ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMW 325i (E46) 1998 GERMANY

BMW 325i (E46)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 325i (E46)


SCHUCO 8042 9422 374 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.74m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.5L 170HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速227km/h  データーベースでBMW 3シリーズ(E46)のミニカー検索

BMW 325i (E46) ドイツ 1998年

 

 3シリーズの4代目E46は1998年に登場しました。先代のスタイルを引き継ぎ、全体的に丸みを帯びたデザインとなっています。当初はセダンのみで、エンジンは新開発のバランスシャフト付4気筒1.9L(318i)、6気筒2L/2.3L/2.8Lでした。1999年にクーペとツーリング(ワゴン)が、2000年にカブリオレが追加されました。(クーペはモデル名にCが追加されるようになった)

 

 2000年に6気筒エンジンが新型になり、2002年のマイナーチェンジでセダンとツーリングが、2003年のマイナーチェンジでクーペとカブリオレがフロント/バンパーなどの意匠が変更されました。2000年にE46ベースのM3(クーペ/カブリオレ)が登場、非常に高性能なDOHC 6気筒3.2L(343HP)エンジンを搭載していました。レース車のストリート仕様(DOHC V型8気筒4Lエンジン)M3 GTRも2001年に限定生産されました。E46ベースのコンパクト(モデル名 Ti)は2001年に設定されています。エンジンは4気筒1.8L/2L(318ti)、6気筒2.5Lでした。E46は多くのバリエーション展開がなされ、2006年まで生産されました。

 

 

 ミニカーはシュコーの当時物で1998年頃に発売されたものです。BMW特注品として販売されたもので、フロントグリルの造形などレベルの高い出来ばえが画像でも分かると思います。この頃のシュコーはドア開閉などのギミックが徐々になくなりつつありましたが、この325i(E46)にはまだボンネット開閉のギミックが付いています。(エンジンもリアルに再現されています) これ以外ではミニチャンプスがセダン以外の全モデル(ツーリング/クーペ/カブリオレ/コンパクト/M3 クーペ/M3 カブリオレ/M3 GTR)をモデル化し、ヘルパのセダン/ツーリング/カブリオレ/コンパクト、京商のコンパクト/カブリオレ/GTR、スパークのセダンなどE46のミニカーはたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 325i (E46) 1
BMW 325i (E46) 2

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VOLKSWAGEN LUPO 1998 GERMANY

VOLKSWAGEN LUPO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN LUPO


MINICHAMPS 430058101 1/43 84㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.53m 全幅約1.64m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.4L 75HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ルポのミニカー検索

フォルクスワーゲン ルポ ドイツ 1998年

 

 1998年にフォルクスワーゲン ポロより小さな車として、ルポが登場しました。ボディは3ドアハッチバックのみで、デザイン的にはポロの小型版で丸型ヘッドライトの愛嬌のある顔つきでした。当初のエンジンは4気筒1L/1.4L(DOHC版もある)と4気筒1.2L/1.4Lターボディーゼル/1.7Lディーゼルがありました。特に1.2Lターボディーゼルを積む3L TDIはボディ軽量化、低転がり抵抗タイヤ、アイドリングストップシステムなどの低燃費設計がなされていて、3Lカー(100kmを3Lで走る低燃費車)を達成していました。また小型車ながらヨーロッパ自動車衝突安全性テストで4星を得るなど安全性も優れていました。

 

 ルポにもゴルフ同様の高性能版GTIが2000年に設定されました。DOHC 4気筒1.6L(125HP)エンジンを搭載し、専用ヘッドライトやアロイホイールなどで外観も差別化され、6段変速で最高速205km/hの性能でした。GTIをベースにしたワンメイクレース「ルポ GTI カップ」も開催されました。2004年に後継車のフォックスが登場し、ルポは一代限りで2006年に生産中止となりました。総生産台数は約49万台でした。 (実車画像→ フォルクスワーゲン フォックス)

 

 

 ミニカーは2002年頃に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く内装などの細部もきちんと作ってあります。この頃のミニチャンプスは最盛期で、当時のミニカーはほとんどがそつのない良い出来ばえで、1/43のミニカーとしてコスト/パフォーマンス的に最良のものだったと言えます。(最近はこの手の平凡な乗用車は全く作らないし、新製品は値段が高すぎて買う気がしませんが。。) これ以外のルポのミニカーはシュコーの1/24、AWMの1/87、スパーク(レジン製)のGTIやレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN LUPO 1
VOLKSWAGEN LUPO 2

