ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM PONTIAC FIREBIRD 1967 USA

GM PONTIAC FIREBIRD
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM PONTIAC FIREBIRD


DELPRADO 74 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.84m エンジン 変速機: V型8気筒 6.6L 325HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースでポンティアック ファイアーバードのミニカー検索

GM ポンティアック ファイアーバード アメリカ 1967年

 

 前述したシボレー カマロのポンティアック版としてポンティアック ファイアーバードが1967年に登場しました。基本的なデザインはカマロと同じでしたがフロントバンパーをボディと一体化し、そこにポンティアックの伝統である2分割のフロントグリルと突き出たノーズを配してポンティアックらしくなっていました。搭載されるエンジンはカマロ同様にベーシックな6気筒3.8L/4.1Lから高性能なV型8気筒5.3L/5.7L/6.6Lエンジンまでありました。最強モデルはV型8気筒6.6L(400CI 立方インチ 325HP)エンジン搭載の400で、最高速180km/h以上の性能でした。

 

 1969年のマイナーチェンジでカマロと同様にボディが拡大されフロントグリルの意匠が大幅に変更されました。同年にリアスポイラーを装備した高性能版のオプションパッケージとしてトランザムが追加されました。トランザムという名前はアメリカのレース「Trans-American Sedan Championship」にちなんだものでした。その後トランザムはファイアーバードの最強モデルとして定着していきました。1970年にファイアーバード 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズです。メーカーはアーテル(ERTL)で、高性能版の400をモデル化しています。地味なボディカラーのせいで損をしていますが、よく見ると安価な雑誌つきミニカーながら結構良く出来ています。プロポーションが良く、室内などの細部もまずまずの出来ばえです。またリアサスペンションのリーフスプリングが再現され、運転席の前のボンネット上にオプションのフード タコメータがあるなどなかなか凝ってます。なおフード タコメータとはタコメータをボンネット上にマウントした物でした。(実車画像→ フード タコメータ) これ以外のファイアーバード 初代のミニカーはコーギーの当時物、ダンバリーミントの1/24、ヤトミン(シグネチャー)の1/43と1/18、M2マシーンの1/64、ジョニーライトニングの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM PONTIAC FIREBIRD 1
GM PONTIAC FIREBIRD 2

 以下は1970年に発売されたコーギー製の当時物 ポンティアック ファイアーバード (1/47 型番343)の画像です。コーギーは型番338でカマロをモデル化していましたが、実車同様にそのカマロをベースにしてファイアーバードに仕立ててありました。フロントの造形がファイアーバードに変更され、ブラックアウトしたボンネットには大きなインテークが追加されています。(実車ではこんなに大きくはありません) カマロにはソフトトップが付いていましたが、ファイアーバードには付いていません。ホイールは当時流行りであった走行性重視で良く回転するフリーホイールを採用していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM PONTIAC FIREBIRD 3
GM PONTIAC FIREBIRD 4

 以下は2007年頃に発売されたヤトミン製のポンティアック ファイアーバード トランザム 1969 (1/43 型番94238)の画像です。ヤトミンのビンテージ アメリカ車シリーズの1台で、1969年に追加されたトランザムをモデル化しています。1969年のマイナーチェンジでフロントの造形が大きく変更されていますので、上記の1967年式とはかなり見た目が違っています。ヤトミンのビンテージ アメリカ車シリーズはどちらかというと廉価版(定価1400円)のミニカーでしたが、安価ながらも実車の雰囲気がうまく再現されていて結構良い出来ばえです。フロント/リア、室内などの細部も値段相応ですが良く再現されています。この時代のアメリカ車の1/43サイズのミニカーは少ないので私は結構気に入っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM PONTIAC FIREBIRD TRANS AM 1
GM PONTIAC FIREBIRD TRANS AM 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM PONTIAC FIREBIRD TRANS AM 3
GM PONTIAC FIREBIRD TRANS AM 4

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GM CHEVROLET CAMARO SS 396 1967 USA

GM CHEVROLET CAMARO SS 396
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO SS 396


MATCHBOX YMC06 1/43 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.69m 全幅約1.84m エンジン 変速機: V型8気筒 6.5L 325HP 3段変速
性能: 最高速206km/h  データーベースでシボレー カマロ 初代のミニカー検索

GM シボレー カマロ SS 396 アメリカ 1967年

 

