ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

RENAULT CLIO I 1990 FRANCE

RENAULT CLIO I
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT CLIO I


SOLIDO 1519 1/43 87㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.72m 全幅約1.64m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 80HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでルノー クリオのミニカー検索

ルノー クリオ I  フランス 1990年

 

 ルノー シュペール 5の後継車としてクリオが1990年にデビューしました。基本的な構造は先代と同じで、横置きエンジンの前輪駆動車でした。3/5ドアのハッチバックボディは大きくなり、ウエッジシェイプのきいたデザインとなりました。当初のエンジンは1.1L/1.2L/1.4L/1.7Lガソリンと1.9Lディーゼルでした。1991年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1991年にDOHC16バルブ1.6L(137HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速203km/h)の16Sが設定されました。1993年にはこれをベースにしてエンジンを2Lに拡大したラリー仕様ウィリアムズも設定されました。1994年と1996年のマイナーチェンジでフェイズ II、IIIとなり、外観などが少しづつ変わりました。クリオはヨーロッパ全体で好調な販売を続け、1998年にクリオ IIに切り替わりました。なおクリオは日本国内では、ホンダが持つ商標の関係で、ルーテシアという名前で販売されています。

 

 

 ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの型番15**のシリーズは定価2000円ほどのどちらかというと廉価版のミニカーながら、往年のソリドらしいシャープな造形で細部もそこそこリアルで良く出来ています。ソリドは高性能版の16Sとウィリアムズもモデル化していました。またこの型を使って別ブランドのべレムで5ドアもモデル化していました。これ以外の当時物ミニカーはBブラーゴがありました。最近の物ではユニバーサルホビー、ノレブ、ヘルパ、イクソのラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT CLIO 1
RENAULT CLIO 2

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RENAULT ESPASE II 1991 FRANCE

RENAULT ESPASE II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT ESPASE II


SOLIDO 1522 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型6気筒 2.8L 153HP 5段変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでルノー エスパスのミニカー検索

ルノー エスパス II フランス 1991年

 

 ルノー エスパス 初代はプジョー傘下のマトラがランチョの後継車として開発した車でした。しかしプジョーが商品化を中止した為、ルノーにて商品化されて1984年に発売されました。当時はこのようなタイプの車がなく、全く新しいコンセプトの車としてヒットし、ミニバンという新ジャンルを確立しました。なお1982年発売の日産 プレーリーはこの車のコンセプトを先取りしていて、エスパスの誕生にはプレーリーが大きく影響していました。(実車画像→ ルノー エスパス 1984)

 

 スチール製モノコックとFRPパネルを組み合わせたボディ構造は、ランチョを踏襲していました。室内は3列シート(定員7名)で、2/3列目はリクライニングや取り外しが可能で、多彩なシートレイアウトができました。ドアはスライドではなく普通の4ドア+ハッチバックでした。エンジンを縦置きする前輪駆動車で、当初は4気筒2Lガソリン、その後2.2Lガソリン、2.1Lディーゼルターボが追加されました。1988年のマイナーチェンジでスラントノーズの後期型となり、フルタイム4WD方式のクワドラが追加されました。

 

 

 1991年にシャーシはそののままで、内外装を変更した2代目エスパス IIにモデルチェンジしました。ボディは大きくなり、全体的に丸みが付きました。ボディと一体化したサイドミラーのデザインがユニークで、全体的な雰囲気は1990年に登場したトヨタ エスティマ 初代に似ていました。

 ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物でエスパス 2代目をモデル化しています。定価2200円程の安価なミニカーですが、Aピラー根元から突き出した特徴的なサイドミラーや3列シートの室内などなかなかよく出来ています。ソリドの別ブランドのべレムでは同じ型を使ったタクシーなどがありました。これ以外のエスパス 2代目のミニカーではスパーク(レジン製)がウィリアムズ ルノー F1のエンジンをミドシップ搭載したコンセプトカー エスパス F1をモデル化しています。なおエスパス 初代の当時物ミニカーはありませんでしたが、2004年頃にユニバーサルホビー、2016年にノレブがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT ESPASE II 1
RENAULT ESPASE II 2

