ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN 22CV 1934 FRANCE

CITROEN 22CV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 22CV


NOREV 型番不明 1/43 109mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m エンジン 変速機: V型8気筒 3.8L 99HP 変速機不詳
性能: 最高速140km/h (カタログ記載値)  データーベースでシトロエン 22CVのミニカー検索

シトロエン 22CV フランス 1934年

 

 1934年にシトロエンの名前を不動のものとし、自動車の歴史を大きく変えた画期的な車トラクシオン アヴァン(7/11CV)が発表されました。トラクシオン アヴァンとはフランス語で前輪駆動のことですが、この方式を最初に実用化しそれを低重心のモノコック構造ボディと組み合わせることで全く新しいタイプの車として完成させたことから、7/11CVは前輪駆動車の元祖という意味でトラクシオン アヴァンと呼ばれています。

 

 そのトラクシオン アヴァンの最上級(プレステージ)モデルとして企画されていた22CVは1934年のパリ サロンに展示されました。後述する11CV ファミリアーレと同じロングホイールベース版で室内が広く、大型のヘッドライトが埋め込まれたフロントは高級車らしい堂々としたデザインでした。エンジンは11CV用の4気筒エンジンを2つ繋げたV型8気筒3.8L(99HP)エンジンを採用する予定でした。しかしエンジンの開発がうまくいかずシトロエン社の財政事情が悪化したので、製品カタログまで準備されていながら発売中止となった幻の車でした。

 

 

 22CVの実車は発売されませんでしたが、ノレブ製のミニカーではクーペやファミリアーレまでもがモデル化されています。ミニカーはオークションで入手したので発売時期が分からないのですが、たぶん1992年頃に発売されたようです。埋め込み式ヘッドライトのフロントなどの細部がリアルで、高級車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。(フロントグリルのダブル シェブロンが良く見えないのが惜しいですが) 底板部分は金属製ですがボディは軽いのでプラスチック製のようです。ノレブは2000年以降にクーペやファミリアーレなどもモデル化していますが、これはそれより前にモデル化されていますので、シトロエン社の何らかの記念モデルとして作られたものではないかと思います。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN 22CV 1
CITROEN 22CV 2

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VOISIN C23 (17CV) 1934 FRANCE

VOISIN C23 (17CV)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOISIN C23 (17CV)


SOLIDO 144 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.48m 全幅約1.6m エンジン 変速機: スリーブバルブ式 6気筒 3L 85HP  オーバードライブ付2段変速(4段変速)
性能: 最高速130km/h  データーベースでヴォアザンのミニカー検索

ヴォアザン C23 (17CV) フランス 1934年

 

 ブガッティの創設者エットール ブガッティと並び称される鬼才ガブリエル ヴォアザン(Gabriel Voisin)は弟のシャルルとともに初期の航空機の開発を行いました。1907年に複葉機の初飛行を行い、その後ヴォアザン飛行機会社を設立し、第1次大戦中にはフランス軍向けに軍用機を生産しました。戦後は軍事産業からの転換を図り、まずは現在のツーバイフォー工法のようなプレハブ住宅の開発を行いましたが、既存の建築業界の反対にあって断念しました。そこで次に自動車の製作を行うことになりました。(ヴォアザンの航空機の画像→ ヴォワザン III 1911)

 

 最初に開発されたC1は1920年に登場しました。この車は4気筒4L(80HP)のスリーブバルブエンジンを搭載した高級車で、シトロエン社の創立者であったアンドレ シトロエンから製造権を購入したプロトタイプをベースにしていました。C1は洗練されたパワフルな車で富裕層に愛用されました。その後C1はC3となり1922年にC3のレース仕様車がストラスブール ツーリングカーレースで優勝しヴォアザンの名声が高まりました。(実車画像→ ヴォワザン C1 1920) その後1927年に6気筒2.4Lエンジン搭載のC11、1929年にフランス初のV型12気筒3.8L/4.8Lエンジン搭載のC17/C18、1931年に6気筒3Lエンジン搭載のC23など独創的な高級車が登場しました。1939年にヴォアザンは経営状態の悪化で自動車生産から撤退し航空機エンジン生産に転じました。

