN) 1300 TRUCK (520) 1966 JAPAN

NISSAN (DATSUN) 1300 TRUCK (520)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN (DATSUN) 1300 TRUCK (520)


EBBRO 44691 1/43 102mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.57m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 62HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでダットサン トラックのミニカー検索

日産 ダットサン 1300 トラック 520型 日本 1966年

 

 「ダットラ」の愛称で呼ばれた ダットサン トラック 初代(10T型)は戦前の1935年に登場しました。当時のダットサン 10/11型をベースにしたピックアップトラックで、4気筒722㏄エンジンを搭載していました。(実車画像→ ダットサン トラック 初代 10T型)
 戦後の1946年にダットサン トラック 2代目(1121型)が登場しました。1951年に4気筒860㏄エンジンを搭載した6147型となりました。1955年にダットサン トラック 3代目(120型)が登場しました。乗用車のダットサン 110型をベースにしたピックアップトラックでした。 

 

 1957年にダットサン トラック 4代目(220型)が登場しました。乗用車のダットサン 210型をベースにしたトラックでロングホイール版、2列シートのピックアップ、2ドアライトバンがありました。 1961年にダットサン トラック 5代目(320型)が登場しました。ブルーバード 310型をベースにしたトラックで、先代同様にロングホイール版、2列シートのピックアップ、2ドアライトバンがありました。乗用車的な居住性や拡大された荷台で成功し、当時の1t積トラックのベストセラーとなりました。 

 

 

 1965年にダットサン トラック 6代目(520型)が登場しました。先代までの乗用車ベースの設計を変更し、トラック用として新設計された4気筒1.3Lエンジンを搭載していました。ただし見た目はブルーバード 410型と似ていました。3人乗りトラック、2ドア6人乗りのピックアップ、2ドア6人乗りのライトバンがありました。1966年のマイナーチェンジで4灯式ヘッドライトを採用し、1968年のマイナーチェンジでブルーバード 510型と同じようなフロントの意匠になり、4気筒1.5Lエンジンが追加されました。1972年に7代目にモデルチェンジしました。

 ミニカーは2012年に発売されたエブロ製です。ダットサン トラック 6代目をモデル化しています。エブロらしい正確なプロポーションで、実車の雰囲気が良く再現されています。フロントグリルや荷台などの細部も良く再現されています。実車は私が中学生の時に近所で良く見かけたので、当時を懐かしく思い出しました。エブロは戦前の初代もモデル化しています。これ以外のダットサン トラックのミニカーは、トミカの520型、トミカ リミッテドの320型などがあります。自動車が普及していく過程で商用車やタクシーは欠かせない存在でしたし、現在も重要な役目を果たしています。したがって地味な存在ですが、その時代の代表的な商用車もできるだけミニカーにして欲しいものです。トラックや商用車が好きなミニカーコレクター(子供も含む)がいることもあり、昔からの老舗ブランドは、乗用車やレースカーだけではなく商用車もきちんとモデル化してくれます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN (DATSUN) 1300 TRUCK (520) 1
NISSAN (DATSUN) 1300 TRUCK (520) 2

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TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 1966 JAPAN

TOYOTA COROLLA 1100 (KE10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10)


JAPANESE CAR COLLECTION 16 1/43 91㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.85m 全幅約1.49m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 60HP 4段変速/3段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでトヨタ カローラ/スプリンター 初代のミニカー検索

トヨタ カローラ 1100 KE10型 日本 1966年

 

 1966年に登場したトヨタ カローラはコロナパブリカの間を埋める車として企画されました。(カローラとは「花の冠」の意) 実用性重視で販売が芳しくなかったパブリカの反省から、実用上の性能を確保した上で内外装に高級感を持たせた車となっていました。新開発した4気筒1.1L(60HP)型エンジンを搭載し、フロアシフトの4段変速で最高速140km/hの性能でした。ボディデザインはスポーティな味付けがされた目新しい物で、グッドデザインだったと思います。

 

