ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CHEVROLET CORVAIR 1960 USA

GM CHEVROLET CORVAIR
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR


FRANKLINMINT PU75 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 2.3L 80HP 3段手動変速 2段自動変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでシボレー コルベアのミニカー検索

GM シボレー コルベア アメリカ 1960年

 

 1950年代にヨーロッパ製の小型乗用車がアメリカに輸入され、セカンドカーとして使われました。この小型車需要へのアメリカ車メーカーの対応ではアメリカンモーターズ(AMC)のランブラーが先行していましたが、ビッグ3(GM、フォード、クライスラー)も小型車(2L/3Lクラス)の開発に着手しました。フォードのファルコン、クライスラーのプリムス バリアントは単に大型車を小さくしただけのモデルでしたが、GMから登場したコルベアは空冷水平対向エンジンをリアに搭載しているなどかなり変わっていました。(実車画像→ フォード ファルコン 1960)

 

 空冷リアエンジンを採用したコルベアは当時アメリカでセカンドカーとして人気があったフォルクスワーゲン ビートルに大いに影響されたようで、スタイルもヨーロッパ風でした。空冷水平対向6気筒2.3L(80HP)エンジンをリアに搭載し、3段手動/2段自動変速で最高速135km/hの性能でした。4ドアセダン、2ドアクーペ/コンバーチブル/ピックアップ、ステーションワゴンのフルラインアップでオプションも豊富でした。1962年にターボチャージャーで150HPにパワーアップしたスポーツ仕様が追加され、1964年にエンジンが2.7L(85HP)に拡大されました。1965年にコルベア 2代目にモデルチェンジしました。 

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。1960年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化した60年代シリーズの1台です。この60年代シリーズは全てボンネット/ドアの開閉ギミック付でエンジンや床下のサスペンションなども結構リアルに再現されていました。このコルベアはメッキパーツのヘッドライトなどがややレトロな作風ながら、実車の雰囲気はうまく再現されています。4ドアが開閉しリアパネルを開くと水平対向エンジンが結構リアルに再現されています。コルベアはその独創性で人気があったようで、コーギー、ディンキー、ノレブ(初期のプラスチック製)などの当時物のミニカーがありました。当時物以外ではフランクリン ミントの1/24、サンスターの1/18、エリゴール、レーシング チャンピオンの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVAIR 1
GM CHEVROLET CORVAIR 2

 以下は4ドア開閉ギミックと室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR 3
GM CHEVROLET CORVAIR 4

 以下は1984年頃に発売されたエリゴール製のGM シボレー コルベア モンザ クーペ (1/43 型番1136)の画像です。95HPにパワーアップしたエンジンと豪華な内装で一番人気が高かったモンザ クーペをモデル化しています。初期のエリゴールはノレブ初期のプラスチック製ミニカーの型を流用した物が多いのですが、これもノレブの型番69をベースにしています。(ただしこれはダイキャスト製です) オリジナルのノレブの出来が良いので、これも当時のミニカーとしては良く出来ていました。ヘッドライトが黄色なのはフランス仕様なのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR COUPE 1
GM CHEVROLET CORVAIR COUPE 2

 以下は1961年に発売されたディンキー(英)製の当時物 GM シボレー コルベア (1/43 型番552)の画像です。1960年代のビンテージミニカーで、1980年代にコレクター仲間から分けていただいたものです。1960年代のミニカーなので素朴な作りですが、プロポーションは良く実車の雰囲気がうまく再現されています。なおタイヤがかなり派手に変形していますが、当時のホワイトゴムのタイヤは自重でこんな具合に変形するのが普通でした。したがってこのタイヤはこのミニカーがレプリカではなくオリジナルであることの証でもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR 5
GM CHEVROLET CORVAIR 6

 以下は1961年に発売されたコーギー製の当時物 GM シボレー コルベア (1/47 型番229)の画像です。これも上記のディンキーと同じで1980年代にコレクター仲間から分けていただいたものです。アメリカ車は欧州車よりサイズが大きいので、ミニカーのサイズを統一するためにコーギーはアメリカ車を少し小さめにモデル化することが多く、これも縮尺1/47でモデル化されています。したがって全長97㎜と上記ディンキー製(全長106㎜)より少し小さめなのですが、これもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。リアパネルが開閉できエンジンが再現されています。なおリアウィンドーにブラインドが付いているのが面白いですが、これは何か目新しいものをつけるというコーギーらしいギミックの類です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR 7
GM CHEVROLET CORVAIR 8