 大成功を収めたフォード マスタングの対抗馬として、GMからシボレー カマロが1967年に登場しました。2ドアのスポーティなコンパクトカーというコンセプト、エンジンや装備のオプションが豊富に揃っていることなどはマスタングと同じでした。カマロはマスタングより全長全幅で約10cmほどサイズが大きく、直線的なデザインのマスタングに対して、カマロはフェンダーのコークボトルラインなど曲線的でした。ボディ形式にはクーペとカブリオレがありました。

 

 エンジンは6気筒3.8L/4.1L、V型8気筒4.9L/5.4L/5.7L/6.5Lなど多彩で、高性能版としてZ28、RS、SSがありました。カマロ初代には当時流行した格納式ヘッドライト(ライトを覆うグリルが横にスライドして開閉する)のオプションがありました。1967年式は三角窓がありましたが、1968年になくなりました。1969年のマイナーチェンジで、全長4.72m/全幅1.88mにサイズが拡大されフロントグリルとバンパーが一体化するなど外観が変更されました。カマロ初代はマスタング同様に成功し、1970年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ シボレー カマロ 1971)

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたマッチボックス製です。マニア向けのマッスルカー シリーズの1台で、V型8気筒6.5Lエンジン搭載のSS 396をモデル化しています。マッスルカー シリーズは1960-1970年代の高性能車(マッスルカー)をモデル化していていずれもリアルな造形の良い出来ばえで、シャーシやサスペンションなどの下周りも再現されていました。このカマロもプロポーションが良く、格納されたヘッドライト、黒のボディ/フロントグリルを囲む赤のストライプ、太いタイヤなどマッスルな外観がリアルに再現されています。カマロ初代の当時物ミニカーはコーギーとナコラルがありました。コーギーは以下に紹介しています。ナコラルは当時としてはそこそこの良い出来ばえで、ダイヤペットが輸入してダイヤペット ヨーロッパというブランドで発売していました。当時物以外のミニカーはフランクリン ミントの1/43と1/24、ジョニーライトニングの1/64、グリーンライトの1/64、ホットホイールの1/64、マテルの1/18、デルプラドの世界の名車シリーズ、ブービーなど非常にたくさんあります。以下はマッチボックス製のフロントとリアの拡大画像と室内/底板部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CAMARO SS 396 1
GM CHEVROLET CAMARO SS 396 2

 以下は1990年代に発売されたと思われるアルゼンチンのブービー(BUBY)製の シボレー カマロ RS コンバーチブル (1/43 型番BO2DS)の画像です。ブービーは1/43と1/64のダイキャスト製ミニカーのメーカーで、主にアメリカ車や欧州車をモデル化していました。このカマロはフロントグリルの造形から1969年式のモデル化で、実車のサイズ拡大を反映して全長約111㎜と上記マッチボックス製より少し大きいサイズとなっています。サイズが拡大された1969年式カマロのイメージがうまく再現されていて、なかなかセンスの良いミニカーに仕上がっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO 1
GM CHEVROLET CAMARO 2

 以下は1990年頃に発売されたフランクリン ミント製のシボレー カマロ (1/43 型番PW17)の画像です。1960年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化した60年代シリーズの1台です。この60年代シリーズは全てボンネット/ドアの開閉ギミック付で、エンジンや床下のサスペンションなども結構リアルに再現されていました。このカマロは三角窓の付いた初期型をモデル化しています。エンジンや室内などの細部は良く再現されているのですが、特徴的なボディサイドのコークボトルラインの表現が控えめなうえに車高が高いのであまりかっこよくなく、全体的には今一つの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO 3
GM CHEVROLET CAMARO 4

 以下は2001年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズの シボレー カマロ SS (1/43 No.23)の画像です。製造メーカーは不明ですが、これもフロントグリルの造形から1969年式をモデル化しています。上記ブービー製と同様に全長112㎜とサイズが大きくなっています。ただし1969年式でのボディ拡大をややオーバーに表現していますので、実車のイメージから少し外れてしまっています。(意図的にかっこよくデフォルメしているようですが、やややり過ぎです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO 5
GM CHEVROLET CAMARO 6

