ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

AUDI R8 #8 LE MANS WINNER 2000 GERMANY

AUDI R8 #8 LE MANS WINNER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI R8 #8 LE MANS WINNER


ルマンカー コレクション (SPARK HACHETTE) No.19 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 3.6L ツインターボ 610HP 6段変速
性能: 最高速340km/h?  データーベースでアウディ ルマンのミニカー検索

アウディ R8 #8 ルマン 優勝 ドイツ 2000年

 

 1990年代のスポーツカーレース(特にルマン)は、BMW、メルセデス ベンツ、ポルシェ、トヨタ、日産などが参戦し人気がありました。この流れでォルクスワーゲン グループのアウディも参戦を検討し、1999年にフォルクスワーゲンが開発したV型8気筒3.6Lターボエンジンを搭載したアウディ R8R(LMPクラス オープン仕様)とアウディ R8C(LMGTPクラス クーペ仕様)を開発しました。初戦のセブリングではR8Rが3位と5位となり、ルマンではR8Rが3位と4位となりR8Cはリタイアしました。(このルマンではBMW V12が優勝、トヨタ GT-ONEが2位でした)

 

 2000年はR8Rを改良したR8で参戦しルマンでは1-2-3フィニッシュで優勝しました。その後R8は2001年、2002年、2004年、2005年のルマンで優勝しました。(2003年はベントレー スピード8が優勝) R8がこのように連勝できたのはメルセデスやBMWなどの強豪が参戦しなくなったことがありますが、R8が耐久レースには付き物のトラブルに強い構造であったこともあります。R8はパワートレイン/リアサスペンションがモジュール構造となっていたので、トラブルには修理ではなくモジュール交換で素早く対応できたからでした。

 

 

 2006年にはV型12気筒5.5L ツインターボ ディーゼル(650HP)エンジンを搭載したR10 TDIが登場しました。(TDIとはTurbocharged Direct Injection 直噴ターボの略) R10 TDIは2006年にディーゼルエンジン搭載車として初めてのルマン優勝を達成し、2007年、2008年のルマンも連覇しました。2009年にはV型10気筒5.5L ツインターボ ディーゼル(600HP)エンジンを搭載し、ノーズの形状を変更したR15 TDIが登場しました。2009年ルマンではディーゼルエンジン搭載のプジョー 908 HDIが優勝しR15 TDIは3位でしたが、2010年ルマンではR15 TDIがプジョー 908 HDIを制して優勝しました。2011年にはレギュレーション変更で、エンジンがV型6気筒3.7L ターボ ディーゼルに小型化されルーフの付いたクーペ仕様のR18 DTIが登場しルマンで優勝しました。R18 TDIは軽量化されR18 ウルトラとなり、2012年には前輪を電気モーター、後輪をディーゼルエンジンで駆動するハイブリッド方式4輪駆動システムを採用したR18 e-tron クワトロが登場しました。R18 e-tron クワトロは2012年、2013年、2014年のルマンで優勝しました。2016年に車名はR18に変更されフロントノーズがハイノーズ化され外観が変更されました。なお2015年から2017年のルマンはポルシェ 919 ハイブリッドが3連覇しました。2018年にフォルクスワーゲングループのディーゼルエンジン排ガス不正問題が起こり、その影響でアウディはレース活動から撤退しました。2022年時点でのアウディのルマンでの優勝回数は13回でこれはポルシェの18回に次ぐ2位です。(実車画像→ ポルシェ 919 ハイブリッド)