 ライバルの日産 サニーより排気量を100cc大きくした戦略があたり、コロナを抜いて国内販売台数1位となり商業的に大成功しました。1967年に4ドアとバンが追加され、1969年には1.2L(68HP)エンジンに切り替わりました。1968年にはスポーツ仕様を求めるユーザー層に対応してスプリンターが追加されました。カローラはその後のトヨタ流の車作り(80点主義)の原点となった車でした。1970年にカローラ 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはノレブ製です。プロポーションが良くフロントやリアの雰囲気など実車のイメージがうまく再現されていてかなり良い出来ばえです。灯火類やグローブボックス周りがボディ同色パネルとなっている室内など細部も良く再現されています。(実車画像→ トヨタ カローラ 初代 インパネ) 当時物ミニカーとしてはダイヤペット製がありました。 当時物以外では2008年にエブロからモデル化され、それもこのノレブ製と同じような良い出来ばえです。同時期にトミカ リミテッド ヴィンテージ(1/64)では2ドアと4ドアがモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 1
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 2

 以下は1967年に発売されたダイヤペット製のトヨタ カローラ(1/40 型番160)をベースにして当方が改造した物の画像です。学生時代(50年ぐらい前ですが)に車体を白に塗り替えて、ヘッドライトに小さな電球を組込むなどの改造を行いました。現状はリアスプリングがへたっているなどいろいろと見苦しいところがありますが、ダイヤペットの当時物が結構良い出来ばえであったことがわかると思います。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおこれは初期型なので、フロントグリル/バンパーがメッキ処理ですが、同じ型番の後期型ではプラスチック製パーツに変更されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 3
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 4

 以下は2008年に発売されたトミカ リミッテド製のトヨタ カローラ (1/64 型番LV-55b)の画像です。トミカ リミッテドの縮尺は1/64なので1/43に比べると小さいですが、小さいながらもフロントグリル、ホイール、室内のインパネなどがうまく再現されていて良い出来ばえです。ただタイヤが少し大きめな感じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 5
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 6

 以下は2022年に発売されたアシェット 国産名車プレミアムコレクション製の トヨタ カローラ 1100 DX (1/43 No.28)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。上記の国産名車コレクション(ノレブ製)と同じような出来ばえで、灯火類や車名ロゴなど細部の仕上げが少しだけ丁寧になっています。(ただフロントグリル中央のエンブレムはノレブ製の方がリアル) 室内のインパネはボディ同色パネル部分が再現されず黒一色になっています。最新のミニカーで安価でもないので、この部分は彩色するなどもっと工夫してもらいたいところです。(安価なトミカリミッテド製のインパネの方がずっとリアルです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 7
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 9
TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 10

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MAZDA LUCE 1966 JAPAN

MAZDA LUCE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA LUCE


DIAPET 158 1/40 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.37m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 78HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでマツダ ルーチェのミニカー検索

マツダ ルーチェ 日本 1966年

 

 マツダ(東洋工業)がファミリアの次に発売したのは高級車のルーチェでした。(ルーチェとはイタリア語で光の意です) トヨタ クラウンや日産 セドリックのような法人用途ではなく、オーナードライバー向けのパーソナルカーを目指した車でした。ルーチェの最大の特徴はその美しく上品なスタイルで、ベルトーネ時代のG.ジウジアーロのデザインでした。4気筒1.5L(78HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速150km/hの性能でした。

 

 ただ大柄なボディに1.5Lエンジンはややアンダーパワーで、1967年にエンジンを86HPにパワーアップし、内外装をスポーティに仕上げたSSが追加され、さらに1.8L(100HP)エンジンも追加されました。(1.8Lの最高速は160km/h) 当時の日本ではこのようなパーソナル用途の高級車の需要は少なかったので、あまり売れなかったようです。ただし美しいボディデザインが評価されて欧州向け輸出は好調だったそうです。1969年にルーチェ ロータリー クーペが追加され、1972年にルーチェ 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたダイヤペット製の当時物です。アンチモニー製で、フロントグリル/バンパーやクロームモールは下地をメッキ処理して表現しています。実車を正確にスケールダウンした秀作ですが、シンプルなデザインゆえにこの1/40のサイズではそのイメージがやや希薄になっています。多分もう少し意図的にデフォルメしたほうが良いのかもしれませんが、現状でも当時のミニカーとしてはうまい造形だったと思います。なおヘッドライトにダイヤカットガラス(ラインストーン)を使ったのは、ダイヤペットではこれが初めてのはずです。前述したモデルペットのファミリアに比べるとこちらはノーズ先端部分など少し塗装が剥がれていますが、これは子供のころに遊んで何かにぶつけたことが原因です。ボンネットとトランクが開閉するギミック付きです。2022年現在でもルーチェ 初代のミニカーはこのダイヤペット製の当時物しかありません。(ミクロペットのルーチェはプロトタイプですので別物になります) この車のデザインは素晴らしいと思うので、どこかがダイキャスト製で新規にモデル化して欲しいです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA LUCE 1
MAZDA LUCE 2

