ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN GS CAMARGUE BERTONE 1972 FRANCE

CITROEN GS CAMARGUE BERTONE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN GS CAMARGUE BERTONE


NOREV 182 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1015cc 55HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでシトロエン カマルグのミニカー検索

シトロエン GS カマルグ ベルトーネ フランス 1972年

 

 シトロエン カマルグは1972年のジュネーブショーで公開されたコンセプトカーでした。シトロエン GSをベースにした2+2座のクーペで、デザインはベルトーネです。深く傾斜したフロントウインドウ、大きなガラス製のリアウインドウ、ロールバーの機能を持つBピラーが特徴で、ベースのGSより車高が200㎜低くなっています。ロールバーを設けて小さなルーフで広いウインドウを確保する手法は、ランチア ストラトス HFのデザインと同じです。

 

 バンパー下に小さなグリルを持つフロントの造形は、シトロエン DSのフロントを意識したものだと思います。ベルトーネのシトロエンに対する最初のアプローチはこのカマルグで、1982年に登場したシトロエン BXはベルトーネのデザインとなりました。その後もベルトーネは1986年にもBXをベースにしたコンセプトカー ザブルス(ZABRUS)を公開し、1989年に登場したシトロエン XMもベルトーネがデザインしています。BXもXMもフロントの造形や直線的なボディラインなどに、カマルグのデザインが反映されてます。(実車画像→ シトロエン ザブルス(ZABRUS) 1986)

 

 

 ミニカーは1972年に発売されたノレブ製 JET CARシリーズの当時物でプラスチック製です。ボディやウインドウが経年変化で少し変形していますが、基本的な部分は結構良い出来です。(写真を撮った10年後の2020年には変形が進んでとてもひどい状態になりました) 当時のノレブはプラスチック製からダイキャスト製に移行していた時期で、このカマルグも後期型ではダイキャスト製になりました。プラスチック素材は経年劣化で変形します。レジン製ミニカーもたぶん同じようなことが起こりますので、同じモデルならダイキャスト製を買うべきです。このミニカーは2005年頃に細部をリファインした新しいものが発売されました。カマルグの量産ミニカーはこのノレブとマジョレーの1/55ぐらいしかないようです。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN GS CAMARGUE BERTONE 1
CITROEN GS CAMARGUE BERTONE 2

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PEUGEOT 104 1972 FRANCE

PEUGEOT 104
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104


SOLIDO 12 1/43 83mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.62m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 45HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでプジョー 104のミニカー検索

プジョー 104 フランス 1972年

 

 1972年にプジョーの小型大衆車104が登場しました。204と同じ横置きエンジンの前輪駆動車で、プジョー初の2ボックススタイルを採用していました。ピニンファリーナがデザインしたボディは小さいながらも上品でセンスの良いデザインでした。当初はトランクリッドがある4ドアセダンのみでしたが、1974年にホイールベースを短縮した2ドアクーペが設定されました。このクーペは104のスポーツ仕様というよりは、ルノー 5に対抗するハッチバック車という位置づけでした。またプジョーが1974年に吸収合併したシトロエンの小型車シトロエン LNは、この104 クーペをベースにした姉妹車でした。

 

 当初は4気筒1L(45HP)エンジンを搭載し、4段変速、最高速135km/hの性能でした。1976年に4気筒1.1L(66HP)エンジンを搭載する高性能版クーペ ZSが追加されました。1977年に4ドアセダンは5ドアハッチバックに変更され、エンジンが204と同じ1.1L(50HP)に拡大されました。1979年にセダン/クーペに1.4Lエンジンが追加され、その後もマイナーチェンジが行われ1988年まで生産されました。総生産台数は約160万台で、後継車は1991年に登場した205でした。

 

 

 ミニカーは1972年に発売されたソリド製の当時物です。プロポーションは良いのですが、テールライトの塗装処理がされていないなど仕上げが簡素化されているのが残念です。この当時のソリドはコストのかかる手作業の塗装処理を省略してコストダウンしていました。 これ以外の104のミニカーはノレブ初期の当時物(プラスチック製とダイキャスト製)と2013年発売の104 クーペ ZS、ポリトーイの当時物の1/43と1/25 などがあります。フランスのミニカー付雑誌「PEUGEOT COLLECTION」のNo.45ではクーペ ZS2 (ZSの高性能版) 1979がモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 104 1
PEUGEOT 104 2