 以下は1992年に発売された上記ソリド製のバリエーションでエスパス 2代目 1992 アルベールビル冬季オリンピック 記念仕様 (1/43 型番1522)の画像です。フランスで開催された1992 アルベールビル冬季オリンピックの公式スポンサーであったルノーの特注品です。同オリンピックのロゴなどのデカールが貼ってあり、専用の箱に入っていました。(上記のエスパスの約2倍の定価4000円と高かったです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT ESPASE II 31
RENAULT ESPASE II 4

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RENAULT TWINGO 1993 FRANCE

RENAULT TWINGO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TWINGO


VITESSE 035C 1/43 79㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.43m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 55HP 5段変速
性能: 最高速150km/h   データーベースでルノー トゥインゴのミニカー検索

ルノー トゥインゴ フランス 1993年

 

 30年以上もの長期間生産された小型車ルノー 4の後継として開発されたのがトゥインゴで1993年に登場しました。3ドアハッチバックで極端にノーズが短く、ユーモラスな顔つきのフランスらしいセンスの良いデザインでした。1985年発表のホンダ トゥデイ初代を参考にしたといわれており、そういわれると似てますが、実物は全長/全幅が一回り大きいので室内も広く日本の軽自動車とは全くの別物でした。(実車画像→ ホンダ トゥデイ 1985)

 

 エンジンを横置き搭載する全前輪駆動車で、当初のエンジンは4気筒1.2Lで、1997年にOHC4気筒1.1Lに変わり、2001年にはDOHC 16バルブの高性能版も追加されました。電子制御クラッチによる自動MT変速機が設定され、さらにトルコン式3段自動変速も追加されました。1998年のマイナーチェンジでカラードバンパーを採用し灯火類が意匠変更され、これ以後を後期型としています。細かなマイナーチェンジを繰り返して2007年まで生産され、2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約260万台でした。(実車画像→ ルノー トゥインゴ 2007)

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたビテス製です。ビテス最盛期のミニカーで、実車の雰囲気がよく再現され、カラフルなシート柄など室内細部の仕上げも凝っていて素晴らしい出来ばえです。プロモーション用にも使われたようでカラーバリエーションが多くありました。これ以外のトゥインゴの当時物ミニカーはソリド(別ブランドのべレムも含む)がありました。最近の物ではノレブの1/43と1/18、ヘルパの1/87、ホンウェル(カララマ)の1/72と1/43などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TWINGO 1
RENAULT TWINGO 2

 以下は1997年頃に発売された同じビテス製の当時物 トゥインゴ (1/43 型番035S)の画像です。上記のバリエーションの一つで、スライディングルーフがなく、内装がカラフルなベネトン仕様となっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TWINGO 3
RENAULT TWINGO 4

 以下は1993年に発売されたソリド製の当時物 トゥインゴ (1/43 型番1530)の画像です。プロポーションが良くソリドらしいそつのない造形で良い出来ばえです。これもカラーバリエーションが多かったです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TWINGO 5
RENAULT TWINGO 6

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RENAULT SAFRANE BITURBO 1993 FRANCE

RENAULT SAFRANE BITURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT SAFRANE BITURBO


VITESSE 041CB 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.73m 全幅約1.81m エンジン 変速機: V型6気筒ツインターボ 3L 268HP 
 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでルノー サフランのミニカー検索

ルノー サフラン ビターボ フランス 1993年

 

 ルノーの最上級車ルノー 25の後継車サフランが1992年に登場しました。5ドアハッチバックの高級車というスタンスは変わっていませんが、デザインはかなり3ボックスセダン的になっていました。ルノー 25では縦置きだったエンジンが一般的な横置きとなりました。当初のエンジンは4気筒2L/2.2L、V型6気筒3L(170HP)、4気筒2.1Lターボディーゼルを搭載していました。

 

 1993年にはV型6気筒エンジンをツインターボで280HPに強化し4WD化したビターボが追加されました。本革シートでエアサスペンションを装備した豪華仕様のバカラ(後にイニシアルに改称)も設定され、大統領公用車にも採用されました。1996年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された後期型となり、ボルボ製の5気筒2.5L(170HP)エンジンや4気筒エンジンの16バルブ化などが行われ、ビターボは廃止されました。1998年まで生産され、2001年に登場したベルサティスが後継車となりました。