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CHRYSLER GHIA L6.4 1960 USA

CHRYSLER GHIA L6.4
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER GHIA L6.4


CORGI 241 1/48 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m エンジン 変速機: V型8気筒 6.4L 335HP 3段自動変速
性能: 最高速224km/h  データーベースでクライスラー ギアのミニカー検索

クライスラー ギア L6.4 アメリカ 1960年

 

 イタリアのカロッツェリア ギア社は1916年に設立されました。第2次大戦前には主にフィアット、アルファ ロメオ、ランチアなどのカスタムボディを架装していました。代表的なモデルとしてはアルファ ロメオ 6C 1500フィアット 508 バリッラ クーペなどがありました。1950年代にギア社はクライスラーのデザイナーであったバージル エクスナー(Virgil Exner)と共同で多くのコンセプトカーを発表しました。代表的なモデルとしてはクライスラー K310やクライスラー ノースマンなどがありました。(実車画像→ クライスラー K310 1951) (実車画像→ クライスラー ノースマン 1956)

 

 1960年にはクライスラーの車体を使ってギアが製作したクライスラー ギア L6.4が登場しました。この車はハリウッドの俳優など著名人を対象にした極めて高価な特注車で、わずか26台しか作られていません。V型8気筒6.4L(335HP)エンジン搭載で、名前はエンジン排気量にちなんだものでした。オーナーには歌手のフランク シナトラやディーン マーティンなどがいました。(ディーン マーティンの車は外観がカスタマイズされていた) 当然ながら内装は豪華でエアコン、パワーウィンドー、パワステが装備されていました。(実車画像→ クライスラー L6.4 ディーン マーティンのカスタムカー)

 

 

 ミニカーは1963年に発売されたコーギー製の当時物です。当時のコーギーのアメリカ車のミニカーはアメリカ車以外のミニカー(1/43サイズ)と大きさを揃える為に、縮尺を1/50ほどにしていました。このギア L6.4も縮尺1/48で1/43より一回り小さいサイズになっています。サイズは小さいのですが、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。当時としては画期的であったボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックの付いたこのミニカーは、2年間で100万台以上も売れました。リアシート背後にコーギー ブランドのロゴに使われているコーギー犬のフィギュアが載っているのはコーギーらしい楽しい演出です。実車はほとんど知られていないので、ミニカーのほうが実車よりも有名ではないかと思います。

   これ以外のL6.4のミニカーはネオ(レジン製)がデュアル ギア L6.4をモデル化していますが、このデュアル ギアとは当時ギアが製造したクライスラー系の特注車を販売していたアメリカの自動車会社の名前です。ギア L6.4はこの会社の派生モデルでもあったのでデュアル ギア L6.4とも呼ぶようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンの中央部に黄色の丸い突起が見えますが、これは前車軸と連動してボンネットを押し上げる為の突起です。つまりボディを押し下げるとボンネットの先端が少し持ち上がって、ボンネットが開けやすくなるのです。昔のミニカーにはこんな具合のちょっとした仕掛け(ギミック)もついていたのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER GHIA L 6.4 1
CHRYSLER GHIA L 6.4 2

 以下は室内部分の俯瞰図とドアを開いた室内の画像です。リアシート背後にはコーギー犬のフィギュアが載っています。室内は紙のシールでセンターコンソールが再現されています。センターコンソールの上にある四角の箱はバックミラーのようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER GHIA L 6.4 2


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GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 1961 USA

GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE'
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE'


CORGI 497 1/49 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.45m 全幅約1.96m エンジン 変速機: V型8気筒 6.5L 325HP 3段自動変速
性能: 最高速19980km/h  データーベースでGM オールズモービルのミニカー検索

GM オールズモービル スーパー 88 ’0011 ナポレオン ソロ’ アメリカ 1961年

 

 オールズモービルはGM グループではビュイックに次ぐ中級車で、1950~1960年代には先進的なデザインを特徴とするブランドでした。グレードとして下から60、70、80、90の4 シリーズがあり、88というのは80シリーズの8気筒エンジン搭載車です。(2桁目がエンジン気筒数を意味する) 88は最上級仕様の98の下のグレードですが、スポーティな性格の車でした。 88の初代は1949年に登場しました。1961年式の88は5代目で、スーパー 88はV型8気筒6.5L(325HP)エンジンを搭載した高性能版でした。

 