 以下は1977年に発売されたポリトーイ製の当時物 プジョー 104 (1/25 型番S18)の画像です。ポリトーイのSシリーズ(1/25)は大スケールミニカーのパイオニアで、同シリーズ初期の数点は精密な作りで当時としては非常に良く出来ていました。このプジョー 104はシリーズ初期物よりは少しレベルが落ちますが、ボンネット/4ドア開閉のフルギミックでエンジンや室内も当時のミニカーとしては結構リアルに仕上げられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 3
PEUGEOT 104 4

 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネット/ドア開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 5
PEUGEOT 104 6

 以下は1973年に発売されたノレブ製のJETCARシリーズの当時物 プジョー 104 (1/43 型番826) の画像です。ノレブは型番188でプラスチック製も発売していますが、これはそれのダイキャスト版です。見た目の良くないホイールが今一つですが、4ドアが開閉するギミック付で当時の安価なミニカーとしては良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 7
PEUGEOT 104 8

 以下は1978年に発売されたソリドの当時物 プジョー 104 クーペ (1/43 型番81)の画像です。高性能版のZSをモデル化しています。室内後部にロールケージが取り付けられていますが、これはラリー仕様車としてモデル化されたからです。(ラリー仕様のデカールが貼付されたものもありました) 実車同様に同じ型を使ってグリルだけを変えたシトロエン LNも作られています。 なおシトロエン LNにはロールケージは付いていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 ZS 1
PEUGEOT 104 ZS 2

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 104 ZS 3
PEUGEOT 104 ZS 4

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MATRA SIMCA BAGHEERA 1973 FRANCE

MATRA SIMCA BAGHEERA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA


SOLIDO 21 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.01m 全幅約1.74m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 84HP 4段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでマトラ バゲーラのミニカー検索

マトラ シムカ バゲーラ フランス 1973年

 

 マトラは1969年にクライスラー傘下のシムカと提携しました。そこでマトラ M530にフォード製エンジンを使い続けることが難しくなり、後継車のバゲーラが1973年に登場しました。エンジンをミッドシップ搭載したシャーシにFRP製ボディという基本スタイルを踏襲し、デザインが当時のミッドシップスポーツカーの標準的なスタイルとなりました。エンジンはシムカ 1100用の1.3L(84HP)に変わり、4段変速で最高速度180km/hの性能でした。

 

 一般的な2+2座の代わりに3人掛けフロントシートという変わった室内レイアウトを採用していましたので、当時としては車幅が広い車でした。(左端のシートがドライバー用) 1975年に1.4L(90HP)エンジンを搭載したバゲーラ Sが追加されました。1976年にフロントグリル、前後バンパー、テールライトなどの意匠が大きく変更されII型となりました。1978年にシムカがクライスラーからプジョー傘下に変わりシムカをタルボに改名した為、車名がタルボ マトラ バゲーラとなりました。1980年に後継車のムレーナが登場し、生産中止となりました。総生産台数は約47000台でした。(実車画像→ タルボ マトラ ムレーナ 1980)

 

 

 ミニカーは1973年に発売されたソリドの当時物です。1970年代のソリドのミニカーはほとんどが当時の一級品で素晴らしい出来ばえでした。このバゲーラもプロポーションが正確で、室内などの細部の仕上げもリアルでとても良く出来ています。特徴的なリトラクタブルヘッドライトが可動し、3人掛けフロントシートも再現されてます。 これ以外のバゲーラのミニカーはソリドの別ブランドのべレム製、ノレブの当時物、オートピレンの当時物、オートピレンと同じ型を使ったディンキー スペイン製の当時物、最近の物ではデルプラドの世界の名車シリーズ、ノレブの新製品、ホワイトボックス(イクソ系)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MATRA SIMCA BAGHEERA 1
MATRA SIMCA BAGHEERA 2