 

 

 ミニカーは1994年に発売されたビテスの当時物です。高性能版のサフラン ビターボをモデル化しています。この当時はビテスの最盛期で新製品が次々と発売されそのバリエーション展開も多かったです。このサフランは全体的なプロポーションが良く、メーターなどの内装やバリエーション展開した細部の仕上げレベルも高くかなり良い出来ばえでした。ビテスはこれ以外にもバカラや後期型のイニシアルなど10数種類ほどのバリエーション展開をしています。プロモーション用に使われたことでバリエーション展開が多かったのだと思いますが、少しやり過ぎたことが2000年頃のビテスの経営破綻につながったように思います。 ビテス以外のサフランのミニカーはユニバーサルホビーとノレブがあります。なおユニバーサルホビーはビテスの型を流用しているようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT SAFRANE BITURBO 1
RENAULT SAFRANE BITURBO 2

 以下は1994年に発売された同じビテス製の当時物サフラン V6 RXE 1993 (1/43 型番041AA)の画像です。V型6気筒エンジンを搭載した上級グレードのRXEをモデル化しています。上記ビターボとはフロントグリルやバンパーが違っていてリアウイングが付いてません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT SAFRANE RXE 3
RENAULT SAFRANE RXE 4

 以下は1994年に発売された同じビテス製の当時物サフラン バカラ 1993 (1/43 型番041BA)の画像です。これは豪華仕様のバカラをモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT SAFRANE BACCARA 5
RENAULT SAFRANE BACCARA 6

 以下は1997年に発売された同じビテス製の当時物サフラン イニシアル 1997 (1/43 型番083B)の画像です。バカラの後期型であるイニシアルをモデル化しています。フロントグリルとバンパーが後期型に変わっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT SAFRANE INITIALE 7
RENAULT SAFRANE INITIALE 8

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RENAULT LAGUNA V6 TXE 1994 FRANCE

RENAULT LAGUNA V6 TXE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT LAGUNA V6 TXE


VITESSE 040B 1/43 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.75m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 170HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速212km/h   データーベースでルノー ラグナのミニカー検索

ルノー ラグナ V6 TXE フランス 1994年

 

 ルノー 21の後継車としてラグナが1993年に登場しました。ボディは5ドアハッチバックのみで、フロントノーズなど上級車サフランとよく似たデザインとなっていました。ルノー 21ではエンジンの横置き/縦置きがありましたがラグナでは横置きに統一され、当初のエンジンは4気筒1.8L/2.0LとV型6気筒3L、4気筒2.2Lディーゼルがありました。ルノー 21のような4WD仕様は設定されず、1995年にワゴンのスポーツツアラー(ネバダ)が追加されました。

 

 1995年にボルボ製DOHC 5気筒2Lエンジン、1996年にディーゼルターボが追加され、1997年に6気筒エンジンがDOHC化されました。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠を変更した後期型になり、DOHC4気筒1.6L/1.8Lエンジンなどが追加されました。2000年にラグナ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ルノー ラグナ 2000)

 

 

 ミニカーは1995年に発売されたビテスの当時物です。前述したサフランと同様にプロポーションが良く室内など細部の仕上げレベルも高く当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。さらにこのラグナにはドア/ボンネットの開閉ギミックが付いていて、エンジンも結構リアルに再現されています。ビテスはこれ以外にもネバダ、BTCCレース仕様、後期型などのバリエーションを出しています。また同じグループ内のオニキスでもレース仕様を出しています。それ以外のラグナのミニカーはヘルパ、ユニバーサルホビーの後期型などがあります。 以下はフロント(ボンネット開閉)/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT LAGUNA V6 TXE 1
RENAULT LAGUNA V6 TXE 2

 以下は1996年頃に発売されたビテス製のルノー ラグナ ネバダ (ブレーク) 2.0 TXE (1/43 型番053A)の画像です。上記のバリエーションでこれも良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT LAGUNA NEVADA 1
RENAULT LAGUNA NEVADA 2

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