自動車の歴史を5つの時代に分けています。 年表の時代をクリックすると各時代に移動

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ビンテージ期

 

ビンテージ期 [4] 1919年~1930年 自動車技術が高度化していった時代

ROLLS ROYCE SILVER GHOST 1922 イギリス

rollsroycesilverghost1922 FRANKLIN MINT 1/43 128mm  

ロールス ロイス シルバーゴースト
 ロールス ロイスは1907年からシルバーゴーストだけを作り続け1925年までに6000台以上を販売し、その高い信頼性で「The Best Car of the World」の名声を確立します。高価なためシルバーゴーストの顧客は王侯貴族がほとんどで日本の皇室も1920年に2台を購入しています。
 画像は後期のオープンカーです。ボディサイドのスペアタイヤに白いカバーがついていて赤いRRのマークが付いているなど芸が細かいです。

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ROLLS ROYCE 20HP 1923 イギリス

rollsroyce20hp1923 RIO 72 1/43 115mm  

ロールス ロイス 20HP
 第一次大戦後の不況で高価なシルバーゴーストだけでは販売が苦しくなったロールス ロイスは1922年に「ベイビイ ロールス ロイス」の20HPを発表します。(価格はシルバーゴーストの約半額) 同じ6気筒ですが半分の排気量の3150cc(約50HP)エンジンを搭載し3段変速機で約100km/hの性能でした。(注:名前の20HPは課税上の馬力を表示したもので、実際のエンジン出力は50HPということです) 外観的にはラジエータの前につくシャッターが横向きになっていることが特徴です。
 画像は小さめなキャビンの2ドアボディで、コンパクトなパーソナルカーといった感じがします。

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ROLLS ROYCE PHANTOM I 1925 イギリス

rollsroycephantom11925 MATCHBOX Y36 1/45 115mm  

ロールス ロイス ファントム I
 シルバーゴーストもさすがに性能的に時代遅れになり、後継として発表されたのがファントムです。旧型のサイド・バルブエンジンは新型の6気筒(!)OHV 7668cc 約90HPエンジンに変ります。技術的な特徴としてはギヤボックスの回転力を使った精巧なメカニカル・サーボのついた4輪ブレーキが採用されていることで有名です。ファントム Iは1929年までに約2000台が生産されています。
 ミニカーは少し小振りですが、マッチボックスのYシリーズのなかでもかなり出来の良いもので赤と黒のツートンカラーがよく似合っています。

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ROLLS ROYCE PHANTOM I 1927年 イギリス

rollsroycephantom11927 DIAPET G122 1/30 197mm  

ロールス ロイス ファントム I
 同じファントム Iですが、こちらは運転席の屋根がない馬車時代からの伝統的なボディです。
  このミニカーはこの時代のクラシックカーのミニカーとしては珍しい日本のダイヤペット製です。1979年に3種類が発売されたクラシックカーシリーズ(1/30)の1つで、この手の大スケールでは定番のフランクリンミント製と比べると精密さでは少し見劣りしますが金属部品が多くしっかりした作りでなかなか見応えのあるモデルです。またこのシリーズは全て運転席のレバー操作でライトが点灯するというギミックもついています。

 

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ROLLS ROYCE PHANTOM I CABRIOLET DE VILLE 1929 イギリス

rollsroyceph11929 FRANKLIN MINT 1/24 230mm  

ロールス ロイス ファントム I キャブリオレ・ド・ヴィル
 上記で書きました定番のフランクリンミント製がこちらになります。客室部分が幌で覆われたキャブリオレ形式となっています。ロールス ロイス社公式認可モデルというだけあって細かいところまで精密に再現されていて、有名なマスコット(フライング・レディ)部分は銀メッキされているなどさすがとしかいいようがありません。質感が良く表現されている幌はさすがに開閉することは出来ませんが、ドアやボンネットなどは開閉が可能で精密に再現されたエンジンも見応えがあります。

 
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ROLLS ROYCE 20/25HP 1928 イギリス

rollsroyce251928 ELIGOR 1030 1/43 110mm  

ロールス ロイス 20/25HP
 「ベイビイ ロールス ロイス」20HPはその取り回しの良さからオーナードライバーに好評で1929年にひとまわり大きな3669ccエンジンを搭載した20/25HPが発表されるまでに3000台以上が生産されました。20/25HPは同時に発表されたファントム2のシャーシをスケールダウンしたものでファントム2のメカニカル・サーボ・ブレーキなどの優れた機能が全て採用されていました。この小型のロールス ロイスは1936年には4.3Lエンジンを搭載した25/30HPに発展し、さらに1938年には前輪独立懸架を採用するなどして新たにレイス(WRAITH:亡霊)という名前が付けられました。
 ミニカーはこの小型のロールス ロイスのリムジーンタイプです。ホイールはディスクではなく上からカバーを掛けてあるタイプです。