 当時ガブリエル ヴォアザンの下で働いていた技術者アンドレ ルフェーブルは後にシトロエンに入社し、第2次大戦後に偉大な名車シトロエン 2CVやDSの開発にかかわっています。シトロエン 2CVがなんとなく以下で説明しているC25 アエロディーヌに似ているのは、シトロエンのユニークなデザインにガブリエル ヴォアザンが影響していたと考えると納得できます。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたソリド製のヴォアザン C23(17CV)です。モデル化しているC23はスリーブバルブ式6気筒3L(85HP)エンジンを搭載したヴォアザンとしては後期のモデルでした。1960年代のソリドのクラシックカーのミニカーは20車種ほどありましたが、いずれもかなり良い出来ばえで当時の一級品でした。このミニカーも角ばったボディが良く再現されていて、ヴォアザン車に共通する特徴である独特のフロントグリルとその上のマスコット(鳥)も実に忠実に再現されています。前フェンダー上にある箱は据付式のトランクです。ドア開閉のギミック付で、室内もそこそこ良く再現されています。ヴォアザンのミニカーは最近までこのC23しかなかったのですが、2010年以降にミニチャンプスのC25とC27、スパーク(レジン製)のC25とC27、イクソのC25とC28などがモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOISIN 17CV (C23) 1
VOISIN 17CV (C23) 2

 以下は2013年に発売されたイクソ製のヴォアザン C25 アエロディーヌ 1934 (1/43 型番MUS049)の画像です。C25はスリーブバルブ式6気筒3L(105HP)エンジンを搭載した4人乗りのファーストバックセダン(全長約4.9m 全幅約1.7m)で、オーバードライブ付2段変速(4段変速)で最高速130km/hの性能でした。アエロディーヌは流線形ボディを採用したモデルに付けられた名前で、ファーストバックのキャビンはヴォアザン流の個性的な流線形となっていました。この車のルーフは空圧アクチェーターで全体が後方にスライドするスライディングルーフになっていました。ルーフには丸い窓がいくつも設けられていますが、これはスライドしたルーフがリアウィンドーの上に被さった状態でも後方視界をある程度確保する為の窓です。実車は数台が製造されたようです。ミニカーは実車をかなり忠実にモデル化してあり良く出来ています。フロントグリルや室内などの細部は結構リアルで、特徴的なスライディングルーフもスライドはしませんが、その動作が想像できるリアルさです。(実車画像→ ヴォワザン C25 1934) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOISIN C25 AERODYNE 1
VOISIN C25 AERODYNE 2

 以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOISIN C25 AERODYNE 3
VOISIN C25 AERODYNE 4

 以下は2011年に発売されたスパーク製のヴォアザン C27 アエロスポルト 1934 (1/43 型番S2706)の画像です。上述したC25のバリエーションとしてC26とC27が1934年に発表されました。C26は1台だけ作られたC25のホイールベース拡張版で、C27はホイールベースを短縮したスポーティ版で2台作られました。その1台がこのC27 アエロスポルトで、C25 アエロディーヌのクーペ仕様のような車です。5角形のサイドウィンドーに円弧を描いたキャビンといった変わったデザインで、アエロディーヌ同様に屋根は後方にスライドして、オープントップ状態になります。スリーブバルブ式直列6気筒3L(105HP)エンジンを搭載し、オーバードライブ付2段変速(4段変速)で最高速150km/hの性能でした。もう1台のC26はフィゴーニ製のオープンカーでした。C26はたった2台しか作られていませんが、ベースとなったC25も数十台しか作られていないようです。このような希少な車がレストアされて現存しているのは、ヴォアザンの独特なキャラクター故のことでしょう。このミニカーも実車を忠実にモデル化していて良く出来ています。特にフロントグリル上の繊細で良く出来たマスコット、5角形のサイドウィンドー、幾何学模様の内装やシートの造形など実にリアルに再現されています。ただしレジン製ミニカーの欠点である経年劣化がひどく、箱に入れたままで保管していたのですが、購入して数年でボディ下部全周に付いているモールなどが剥がれてきました。(直そうとして触るとさらに悪化するので直すこともできません いくら細部がリアルでも、その状態を長期的に維持できないレジン製ミニカーはあまり買わないほうが良いです。(実車画像→ヴォワザン C27 1934) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOISIN C27 AEROSPORT 1
VOISIN C27 AEROSPORT 2

 以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。フロントグリル上の鳥のマスコットは非常に繊細に出来ていますが、ほんの少しでも触ると破損します。私の保有する物もこの画像撮影後に不注意で触ってしまい跡形もなく壊れました。少し触ったぐらいで簡単に壊れるような構造になっているのは設計者の怠慢と技量不足です。(上記のイクソ製はもっと強度のある設計になっています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOISIN C27 AEROSPORT 3
VOISIN C27 AEROSPOR 4

