ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CHEVROLET CORVAIR 1960 USA

GM CHEVROLET CORVAIR
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR


FRANKLINMINT PU75 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 2.3L 80HP 3段手動変速 2段自動変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでシボレー コルベアのミニカー検索

GM シボレー コルベア アメリカ 1960年

 

 1950年代にヨーロッパ製の小型乗用車がアメリカに輸入され、セカンドカーとして使われました。この小型車需要へのアメリカ車メーカーの対応ではアメリカンモーターズ(AMC)のランブラーが先行していましたが、ビッグ3(GM、フォード、クライスラー)も小型車(2L/3Lクラス)の開発に着手しました。フォードのファルコン、クライスラーのプリムス バリアントは単に大型車を小さくしただけのモデルでしたが、GMから登場したコルベアは空冷水平対向エンジンをリアに搭載しているなどかなり変わっていました。(実車画像→ フォード ファルコン 1960)

 

 空冷リアエンジンを採用したコルベアは当時アメリカでセカンドカーとして人気があったフォルクスワーゲン ビートルに大いに影響されたようで、スタイルもヨーロッパ風でした。空冷水平対向6気筒2.3L(80HP)エンジンをリアに搭載し、3段手動/2段自動変速で最高速135km/hの性能でした。4ドアセダン、2ドアクーペ/コンバーチブル/ピックアップ、ステーションワゴンのフルラインアップでオプションも豊富でした。1962年にターボチャージャーで150HPにパワーアップしたスポーツ仕様が追加され、1964年にエンジンが2.7L(85HP)に拡大されました。1965年にコルベア 2代目にモデルチェンジしました。 

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。1960年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化した60年代シリーズの1台です。この60年代シリーズは全てボンネット/ドアの開閉ギミック付でエンジンや床下のサスペンションなども結構リアルに再現されていました。このコルベアはメッキパーツのヘッドライトなどがややレトロな作風ながら、実車の雰囲気はうまく再現されています。4ドアが開閉しリアパネルを開くと水平対向エンジンが結構リアルに再現されています。コルベアはその独創性で人気があったようで、コーギー、ディンキー、ノレブ(初期のプラスチック製)などの当時物のミニカーがありました。当時物以外ではフランクリン ミントの1/24、サンスターの1/18、エリゴール、レーシング チャンピオンの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアパネルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVAIR 1
GM CHEVROLET CORVAIR 2

 以下は4ドア開閉ギミックと室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR 3
GM CHEVROLET CORVAIR 4

 以下は1984年頃に発売されたエリゴール製のGM シボレー コルベア モンザ クーペ (1/43 型番1136)の画像です。95HPにパワーアップしたエンジンと豪華な内装で一番人気が高かったモンザ クーペをモデル化しています。初期のエリゴールはノレブ初期のプラスチック製ミニカーの型を流用した物が多いのですが、これもノレブの型番69をベースにしています。(ただしこれはダイキャスト製です) オリジナルのノレブの出来が良いので、これも当時のミニカーとしては良く出来ていました。ヘッドライトが黄色なのはフランス仕様なのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR COUPE 1
GM CHEVROLET CORVAIR COUPE 2

 以下は1961年に発売されたディンキー(英)製の当時物 GM シボレー コルベア (1/43 型番552)の画像です。1960年代のビンテージミニカーで、1980年代にコレクター仲間から分けていただいたものです。1960年代のミニカーなので素朴な作りですが、プロポーションは良く実車の雰囲気がうまく再現されています。なおタイヤがかなり派手に変形していますが、当時のホワイトゴムのタイヤは自重でこんな具合に変形するのが普通でした。したがってこのタイヤはこのミニカーがレプリカではなくオリジナルであることの証でもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR 5
GM CHEVROLET CORVAIR 6

 以下は1961年に発売されたコーギー製の当時物 GM シボレー コルベア (1/47 型番229)の画像です。これも上記のディンキーと同じで1980年代にコレクター仲間から分けていただいたものです。アメリカ車は欧州車よりサイズが大きいので、ミニカーのサイズを統一するためにコーギーはアメリカ車を少し小さめにモデル化することが多く、これも縮尺1/47でモデル化されています。したがって全長97㎜と上記ディンキー製(全長106㎜)より少し小さめなのですが、これもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。リアパネルが開閉できエンジンが再現されています。なおリアウィンドーにブラインドが付いているのが面白いですが、これは何か目新しいものをつけるというコーギーらしいギミックの類です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR 7
GM CHEVROLET CORVAIR 8

