ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PEUGEOT 505 1979 FRANCE

PEUGEOT 505
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 505


NOREV 889 1/43 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.72m エンジン 変速機: 4気筒 2L 96HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速164km/h  データーベースでプジョー 505のミニカー検索

プジョー 505 フランス 1979年

 

 1979年にプジョー 504の後継車として505が登場しました。少し大きくなったボディは先代と同じピニンファリーナのデザインで、504の吊り目のヘッドライトを踏襲して、よりシンプルで美しくなっていました。基本的な構造も504を踏襲した4輪独立懸架サスペンションを持つ後輪駆動車でした。当初のエンジンは4気筒1.8L(90HP)/2L(ルノーとボルボとの共同開発のPRVエンジン)、4気筒2.3L(70HP)ディーゼルでした。当初はセダンだけで、1982年にホイールベースが延長されたブレーク(ワゴン)/ファミリアーレ(3列シート8人乗り)が追加されました。

 

 1980年にディーゼルエンジンにターボ仕様が追加され、1982年に4気筒2.2L(90HP)エンジン、1984年以降にはその燃料噴射仕様やターボ仕様が追加されました。1986年には生産中止となった604の暫定的な後継車としてV型6気筒2.8L(170HP)エンジンを搭載した505 V6も追加されました。1990年に後継車の605が登場し、ヨーロッパでは1992年に生産中止となりましたが、南米や中国などでは1999年まで生産されました。全世界での総生産台数は約135万台でした。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたノレブ製の廉価版JET CARシリーズの当時物です。このシリーズに共通使用されていたフリーホイールが安っぽいですが、プロポーションは良いのでまずまずの出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。なおこの当時はどこのメーカーもこのような廉価版ミニカーがほとんどでした。これ以外の504の当時物ミニカーはソリドの廉価版とそれを流用したべレム、コーギーの1/36などがありました。当時物以外ではノレブが当時物をリファインして2004年頃に発売した物があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 505 1
PEUGEOT 505 2

 以下は1982年に発売されたソリド製の当時物 プジョー 505 (1/43 型番1312)の画像です。こちらもソリド製の廉価版ミニカーでしたので、見た目の良くないフリーホイールが付いています。プロポーションは上記のノレブ製と同等ですが、リアライトが塗装されていないなど仕上げレベルが低いです。ドア開閉ギミック付です。なお同じ型を流用したべレム版もあり、そちらはホイールがまともになってます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 505 3
PEUGEOT 505 4

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RENAULT FUEGO GTS 1980 FRANCE

RENAULT FUEGO GTS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT FUEGO GTS


NOREV 518101 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 98HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでルノー フエゴのミニカー検索

ルノー フエゴ GTS フランス 1980年

 

 スポーティーカールノー 15/17の後継車として3ドアハッチバッククーペのフエゴが1980年に登場しました。ルノー 18をベースにしたクーペで、フロントはルノー 18とほぼ同じデザインでボディサイドの黒いガーニッシュ風の処理や大きなガラス製リアハッチなど個性的でスタイリッシュなデザインになっていました。4気筒1.4L/1.6L(96HP)/2L(109HP)エンジンを全車軸にオーバーハングして縦置きする前輪駆動車でした。

 

 1982年に4気筒2.1Lターボディーゼルエンジン、1983年に4気筒1.6L(132HP)ターボエンジンが追加されました。1983年のマイナーチェンジで、フロントグリル/バンパーが小変更されました。ベースがルノー 18でしたから、特別に高性能な車ではなかったようですが、見た目のかっこよさで、発売当初は欧州で最も売れたクーペとなりました。ただし数年後には販売が落ち込み、ルノー 18の後継車ルノー 21が登場したことで1985年に国内生産中止となりました。総生産台数は約23万台でした。