 このスーパー 88のミニカーは1966年に発売されたコーギーの当時物です。コーギーのスーパー 88のミニカーは1962年に型番235で発売されたのですが、これは1965年から日本でTV放映されたドラマ「0011 ナポレオン ソロ」(原題 The Man from U.N.C.L.E.)の劇中車という設定のものです。このTVドラマは当時かなり人気がありましたので、私と同年齢ぐらいの方はよくご存じだと思いますが、知らない方はこちらの→「0011 ナポレオン ソロ」 Wikipedia サイトを参照してください。劇中車ということで、ボンネットに「U.N.C.L.E.」のロゴが印刷され、スポットライトが追加され、フロントウィンドーには弾痕が付いています。さらに屋根上のボタンを押すことで、銃を構えたフィギュアが運転席と助手席から交互に顔を出すといったギミックが付いています。コーギーのギミック付のミニカーとしてはやや地味な存在のミニカーでしたが、それでも148万台が売れました。(ボディカラーが白の色違いがありました)

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像とギミックの動作画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 1
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 2

 以下はフィギュアの拡大画像と「U.N.C.L.E.」ロゴ/ミニカーの内箱の画像です。運転席側のフィギュアはナポレオン ソロ(ロバート ヴォーン)で助手席側のフィギュアはイリヤ クリヤキン(デヴィッド マッカラム)で、そこそこ似てます。なおナポレオン ソロの銃は欠落しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 3
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 4

 映画やTVの劇中車などをモデル化したミニカーをマスコミ物のミニカーと呼びます。そのマスコミ物のミニカーで当サイトが紹介しているものの一部を以下にまとめてみました。まずはTVドラマ版 初期のバットマンのバットモビルです。1962年に発売されたコーギー製の当時物ミニカーです。このミニカーにも面白いギミックが満載されています。ギミックの詳細は当サイトのギミックのページで簡易動画で紹介していますので、そちらでご覧ください。→バットモビルのギミック紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BATMAN BATMOBILE 1
BATMAN BATMOBILE 2

 次も1960年代のアメリカのTVドラマ「グリーンホーネット」(THE GREENHORNET)の劇中車のブラックビューティです。1967年に発売されたコーギー製の当時物ミニカーです。これも面白いギミックが満載されています。ギミックの詳細は当サイトのギミックのページで簡易動画で紹介していますので、そちらでご覧ください。→ブラックビューティのギミック紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GREEN HONET BLACK BEAUTY 1
GREEN HONET BLACK BEAUTY 2

 以下は1980年代のアメリカのTVドラマ「ナイト ライダー」(KNIGHT RIDER)の劇中車のナイト 2000 KITTです。2004年に発売されたアオシマ スカイネット製のミニカーです。フロントのスキャナーが動作するギミックが付いています。詳細はアメリカ車のページで紹介していますので、そちらでご覧ください。→ナイト 2000 KITTの紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
KNIGHT RIDER KNIGHT 2000 1
KNIGHT RIDER KNIGHT 2000 2

 以下は1985年の映画「バック トゥ ザ フューチャ」(Back to the Future)の劇中車のDMC デロリアンです。2001年に発売されたコーギー製のミニカーです。ブラウン博士(ドク)のフィギュアが付き、ドアが開閉します。詳細はアメリカ車のページで紹介していますので、そちらでご覧ください。→DMC デロリアンの紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELOREAN DMC-12 MOVIE Back to the Future 1
DELOREAN DMC-12 MOVIE Back to the Future 2

 以下は1970年代のTVドラマ「刑事コジャック」(KOJAK)の劇中車のGM ビュイック リーガルです。1976年に発売されたコーギー製のミニカーです。刑事コジャックと相棒のフィギュアが付き、ドアが開閉し、銃の発射音のような音がするギミック付です。詳細はアメリカ車のページで紹介していますので、そちらでご覧ください。→GM ビュイック リーガルの紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUICK REGAL POLICE KOJAK 1
BUICK REGAL POLICE KOJAK 2

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FORD LINCOLN CONTINENTAL 1961 USA

FORD LINCOLN CONTINENTAL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL


FRANKLIMINT PW05 1/43 125㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 315HP 3段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでリンカーン コンチネンタルのミニカー検索

フォード リンカーン コンチネンタル アメリカ 1961年

 

