ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ E-CLASS (W211) 2002 GERMANY

MERCEDES-BENZ E-CLASS (W211)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ E-CLASS (W211)


MINICHAMPS B6 696 1948 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.82m 全幅約1.82m エンジン 変速機: SOHC V型8気筒 5L 306HP 7段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W211系のミニカー検索

メルセデス ベンツ Eクラス (W211) ドイツ 2002年

 

 メルセデス ベンツ Eクラスの3代目W211が2002年に登場しました。ボディは少し大きくなり、先代で採用された4灯式ヘッドライトはより傾斜した楕円形に変わり見た目が良くなりました。当初はセダンだけで、2003年にワゴン(Tモデル S211)が追加されました。エンジンは4気筒1.8Lコンプレッサー付、V型6気筒2.5L/2.6L/3L/3.5L、V型8気筒5L/5.5L/5.5L スーパーチャージャー(476HP E55 AMG)、4気筒2.2L/5気筒2.7L/6気筒3L/3.2Lディーゼルなど多彩でした。新開発されたSBC(Sensotronic Brake Control ブレーキ制御システム)に不具合がありリコールがおこなわれるなど、アメリカのコンシューマーレポートでは電子システムの信頼性低下が指摘されました。

 

 2006年のマイナーチェンジで、フロントグリル形状など前後の意匠がスポーティに変更されました。不具合があったSBCが廃止されるなど電子システムが改善されました。高性能版のE55 AMGは新開発されたDOHC V型8気筒6.2L(514HP)エンジンを搭載するE63 AMGに変わりました。2009年まで生産され3代目Eクラス(W212)にモデルチェンジしました。2代目Eクラス(W211)は初期の電子システムの信頼性問題で評判を落とし、販売は芳しくなかったとのことです。

 

 

 ミニカーは2003年頃に発売されたミニチャンプス製で、これはディーラー特注品です。(基本的にはカタログモデルの型番400036000と同じものです) この頃のミニチャンプスのベンツの出来ばえには定評があり、このW211も実車のイメージを的確にとらえたフロント造形、リアルな灯火類や室内などかなり良い出来ばえです。なおモデル化された実車が特定できないので、実車諸元はE500のデータを記載しています。ミニチャンプスはワゴン(S211)もモデル化しています。これ以外のW211/S211のミニカーはブッシュのS211 1/87、ヘルパのW211 1/87、京商のW211 1/18、シュコーの1/87、ヴィーキング(WIKING)の1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ E-CLASS (W211) 1
MERCEDES-BENZ E-CLASS (W211) 2

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MERCEDES-BENZ CLK (C209) 2002 GERMANY

MERCEDES-BENZ CLK (C209)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ CLK (C209)


MINICHAMPS B6 696 1945 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.74m エンジン 変速機: V型6気筒 3.2L 218HP 6段変速/5段自動変速
性能: 最高速244km/h  データーベースでメルセデス ベンツ A209/C209のミニカー検索

メルセデス ベンツ CLK (C209) ドイツ 2002年

 

 Eクラスの3代目W211が2002年に登場しました。先代のスタイルを継承していますが、楕円形4灯式ヘッドライトがよりスマートな形状になりました。ボディ形式はセダンとワゴン(Tモデル)で、当初のエンジンは4気筒2L、V型6気筒2.4L/3.2L、V型8気筒5L(306HP)、5気筒2.7Lディーゼルなどがありました。高性能版のE55 AMGはスーパーチャージャー付V型8気筒5.4L(467HP)エンジンを搭載していました。

 

 W211をベースとしたクーペ CLKの2代目C209が2002年に登場しました。こちらも先代を踏襲したスタイルですが、2つのヘッドライトが連なった形状となりました。2003年に電動ソフトトップを持つカブリオレ A209が追加されました。エンジンはセダンのW211と同様です。Eクラスは2009年に4代目のW212にモデルチェンジしました。なおW212のクーペ/カブリオレ C207/A207はCLKクラスではなくEクラスに統合されました。

 

 

 ここでメモとして、メルセデス ベンツの各クラスのクーペの名前についてまとめておきます。(2018年時点)