 以下は1968年に発売されたコーギー製の当時物 シボレー カマロ SS 350 (1/43 型番338)の画像です。1967年の初期型でV型8気筒5.7L(295HP)エンジンを搭載した高性能版SS 350をモデル化しています。縮尺1/47と少し小さめながらも、コーギー流のデフォルメ(やや玩具的なニュアンス)で実車のイメージをうまく再現しています。コーギーらしいギミックとしてグリルが横にスライドする格納式ヘッドライトの開閉ギミックとタイヤが交換できるギミック、さらにドア開閉と幌を取り外すこともできました。このカマロのギミックについては当サイトのギミックのページで詳しく紹介していますので、興味のある方はご覧ください。→シボレー カマロのギミック (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO 7
GM CHEVROLET CAMARO 8

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GM CHEVROLET ASTRO I 1967 USA

GM CHEVROLET ASTRO I
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET ASTRO I


CORGI 347 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.49m 全幅約1.84m エンジン 変速機: 水平対向6気筒 2.9L 240HP  
性能: 最高速 不詳  データーベースでシボレー アストロ I/IIのミニカー検索

GM シボレー アストロ I アメリカ 1967年

 

 シボレー アストロ I (XP-842)はGMのスタイリング実験車で、1967年に公開されました。前述したコルベア モンザ GTのデザインをさらに発展させた車で、水平対向エンジンをミドシップ搭載する構成は同じでした。最大の特徴は空気抵抗を究極的に低減させた極端に低い車高(約0.9m)です。通常のドアでは乗り降りが大変なので、リアカウルがキャノピー状に開き、シートも連動して電動で立ち上げる構造となっています。(この車は雨の日には使わないとのことです) またリアウィンドーがありませんが、後方視界は屋根の上に付いたペリスコープ(潜望鏡式ミラー)で確保しているそうです。 

 

 このデザインを実用的に発展させた、シボレー アストロ IIが1968年に公開されました。このデザインは、その後のGMの1980年代のスポーツカー コルベットやファイアーバードあたりに反映されているように思います。(実車画像→ シボレー アストロ II)
1969年には前輪1輪の3輪車とした、ジェット機のようなシボレー アストロ IIIも公開されました。なお1995年に登場したGMのミニバンにもシボレー アストロという名前が付いていますが、全くの別物です。(実車画像→ シボレー アストロ III)

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたコーギーの当時物です。特徴的なデザインを忠実に再現していて、魅力的なミニカーに仕上がっています。実車の特徴であるリアカウルが開閉しシートが連動する仕掛けは、いかにもそれらしい恰好をしたコーギー十八番のフィギュアを2体付けてうまく再現しています。シボレー アストロ Iのミニカーはこれとこれをコピーしたオートピレンの物しかありません。シボレー アストロ IIはメーベトイ(マテル メーベ)がモデル化していました。当時のコーギーはこのようなスタイリング実験車を結構モデル化していました。例えば以下のアダムス プローブ 16(型番384)やアウトビアンキ ランナバウト ベルトーネ(型番386)などです。これらのミニカーは見た目がかっこいいので、どちらも30万台以上も売れていました。なおアストロ Iはもっと多くて50万台近く売れました。(1960-1970年代のミニカーは大量生産品でしたから) 以下はフロント/リアの拡大画像とキャノピーが開いてシートが立ち上げるギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET ASTRO I 1
GM CHEVROLET ASTRO I 2

 以下は1970年に発売されたコーギーのアダムス プローブ 16 (ADAMS PROBE 16 1/43? 型番384)の画像です。イギリスのアダムス ブラザーズ社が1969年に製作したスタイリング実験車のプローブ 16をモデル化しています。車高が86㎝しかなく、ガラス屋根の一部をスライドさせてその開口部から室内へ乗り込みます。
  (実車画像→ アダムス プローブ 16)
ADAMES PROBE 16 1
ADAMES PROBE 16 2

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GM CADILLAC ELDORADO 1968 USA

GM CADILLAC ELDORADO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO


DINKY (UK) 175 1/43 135㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.63m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒7.7L 375HP 3段自動変速
性能: 最高速192km/h  縦置エンジン前輪駆動 データーベースでキャディラック エルドラドのミニカー検索

GM キャディラック エルドラド アメリカ 1968年

 

 キャディラック エルドラドはキャディラックのなかでもパーソナル用途に使われたモデルで、2ドアクーペ/コンバーチブルの華やかな高級車でした。1967年に登場したキャディラック 9代目はフロントグリルの基本デザインが縦型4灯式ヘッドライトから横型4灯式に変わり、エルドラド 6代目では格納式横型4灯式ヘッドライト(ヘッドライト前面のグリルが上下にスライドする)が採用されました。V型8気筒7.7L(375HP)エンジンを搭載し3段自動変速で最高速192km/hの性能でした。