 ミニカーは2019年に発売されたデアゴスティーニのルマン レースカー コレクション製です。メーカーはスパーク(ダイキャスト製)で、2000年ルマンで優勝したR8 #8をモデル化してます。ルマン レースカーコレクションは定価2540円と安価な雑誌付きミニカーでしたが、いずれも値段以上によく出来ていました。(スパークはレジン製で同じ車をモデル化していることがほとんどなので、型設計などを省略できることで安く作れるのでしょう) このアウディ R8も実車画像と見較べてみると、プロポーションが良くカラーリングも含めて実車が正確に再現されていることが分かります。灯火類、ホイール、コクピット左右のバックミラー、リアフェンダー上の小さなエアダクト、ロゴステッカーなどの細部もリアルに再現されています。オープンカーなのでそこそこ再現されたコクピットを見ることも出来ます。 以下はフロント/リアの拡大画像とコクピット周りの画像と俯瞰画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI R8 #8 LE MANS 2000 WINNER 1
AUDI R8 #8 LE MANS 2000 WINNER 2

 以下は2018年に発売されたルマン レースカー コレクション製のアウディ R10 TDI #2 ルマン 優勝 2008 (1/43 No.06)の画像です。メーカーはスパーク(ダイキャスト製)で、2008年ルマンの優勝車 R10 TDI #2をモデル化しています。これも実車が正確に再現されています。上記のR8と外観の基本的なところは同じですが、コクピット後方のエアダクトが2ケとなり、リアウィングの形状が変更されています。(実車画像→ アウディ R10 TDI) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI R10 TDI #2 LE MANS 2008 WINNER 1
AUDI R10 TDI #2 LE MANS 2008 WINNER 2

 以下は2020年に発売されたルマン レースカー コレクション製のアウディ R18 E-TRON クワトロ #2 ルマン 優勝 2014 (1/43 No.48)の画像です。メーカーはスパーク(ダイキャスト製)で、2014年ルマンの優勝車 #2をモデル化しています。これも実車が正確に再現されています。R18はルーフの付いたクーペ仕様で、コクピット後方に大きなテールフィンが追加されているなど外観が大きく変更されていました。このマシンの外観は2018年ルマンで優勝したトヨタ TS050のデザインとよく似ていますが、ルマン優勝車がこのようなデザインになるのは必然性があるのでしょう。(実車画像→ アウディ R18 E-TRON クワトロ) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI R18 #8 R18 E-TRON 2014 LE MANS WINNER 1
AUDI R18 #8 R18 E-TRON 2014 LE MANS WINNER 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI R18 #8 R18 E-TRON 2014 LE MANS WINNER 3
AUDI R18 #8 R18 E-TRON 2014 LE MANS WINNER 4

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PORSCHE 911 (996) TUBO 2000 GERMANY

PORSCHE 911 (996) TUBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) TUBO


VITESSE VMC049 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.44m 全幅約1.83m エンジン 変速機: DOHC水平対向6気筒ツインターボ 3.6L 420HP 
6段変速/5段半自動変速
性能: 最高速305km/h  データーベースでポルシェ 911 (996)のミニカー検索

ポルシェ 911 (996) ターボ ドイツ 2000年

 

 ポルシェ 911の5代目 996型で採用された涙目型ヘッドライトは従来の911ユーザーには評判がよくありませんでした。そこで2000年に追加された996 ターボではヘッドライトの形状が変更されました。さらに2002年のマイナーチェンジで後期型となり、全モデルがターボと同じデザインのヘッドライトに変更され、内装もグローブボックスが追加されるなど変更されました。エンジンが3.6Lに拡大され、可変吸気バルブのヴァリオカムも連続可変に進化しました。

 

 1999年にGTカーレースに参戦するユーザ向けに、3.6L(360HP)エンジンを搭載した2WDのGT3が限定生産されました。GT3は後期型ではカタログ モデル化されました。2002年にターボをベースにして、エンジンを462HPにパワーアップし、2WD化でボディを軽量化したGT2が追加されました。GT2は最高速315km/hと市販型の996として最強のモデルとなりました。2004年に911は6代目 997型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたビテスの当時物です。前述した同じビテス製の966 カレラ 4と同様に、これもレベルの高い出来ばえになっていました。室内のインパネ、ホイールの赤いブレーキキャリパー、床下部分の構造など細部まで良く作りこんであります。ただリアフェンダーの吸気ダクトが少し貧弱にみえるのが今一つです。このミニカーは3000台の限定生産品ということで、ディスプレイケースの裏にシリアルナンバーを記したラベルが貼ってありました。(この頃のビテスにはこのような限定生産品が多かったです) 996 後期型のミニカーは非常にたくさんあります。ミニチャンプスではカレラ4、ターボ、タルガ、カブリオレ、GT2、GT3などほぼ全モデル、オートアート、ソリドのGT2、マイスト、レジン製ではスパークなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911 (996) TUBO 1
PORSCHE 911 (996) TUBO 2