 以下は2003年に発売されたフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのNo.26 ヴォアザン C28 アンバサダー 1936 (1/43 型番S2706)の画像です。C28は上記C25の発展型でガブリエル ヴォアザンが設計した最後のモデルでした。スリーブバルブ式6気筒3.3L(125HP)エンジンを搭載し、オーバードライブ付2段変速(4段変速)で最高速155km/hの性能でした。2ドア/4ドアセダンとリムジン(全長約4.9m 全幅約1.7m)があり約60台が製造されたようです。アンバサダーはその中でもロングホイールベースのシャーシで製作された特注品のリムジンに付けられた名前でしたが、後に標準のシャーシのモデルにも付けられたようです。ミニカーはそのロングホイールベース版のリムジンをモデル化しているようです。「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのクラシックカーはイクソ製で雑誌付きの安価なミニカーながらいずれも良い出来ばえでした。このC28 アンバサダーもフロントグリルとその上のマスコット、室内などの造形もそこそこリアルでなかなかの良い出来ばえです。イクソは同じ型を使った色違い(黒)を型番MUS041で発売しています。(実車画像→ヴォワザン C28 1936) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOISIN C28 AMBASSADE 1
VOISIN C28 AMBASSADE 2

 以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOISIN C28 AMBASSADE 3
VOISIN C28 AMBASSADE 4

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BUGATTI T57 GALIBIER 1935 FRANCE

BUGATTI T57 GALIBIER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57 GALIBIER


IXO MUS058 1/43 111mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L 135HP 4段変速
性能: 最高速153km/h?  データーベースでブガッティ T57のミニカー検索

ブガッティ T57 ギャリビエ フランス 1935年

 

 ブガッティ T57は1934年に登場した3Lクラスのツーリングカーで、約700台が生産され、ブガッティとして最もたくさん販売されたモデルでした。エンジンはレースカーT59でも使われたDOHC直列8気筒3.3L(135HP)を搭載していました。4ドアセダンや2ドアクーペのボディが架装され、デザインは創業者E.ブガッティの長男ジャンが担当し芸術的才能を発揮していました。なおギャリビエ(GALIBIER)とはセダンタイプにつけられた名前で、フランスの地名にちなんでいるようです。

 

 T57の発展型としてT57C、T57S、T57SCなどがありました。T57Cはレース仕様で、スーパーチャージャーで160HPにパワーアップしていました。T57Cに流線型のカバーをつけたレーシングカー T57Gは「タンク」という名前で呼ばれルマンで優勝しています。T57Sはホイールベースを短くしたスポーツ仕様で、T57SCはT57Sをスーパーチャージャーで175-200HPにパワーアップしていました。T57では自動車デザインに多大な影響を与えた特徴的なスタイルのアトランティックやその発展型アタランテなども有名です。

 

 

 ミニカーは2015年に発売されたイクソ製です。T57の2ドアセダンをモデル化しています。プロポーションがよく実車の雰囲気をうまく再現しています。スポークホイール、フロントグリルの赤いエンブレム、リアのライセンスプレート、内装などの細部もよく再現してあります。ブガッティ流の2トンカラーで塗分けられたボディも綺麗です。これ以外のT57 セダンのミニカーはスパーク(レジン製)がギャリビエの4ドアをモデル化しています。T57のクーペやカブリオレのミニカーはかなりあるのですが、セダンの量産ミニカー(ダイキャスト製)はこのイクソ製しかないようなので、その意味で貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T57 GALIBIER 1
BUGATTI T57 GALIBIER 2

 以下は2002年に発売されたブルム製のブガッティ T57S 1936 (1/43 型番R169-03)の画像です。ホイールベースの短いスポーツ仕様のT57Sをモデルしています。前後のホイールがフルスパッツで覆われているデザインは、当時のフランス車によく見られたものですが、私はこの優雅な感じが好きです。(実用的にはタイヤ交換などが大変だったと思いますが) 白のボディと赤く塗られたリアのスペアタイヤカバーのカラーリングが魅力的です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57S 1
BUGATTI T57S 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57S 3
BUGATTI T57S 4

 以下は1988年に発売された同じブルム製のバリエーションでブガッティ T57S 1936 (1/43 型番R170)の画像です。上記の幌を閉じたバリエーションで、カラーリングと幌以外は同じです。小振りの幌がスポーティです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57S 5
BUGATTI T57S 6

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PEUGEOT 402 SEDAN 1935 FRANCE

