ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

NEWTON STEAM WAGON 1680? UK

NEWTON STEAM WAGON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM X02 1/43? 90mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m?
エンジン 変速機:    
性能:    
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ニュートンの蒸気車 イギリス 1680?

 

 イギリスの科学者 アイザック ニュートンが体系化した運動の3法則には、慣性の法則、運動の法則、作用/反作用の法則があります。1680年にアイザックニュートンは作用/反作用の法則の確認実験として蒸気で推進する車(蒸気ワゴン)を製作したそうです。実際に製作された物がどのようなものであったのはあまり明確ではないようですが、これはイタリアの科学博物館(Science and Technique Museum of Milan)が再現した物をブルムがモデル化したものだそうです。

 

 鉄製のホイールで支えられた台車に薪をくべる竈があり、その上に銅製のボイラーが据えられています。ボイラーから蒸気を噴出するノズルの方向と噴出する蒸気をコントロールするバルブはボイラーの前のベンチシートに座るドライバーが操作できるようになっています。後方に向けられたノズルから噴出する蒸気によって台車を推進させることを目指していました。しかしボイラーから噴出する蒸気の力が足りなかったので、台車は動作しなかったそうです。同時期におなじような試みが中国でも行われたようです。(参照→ フェルビーストの蒸気車) なお蒸気を使った動力装置(工場用)はその後1770年代に実用化されました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたイタリアのブルム製です。ブルムの初期物で蒸気車ばかりをモデル化した「OLD FIREシリーズ」の1台です。実車諸元の参照画像は科学博物館が再現した物の画像だと思いますが、ミニカーはそれをモデル化しているのでしょう。画像とはかなり形状が違うところもありますので、そこはブルムが創作した部分だと思います。このニュートンの蒸気車の量産ミニカー?(模型)はこれしかないようです。自動車ではありませんが、先人の歴史的な実験を再現した面白いミニカーだとおもいます。以下は各部の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NEWTON STEAM WAGON 1
NEWTON STEAM WAGON 2

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CARRO DI TREVITHICK 1803 GB

CARRO DI TREVITHICK 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM X04 1/43? 135mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6m
エンジン 変速機: 蒸気機関 
性能: 時速16km/h
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トレヴィシックの蒸気車 イギリス 1803

 

 イギリスでは蒸気機関の実用化にジェームス ワット(James Watt)が取組んでいましたが、彼の協力者であったウィリアム マードック(William Murdoch)が蒸気機関で動作する自動車の実用化を目指していました。彼は実動する模型を1784年に製作しましたが、ジェームス ワットに将来性が無いと反対されその後の開発を断念したそうです。イギリスの技術者のリチャード トレヴィシック(Richard Trevithick)は子供の頃にマードックの近所に住んでいて、彼の蒸気車の実験に影響されて蒸気機関に興味を持ったそうです。

 

 成人したトレヴィシックは世界初の高圧蒸気機関を開発し、それを搭載した世界初の蒸気車を1801年に試作しました。彼は試作車を改良した蒸気車を1803年に完成させました。大型の馬車ボディに単気筒蒸気機関を搭載したこの蒸気車は信頼性が高く操縦性にすぐれていて、時速16km/hでロンドン市内を走行して注目を集めたそうです。この蒸気車は乗合馬車の代りに使うことが検討されましたが、馬車よりコストが高くつく為実現はしませんでした。この蒸気車は近年イギリスの自動車フェスティバルで復元されてロンドン市内を走行したそうですので、完成度は高かったようです。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたイタリアのブルム製です。ブルムの初期物で蒸気車ばかりをモデル化した「OLD FIREシリーズ」の1台です。トレヴィシックが1803年に完成させた蒸気車をモデル化しています。車体後部にある金色の箱が蒸気機関で、蒸気ピストンの動きをクランクで回転運動に変えて後輪をギヤ駆動しています。大きさの比較用に乗せたフィギュアとの対比でいかに後輪が巨大であったかが分かると思います。そばで見たら迫力があったでしょう。また高い位置にある客室に乗るのはたいへんだったと思います。(ドアが車輪に邪魔されてますので) ミニカーは巨大な後輪のギヤが実際に可動し前輪部分は向きが変えられるなど良く出来ています。なおフィギュアはこのミニカーの付属品ではありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と後輪部分/床下部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CARRO DI TREVITHICK 1
CARRO DI TREVITHICK 2