 以下は床下部分の画像です。床下のサスペンションやエンジンが成型され、さらに塗装処理されて結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) TUBO 3

 以下は2002年頃に発売されたミニチャンプス製のポルシェ 996 GT2 (1/43 特注品 型番WAP02007311)の画像です。これはポルシェの特注品ですが、通常品もありました。特注品は通常品よりも早く発売されるので、新製品として通常品より先に購入することが多かったです。(特注品は通常品より高いので、うまい商売のやり方ですが) ミニチャンプス製のポルシェですから、文句のつけられないレベルの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) GT2 1
PORSCHE 911 (996) GT2 2

 以下はフロント/リアの拡大画像画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) GT2 3
PORSCHE 911 (996) GT2 4

 以下は2002年に発売されたソリド製のポルシェ 996 GT2 (1/43 型番1570)の画像です。これもソリドらしいそつのない造形で良く出来ています。比較的安価なミニカーでしたので、室内の造形などの細部は簡素な仕上げです。(当時の定価2000円で上記のミニチャンプス製の半額) 細部の仕上げを別にしても、上記のミニチャンプス製のGT2と比べるとフロント周りの造形に微妙な違いがあり、ポルシェを作らせたらやはりミニチャンプスが一枚上手だと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) GT2 5
PORSCHE 911 (996) GT2 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) GT2 7
PORSCHE 911 (996) GT2 8

 以下は2003年に発売されたミニチャンプス製のポルシェ 996 カレラ カブリオレ (1/43 特注品 型番WAP02008012)の画像です。これもポルシェ特注品で、カレラ カブリオレの後期型をモデル化しています。ミニチャンプスは通常品で前期型と後期型もモデル化しています。オープンカーですので、室内の造形が良く分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (996) CABRIOLET 1
PORSCHE 911 (996) CABRIOLET 2

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CITROEN XSARA PICASSO 2000 FRANCE

CITROEN XSARA PICASSO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN XSARA PICASSO


NOREV 159802 1/43 99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.28m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 90HP 5段変速
性能: 最高速168km/h  データーベースでシトロエン ピカソのミニカー検索

シトロエン クサラ ピカソ フランス 2000年

 

 シトロエン ZXの後継車としてクサラが1997年に登場しました。 エグザンティアのようなノッチバック風のボディに曲面的な処理がされたデザインで、あまり個性がありませんでした。プジョー 306とシャーシを共有する前輪駆動車で、シトロエン流のハイドロニューマティックサスペンションは採用されていませんでした。ボディ形式は3/5ドアハッチバックと5ドアワゴンがありました。エンジンは4気筒/1.4L/1.6L/1.8L/2L、4気筒1.9L/2Lディーゼルで、5段手動/4段自動変速 最高速205km/h(2L)の性能でした。クサラは2002年からラリーに参戦し、2003年から3年連続で優勝するなど大活躍しています。2004年に後継車C4が登場し、2006年まで生産されました。(なおXSARAという名前に特別な意味はないとのこと) (実車画像→ シトロエン クサラ 1997) (実車画像→ シトロエン C4 2004)

 