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HONDA S800 COUPE 1966 JAPAN

HONDA S800 COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 COUPE


DINKT(FR) 1408 1/43 78㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.33m 全幅約1.4m エンジン 変速機: DOHC4気筒 791cc 70HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでホンダ S500/S600/S800のミニカー検索

ホンダ S800 クーペ 日本 1966年

 

 前述したホンダ S500が発売された5ヶ月後(1964年)にホンダ S600が登場しました。エンジンを606cc(57HP)に拡大し、最高速が145km/hに向上していました。構造的な変更は無くフロントグリルが変更され、それに合わせてバンパー形状も変更されていました。1965年には密閉されたキャビンを持つクーペが追加されました。

 

 1966年にホンダ S600はS800にモデルチェンジしました。エンジンを791cc(70HP)に拡大し、最高速が160km/hに向上しました。リアをチェーン駆動する独特の構造は、ホンダ S800登場の数ヶ月後には一般的なシャフトドライブのリジッドアクスルに変更されました。エンジンフードにはパワーバルジが追加されていましたが、これはダミーでした。高性能なS800は国内のモータースポーツで活躍し、海外でも1967年のニュルブルクリングでクラス優勝するなど活躍しました。モナコのグレース王妃に愛用されるなど、海外で高評価を得た初めての日本車となりました。1970年までに約11000台が生産されました。

 

 

 ミニカーはディンキー(仏)製の当時物で1969年に発売されました。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的なリアルな造形でよく出来ていました。ボンネットが開くギミック付きです。このミニカーはフロントグリルのホンダのエンブレムの「H」の上下を間違えていることでも有名です。当時の国産車が海外でモデル化された物としては、トヨタ 2000GTに次ぐ2番目でいかに人気があったかがよく分かると思います。ホンダ S800の海外での当時物ミニカーはこれしかなかったので、絶版ミニカーとしての人気も高かったです。これ以外のS600の当時物ミニカーとしてはミクロペットとその型を引き継いだダイヤペットがありました。最近のミニカーではトミカ リミッテド(クーペ)、エブロ(オープン/クーペ)、国産名車コレクションのクーペがあります。 S800の当時物ミニカーはダイヤペットとモデルペット(オープン/クーペ)がありました。最近のミニカーではオートアートの1/18、エブロ(オープン/レース仕様ハードトップ)、トミカ、トミカ リミッテド(オープン/クーペ)、ビテス、ノレブ、国産名車コレクション、京商サークルK、レジン製のMARK43などたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA S800 COUPE 1
HONDA S800 COUPE 2

 以下は1967年に発売されたモデルペット製の当時物ミニカー ホンダ S800 (1/40 型番34)の画像です。アンチモニー製で50年以上も前に作られたミニカーです。プロポーションが良く、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネットが開くギミック付きです。モデルペットはバリエーションでクーペ(型番35)もモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 1
HONDA S800 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 3
HONDA S800 4

 以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のホンダ S800 (1/43 No.4)の画像です。メーカーはノレブで、ノレブは国産名車コレクションのNo.29とNo.90でもS600とS500をモデル化していますので、これはそのバリエーションになります。バリエーション展開ですので、S600/S500同様の良い出来ばえです。ノレブは自社ブランドのルミノでもS800を発売しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 5
HONDA S800 6

 以下は2009年に発売された国産名車コレクション製のホンダ S800 (1/43 No.92)の画像です。一見すると上記のノレブ製のS800に幌を追加しただけのように見えますが、これはイクソ製の別物でよく見ると細部が異なっています。国産名車コレクションが同じ車種を違うメーカーで重複してモデル化した理由が良くわかりませんが、ミニカーの製作メーカーをノレブからイクソに変えたことに関係する何らかの事情があったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 7
HONDA S800 8