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたノレブ製です。ノレブが1982年に発売していた当時物ミニカーをリファインして再発売したものです。当時物はJET-CARシリーズという廉価版ミニカーで安っぽいホイールを履いたあまり程度の良くない物でしたが、このリファイン版はまともなホイールに履き替えて細部の仕上げをレベルアップしただけで見違えるような良い出来ばえのミニカーに変わっています。ワイパーをフロントウィンドー上に成型している昔流のやり方が当時物ミニカーの型を流用したことを示す証拠です。これ以外のフエゴの当時物ミニカーはこれのベースとなったノレブ、ポリスティルの1/25、ソリドなどがありました。最近のものではミニチャンプス、イクソ、ノレブの型を更新したターボなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT FUEGO GTS 1
RENAULT FUEGO GTS 2

 以下は1982年に発売されたソリド製のルノー フエゴ (1/43 型番1308)の画像です。これはソリドの廉価版ミニカーで、上記したノレブの当時物廉価版ミニカーと似たような出来ばえです。プロポーションは悪くないのですが、テールライトの塗装処理など細部の仕上げは全て省略されています。これでデカールが無いとあまりにみすぼらしいので、デカールを飾りにしているのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT FUEGO GTS 1
RENAULT FUEGO GTS 2

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TALBOT TAGORA 1980 FRANCE

TALBOT TAGORA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TALBOT TAGORA


SOLIDO 1307 1/43 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.63m 全幅約1.81m エンジン 変速機: V型6気筒 2.7L 166HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでタルボ タゴーラのミニカー検索

タルボ タゴーラ フランス 1980年

 

 1980年にクライスラー 160/180の後継車としてタルボ タゴーラが登場しました。クライスラー欧州が設計した後輪駆動の中型車でしたが、クライスラー欧州が1978年にPSA(プジョー シトロエン)グループ傘下となったので、タルボ ブランドで発売されました。オーソドックスな3ボックスセダンで角ばったデザインが個性的でしたが、このクラスの車に必要な高級感はあまり感じられませんでした。エンジンはシムカ製の4気筒2.2L(115HP)とプジョー製のPRV V型6気筒2.7L(166HP)/4気筒2.3L(80HP)ターボディーゼルがありました。

 

 タゴーラと同じクラスには、PSA(プジョー シトロエン)グループのプジョー 505シトロエン CXなどの強力な競合車があったので、タゴーラの販売は振るわず1983年には販売中止となりました。総生産台数はわずか2万台ほどで、特にV型6気筒エンジン搭載車はほとんど売れませんでした。タルボ ブランドの乗用車は1986年頃には全て消滅し、わずかに残った商用車のタルボ エクスプレスも1992年頃に消滅しました。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたソリド製の当時物です。当時のソリドのミニカーは定価が約500円程の廉価版しかなく、このタゴーラも灯火類の塗装処理が省略され見た目の安っぽいフリーホイールを履いています。ただ基本的なプロポーションはそんなに悪くないので、これがタゴーラであることは分かります。実車の人気がなかったので、当時物ミニカーはこれしかありません。当時物以外ではシムカ車をまとめたフランスのミニカー付雑誌「Les Belles Années Simca」のNo.35でイクソ(アルタヤ)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TALBOT TAGORA 1
TALBOT TAGORA 2

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TALBOT (SIMCA) MATRA RANCHO 1980 FRANCE

TALBOT (SIMCA) MATRA RANCHO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TALBOT (SIMCA) MATRA RANCHO


SOLIDO 1062 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.32m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 80HP 4段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでマトラ ランチョのミニカー検索

タルボ (シムカ) マトラ ランチョ フランス 1980年

 

 シムカ 1100をベースにした多目的車マトラ シムカ ランチョが1977年に登場しました。見た目は4輪駆動のクロスカントリー車風ですが、中身はシムカ 1100のままでしたので、普通の前輪駆動車で4輪駆動仕様はありませんでした。ボディはマトラ得意のFRP製となっていました。1973年の第1次石油ショックの影響でマトラ社がスポーツカー専業メーカーから方向転換しようとしたモデルだったそうです。1978年にシムカがクライスラーからプジョー傘下になったことで1980年以降はシムカ ブランドが消滅し、タルボ マトラ ランチョと改名され1983年まで生産されました。

 