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AUDI TT 1998 GERMANY

AUDI TT
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AUDI TT


MINICHAMPS 430017221 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.04m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L  ターボ  180HP 
5/6段変速/6段自動変速
性能: 最高速227km/h  データーベースでアウディ TTのミニカー検索

アウディ TT ドイツ 1998年

 

 1998年に2ドア クーペのアウディ TTが登場しました。TTとはツーリスト トロフィーの略で、イギリスのマン島で開催されたレースに因んだ名前です。1995年のフランクフルトショーに出展されたアメリカ人デザイナーによるショーカーを市販化した物で、半円をモチーフにした独創的なデザインでした。デザインを重視している為後席は狭く2+2的なシートでした。シャーシはアウディ A3がベースで、DOHC 4気筒1.8Lターボ (180-225HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車です。クワトロシステムによるフルタイム4WD仕様も設定されました。

 

 初期型はボディ形状のせいで高速域でのリフトが問題となり、対策として小さなリアスポイラーの追加やサスペンションの変更が行なわれました。2000年にこれらの対策を盛り込んだマイナーチェンジが行われ、フロントグリルなどが小変更され、電動ソフトトップを備えたロードスターが追加されました。2003年には6気筒3.2L(250HP) VR6エンジンが追加されました。2005年に240HPにパワーアップし軽量化したクワトロ スポーツ(クラブ スポーツ)が限定生産されました。またドイツのチューナー ABT(アプト)が開発したレースカー ABT アウディ TT-RがDTMで活躍しました。2006年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ TT 2007)

 

 

 ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプスの当時物です。リアスポイラーのない初期型をモデル化しています。室内や灯火類などの細部がリアルで、ミニチャンプスらしい仕上がりで良い出来ばえです。ミニチャンプスはリアスポイラー付のクーペ、ロードスター、ABT TT-Rなど20数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではシュコーがクーペ、ロードスター、ABT TT-Rを20数種類ほど、リーツェの1/87、ホンウェルの1/72などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI TT 1
AUDI TT 2

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PORSCHE 911 (996) CARRERA 4 1998 GERMANY

PORSCHE 911 (996) CARRERA 4
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PORSCHE 911 (996) CARRERA 4


VITESSE VMC99008 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.77m エンジン 変速機: DOHC水平対向6気筒 3.4L 300HP 
フルタイム4WD 6段変速
性能: 最高速280km/h  データーベースでポルシェ 911 (996)のミニカー検索

ポルシェ 911 (996) カレラ 4 ドイツ 1998年

 

 ポルシェ 911の5代目 996が1998年に登場しました。最大の変更点は従来の空冷エンジンが水冷化されたことで、これは北米市場の排ガス規制に対応したものでした。さらにエンジンはDOHC化(可変吸気バルブのヴァリオカム付)されたことで完全な新設計となりました。ボディは大きくなり、前述したボクスターに採用された涙目型ヘッドライトとフロントバンパーが流用され、フロントウィンドーが従来より寝かされたことで空力的に改良されました。ボディの拡大で室内は広くなり、メーターパネルもボクスターの物が流用されたようです。

 

 先代の993と同様に2WDのカレラ2とフルタイム4WDのカレラ4、ガラス製サンルーフのタルガが設定されました。1999年にフルオープンのカブリオレが追加され、これには安全対策として衝突時にロールーバーが飛び出す機構が付いていました。1999年にレース仕様のGT3、2000年にフルタイム4WDのターボが追加され、これらの高性能版は排気量が3.6Lに拡大されました。ターボでは評判の良くなかった涙目型ヘッドライトの形状が変更されました。2002年のマイナーチェンジで後期型となり、ターボと同じヘッドライトが全車に適用されました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたビテス製の当時物です。ビテスが経営破綻する直前の一番出来が良かったころのモデルで、ポルシェ 996 前期型の1/43量産ミニカーとしては現時点(2022年)でもかなり良く出来ていると思います。評判の悪かったヘッドライト形状や綺麗に塗り分けられた室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。(ただAピラーが太目なのだけはいまいちですが) ビテスはバリエーションでターボ、GT3もモデル化していました。ビテス以外の996のミニカーはカレラ2/4、タルガ、カブリオレ、GT2/GT3とそのレース仕様も含めて約500台とたくさんあります。主なブランドはミニチャンプス、オートアートの1/18、ブラーゴ、シュコー、ヘルパの1/87、オニキスとスパーク(レジン製)のレース仕様などです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911 (996) CARRERA 4 1
PORSCHE 911 (996) CARRERA 4 2