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DILIGENZA A VAPORE DI GURNEY 1828 GB

DILIGENZA A VAPORE DI GURNEY 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM X03 1/43? 168㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7メートル
エンジン 変速機: 蒸気機関 
性能: 時速約20km/h
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ガーニーの乗合い蒸気車 イギリス 1828

 

 イギリスの医師であり科学者でもあったゴールズワース ガーニー(Goldsworth Gurnny)は、前述したトレヴィシックの蒸気車を見たことで影響を受け、蒸気機関による馬なし馬車の特許をとりました。彼が考案したとされる蒸気機関内の空気の流れを効率化するブラストパイプは蒸気機関の性能を向上させるものでした。ガーニーは1825年に「ガーニー蒸気乗合自動車会社」を設立し蒸気車の設計/製造を始めました。1829年頃の彼の蒸気車はロンドンから保養地バースまでの往復約160kmを給水/燃料補給を行いながら、平均時速20km/hほどで走行したそうです。

 

 この蒸気車は全長が7mもある大きなもので、室内に6人外に12人分の席があり後部には煙突の付いたボイラーを搭載していました。この頃の蒸気機関には爆発の危険性があり、この構造は乗客が危険を感じるものでした。そこで蒸気機関を搭載したトラクターで客車を牽引する形式の車両での運行が行われましたが、結局ガーニーの事業は成功しませんでした。その後も発明家ウォルター ハンコック(Walter Hancock)などが蒸気車運送事業を行いましたが、沿線への騒音や既存の馬車業界との対立から、蒸気車の走行を規制する「赤旗法(赤旗を持った人が自動車を先導して徐行することを義務付けた」が1865年に成立し、イギリスにおける自動車普及の障害となりました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたイタリアのブルム製です。ブルムの初期物で蒸気車ばかりをモデル化した「OLD FIREシリーズ」の1台です。ガーニーが製作したロンドン-バース間を運行した乗合い蒸気車をモデル化しています。(DILIGENZAとはイタリア語で駅馬車の意) 側面の画像で大きさの比較の為に乗せたフィギュアとの対比で大型バスぐらいのサイズであったことが分かります。中央の客室は馬車と同じような形式でソファーのような座席があります。床下部分をみると大きな2本のシリンダーとクランク機構で後輪を駆動していることが分かります。なおフィギュアはこのミニカーの付属品ではありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DILIGENZ A VAPORE DI GURNEY 1
DILIGENZ A VAPORE DI GURNEY 2

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LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 1886 GB

LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YSH2 1/43 160㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7m 全幅約2m
エンジン 変速機: 馬2頭 
性能: 最高速約20km/h?
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ロンドンの乗合馬車 イギリス 1886

 

 乗合馬車は現在の路線バスのような公共交通機関で、長距離で都市間を運行するものは駅馬車とも呼ばれました。また現在のタクシーのように使われた馬車は辻馬車と呼びました。乗合馬車は17世紀にフランスのパリで始まりましたが、本格的に使われるようになったのは産業が発展し料金を支払って移動する人が増えた19世紀になってからでした。乗合馬車はフランス語/英語でオムニバス(OMNIBUS)と呼ばれ、これがバス(BUS)の語源となりました。自動車創世記に馬車は消え去りつつあった乗物でしたが、ミニカー(自動車ではないですが)になっている物もあるので紹介します。

 

