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GM シボレー コルベット C1 アメリカ 1953年
第2次大戦後にアメリカ軍人が祖国に持ち帰ったヨーロッパの小型スポーツカー(MG、ジャガーなど)の魅力に気付いたGMは、小型スポーツカー シボレー コルベット(C1型)の開発に着手しました。1953年にプロトタイプが発表され同年にシボレー初の2シーターオープン スポーツカーとして発売されました。量産車として初めてボディにFRPパネルを採用していました。初期のC1型は6気筒3.9L(150HP)エンジン搭載で2段自動変速機仕様しかなく、本格的なスポーツカーと言うよりも見た目重視の車でした。
初期のC1型の不評に対応して、1955年にはV型8気筒4.3L(195HP)エンジンと手動変速仕様がオプション追加され、その後もエンジンは4.6Lに拡大され燃料噴射で300HP以上まで強化されていきました。またボディも1956年にフロントとリアのデザインが一新されました。その後様々なオプションが追加されたことで、C1型は本格派スポーツカーとして認められるようになっていきました。
コルベット C1型はレースカーとしてアメリカの国内レース(SCCA:スポーツカークラブ オブ アメリカなど)でクラス優勝するなど活躍しました。レースではジャガー D タイプなどと互角に勝負していたそうですから、エンジンがハイパワーだっただけではなく操縦性もそこそこの実力があった?と思われます。1963年にコルベット 2代目(C2型)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。コルベットの各世代を1/24でモデル化したフランクリン ミントのコルベット コレクションの1台でした。なおフランクリン ミント製ミニカーは通信販売だけで販売されていて一般市販はされていませんでした。C1が登場した初年度の1953年式をモデル化していて、フロントやリアの独特のデザインが良く分かります。ヘッドライトカバーにストーンガード(金網)が付いているのは初期型の特徴です。ボンネット/ドア/トランクが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されています。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネット/トランクの開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スチュードベーカー コマンダー スターライナー アメリカ 1953年
第2次大戦後の1947年に発売されたスチュードベーカーのコマンダー/チャンピオンは、BIG3の戦後型自動車供給が遅れていたことで大ヒットし業績を伸ばしました。1953年にコマンダー/チャンピオンはモデルチェンジしました。先代同様にレイモンド ローウィがデザインしたボディは、ノーズが低い先進的なデザインで、特にクーペは2年後に登場するシトロエン DSのデザインを先取りしていました。2/4ドアセダンと2ドアクーペがあり、2ドアクーペにはセンターピラーのあるスターライトと、センターピラーのない上級グレードのスターライナーがありました。チャンピオンは6気筒2.7Lエンジン(1955年以降は6気筒3L(101HP)エンジン)を搭載し3段変速で最高速135km/h(3L)、コマンダーはV型8気筒3.7L(140HP)を搭載し3段変速で最高速160km/の性能でした。(実車画像→ スチュードベーカー コマンダー 4ドアセダン 1953)
専門家の評価は高かったのですが、先進的なデザインは一般受けしないというよくあるパターンで、あまり売れなかったようです。この失敗でスチュードベーカーは苦境に陥り、1954年に同じような状況にあったパッカードと合併しました。合併後にセダンは先進的なデザインを古めかしく改変し、クーペはフロントグリルを追加したホーク(HAWK) シリーズに変わりました。1957年にチャンピオンはモデルチェンジしてスコッツマン(SCOTSMAN)に改名され、コマンダーは一時的に名前が消えましたが1963年に復活しました。(実車画像→ スチュードベーカー スコッツマン 1957)
ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製の1950年代シリーズの1台です。一番上級グレードのコマンダー スターライナーをモデル化しています。フランクリン ミントの1950年代シリーズは1950年代の代表的なアメリカ車12車種を1/43でモデル化していて、レトロな作風ながらボンネット/ドアが開閉するなど細部までリアルな作りでした。このスチュードベーカーもプロポーションが良く、最大の特徴であるフロントの造形がうまく出来ていて、レトロな作風ながら当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドアの開閉ギミック付きで、エンジンルーム内のV型8気筒エンジンや室内の造形は結構リアルに再現されています。これ以外の同時期のスチュードベーカーのミニカーはディンキー(仏)の当時物 スターライナー、ダンバリー ミントのスターライナー 1/24、スパーク(レジン製)のスターライト、BOS MODELS(レジン製)のスターライナーなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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パッカード カリビアン コンバーチブル アメリカ 1953年
太平洋戦争中のパッカードはロールス ロイスの航空機エンジンをライセンス生産しました。戦後は1946年から戦前のクリッパー(6/8気筒エンジン搭載)の改良版の生産が始まりました。1948年にマイナーチェンジしたクリッパーは、新型を強調する為にクリッパーの名前を外しました。パッカードは1951年に戦後初の新型車200/250/300シリーズとその上級車パトリシアン 400を発売しました。この新型車はフェンダーがボディと一体化した戦後型のフラッシュサーフェスボディを採用していました。ただこの戦後型の発売は、BIG3(GM、フォード、クライスラー)に対して遅れをとっていました。