 
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ROLLS ROYCE PHANTOM II 1932 イギリス(アメリカ)

rollsroyceph11931 RIO 39 1/43 138mm  

ロールス ロイス ファントム II
 1929年に発表されたファントム IIはファントム Iと同じ6気筒エンジンを搭載しサスペンションなどをリファインし性能を向上したものです。
 ミニカーはロールス ロイスとしては異色のモデルで左ハンドルとなっていることや当時のパッカードとそっくりなボディデザインから、アメリカで生産された「アメリカン ロールス」の最後の頃のモデルだと思われます。「アメリカン ロールス」とは1921年から33年にかけてノックダウンではなくアメリカ製部品で約3000台が生産されたロールス ロイスです。

 
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BENTLEY 3L 1926 イギリス

bentley3l1926 IXO CLC016 1/43 98mm  

ベントレー 3L
 ベントレーは第一次大戦中に航空機エンジン設計を手がけたウォルター・オーエン・(W.O)ベントレーが興しました。最初のモデル 3Lは1921年に発売されます。レーシングカー並の4気筒OHC4バルブエンジンと4輪ブレーキを備えた高性能車でした。宣伝の為にレース活動を活用したベントレーは1924年のルマンで優勝しその後も1927年からルマンで4連勝するなどしてイギリスのスポーツカーとして有名になります。
 ミニカーはこの車のスパルタンな雰囲気をうまく再現しています。フロンスクリーンの横についたクラクションが時代を感じさせます。

 
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BENTLEY 3L LE MANS 1924 イギリス

bentley3llm1924 IXO LMC012 1/43 98mm  

ベントレー 3L ルマン 1924年 優勝車
 当時の自動車レースではベンツ、プジョーなどが活躍していてイギリス車は不振でした。そんな訳でベントレーがイギリス人ドライバーのジョン・ダフで優勝したことは国際耐久レースでのイギリス人ドライバーによる優勝が初めてだったこともあってずいぶん画期的なことだったようです。その後のルマン4連勝などでベントレーはスポーツカー王国イギリスの原点となります。
 ミニカーは栄光の始まりの1924年ルマン優勝車です。見た目では上記市販車にゼッケンが付いている程度の違いですので、ベントレーは初めからレーシングカー並の設計がされていたようです。

 
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BENTLEY 4.5L 1930 イギリス

bentley451928 BRUMM R100 1/43 105mm  

ベントレー 4.5L
 3Lが成功したベントレーはさらに高性能の車として、ホイールベースを長くした6気筒6.5Lを1926年に発表しますが、開発費がかかった割にはこの車はあまり売れませんでした。経営危機に陥ったベントレーは1927年に4気筒4.5L(110HP 147km/h)を発表します。
 ブガッティの設計者エットール・ブガッティはベントレーを「世界一早いトラック」といったそうですが、この当時のベントレーはいかにもタフで頑丈そうな独特のイメージがあります。
ミニカーもその感じがよくでていると思います。

 
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BENTLEY 4.5L SUPER-CHARGER 1932? イギリス

bentley45sc1928 BRUMM R114 1/43 105mm  

ベントレー 4.5L スーパーチャージャー
 4.5Lにスーパーチャージャーを追加して出力を240HPとした4.5Lの最高性能版です。フロント部分に追加されているのがスーパーチャージャーのコンプレッサーです。1929年のルマンに出場して、1位の6気筒ベントレーに次いで2位から4位までを独占しています。
 ミニカーは1932年式となっていますが、正しくは1930年のルマンに出場した車をモデルにしているようです。このモデルで一番印象的な迫力のあるスーパーチャージャーがボディ先端にしっかりと再現されています。

 
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BENTLY SPEED-SIX 1928 イギリス

bentleyspeed61928 BRUMM R185 1/43 112mm  

ベントレー スピードシックス
 ルマンでの活躍にもかかわらず、ベントレーは販売不振から1931年にロールス・ロイスに吸収されます。その後ベントレーはロールス・ロイスのスポーティ版として今に至っています。
スピード ・シックスは6気筒モデルの改良版です。この当時のベントレーにはセダンタイプなどもあったのですが、ミニカーはレース仕様がほとんどなのでこのスポーツカータイプは珍しいモデルです。リアに大きなトランクがあってリアウインドーが小さい独特のデザインになっています。

 
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AUSTIN SEVEN AD TOURER 1926 イギリス

autinsevenad1926 VITESSE VCC092 1/43 67mm  

オースチン セブン AD ツアラー
 1906年にハーバート・オースチンが興したオースチン社は、第一次大戦中に軍用車生産で業績を伸ばし、1919年に大型車オースチン20を発売します。この車は失敗作でしたが、1921年にこの車を小さくした1.7Lのオースチン12はヒットしロンドンタクシーといて良く知られています。オースチン最大のヒット車は1922年に発表された4気筒 750ccの小型車セブンです。当初は専門家に「まるでおもちゃだ」と評価されましたが、量産による低価格でシトロエン5CVと同様に当時のサイクルカーを駆逐し1928年までに6万台も生産されます。