PEUGEOT 402 SEDAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 402 SEDAN


NOREV 474203 1/43 113mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 2L 55HP 3/4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでプジョー 402のミニカー検索

プジョー 402 セダン フランス 1935年

 

 1935年に最初のプジョー 02シリーズとして発表されたのが、画期的な流線型ボディで有名な402でした。前年に発表された革新的なデザインのシトロエン 7CVに対抗してこのようなデザインを採用したのだと思います。中身は01シリーズの発展型シャーシに新設計の4気筒2Lエンジンを搭載していました。このデザインは同時期のアメリカのクライスラー エアフローによく似ていますが、ヘッドライトがグリル内に格納されている点が異なります。奇抜なデザインでしたが、フランス人には好まれたようで商業的に成功しました。

 

 1936年に402と同じフロントグリルで、ボディを一回り小さくして1.7Lエンジンを搭載した302が登場しました。また302のボディに402のエンジンを搭載した高性能車 402 レジュール(legere:lightの意)も登場しました。この402 レジュールには世界初のハードトップ(センターピラーのない2ドア)モデルもありました。また402 コンバーチブルには電動でハードトップを出し入れできるエクリプスがありました。この電動格納ハードトップも世界初で、当時のフランス車は時代の最先端を走っていました。402は1942年まで生産され総生産台数は約75000台でした。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたノレブ製です。特徴的なフロントグリルと流線形ボディがうまく再現されていて、室内などの細部もリアルで良く出来ています。ただこのスケールでフロントグリルの格子部分をプラスチック製で再現したので、格子が太すぎて肝心のヘッドライト(ちゃんと内蔵しているのですが)がよく見えないのが残念です。このグリル内格納式ヘッドライトについては後述しているイクソ製の202の再現方法が秀逸です。ノレブは402 エクリプスもモデル化しています。ノレブ以外の402のミニカーはデュブレイ(DUBRAY)製とフランスのミニカー付雑誌「PEUGEOT COLLECTION」のNo.3でモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 402 1
PEUGEOT 402 2

 以下は1970年代に発売されたデュブレイ製のプジョー 402B (1/43 型番1?)です。フランスのデュブレイはハンドメイドのプラスチック(レジン)製少量生産ミニカーのブランドで、主に1930年代のフランス車をモデル化していました。402Bは1938年にエンジンを2.1L(60HP)に変えた改良版で、ミニカー全長が119mmと長いのでロングホイールベースのタイプL(リムジン仕様)をモデル化しているようです。こちらは透明プラスチックでフロントグリルを表現していますので内蔵した黄色のヘッドライトが透けて見えますが、もう少し透明度があるともっと良くなるのですが。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 402B 3
PEUGEOT 402B 4

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PEUGEOT 402 ECLIPSE 1935 FRANCE

PEUGEOT 402 ECLIPSE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 402 ECLIPSE


NOREV 474201 1/43 120mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.1m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 2L 55HP 3/4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでプジョー 402のミニカー検索

プジョー 402 エクリプス フランス 1935年

 

 1935年のパリ サロンで発表された402 エクリプス(eclipse:仏語で日食(陰り)の意)はハードトップを電動で出し入れする機能で話題を呼びました。大きなハードトップをトランクに格納する為に、ボディ後半がかなり長くなっています。(この電動式ハードトップの構造はフランス人のカーデザイナーが1931年に特許を取得しています) 402の解説で前述したようにプジョーは世界初のハードトップを考案しただけではなく、それを電動で出し入れする機能までも実現させました。この手の派手な仕掛けはアメリカ車が最初のように思いがちですが、当時の自動車技術はフランス車が一番進んでいたのです。
(実車YouTube動画→ プジョー 402 エクリプス)

 

 ミニカーは2005年に発売されたノレブ製です。このミニカーも前述した402 セダンと同様に良く出来ていますが、このミニカーはエクリプスが実現した世界初のハードトップ格納機能をギミックとして忠実に再現しています。ギミックはうまく出来ていてスムーズに動作します。この手のギミックは繊細で壊れやすい物が多いのですが、これはかなりしっかりした作りです。トランク内にスペアタイヤがあるなど室内の造形も良く再現してあります。ノレブは1/18でも402 エクリプスをモデル化しています。なおこれ以外の402 エクリプスの量産ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「PEUGEOT COLLECTION」のNo.11でモデル化されています。

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 402 ECLIPSE 1
PEUGEOT 402 ECLIPSE 2

 以下はハードトップ収納ギミック動作と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 402 ECLIPSE 3
PEUGEOT 402 ECLIPSE 4

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