  • CLクラス  Sクラスのクーペ (現在はSクラスに統合された)
  • CLAクラス A/Bクラスの4ドアクーペ(ハードトップ)
  • CLCクラス Cクラスのハッチバッククーペ 2008年以降のCL203のみ (Cクラスのクーペ C204とは別物)
  • CLKクラス Eクラスのクーペ (現在はEクラスに統合された)
  • CLSクラス Eクラスの4ドアクーペ(ハードトップ)
 ミニカーは2002年に発売されたミニチャンプス製で、メルセデス ベンツのディーラー向け特注品です。ディーラー向け特注品とは紙箱が専用品でカタログモデルより早く発売され値段が高いといった代物で、カラーリングが違いますが出来ばえはカタログモデルと同じです。ミニチャンプスのメルセデス ベンツですので、1/43としてかなり良い出来ばえに仕上がっています。ミニチャンプスはカブリオレやレース仕様もモデル化しています。これ以外ではW211は京商、シュコー ジュニア、ヘルパなど C209/A209では京商、シュコー ジュニア、ヴィーキングなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ CLK (C209) 1
MERCEDES-BENZ CLK (C209) 2

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SMART CITY CABRIOLET (W450) 2002 GERMANY

SMART CITY CABRIOLET (W450)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SMART CITY CABRIOLET (W450)


DELPRADO 2-01 1/43 60㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.5m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 3気筒 698cc ターボ 60HP 6段自動変速 リアエンジン/後輪駆動
性能: 最高速135km/h  データーベースでスマートのミニカー検索

スマート シティ カブリオレ (W450) ドイツ 2002年

 

 2000年にスマート シティ クーペにオープン仕様のカブリオレが追加されました。ソフトトップは電動で開閉しますが、フルオープンにするにはルーフ左右のガイドレールを手動で取り外してトランクに収納する必要があります。(開閉操作の動画) カブリオレをベースにしてルーフ/ウィンドウ/ドアを取り去ったコンセプトカー クロスブレード(CROSSBLADE)が2001年に公開され、コンセプトカーとほぼ同じものが2000台限定生産されています。こんな小さな車だからこそ、開放感のあるオープン仕様が必要なのかもしれません。

 

 2002年のマイナーチェンジで、ヘッドライトの形状変更など外観が少し変更されました。2004年に4人乗りのフォーフォー(FORFOUR)(4気筒1.3/1.5Lエンジン) が追加されました。この車は三菱 コルトの姉妹車でした。この車に合わせて、シティ クーペはフォーツー(FORTWO)に名前が変わりました。なお初代のフォーフォーは販売不振で2006年に生産中止となりました。

 2007年にフォーツーの2代目が登場しました。外観は似ていますが、ボディは一回り大きくなり、エンジンは三菱製の3気筒1L(71HP)エンジンを搭載していました。この頃にガソリン価格が高騰しユーザーの低燃費車志向が高まり、2007年にスマートは黒字転換しました。初期のスマートは排気量が660cc以下だったので車幅を軽規格内に収めて、スマートK/フォーツーKの名前で日本国内でも2001年まで発売されました。2014年にフォーツーの3代目フォーフォーの2代目が登場しました。この車はルノー トゥインゴの姉妹車で、3気筒1L(70HP)/899㏄ターボ(90HP)エンジンを搭載しています。

 

 

 ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ IIで、2003年にランボルギーニ ミウラとのセットで発売されました。ヘッドライトが変更されたマイナーチェンジ版をモデル化しています。メーカーは不詳ですが、ミニチャンプスと同じ型を使っているのではないかと思うほど、基本的な造形は良くできてます。ただオープンカーで内装が良く見えるので、仕上げを省略した黒一色の内装はやや興ざめです。(ミニチャンプスは内装がカラフルに仕上げてあります) カブリオレのミニカーは京商(1/18)の初代、ミニチャンプスの初代と2代目、ブッシュ(BUSCH 1/87)の初代、2代目、3代目があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SMART CITY CABRIOLET 1
SMART CITY CABRIOLET 2

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MAYBACH 62 2002 GERMANY

MAYBACH 62
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAYBACH 62


AUTO ART 56161 1/43 145㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.16m 全幅約1.98m エンジン 変速機: V型12気筒 5.5L ツインターボ 550HP 5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでマイバッハ (戦後)のミニカー検索

マイバッハ 62 ドイツ 2002年

 