 1961年にフォード リンカーンは革新的なモデルチェンジを行い4代目となりました。先代とは打って変わって無駄な飾りがない直線的でシンプルなデザインが採用されました。この4代目から「MK(マーク)」が付かないリンカーンのセダン系(4ドア セダンとコンバーチブル)の名前がタウンカー/プレミアからコンチネンタルに一本化されました。また高級車リンカーンのイメージを定着させる為、リンカーンはフォードの他のブランドより長期のモデルサイクルを採用することになりました。なお名前に「MK(マーク)」が付いた2ドアのコンチネンタルは1968年にコンチネンタル MK IIIとして復活しました。(実車画像→ フォード リンカーン コンチネンタル MK III 1968)

 

 リンカーン 4代目はサンダーバード 3代目のホイールベースを延長したシャーシに、V型8気筒7L(315HP)エンジンを搭載していました。エンジンは1966年に7.6L(340HP)に拡大され、これはフォード最大の排気量でした。ボディは観音開きドアが採用されたセダンと、4ドアコンバーチブルがありました。(電動格納式ソフトトップ→ ソフトトップ格納動画) また4ドアコンバーチブルは戦後の車としては唯一のモデルでした。4代目リンカーンは大幅なデザイン変更なしに、1969年まで生産されました。この基本的なスタイルを変えないことでリンカーン コンチネンタル 4代目のイメージが世間に定着することになりました。

 

 

 ミニカーは1960年代のアメリカ車をモデル化したフランクリン ミント製の1960年代シリーズの1台で、1990年に発売されました。ヘッドライトをメッキパーツで表現するなどややレトロな作風ですが、実車の雰囲気が良く再現されていて、実に素晴らしい出来ばえです。ボンネット/4ドアが開閉するギミック付きで、エンジンやサスペンションが再現され、カブリオレなので室内の細部も良く再現されています。ただフロントスクリーンが少し大きめでややアンバランスな感じがするのが惜しいです。これ以外のリンカーン コンチネンタル 4代目のミニカーは当時物ではテクノとディンキー(英)、コーギー、マッチボックス、ジク(SIKU)などがありました。当時物以外ではジョニーライトニングの1/64、グルーンライトの1/43と1/64、ミニチャンプスの大統領車、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と観音開きで開くドア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD LINCOLN CONTINENTAL 1
FORD LINCOLN CONTINENTAL 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部の画像と床下部の画像です。1/43サイズながらエンジン/ドライブシャフト/サスペンションなどが、かなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL 3
FORD LINCOLN CONTINENTAL 4

 以下は1963年に発売されたテクノ製の当時物 フォード リンカーン コンチネンタル 1962 (1/43 型番829)の画像です。デンマークのテクノは1950-1960年代に乗用車や商用車を1/43でモデル化していました。後期の物には高度な分解組立ギミックが付いていました。(参照ページ→モンザ GT ギミック) このコンチネンタルはフロントグリルの意匠から1962年式をモデル化しているようです。キャビン部分が少し小さめにデフォルメされているので、前述したコンバーチブルより大きく見えますがほぼ同じサイズ(全長124㎜)です。グリルやバンパーなどが金属製で頑丈な作りになっていて、ボンネットとトランクが開閉するギミック付きです。なおヘッドライトにラインストーンが使われていますが、これは当時のミニカーに流行った手法でした。(なおテクノのミニカーの特徴であった分解組立ギミックはこのミニカーには付いていません) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL 5
FORD LINCOLN CONTINENTAL 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。トランク内にはスペアタイヤがあります。エンジンルーム内のエンジンは金属製パーツで再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL 7
FORD LINCOLN CONTINENTAL 8

 以下は1964年に発売されたディンキー(英)製の当時物 フォード リンカーン コンチネンタル (1/43 型番170)の画像です。ミニカーの発売年とフロントグリルの意匠から、1963年式をモデル化しているものと思われます。全長が129㎜なので公称の1/43より少し大きめに出来ています。プロポーションが正確で実車の雰囲気が良く再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ディンキー(英)中期の傑作ミニカーのひとつといってよいでしょう。ボンネット/トランクが開閉するギミック付きで、1960年代のミニカーですので、室内は簡単な造形となっています。このミニカーも上記のテクノ製と同様にヘッドライトにラインストーンが使われています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL 9
FORD LINCOLN CONTINENTAL 10

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL 11
FORD LINCOLN CONTINENTAL 12

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FORD H-SERIES CAR TRANSPORTER (CARRIMORE) 1961 USA

FORD H-SERIES CAR TRANSPORTER (CARRIMORE)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD H-SERIES CAR TRANSPORTER (CARRIMORE)