 以下は1998年に発売されたシュコー製のポルシェ 911 (996) カレラ 1998 (1/43 型番04343)の画像です。シュコーらしいスマートな造形で、これも上記のビテス製とほぼ同じような良い出来ばえです。室内の仕上げは黒一色でやや地味ですが、造形はリアルです。深みのある上質なメタリック塗装が綺麗です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) 1
PORSCHE 911 (996) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) 3
PORSCHE 911 (996) 4

 以下は2001年頃に発売されたミニチャンプス製のポルシェ 911 (996) GT3 1999 (1/43 特注品 型番WAP02005699)の画像です。これはポルシェ特注品で、同じ型の色違いが通常品にもありました。ミニチャンプスのポルシェはほとんどが一級品の良い出来ばえですが、この996 GT3もプロポーションが良くとても良く出来ています。ヘッドライトや室内の細部もミニチャンプスらしいリアルな仕上げになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) GT3 1
PORSCHE 911 (996) GT3 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。排気管が抜けていないのはミニチャンプスらしくないですが、墨入れ忘れかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) GT3 1
PORSCHE 911 (996) GT3 2

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OPEL ASTRA G HATCHBACK 1998 GERMANY

OPEL ASTRA G HATCHBACK
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OPEL ASTRA G HATCHBACK


SCUCO 4361 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.11m 全幅約1.71m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 100HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速188km/h  データーベースでオペル アストラのミニカー検索

オペル アストラ G ハッチバック ドイツ 1998年

 

 オペル アストラの2代目アストラ Gは1998年に登場しました。先代のシンプルな造形から少し個性的なデザインに変わりました。ボディ形式は5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴン(キャラバン)、2ドアクーペ(2000年追加 ベルトーネのデザイン)、2ドアカブリオレ(2001年追加 ベルトーネのデザイン)と多く、特にハッチバックのデザインはユニークです。エンジンも4気筒1.2L/1.4L/1.6L/1.8L/2L、4気筒1.7L/1.2Lディーゼルとたくさんありました。(実車画像→ オペル アストラ G カブリオレ 2001)

 

 2001年以降に全エンジンが新型に変わり、性能が向上しました。2001年にスポーツ仕様にDOHC 4気筒2.2L(147HP)エンジンが追加されました。2002年のマイナーチェンジで、フロント/リアのライトなどの意匠が少し変更されました。OPC(オペル パフォーマンス センター)が開発した高性能車(従来はGSi)の第一弾がアストラ G OPCで、DOHC 4気筒2L(160HP)エンジンを搭載し2002年に登場しました。またクーペにV型8気筒4Lエンジン(キャディラック製)を搭載したレースカーで2000年からDTMに参戦し、初年度にはマニファクチャーズタイトルを獲得しています。2004年にアストラ Hにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル アストラ H 2004)

 

 

 ミニカーは1999年に発売されたシュコー製の当時物です。シュコーは1970年代に一度倒産しましたが、1990年代にブランドが復活しました。深みのあるしっかりした塗装で、リアルながらも少し癖のある独特の作風が新生シュコーの特徴です。このアストラ Gも個性的なデザインがうまく再現されていて良く出来ています。シュコーはセダンとキャラバンもモデル化しています。これ以外のアストラ Gのミニカーはミニチャンプスのクーペとカブリオレがありますので、オペルがライセンス供与でシュコーとミニチャンプスにミニカーを作り分けさせたのだと思われます。なおV8 クーペ レース仕様はミニチャンプスとシュコー(1/43と1/87)で約60種類もモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL ASTRA G HATCHBACK 1
OPEL ASTRA G HATCHBACK 2

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