 

 この世代から同じようなパーソナル クーペであったオールズモービル トロネードとシャーシを共有することになったので、前輪駆動車となりました。シャーシが同じなのでこの2台は良く似たフォルムとなっていましたが、エルドラドはリアクオーターとサイドビューの鋭角的な造形でより一層個性的なデザインとなっていました。これは同じようなパーソナル クーペでライバルであったフォード サンダーバードなどの影響があったのでしょう。1969年には格納式ヘッドライトが廃止され、1971年にエルドラド 7代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。当時のヨーロッパのミニカーメーカーはアメリカ車をあまりモデル化しなかったのですが、この車がモデル化されたということはこの車の登場がヨーロッパにもインパクトを与えたことを示しています。縮尺は1/43となっていますが、ボディの大きさをデフォルメで強調しているので少し大きめにできています。低く幅広い実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。紫メタリックにレザートップの派手なカラーリングは実車にはなかったと思われますが、この車のイメージには合っています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なお経年変化でリアのサスペンションがへたりシャコタンになっていましたので、リアの下にウレタンフォームをかまして車高をあげて撮影しています。これ以外のエルドラド 6代目のミニカーはグリーンライトの1/64、オートワールドの1/64、ネオ(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉/室内の画像です。室内で助手席の前にあるパイプのようなものはボンネットを開くためのレバーで、これを押し込むことでボンネットが開きます。子供向けでしたから、大人の指でこのレバーを押し込むのはかなりやり辛いです。(このレバーを操作しなくてもボンネットは手で開けられますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC ELDORADO 1
GM CADILLAC ELDORADO 2

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GM PONTIAC PARISIENNE 1968 USA

GM PONTIAC PARISIENNE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM PONTIAC PARISIENNE


DINKY(UK) 173 1/43 131㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.3L 243HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでポンティアック パリジェンヌのミニカー検索

GM ポンティアック パリジェンヌ アメリカ 1968年

 

 GMグループ内でポンティアックはシボレーより車格が高い中級車です。1960年代のポンティアックはGMグループ内での差別化を図るべくテンペスト、ルマン、グランプリなどデザインが派手で高性能エンジンを搭載するモデルが追加され、ポンティアック ブランドはスポーティなイメージになりました。1967年にカマロの兄弟車ファイアーバードが登場してベストセラーとなり、1970年代にポンティアック ブランドは絶頂期を迎えました。1970年代のモデルはコンパクトカーのベンチュラ、中クラスのルマン、フルサイズのカタリナやボンネビル、パーソナルカーのグランプリ、マッスルカーのGTOやファイアーバードがありました。

 

 カタリナは1950年に登場したモデルで、そのカタリナをGM カナダが生産したモデルはローレンシャン(LAURENTIAN)という名前で販売されました。ローレンシャンはカタリナとほぼ同じ外観でしたが、全く同じではなくカナダ仕様になっていました。 このローレンシャンに1958年に追加された上級仕様がパリジェンヌで1959年からは独立したモデルになりました。1965年に登場したパリジェンヌ 3代目はカタリナ 3代目とほぼ同じデザインで、ポンティアックの特徴である2分割されたフロントグリルと中央の突き出たノーズが印象的なデザインでした。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたディンキー製の当時物です。ヨーロッパに輸出されたパリジェンヌをモデル化しているようです。当時のディンキーはアメリカ車をいくつかモデル化していましたがこれはその1台です。金属製パーツのフロントグリルなどディンキーらしい武骨な作風ですが、実車の雰囲気は良く再現されていて当時のミニカーとして良く出来ていました。アメリカ車のセダンはあまりミニカーにならないので、このミニカーは当時のアメリカ車のセダンとして貴重なものでした。リアフェンダー上のアンテナが底板部分のレバーをスライドさせることで昇降するという変わったギミックが付いています。バリエーションとしてパトカー仕様がありました。これ以外のパリジェンヌのミニカーはウエスタンモデル(ホワイトメタル製)の1960年式とポリトーイ初期のプラスチック製で1962年式があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/アンテナの上下動の画像です。(なお右側のアンテナは破損しているので動作しません) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM PONTIAC PARISIENNE 1
GM PONTIAC PARISIENNE 2

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