200は当時のパッカードでは一番安価なモデルで、8気筒4.7L(135HP)エンジンを搭載していました。250/300/400は8気筒5.4L(150HP)エンジンを搭載していました。200/250/300シリーズは1953年から名前がクリッパー、メイフェア、キャバリアに変わりました。 画像のカリビアンは1953年に登場した2ドア コンバーチブルの高級パーソナルカーでした。(1956年にハードトップ仕様追加) 直列8気筒5.4L(180HP)エンジンを搭載したスポーティなモデルで高価格でした。ただ同時期のリンカーンやキャディラックに比べるとやや平凡なデザインで、いまひとつ魅力に乏しいように思います。
ミニカーはフランクリン ミントの1950年代のアメリカ車をモデル化した1950年代シリーズの1台で、1989年頃発売されました。実車が全長5.5mもあるでかい車なので、ミニカーも大きなサイズで迫力があります。ドア/ボンネットが開閉し、室内やエンジンが再現されています。ヘッドライトをメッキパーツで表現するなどややレトロな作風ですが、個人的には昔のアメリカ車の雰囲気に合っていると思うので気に入っています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM シボレー ベルエア アメリカ 1955年
シボレー セダン 1950年の解説に記載したように、1953年にシボレーは210(Two-Ten)/150(One-Fifty)と呼ばれる世代にモデルチェンジしました。デザイン的には先代のデラックス世代と同じようなデザインでしたが、それまではの4ドアセダン、2ドアクーペに加えてコンバーチブル、ステーションワゴンなどボディ形式が増えました。エンジンは6気筒3.5L/3.9Lが搭載され、3段変速/2段自動変速で最高速137km/h(3.9L)の性能でした。なお先代では1950年にベルエアという名前で上級グレードの2ドアハードトップが設定されました。
1953年には210/150のフロント/リアの意匠が変更され、ベルエアは210/150よりも上級な車という設定になり4ドアセダン/ハードトップや2ドアクーペ/コンバーチブルも設定されました。1955年にベルエア/210/150は外観が一新され、ベルエアは2代目となりました。リアフェンダーが完全にボディと一体化しその後流行となるテールフィンがまだ控え目ですが採用されていました。エンジンはV型8気筒4.3Lが追加され、1957年にはコルベットと同じ高性能なV型8気筒4.6L(185HP-燃料噴射270HP)が追加されました。1958年にベルエアは3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ シボレー ベルエア 1958)
ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリンミント製の1/43で1950年代シリーズの1台です。ベル エアの2ドアコンバーチブルをモデル化してます。メッキパーツによるヘッドライトやクロームモールなどはこのシリーズ独特のレトロな作風ですが、この作風は1950年代のクラシックカーの雰囲気に良くマッチしていて、全体的に良く出来ています。ボンネット/ドアの開閉ギミック付で、V型8気筒エンジンと補器類がリアルに再現されています。室内も紙シールながらメータなどがそこそこ再現されています。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード フェアレーン クラウン ビクトリア アメリカ 1955年
1951年にフォードの上級グレードとして2ドアハードトップのビクトリアが追加されました。(フォードはハードトップ仕様をビクトリアと呼んでいました) 1952年のモデルチェンジではフォードの最上級モデルとしてクレストライン(CRESTLINE)が登場しました。クレストラインは次の1955年のモデルチェンジでフェアレーンに名前が変わりました。フェアレーンには2/4ドアセダン、2ドアハードトップのビクトリア、コンバーチブルがあり、ステンレス製トリム(フェアレーン ストライプ)を境目にして塗り分けられたツートンカラーで下級グレードと差別化していました。(実車画像→ フォード カスタム 1955)
フェアレーン 2ドアクーペで最上級グレートのクラウン ビクトリアのデザインは1953年に発表されたコンセプトカー X100のイメージを取り入れたもので、ハードトップのルーフ前半は透明プラスチックかスチールが選択できました。透明プラスチックのルーフは既にこの時代に実用化されていました。(実車画像→ コンセプトカー X-100 1953) フェアレーンのエンジンは6気筒3.7L(120HP)とV型8気筒4.5L/4.8L(200HP)が搭載されました。1956年に4ドアのビクトリア ハードトップが追加され、新型のV型8気筒5.1L(228HP)エンジンも追加されました。1957年にフェアレーン2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フェアレーン 1957)
ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。フランクリン ミントがモデル化している1/43のアメリカ車はいずれもボンネット/ドアの開閉ギミック付きで細部まで細かく再現されていました。このフェアレーンはコンチネンタル キットと呼ぶスペアタイヤをリアに搭載するオプションを装備したクラウン ビクトリアをモデル化しています。プロポーションが良くフロントグリル、ボディ各部のトリム、スペアタイヤ、室内などの細部が良く再現されています。実車に忠実なツートンカラーと透明ルーフもきれいに出来ています。なお当方が保有するこれはフロントスクリーンが欠品していますがあまり気にならないです。これ以外のフェアレーン初代のミニカーはジクの当時物、同じフランクリンミントの1/24、ダンバリー ミントの1/24、マッチボックス、ヤトミン、ビテス、ホワイトボックス(イクソ)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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