 国産名車コレクションの2台のホンダ S800は色違いで、幌の有無だけが違っていると最近まで思っていました。今回この記載事項を更新する為にミニカーの撮影をやり直した際に、この2台のメーカーが違っていることに気が付きました。同じ車をモデル化しているのでこの2台は良く似ているのですが、よく見ると細部に違いがあります。以下は2台を並べて比較してみた画像です。大きさはほぼ同じです。(ノレブ(黄)の方が1㎜ほど車幅が広い) 最大の違いは車高の違いで、イクソ(赤)の方が全体的に車高が低くなっています。テールライトはイクソが透明プラスチックパーツを使っていますが、ノレブはメッキしたパーツの上に塗装処理しています。フロントウィンドーをよく見るとノレブ製はウィンドーの中央に垂直の柱が見えます。これはバックミラーを固定する為のステーで、実車ではあまり目立たないですが、ノレブはずいぶん細かいところまで再現しています。室内の造形はイクソ(赤)の方が多少リアルに出来ていると思います。好みの問題ですが、車高が低く室内がリアルなイクソの方が出来が良いように思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 9
HONDA S800 10

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のホンダ S800 (1/43 No.12)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。同じ車のモデル化ですから、上述した国産名車コレクションの2台とよく似ているのですが、どちらかというとノレブ製をお手本にしたようです。ノレブ製と同様にフロントウィンドー中央にバックミラー固定用のステーが再現されています。またウィンドーの上に黒いカバー(整流板)が付いていますが、上記の国産名車コレクション製ではこの整流板は付いていないので、その点ではよりリアルな再現であると思います。(2022年6月発売予定のトミカ リミッテドのS800にもこの整流版が再現されています) 室内の造形も上記の国産名車コレクション製より少しだけリアルな仕上げとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 13
HONDA S800 14

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 15
HONDA S800 16

 実車のフロントウィンドーにあるバックミラー固定用のステーとフロントウィンドー上の整流板が分かる実車画像をWEB上で見つけましたので参照してください。→ ホンダ S800のフロントウィンドー内の画像

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SUBARU 1000 1966 JAPAN

SUBARU 1000
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SUBARU 1000


JAPANESE CAR COLLECTION 20 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.93m 全幅約1.48m エンジン 変速機: 水平対向 4気筒 1.1L 55HP 4段変速
性能: 最高速130km/h  データーベースでスバル 1000/ff-1のミニカー検索

スバル 1000 日本 1966年

 

 スバル 360の成功を追い風にして小型車市場に進出する為に開発されたのが1000で、1966年に登場しました。360開発の際に時期尚早として見送った前輪駆動方式を採用したのが最大の特長でした。これには前輪を駆動する必須パーツである等速ジョイントが必要でしたが、東洋ベアリング(現:NTN)と共同で開発しています。エンジンは現在でもスバルの特徴である水平対向4気筒1.1L(55HP)で、これをフロントに縦置きに配置していました。4段変速、最高速度130km/hの性能でした。

 

 サスペンションは360と同じトーションバーを使った4輪独立懸架で、インボード ブレーキを採用するなど、独創性のある設計がされていました。前輪駆動方式のメリットで室内が広く、ボディのデザインもシンプルで開放的な良いデザインでした。 1967年に2ドアとバンが追加され、68HPにパワーアップして前輪ディスクブレーキを採用した高性能仕様のスポーツも追加されました。1969年にエンジンを1.1Lに拡大し、名前をff-1に変更しました。トヨタ カローラ日産 サニーとは一味違った小型車としてスバル車ファンを獲得し、小型車市場でスバルの基盤を固めました。1000は前輪駆動小型車の先駆けとして、アルファ ロメオのアルファスッドなどの欧州車がお手本としたほど技術的に優れた車でした。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはノレブです。リアルなフロントの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて、室内などの細部もそこそこ良く再現されていて雑誌付ミニカーながらかなり良い出来ばえです。スバル 1000の当時物ミニカーはダイヤペットのアンチモニー製しかありませんでした。そのダイヤペット製の1000はff-1の登場後にフロントグリルを変更してff-1として再発売されていますが、ff-1の当時物ミニカーもそれだけでした。最近になって、コナミから2ドア、トミカ リミッテドからは2ドアと4ドアが発売され、エブロからは1000ではなくff-1のスポーツが発売されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SUBARU 1000 1
SUBARU 1000 2

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