 その後マトラはこの多目的車のコンセプトを発展させて、1ボックスタイプの乗用車(ミニ バン)を開発しました。マトラはこのミニ バンをルノーと協力して生産することとなり、1984年にルノー エスパスが登場しました。エスパスは新しいコンセプトの車として大ヒットし、今日のミニバンの先駆者となりました。そこでマトラはバゲーラの後継車ムレーナの生産を止めて、エスパスの生産に専念しました。その後2003年にマトラはイタリアのピニンファリーナに売却されて現在は自動車の研究開発を行っているようです。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたソリドの当時物です。この一風変わった車をかなり忠実にモデル化していて、良く出来ています。テールゲートが上下2分割で開閉するギミック付です。ソリドの別ブランドのべレムで同じ型を使ったバリエーションがいくつかあります。これ以外の当時物は、コーギーの1/36、メーベトイ、マッチボックス、Bブラーゴの1/24などがありました。最近の物ではノレブなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TALBOT MATRA RANCHO 1
TALBOT MATRA RANCHO 2

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CITROEN 2CV 6 CHARLESTON 1982 FRANCE

CITROEN 2CV 6 CHARLESTON
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CITROEN 2CV 6 CHARLESTON


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 290 1/43 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.86m 全幅約1.48m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 602cc 28HP 4段変速
性能: 最高速115km/h  データーベースで2CV 80年代のミニカー検索

シトロエン 2CV 6 チャールストン フランス 1982年

 

 2CVは1948年から1988年(ポルトガルでは1990年)まで、40年以上の長きにわたり生産されました。その間エンジン等の改良はありましたが、大きなモデルチェンジはなく、約388万台が生産されました。これはフォルクスワーゲン ビートルの約2100万台、フォード T型の約1500万台にはかないませんが、それらと同じ偉大な車であることは間違いありません。

 

 1980年代になると、2CVは実用車というよりもファッションアイテム的な存在になりました。1980年代の2CVには以下の4タイプがありました。

  • スペシャル:標準仕様の一番質素なモデル
  • ドーリー:1985年登場 スペシャルの上級仕様で白/赤、白/緑などの2トンカラーが特徴
  • クラブ:スペシャルの上級仕様で角型ヘッドライトが特徴(1975年の角型ヘッドライト仕様CONFOTRTの後継)
  • チャールストン:1980年に茶/黒の2トンカラーの限定車として登場 1981年に最上級仕様としてカタログモデルとなり、その後黄/黒、灰/黒の2トンカラーを追加 一番良く知られているモデル

 

 

 2CVの特別仕様車としては、1976年のスポット(SPOT 白/オレンジの内外装)、1981年の映画'007 ユア アイズ オンリー'に登場したボンドカー仕様の007(黄ボディで007ロゴと銃痕風のステッカー付)、1986年のフランスのサッカー ワールドカップ進出を記念したココリコ(COCORICO 青/白/赤のフランス国旗カラー)、1983年のアメリカズカップ ヨットレースに参戦したフランスのヨット 'フランス3'の資金援助の為に発売されたフランス3(又はビーチコンバー)(FRANCE3 BEACHCOMBER 白ボディに青いライン)などがありました。
データーベースで2CV 特別仕様車のミニカー検索

 ミニカーは2017年に発売された国産名車コレクション製でメーカーはイクソです。特徴的な茶/黒の2トンカラーとクロームのモールディングが綺麗に再現されていて、グリルや灯火類もまずまずです。ルーフが開いているので、そこそこに再現された室内も良く見えます。イクソはカタログモデルでは2CV 60周年記念HERMES仕様(型番CLC206)をモデル化しています。これ以外のチャールストンのミニカーは、ノレブ、ミニチャンプス、ソリド、ビテスなど約30種以上があります。スポット、スペシャル、クラブ、ドーリー、ココリコ、フランス3も全てモデル化されていて、2CVの人気が高いことがミニカーに反映されています。以下はフロントとリアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 CHARLESTON 1
CITROEN 2CV 6 CHARLESTON 2

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