CORGI 1138 1/48 270mm (キャブ単体 103㎜)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約13m 全幅約2.8m エンジン 変速機: 気筒 12L ディーゼル 180-220HP 5段変速
性能: 最高速 不詳 最大積載量 25t データーベースでフォード Hシリーズ トラックのミニカー検索

フォード H シリーズ カートランスポーター (キャリモア) アメリカ 1961年

 

 フォード UKの商用トラックの概要についてD800 トラックの欄に記載しました。フォード USAの商用トラックについて概要を説明します。1930年代までは乗用車のT型/A型/V8型をベースにしたピックアップやバンがほとんどでした。1940年代になると中型商用トラックのFシリーズが登場します。Fシリーズはピックアップ、パネルバン、トラック、バス用シャーシなど様々な用途で幅広く使われています。なおアメリカではピックアップは乗用車と同じような感覚で使われますので、ピックアップは純粋の商用車ではありません。

 

 Fシリーズの大型モデルは1960年代にボンネット式大型トラックのNシリーズに変わり、1970年代にはLシリーズに発展しました。Lシリーズは1990年代にLTL-9000やAEROMAXに発展しました。COEと呼ばれるキャブオーバー式大型トラックのCシリーズが1957年に登場しました。Cシリーズには背の高いキャブを特徴とするHシリーズが追加され、Hシリーズにはフォード トラック初のディーゼルエンジン仕様も設定されました。HシリーズはWシリーズ、CLシリーズ、1990年代のCARGOに発展していきました。フォードは1996年にこれらの大型トラックの製造権をフレイトライナー社に売却し、大型トラック市場から撤退しました。
データーベースでフォード Fシリーズ トラックのミニカー検索
データーベースでフォード Cシリーズ トラックのミニカー検索

 

 

 ミニカーはコーギー製の当時物で、Hシリーズのカートランスポーター仕様ををモデル化しています。トラクターキャブは当時としては非常にリアルな造形で、ドアミラーや屋根上のホーンなどの細部も良く再現してあり非常に良い出来ばえです。カートランスポーターは「CORGI CARS」ロゴのついたパネルやリアのランプ台などはコーギーの創作のようですが、当時のキャリモア社のMK IIIという実在するカートランスポーターをモデル化しているようです。カートランスポーターのミニカーはたくさんありますが、ビンテージ ミニカーのなかではこのコーギー製が一番優れていると思います。何故かというとカートランスポーターに車を積載するギミック動作がいかにもそれらしくて楽しいからです。

 最近のEXOTOの1/43モデル(例:バルトレッティ トランスポーター)などはもっと精密にできていますが、EXOTO製では壊れることが心配で気軽に楽しむ気持ちにはなれません。以下このミニカーのギミックを簡易動画で紹介します。個人的に好きなミニカーなのでいつもより手が込んだ動画になってしまい、ファイル容量が大きいので少し動作が遅いです。(画像のマウスオーバーやタップで動画がスタートします) まずはキャブ単体とカートランスポーターです。キャブ上半分をチルトさせて開くと、そこそこリアルに再現されたエンジンが見えます。カートランスポーターの車両を載せる台の赤い車止めは位置をスライドさせて変えることができます。

FORD H TRACTOR
CAR TRANSPORTER 1

 次は車両を積み込む為の後部のランプ台の動作と、トラクターとの連結動作です。上段を支えるレバー部分の赤い矢印を合わせた位置で、リアドア(ランプ台)のロックが外れます。トラクターにカートランスポーターを接続して折り畳み式前輪を引き上げると接続がロックされます。折り畳み式前輪を下におろすと、ロックが外れるようになっています。
CAR TRANSPORTER 2
CAR TRANSPORTER 3

  最後は車を積み込む動作です。カートランスポーターの縮尺が1/48と少し小さいので、1/43サイズのミニカーの場合は小型車でないと上段に3台乗せることはできません。
FORD CAR TRANSPORTER

 なおフォード USAのトラクターとイギリス キャリモア社のカートランスポーターの組合せは現実にはなかったと思いますが、このミニカーは北米市場向けだったとのことでこのような組合わせになったようです。後に同じカートランスポーターでトラクターをスキャメルに変えたもの(型番1148)も発売されてます。またコーギーは積み込む台を3段式にしたカートランスポーター(型番1146)も作っていますが、さすがにこれは現実味がなく不格好です。このHシリーズのキャブを使ったレッカー車やコンテナトレーラーもモデル化されています。

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