 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物 マトラ シムカ バゲーラ (1/43 型番206)の画像です。1974年から数年間スペインのオートピレンはディンキー(仏)のミニカーの一部を製作しており、それはスペイン ディンキーと呼ばれています。そのスペイン ディンキーの型番1454にマトラ シムカ バゲーラがあり、これはそれのオートピレン版です。スペイン ディンキー版との違いはホイールで、こちらはリアルなホイールですが、スペイン ディンキーは車軸が貫通した簡素なホイールです。本家のディンキー(仏)と同じような作風で、実車の雰囲気がうまく再現され、上記ソリド製と同等の良い出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 3
MATRA SIMCA BAGHEERA 4

 以下は1973年に発売されたノレブ製の当時物 マトラ シムカ バゲーラ (1/43 型番825)の画像です。ノレブの当時物にはプラスチック製とダイキャスト製がありますが、これはダイキャスト製です。全体的な造形は上記の2台と同等ですが、ホイールが安っぽいです。ドア/リアハッチの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 5
MATRA SIMCA BAGHEERA 6

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのマトラ シムカ バゲーラ (1/43 No.72)の画像です。1976年の意匠変更後のII型をモデル化していますので、フロントグリル、独立したバンパー、ロゴ付のテールライトなどが上述の3台とは異なっています。開閉ギミックはありませんが全体的な出来ばえは上述したものと同等レベルで、世界の名車シリーズのなかでは良い出来ばえです。スペインのミニカー付雑誌でこれと同じようなミニカーがあるので、メーカーはアルタヤ(イクソ)だと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MATRA SIMCA BAGHEERA 7
MATRA SIMCA BAGHEERA 8

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CITROEN CX 1974 FRANCE

CITROEN CX
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX


SOLIDO 29 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.66m 全幅約1.76m エンジン 変速機: 4気筒 2.2L 115HP 5段変速
性能: 最高速186km/h  データーベースでシトロエン CXのミニカー検索

シトロエン CX フランス 1974年

 

 シトロエン DSの後継車として1974年に登場したのがCXです。名前は空気抵抗係数を示す記号CXに因んだ物で、その名の通り空力に優れた滑らかなボディにDS譲りのハイドロニューマチックシステムを継承していました。CXは一見ハッチバックに見えますが、後席背後はハッチではなく独立したトランクでした。またリアウインドーが凹面ガラスになっているのもCXの特徴で、空気抵抗を軽減する効果があったそうです。当初のエンジンは4気筒2L(102HP)/2.2L(115HP)で、DSとは異なり横置きされており、5段変速で最高速186km/h(2.2L)の性能でした。1975年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1975年にホイールベースを延長した高級仕様セダンのプレステージ、ホイールベースを延長したワゴンのブレークと7人乗りのファミリアーレが追加され、1979年にはセダンにリムジーンが追加されました。エンジンは1978年に2.5Lディーゼル、1983年に2.5L、1984年に2.5Lターボ(168HP)が追加されました。(全て4気筒エンジン) 1985年のマイナーチェンジで後期型となり、金属製の前後バンパーが樹脂製に代わり、フロントのデザインや内装が変更されました。1989年に後継車のXMにモデルチェンジしました。総生産台数は約110万台でした。なおシトロエンは経営不振で1974年にプジョーに吸収合併されたので、CXはシトロエン独自設計の最後のモデルでした。    

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたソリドの当時物です。ソリド最盛期のミニカーなので非常に良い出来ばえで、CXの特徴的なフロント周りの雰囲気や滑らかなボディをうまく再現しています。ソリドはブレークもモデル化しており、別ブランドのベレムでもセダンとブレークを数種類モデル化しています。これ以外の当時物ミニカーとしては、スペイン ディンキー、そのスペイン ディンキーと同じ型を使っているオートピレン、ノレブ、マッチボックス、ガマ、ポリスティル(ポリトーイ)の1/25などがありました。最近の物ではイクソ、ノレブの1/43と1/18、ミニチャンプス、レジン製ではネオ、マトリックスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN CX 1
CITROEN CX 2

 以下は1978年に発売された同じソリド製の当時物 シトロエン CX ブレーク (1/43 型番65)の画像です。CXのブレークは全長が長いので、ずいぶんかっこいいです。テールゲート開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX BREAK 1
CITROEN CX BREAK 2