 
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AUSTIN SEVEN RK SALOON 1929 イギリス

autinsevenrk1929 VITESSE VCC102 1/43 67mm  

オースチン セブン RK サルーン
 セブンはレース仕様車「レーシング セブン」でも活躍しています。1931年にはスーパーチャージャー付きの750ccエンジンで時速160km/hオーバーの記録を達成しています。セブンは小型車のお手本としてドイツのディキシー(BMW)などがライセンス生産しています。オースチンはその後モーリス、ウーズレー、ライレーと合併しBMCとなりますのでセブンはミニの元祖ともいえます。
 ミニカーはオープンのツアラーとサルーン(米語ではセダン)ですが、細いスポークホイールなどとても良くできています。

 
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MORRIS COWLEY 1923 イギリス

morrisbullnose1927 SPOT-ON 266 1/42 85mm  

モーリス カウリー
 当時のイギリス自動車業界でオースチンのライバルであったモーリス・モータ社(1919年まではWRM社)は1912年にウイリアム・モーリスが興した会社です。第一号車は2座オープンのオックスフォード(4気筒1L)で、1915年から1.5Lのカウリーを生産しています。第一次大戦後に価格を下げたカウリーがヒットしモーリス社はオッチキスやウーズレーを合併しイギリス有数のメーカーになっていきます。
 ミニカーはつくりの良さで定評があるスポットオン製でフィギュアが乗っています。

 
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MORRIS LIGHT VAN 1929 イギリス

morrislightvan1929 MATCHBOX YGB04 1/43? 95mm  

モーリス ライト バン
 モーリス カウリーは1925年には5万台以上も生産されています。上記2座オープン以外にもオーソドックスな4座のセダンタイプなど様々なバリエーションがあります。
 ミニカーはカウリーのデリバリーバンです。側面に表示されている「FULLER'S」とはイギリスで有名なビール会社「フラーズ社 グリフィン醸造所 」のロゴです。マッチボックスはこの手の企業名が表示されたクラシックカーのパネルバンを数多くモデル化しています。

 
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MORGAN MX-4 SUPER SPORT 1923 イギリス

morganmx41923 BRUMM R001 1/43 83mm  

モーガン MX-4 スーパースポーツ
 この当時淘汰されたサイクルカーメーカーのなかで唯一生き残ったのがモーガンです。1910年にハリー・モーガンが製造した3輪のサイクルカーはレースで優勝するなどして人気を得ます。性能が優れていたモーガンはその後も高性能な3輪車を作り続け、現在はクラシックな外観のプラス8(4輪車)などのロードスターを作っています。画像は水冷2気筒1100ccのスーパースポーツで110km/h以上の性能です。
 ミニカーはラジエータの前の赤いエンジンやその前面のOHV駆動メカなどが、マニアックに表現されているブルム初期の傑作モデルです。

 
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FODEN C TYPE STEAM WAGON 1922 イギリス

foden 1922 MATCHBOX Y27 1/72 112mm  

フォーデン Cタイプ 蒸気車
 蒸気エンジンは変速機がなく運転が簡単だったので、1920年代まで大型のトラックには使われていたようです。この蒸気トラックは「overtypes」といわれる形式で、蒸気エンジンがボイラーの上に取り付けられています。この形式のトラックとしてフォーデンは最も人気があったそうです。煙突が付いたフロント部分が蒸気機関車にそっくりでユーモラスな感じがします。性能的には23HP(450rpm)で40km/hぐらいで走ったそうです。
 ミニカーはこの手の商用車モデルを多く手がけているマッチボックス製です。なお「PICKFORDS」とは17世紀に創業した現存する引越しサービス会社です。

 
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GARRETT STEAM WAGON 1929 イギリス

garrett 1929 MATCHBOX Y37 1/59 110mm  

ギャレット 蒸気車
 これも同時期の蒸気トラックですが、こちらは「undertype」といわれる形式でシャシー下に蒸気エンジンを配置し後輪をチェーン駆動しています。大きなボイラーがユニークな形状をした運転席内に配置されています。ボイラーが露出していないので上記の「overtypes」よりも自動車らしく見えます。(走行性能も向上しているようです)ただ1930年代になるとより効率的で強力なディーゼル・エンジンが使われるようになり蒸気トラックは姿を消します。
 ミニカーは同じくマッチボックス製です。なお「CHUBB'S SAFE DEPOSIT」とは現存する金庫メーカ「CHUBB」の貴重品保管庫という意味です。

 
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