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フォード フィエスタ MK III XR2i ドイツ 1989年
フォード フィエスタ 初代は1983年のマイナーチェンジでフロントのデザインや内装を変更した2代目のMK IIとなりました。4気筒1.3Lエンジンが新型に変わり、ディーゼルエンジン(4気筒1.6L)が初めて搭載されました。高性能版のXR2にはエスコート MK III XR3用の4気筒1.6L(96HP)エンジンが搭載されました。初代同様にフィエスタ 2代目も販売は堅調だったようです。
1989年のモデルチェンジで3代目のMK IIIが登場しました。先代のやや個性的なデザインから、時代に即した当時のフォード流のデザインになりました。ボディは大きくなり従来の3ドアハッチバックに5ドアが追加されました。エンジンは先代を改良した4気筒1L/1.1L/1.3L、XR2i用の燃料噴射4気筒1.6L(104HP)、RS ターボ用の4気筒1.6Lターボ(133HP)、4気筒1.8Lターボディーゼルなどがありました。XR2iは1992年にDOHC 4気筒1.8L(130HP)エンジンにパワーアップしました。標準仕様のL、高級仕様のギア、スポーティ版のSなど幅広いバリエーションで、最初の2年間に100万台以上販売されるなど大ヒットしました。1995年に後継車のフィエスタ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1989年に発売されたシャバック製です。補助灯を組み込んだ大型のフロントバンパーを持つ高性能版 XR2iをモデル化しています。シャバックらしいシャープな造形で実車の雰囲気がうまく再現され、室内などの細部もリアルで当時のミニカーとしてかなり良く出来ていました。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。シャバックは1/24でもXR2iをモデル化していました。モデル化のライセンス許諾の関係だと思いますが、フィエスタ 3代目の当時物ミニカーはこれしかなく、最近でもKESS MODEL(レジン製)のRS ターボぐらいしかありません。(日本では未発売?) またフィエスタ MK IIのミニカーも何故か最近までありませんでしたが、最近になってネオ(レジン製)がXR2をモデル化し、イクソがスペインのミニカー付雑誌「Colección Nuestros Queridos Coches Años 80」用でモデル化し、それを流用してイクソの別ブランドのホワイトボックス(型番WB027)で発売しています。ただどちらも国内では未発売のようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(ハッチバック開閉)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW M3 (E30) ドイツ 1990年
DTM(ドイツツーリングカー選手権)などのツーリングカーレースに出場する為に、E30ベースで開発されたのがM3で1985年に登場しました。エンジンはM1用のDOHC6気筒3.5Lから2気筒分を取り去ったM3専用のDOHC4気筒2.3L(195HP)でした。タイヤをカバーするブリスターフェンダー、チンスポイラー/リアスポイラーなどの空力パーツ追加、ボディの強化などE30が大幅にチューンされています。
1988年に電動ソフトトップを装備した豪華版のカブリオレ(リアスポイラーは無い)が追加されました。1987年にはグループAのホモロゲーション用にM3 EVO.(エボリューション)(210HP)が約500台生産されました。この車はDTMレースなどに参加し、メルセデス ベンツ 190Eの良きライバルとして活躍しました。
ミニカーは1992年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。フロントグリルのM3エンブレム、レース用ホイール、ドライバーシートのみの室内などがリアルに再現されています。ミニチャンプスはストリート仕様(型番430020301 2004年頃発売)、カブリオレ、DTM仕様など非常にたくさんモデル化しています。当時物ではガマもありました。最近の物では、イクソ、オートアートの1/43と1/18、ヘルパの1/87、国産名車コレクション、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はミニチャンプスのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 325i (E36) ドイツ 1990年
3シリーズの3代目E36が1990年に登場しました。ボディは大きくなり、丸形4灯式ヘッドライトは角形4灯式となり、空力的に洗練されたスタイルとなりました。当初は4ドアセダンだけで、エンジンは4気筒1.6L/1.8L、DOHC 6気筒2L/2.5Lの構成でした。1992年に2ドアクーペ、1993年にカブリオレ、1995年にワゴンのツーリングが追加されました。
1992年にクーペとカブリオレにはDOHC 4気筒1.8L(140HP)エンジン搭載の高性能版318isが追加されました。1994年に廉価版として、3ドアハッチバックのコンパクトが追加され、6気筒エンジンの排気量が2.3L/2.8Lに拡大されました。1996年のマイナーチェンジで、カラード バンパーを採用し、バンパーとキドニーグリルのデザインが変更された後期型となりました。1998年まで生産され、4代目E46にモデルチェンジしました。