 ロンドンの乗合馬車は1829年に運航が始まりました。(参照画像→ロンドン 乗合馬車 1829年) この乗合馬車は成功し、同じような乗合馬車会社が増えました。19世紀半ばロンドンの乗合馬車は非常に混雑していた為、忙しいビジネスマンはしばしば乗合馬車の屋根に乗りました。その為ロンドンで最初の2階建て乗合馬車が誕生したそうです。乗合馬車は19世紀後半には最盛期を迎えました。ただ乗合馬車を引く馬は限られた時間しか働かず毎日給餌などの世話が必要でしたので、路面電車やガソリンエンジン搭載バスが登場してくると乗合馬車は徐々に衰退していきました。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたイギリスの老舗マッチボックス(MATCHBOX)製です。1886年に作られた最盛期の24人乗り乗合馬車をモデル化しています。これはマニア向けに作られたミニカーで、当時の定価は9000円と高価でしたが、非常に素晴らしい出来ばえです。広告パネルが再現されたリアルな馬車ボディ、よく出来た馬、御者、乗客のフィギュアなどその時代の雰囲気が良く再現されています。なお馬はダイキャスト製です。馬車のミニカーは何台か持っていますが、これが一番気に入っています。 以下は馬/馬車の拡大画像と馬車2階席の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 1
LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 2

 以下はフィギュアと室内の拡大画像です。フィギュアはプラスチック製できれいに彩色されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 3
LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 4

 以下は1970年代に発売されたブルム製のフェートン型馬車 1850年 (1/43 型番H00+B10)の画像です。ブルム初期に発売された馬車シリーズで、B10のフェートン型馬車にH00の一頭立て馬単体を組み合わせた物です。ただしフェートン型馬車は本来は2頭立てのはずですので、この組み合わせは正しくないようです。馬車は結構リアルで、馬のフィギュアと馬具関係も細かく再現されています。ブルム製の馬車シリーズは良く出来ているのですが、日本にはあまり輸入されなかったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN PHAETEON 1
HORSE DRAWN PHAETEON 2

 以下は1970年代に発売されたブルム製のローマの観光馬車 「BOTTICELLA DI ROMA」 1850年 (1/43 型番H12)の画像です。これもブルム初期の馬車シリーズの1台で良く出来ています。なおこれは一頭立ての馬車です。「BOTTICELLA(ボッティチェリ)」とはローマ名物の観光案内をする馬車の名前で現存していて(ボッタクリ料金だそうですが)、有名な映画「ローマの休日」にも出てきました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN BOTTICELLA DI ROMA 1
HORSE DRAWN BOTTICELLA DI ROMA 2

 以下は1980年代に発売されたデイズゴーン(DAYS GONE)製の乗合馬車 (縮尺不明 型番DG4)の画像です。デイズゴーン(DAYS GONE)はレド(LLEDO)社のブランドで1983年に登場しました。初期のマッチボックス製ミニカーの復刻盤のようなミニカーで、馬車やフォード T型などがメインで車種は少なかったですが、バリエーションが非常にたくさんありました。レド社は1996年に1/43サイズのバンガーズ(VANGUARDS)ブランドを登場させましたが、1999年に倒産しました。倒産後にモデルはほとんどがコーギー社に引き継がれました。これは上述のマッチボックス製の乗合馬車とほぼ同じ物をモデル化した物です。縮尺はだいたい1/64ぐらいで、当時の定価は1800円でした。トミカサイズと考えると少し高いですが、小さいながらも味のあるミニカー(馬車ですが)です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN CARRIAGES 1
HORSE DRAWN CARRIAGES 2

 以下は1980年代に発売されたデイズゴーン(DAYS GONE)製の消防馬車 (縮尺不明 型番DG5)の画像です。蒸気エンジンで駆動する消防ポンプを搭載した馬車です。当時の服装の消防士のフィギュアが付いています。マッチボックス初期の1960年頃に発売された型番Y04にこれとほぼ同じ消防馬車がありますので、それの復刻版的なミニカーでもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN FIRE PUMPER 1
HORSE DRAWN FIRE PUMPER 2

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