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GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 1961 USA

GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE'
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE'


CORGI 497 1/49 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.45m 全幅約1.96m エンジン 変速機: V型8気筒 6.5L 325HP 3段自動変速
性能: 最高速19980km/h  データーベースでGM オールズモービルのミニカー検索

GM オールズモービル スーパー 88 ’0011 ナポレオン ソロ’ アメリカ 1961年

 

 オールズモービルはGM グループではビュイックに次ぐ中級車で、1950~1960年代には先進的なデザインを特徴とするブランドでした。グレードとして下から60、70、80、90の4 シリーズがあり、88というのは80シリーズの8気筒エンジン搭載車です。(2桁目がエンジン気筒数を意味する) 88は最上級仕様の98の下のグレードですが、スポーティな性格の車でした。 88の初代は1949年に登場しました。1961年式の88は5代目で、スーパー 88はV型8気筒6.5L(325HP)エンジンを搭載した高性能版でした。

 

 このスーパー 88のミニカーは1966年に発売されたコーギーの当時物です。コーギーのスーパー 88のミニカーは1962年に型番235で発売されたのですが、これは1965年から日本でTV放映されたドラマ「0011 ナポレオン ソロ」(原題 The Man from U.N.C.L.E.)の劇中車という設定のものです。このTVドラマは当時かなり人気がありましたので、私と同年齢ぐらいの方はよくご存じだと思いますが、知らない方はこちらの→「0011 ナポレオン ソロ」 Wikipedia サイトを参照してください。劇中車ということで、ボンネットに「U.N.C.L.E.」のロゴが印刷され、スポットライトが追加され、フロントウィンドーには弾痕が付いています。さらに屋根上のボタンを押すことで、銃を構えたフィギュアが運転席と助手席から交互に顔を出すといったギミックが付いています。コーギーのギミック付のミニカーとしてはやや地味な存在のミニカーでしたが、それでも148万台が売れました。(ボディカラーが白の色違いがありました)

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像とギミックの動作画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 1
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 2

 以下はフィギュアの拡大画像と「U.N.C.L.E.」ロゴ/ミニカーの内箱の画像です。運転席側のフィギュアはナポレオン ソロ(ロバート ヴォーン)で助手席側のフィギュアはイリヤ クリヤキン(デヴィッド マッカラム)で、そこそこ似てます。なおナポレオン ソロの銃は欠落しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 3
GM OLDSMOBILE SUPER 88 'THE MAN FROM UNCLE' 4

 映画やTVの劇中車などをモデル化したミニカーをマスコミ物のミニカーと呼びます。そのマスコミ物のミニカーで当サイトが紹介しているものの一部を以下にまとめてみました。まずはTVドラマ版 初期のバットマンのバットモビルです。1962年に発売されたコーギー製の当時物ミニカーです。このミニカーにも面白いギミックが満載されています。ギミックの詳細は当サイトのギミックのページで簡易動画で紹介していますので、そちらでご覧ください。→バットモビルのギミック紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BATMAN BATMOBILE 1
BATMAN BATMOBILE 2

 次も1960年代のアメリカのTVドラマ「グリーンホーネット」(THE GREENHORNET)の劇中車のブラックビューティです。1967年に発売されたコーギー製の当時物ミニカーです。これも面白いギミックが満載されています。ギミックの詳細は当サイトのギミックのページで簡易動画で紹介していますので、そちらでご覧ください。→ブラックビューティのギミック紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GREEN HONET BLACK BEAUTY 1
GREEN HONET BLACK BEAUTY 2

 以下は1980年代のアメリカのTVドラマ「ナイト ライダー」(KNIGHT RIDER)の劇中車のナイト 2000 KITTです。2004年に発売されたアオシマ スカイネット製のミニカーです。フロントのスキャナーが動作するギミックが付いています。詳細はアメリカ車のページで紹介していますので、そちらでご覧ください。→ナイト 2000 KITTの紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
KNIGHT RIDER KNIGHT 2000 1
KNIGHT RIDER KNIGHT 2000 2

 以下は1985年の映画「バック トゥ ザ フューチャ」(Back to the Future)の劇中車のDMC デロリアンです。2001年に発売されたコーギー製のミニカーです。ブラウン博士(ドク)のフィギュアが付き、ドアが開閉します。詳細はアメリカ車のページで紹介していますので、そちらでご覧ください。→DMC デロリアンの紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELOREAN DMC-12 MOVIE Back to the Future 1
DELOREAN DMC-12 MOVIE Back to the Future 2