ミニカーはソリドの当時物で、1991年に発売されました。1980年代後半に安っぽいミニカーを作っていたソリドも、この頃になると安価ながらもレベルの高い物を作るようになりました。ただほかのメーカー(シュコーやディテールカーなど)の物を流用していたことがありました。この325iはシュコーの型を流用したもので、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。(このミニカーはBMWのプロモーション用でもありました) ソリドはカブリオレもモデル化していますが、それもシュコー風の出来ばえでした。ソリド以外ではガマのセダン(1/24)とクーペ、シュコーのツーリング、シャバックのカブリオレ、ミニチャンプス初期のセダン、クーペ、カブリオレなどがあります。 以下はソリドのフロント/リアの拡大画像とトランク/ボンネットの開閉ギミック(ドアは開かない)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 850i (E31) ドイツ 1990年
BMW 6シリーズ(E24)の後継車として、8シリーズ(E31)が1990年に登場しました。2+2座のハードトップクーペで、BMW M1のようなリトラクタブル ヘッドライトを採用した低いノーズのフロントは従来のBMWにはないスーパーカー的なデザインでした。当時のBMWでは最も高価(約1500万円)で、名実ともにBMWの旗艦でした。当初のエンジンはV型12気筒5L(300HP)だけで、4段自動変速で最高速度250km/h(スピードリミッター付)の性能でした。
1993年にDOHC V型8気筒4L(286HP)エンジンを搭載する840Ciが追加され、1996年には4.4Lに排気量が拡大されました。(同時に名前にクーペのCが付くようになりました) さらにDOHC V型12気筒6L(640HP)エンジンを搭載するM8が開発されましたが、M8は販売されませんでした。そのエンジンをディチューンしたV型12気筒5.6L(380HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能な850CSiが1994年に追加されました。1996年に12気筒エンジン搭載車はなくなり、1999年まで生産されました。大きめの車体ながらシートは2+2と狭く荷物もあまり積めなかった8シリーズ(E31)は、高級車市場では販売が芳しくなかったようです。(デザインは今見てもかっこいいのですが)
ミニカーはシャバック製の当時物で1990年頃に発売されました。シャバックらしいシャープな造形で、実車がリアルに再現されています。また灯火類やエンジンなどの細部も良く再現されていて、当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクの開閉に加えて、最大の特徴であるリトラクタブル ヘッドライトの開閉ギミックも付いています。(なおこのヘッドライト開閉ギミックは可動部がプラスチック製で壊れ易いので、取り扱いは要注意です) シャバックは1/43で850i カブリオレ(実車は販売されなかった)、1/24でも850iをモデル化しており、当時物ミニカーはシャバックしかないようです。当時物以外ではミニチャンプス、デルプラド、シュコー、ヘルパの1/87、パラゴンの1/64などがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(トランク開閉)/室内の画像です。室内のインパネは現在の感覚ではやや物足りない感じですが、エンジンルームのV型12気筒エンジンはリアルで見ごたえがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン T4 バン ドイツ 1990年
フォルクスワーゲン トランスポーターの4代目 T4が1990年に登場しました。(北米ではユーロバン:EUROVAN 日本ではヴァナゴン:VANAGONと呼ばれました) この代から前輪駆動方式を採用して、形式がタイプ2からタイプ70に変わりました。エンジン搭載スペース分のノーズが伸びて、従来のシリーズとは雰囲気が変わりました。T4にはホイールベース/全長が異なる2タイプがあり、商用バン、ピックアップ、キャンパー、乗用車タイプのカラベル(CARAVELLE)がありました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L/、5気筒2.5L、4気筒1.9Lディーゼルエンジンでした。
1996年に大幅なマイナーチェンジが行われ後期型になりました。5気筒2.5Lターボディーゼル、ゴルフ III に搭載されたV型6気筒2.8L(138HP)のVR6エンジンが追加されました。このVR6エンジンを搭載する乗用車タイプは8cmほどノーズ部分が長くなりました。このロングノーズ版はT4bと呼ぶこともあります。2003年に5代目 T5にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン トランスポーター T5 2003)
ミニカーは1990年に発売されたシャバック製の当時物です。ショートホイールベースのバンをモデル化しています。前述した同じシャバック製のT3同様に、このT4も非常に良く出来ています。左右ドア、右側スライドドア、テールゲート、ボンネットの開閉ギミック付で、特に短いボンネットが開閉でき5気筒と思われるエンジンが再現されているのは秀逸です。シャバックはカラベルとピックアップもモデル化しています。シャバックは当時のフォルクスワーゲンの乗用車も多くモデル化しており、それらは実車の販促用プロモーションにも使われたと思われます。これ以外のT4のミニカーはプレミアムクラシックス、ヘルパの1/87、AWMの1/87、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/ボンネット開閉の画像とテールゲート開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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