 戦前の高級車 マイバッハは、戦後は自動車用エンジンの製造を行い1966年にダイムラー ベンツの傘下となりました。ダイムラー ベンツは1997年にメルセデス ベンツ マイバッハという名前のコンセプトカーを発表しマイバッハ ブランドを復活させ、2002年にマイバッハ 57/62が発売されました。モデル名は全長を意味していて、57は5.7m 62は6.2mでした。当時のベンツのビジネスライクなデザインに対して、マイバッハは高級ながら遊び心が感じられるデザインでした。ベンツのSクラスをベースにしていますが、使われている技術や材質は最上級のものでした。装備や仕様はオーダーメイドで決められ、当然ながら値段も最上級でした。エンジンはV型12気筒5.5L ツインターボ(550HP)、5段自動変速で後輪を駆動する後輪駆動車でした。

 

 2005年にV型12気筒6L(612HP)ツインターボ エンジンを搭載し専用内外装を持った57S/62Sが追加されました。2009年にはエンジンを640HPにパワーアップし戦前の名車ツェッペリンの名前を付けた限定車が設定されました。マイバッハは約3000台が販売されたそうですが、この台数では商売にならなかったようで、マイバッハブランドは2012年に廃止されました。後継車としてはメルセデス ベンツ Sクラスのストレッチリムジーンが、メルセデス-マイバッハ S600という名前で2014年に登場しています。

 

 

 ミニカーはオートアート製で、2003年頃に発売されました。元々はダイムラー クライスラーのプロモーション用として作られたようで、57と62の2モデルがあります。この62のミニカーは巨大な実車ゆえに、全長145㎜と迫力があります。プロポーションが良く、カラーリングも綺麗で、フロントグリルや室内などの細部もリアルに作りこんであり非常に良い出来ばえです。 オートアートの1/43では定番となっている前輪がステアするギミックも付いています。オートアートは1/43以外にも1/18で57/62をモデル化しています。これ以外のミニカーではヘルパ(1/87)の57、ホットホイール(1/64)の62、スパークのランドレー、WHITE BOXの62などがあります。 以下は同じフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAYBACH 62 1
MAYBACH 62 2

 以下は同じオートアート製のディーラー特注品 マイバッハ 57(型番B6 696 1955)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAYBACH 57 1
MAYBACH 57 2

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VOLKSWAGEN PHAETON 2002 GERMANY

VOLKSWAGEN PHAETON
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN PHAETON


MINICHAMPS 820902102 1/43 119㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.17m 全幅約1.90m エンジン 変速機: DOHC W型12気筒 6L 420HP 
 6段変速/5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでフォルクスワーゲン フェートンのミニカー検索

フォルクスワーゲン フェートン ドイツ 2002年

 

 フォルクスワーゲンの最上級車 フェートンが2002年に登場しました。グループ傘下の高級車アウディ A8のノウハウと技術を生かして設計されました。デザイン的にはそれまでの最上級車パサートのスタイルを引き継ぎさらに高級感を盛り込んでいます。当初のエンジンはV型6気筒3.2L(241HP)、V型8気筒4.2L(335HP)、W型12気筒6LとV型10気筒5L(312HP)ターボディーゼルがあり、フォルクスワーゲン独自のフルタイム4WDシステムを採用していました。(6気筒車は前輪駆動のみ) W型12気筒エンジンは同社の狭角V型6気筒エンジンVR6を2つ組み合わせたもので、このフェートンが最初の搭載車でした。(後にアウディ A8やベントレーにも展開された)

 

 2003年にロングホイールベース仕様が追加され、2004年にV型6気筒3L(225HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。2010年のマイナーチェンジでフロントのデザインが変更されました。フェートンは当時の同社のフェルディナント ピエヒ会長の高級車志向に沿って開発され、メルセデス ベンツを差し置いてシュレーダ前首相の公用車に採用されました。ただフォルクスワーゲンは高級車ではブランド力がなく、グループ内のアウディと競合することもあって販売は芳しくなかったようです。2016年に生産中止となり、総生産台数は約8.4万台でした。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、実車と同時に発売されたディーラー特注品です。(ディーラー特注品はメーカーロゴ付の紙箱に収められた値段が高い代物ですが、後から販売される通常品と色が違うだけで同じものです) ミニチェンプスの最盛期に作られた物ですから正確なプロポーションの良い出来ばえで、フロントグリル/灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げられています。前述した首相公用車仕様もミニチャンプス製です。これ以外のフェートンのミニカーはオートアートの1/18、ヴィーキングの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN PHAETON 1
VOLKSWAGEN PHAETON 2

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