 以下は1978年に発売されたスペイン ディンキー製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。縮尺は1/43となっていますが、実際には少し小さめ(全長104㎜)にできています。サイズが小さいのが今一つですが、上記ソリドとほぼ同等の良い出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 3
CITROEN CX 4

 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。上記のスペイン ディンキー製と同じ型を使っているオートピレン版です。ほとんど同じ物ですがホイールが違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 5
CITROEN CX 6

 以下は1974年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番845)の画像です。当時のノレブの廉価版ミニカー JET CARシリーズの1台です。ヘッドライトの処理など安っぽい作りですが、プロポーションは悪くないです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 7
CITROEN CX 8

 以下は1977年頃に発売されたポリスティル(ポリトーイ)の当時物 シトロエン CX (1/25 型番S38)の画像です。ポリトーイの大スケールミニカー Sシリーズの1台で、縮尺1/25で全長約180㎜の大きなサイズです。ボンネット/ドア/トランク開閉ギミック付で、特にドアはドアハンドルをスライドさせてドアロックを外すといった凝った仕掛けになっています。ドアは凝っていますが、エンジンルーム内のエンジンや室内の造形は1/25サイズとしては物足りないレベルです。ただ当時の大スケールミニカーではこれが標準的なレベルでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 9
CITROEN CX 10

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX 11
CITROEN CX 12

 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のシトロエン CX プレステージ (1/43 型番400111400)の画像です。ロングホイールベースで全長約4.9mのプレステージをモデル化していますので、全長が116㎜と上記のソリド製などより大きいです。灯火類やクロームモールなどの細部がリアルに再現されたミニチャンプスらしい良い出来ばえです。室内の造形や色使いもリアルで高級な感じがうまく再現されています。ただワイパーが少し目立ち過ぎることが今一つです。ミニチャンプスはブレークもモデル化してます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX PRESTIGE 1
CITROEN CX PRESTIGE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN CX PRESTIGE 3
CITROEN CX PRESTIGE 4

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RENAULT 4 FOURGONNETTE 1975 FRANCE

RENAULT 4 FOURGONNETTE
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RENAULT 4 FOURGONNETTE


SOLIDO 42C 1/43 90mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.85m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 34HP 4段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでルノー 4 バンのミニカー検索

ルノー 4 フルゴネット フランス 1975年

 

 前述したルノー ジュバカトルの商用車仕様ドーフィノワーズ(DAUPHINOISE)の後継車として、ルノー 4 フルゴネットが1961年に登場しました。フランス語で小型トラックはカミオネット(CAMIONETTE)と総称され、その中で屋根の付いたものをフルゴネットと呼びます。フルゴネットは小型乗用車ベースで後部にボックス型の荷室を接続した商用車で、荷室が独立していないバンやパネルバンとは厳密には別物です。荷室は室内で運転席とつながっているので、ピックアップトラックに箱型の荷室を積んだ物とも異なります。(ただ日本では一般的に全てバンと呼びますが) なおフランス語で大型トラックの総称はカミオン(CAMION)で、屋根のついた物はフルゴンとなります。

 

 4 フルゴネットはセダンよりリアサスペンションが強化されていて、最大積載量は300kgでした。1975年にホイールベースを120㎜延長し全長を3.65mから3.85mとして、最大積載量を400kgに増やしたロングホイールベース仕様が追加されました。このロングホイールベース仕様はF6、標準仕様はF4と呼びます。フルゴネット以外の商用車としてピックアップ仕様もありました。外観やエンジンなどがセダンに準じて改良され、1990年代まで生産されました。

 

 

 ミニカーはソリド製の当時物で1976年に発売されました。1975年に採用された黒いフロントグリルを持つロングホイールベース仕様のF6をモデル化しています。シンプルな作りですが、プロポーションが良くソリドらしい良い出来ばえです。リアドアが開閉するギミックが付いています。これは「SOLIDO」のロゴが付いたものですが、郵便車/消防車などのバリエーションがありました。これ以外にも4 フルゴネットのミニカーは様々な仕様/カラーリングでたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 4 FOURGONNETTE 1
RENAULT 4 FOURGONNETTE 2

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