 以下は1970年代のTVドラマ「刑事コジャック」(KOJAK)の劇中車のGM ビュイック リーガルです。1976年に発売されたコーギー製のミニカーです。刑事コジャックと相棒のフィギュアが付き、ドアが開閉し、銃の発射音のような音がするギミック付です。詳細はアメリカ車のページで紹介していますので、そちらでご覧ください。→GM ビュイック リーガルの紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUICK REGAL POLICE KOJAK 1
BUICK REGAL POLICE KOJAK 2

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GM CHEVROLET CORVAIR MONZA GT 1962 USA

GM CHEVROLET CORVAIR MONZA GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR MONZA GT


TEKNO 930 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m? 全幅約1.7m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 2.3L ターボ 102HP 4段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでモンザ GTのミニカー検索

GM シボレー コルベア モンザ GT アメリカ 1962年

 

 シボレー コルベア モンザ GTは1962年に発表されたデザインを目的とした実験車でした。ベースとなったのはGMのリアエンジンのコンパクトカーシボレー コルベアで、エンジンをミドシップ配置に変更し未来的なスポーツカーに仕立てたものでした。オープンのロードスター仕様のモンザ SSも同時に公開されました。デザイナーはコルベット スティングレイ(C3型)をデザインした日系人のラリー シノダ氏で、コルベット スティングレイに通じる非常に魅力的なデザインです。通常のドアはなく戦闘機のようにキャノピー部分を大きく開くことで乗り降りを行います。また尖ったボディ先端にあるヘッドライトのカバーが開いてヘッドライトが露出する構造は独創的でかっこいいです。

 

 1965年に登場したコルベアの2代目は、モンザ GTのイメージを実用車に落とし込んだスポーティな美しいデザインでした。GMはコルベアをフォード マスタングに対抗するスポーティカーに仕立てるつもりだったようです。ただハイパワーエンジンを搭載したコルベアは、リアエンジン車特有のオーバーステアでコントロールを失い横転する事故が多発して問題となり1969年に生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは1964年に発売された北欧デンマークのメーカーだったテクノの当時物です。(現存するテクノはオランダのメーカーです) 流線形デザインが見事に再現されていて非常に素晴らしい出来ばえです。屋根がないオープン仕様(モンザ SSとは違う)もあり、カラーバリエーションが非常に多くありました。見た目がかっこいいことからかなり人気があったミニカーでした。当時のテクノのミニカーの最大の特徴は、初期の物は違いますが、分解/組立ができる構造となっていたことでした。(その為、その分だけ高価でした) このモンザ GTにもこの分解/組立ギミックが付いています。当サイトのギミックのページでその詳細を紹介していますので、是非そちらもご覧ください。→ テクノ モンザ GTのギミック紹介ページ これ以外のモンザ GTのミニカーは、このテクノ製をコピーしたオートピレンやジョアルの物、エーダイ グリップの1/28がありました。最近ではオートカルト(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャノピーを開いた室内とエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVAIR MONZA GT 3
GM CHEVROLET CORVAIR MONZA GT 4

 以下はバリエーションのモンザ GT スパイダー(1/43 型番931)の画像です。屋根がないだけであとは上記と同じです。これは光沢のある厚いクロームメッキがされていて、半世紀経過した今でもきれいな状態です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVAIR MONZA GT 1
GM CHEVROLET CORVAIR MONZA GT 2

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GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ CONVERTIBLE 1963 USA

GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ CONVERTIBLE


FRANKLIN MINT RI92 1/43 134mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.66m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 6.4L 325HP 4段自動変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでキャディラック エルドラドのミニカー検索

GM キャディラック エルドラド ビアリッツ コンバーチブル アメリカ 1963年

 

 キャディラック 60系 8代目(エルドラド 5代目)が1961年に登場しました。(実車画像→キャディラック 62 1961) 先代(1959年型)の大きくなり過ぎたテールフィン デザインへの反動が起こり、テールフィンは少し小さくなりました。テールライトはテールフィンのなかに納められた縦長の小さなものになり、この縦長のテールライトはその後のキャディラックの特徴的なデザインとなっていきました。

 

 1963年型ではテールフィンはさらに小さくなり、ボディ全体もより直線的になりボディ側面はフラットになりました。この直線的なデザインはその後1980年代まで継承され、シンプルでフォーマルな雰囲気がキャディラックらしさとなりました。キャディラックのエントリーレベルであったシリーズ60系は、1965年からカレー(CALAIS)という名前にに変わりました。(そのカレーも1976年にはなくなりましたが) なお最上級車エルドラドは先代ではクーペ/コンバーチブル/4ドアハードトップがありましたが、4代目では2ドアコンバーチブルだけとなりました。1965年に9代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1990年頃に作られたフランクリン ミント製で、1/43サイズの1960年代シリーズの一つです。このシリーズは1960年代の代表的なアメリカ車12車種をモデル化したもので、いずれもドアやボンネットが開閉でき室内も良く作り込まれていました。このキャディラック エルドラドも、特徴的な小さなテールフィン/テールライト/直線的なボディがうまく再現されています。メッキパーツのヘッドライトなどがややレトロな作風ではありますが、当時としてはリアルな造形の1/43サイズのミニカーでした。これ以外のこの世代のキャディラックのミニカーは、ディンキー(英)の当時物、ウエスタンモデル(ホワイトメタル製)の1/43、ダンバリーミントの1/24、シグネチャーの1/32などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。エンジンルーム内はエンジン/ラジエーター/バッテリーなどがリアルに再現されています。室内もインパネなどが良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ 1
GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ 2

データーベースでキャディラック 戦後 60系のミニカー検索"

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GM BUICK RIVIERA 1963 USA

GM BUICK RIVIERA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK RIVIERA


FRANKLINMINT RH39 1/43 123mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 6.6L 325HP 2段自動変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでビュイック リビエラのミニカー検索

GM ビュイック リビエラ アメリカ 1963年

 

 1950年代後半のGM車のデザインはビュイック ロードマスターシボレー インパラなどのように派手でダイナミックなデザインでした。そのデザインは1960年代になると直線を基調としたシンプルなデザインに変わっていきました。1960年頃のビュイックのモデルレンジは下位グレードからコンパクトカーのスペシャル/スカイラーク、フルサイズののルセーバー/インビクタ/エレクトラがありました。エンジンはV型6気筒3.2L、V型8気筒3.5L/4.9L/6L/6.6Lなどが搭載されていました。(実車画像→ ビュイック エレクトラ 1961)

 

 1963年に最上級グレードのパーソナルカーとしてリビエラが登場しました。リビエラという名前は1949年式ロードマスターの2ドアハードトップのグレート名に使われていましたが、1963年から独立したモデル名となりました。リビエラは2ドアハードトップ クーペだけの特別なモデルで、リビエラ専用のボディは直線的なエッジが効いた魅力的なデザインでした。1964年にエンジンがV型8気筒7L(340HP)に変更され、新型の3段自動変速機が採用されました。標準のビュイックより外形が小さい軽量ボディでサスペンション設定も変更されていたので、走行性能が優れていました。リビエラはフォード サンダーバートに対抗するパーソナルカーとして登場し成功しました。1966年にリビエラ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ビュイック リビエラ 1966)

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。1960年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化した60年代シリーズの1台です。このシリーズは全てボンネット/ドアの開閉ギミック付でエンジンや床下のサスペンションなども結構リアルに再現されていました。このリビエラもフロントグリルはややレトロな作風ですが、特徴的なエッジの効いたボディが良く再現されています。室内は紙のシールでインパネが再現され、ボンネットを開くとV型8気筒エンジンがそこそこリアルに再現されています。これ以外のリビエラ初代のミニカーはコーギーの当時物、ディンキー(香港製)の当時物、アーテルの1/18、ジョニーライトニングの1/64、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM BUICK RIVIERA 1
GM BUICK RIVIERA 2

 以下は1964年に発売されたコーギー製の当時物 ビュイック リビエラ (1/50 型番245)の画像です。アメリカ車はサイズが大きいのでコーギーはアメリカ車を少し小さめにモデル化することが多く、これも縮尺1/50(全長106㎜)ほどでモデル化されています。したがって上記フランクリン ミント製より少し小さめなのですが、特徴的なボディは良く再現されています。以下の画像でライトが点灯しているように見えますが、このミニカーにはコーギーが「TRANS-O-LITE」と称するヘッドライト/テールライトを点灯させるギミックが付いています。このギミックの詳細については当サイトのギミックのページで紹介していますので、そちらを参照してください。(参照ページ→ビュイックリビエラのギミックのページ) なおリアに付いている灰色の連結フックは別売りのトレーラなどを連結するものです。(リビエラはギフトセットGS31でトレーラに載せた大型のボートとセットになったものが販売されていました)(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK RIVIERA 3
GM BUICK RIVIERA 4

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