 シトロエン クサラ ピカソは1999年に登場した5ドアのミニバンです。名前は画家のピカソに因んでいました。クサラとはホイールベースが異なる全くの別物のシャーシで個性的なボディデザイン(広い室内空間が一目で感じられます)はピカソという名前を納得させました。エンジンはクサラと同じ4気筒1.6L/1.8L、4気筒2Lディーゼルがありました。2003年にDOHC 4気筒2L(137HP)エンジン搭載の高性能版が追加され、2004年のマイナーチェンジで内外の意匠が変更され、4気筒1.6L(110HP)エンジンが追加されました。クサラ ピカソはミニバンのハシリとして世界中で大ヒットし、2006年に後継車C4 ピカソが登場した後も2008年まで生産されました。(実車画像→ シトロエン C4 ピカソ 2006)

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたノレブ製の当時物です。プロポーションが良く細部も良く出来ています。ノレブは2000年頃からミニチャンプス風の緻密な出来ばえのミニカーを作るようになってきましたが、フランス車を作らせるとミニチャンプスよりもノレブのほうが実車の雰囲気をうまく再現します。(型職人のデフォルメの味付けが違うのでしょう) ノレブはマイナーチェンジ後のピカソもモデル化しています。これ以外のピカソのミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ II、マイストの1/64と1/43、フランスのミニカー付雑誌「PASSION CITROE N」のNo.55(ユニバーサルホビー製)などがあります。ピカソではないクサラのミニカーはラリー仕様がほとんどで、ビテスやソリドなどがあり、ノーマル仕様ではノレブが3ドアをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN XSARA PICASSO 1
CITROEN XSARA PICASSO 2

 以下は2003年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズ IIのシトロエン クサラ ピカソ (1/43 No.2-19)の画像です。メーカーはユニバーサルホビーのようです。雑誌付きの安価なミニカーですので内装の仕上げは簡素ですが、それ以外は上記ノレブ製と同じようなレベルで結構良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN XSARA PICASSO 3
CITROEN XSARA PICASSO 4

データーベースでシトロエン クサラのミニカー検索

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PEUGEOT 607 2000 FRANCE

PEUGEOT 607
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 607


NOREV 476707 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.90m 全幅約1.843m エンジン 変速機: V型 6気筒 3L 211HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速235km/h  データーベースでプジョー 607のミニカー検索

プジョー 607 フランス 2000年

 

 プジョー 605の後継車607が1999年に登場します。606は欠番となっていますが、初期トラブルで不評だった605を引き継いだのではなく、全く新しく開発したという意味で607としたようです。実際に後にシトロエン C6と共有するシャーシ(横置きエンジン前輪駆動)は新しく設計されたもので完成度は高かったようです。ボディデザインも205に始まる新しいプジョーの吊り目スタイルが採用されイメージを一新しています。ボディ形式はセダンのみで、当初のエンジンはDOHC 4気筒2.2L(163HP)、DOHC V型6気筒3L(211HP)、4気筒2.2L(136HP)コモンレール式ディーゼルでした。

 

 2004年のマイナーチェンジで前後の意匠を少し変えた後期型となり、6段自動変速機 フォード製のV型6気筒2.7L(204HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。ライバルのルノー ヴェルサティスシトロエン C6よりオーソドックスなデザインだったので、公用車として好まれたようです。ホイールベースを拡大した607の特別仕様車がシラク大統領専用車として使われました。607は2010年まで生産され、直接の後継車ではないですが、中型車407の後継車でもある508が後継車となりました。総生産台数は約17万台でした。(実車画像→ プジョー 508 )

 

 

 ミニカーは2001年頃に発売されたノレブ製の当時物です。2000年頃から発売されたノレブの1/43の新製品は高価ですが、ノレブはフランス車を作らせたらミニチャンプスよりも実車の雰囲気をうまく再現したものを作ります。(ただ2000年頃に良く使われていた大きなプラスチック製台座を使った梱包箱は場所をとるので困りますが) ノレブは2004年の後期型もモデル化しています。これ以外のプジョー 605のミニカーはレジン製少量生産品がありますが、量産ミニカーはノレブしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 607 1
PEUGEOT 607 2

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ALFA ROMEO 147 2000 ITALY

ALFA ROMEO 147
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ALFA ROMEO 147


SOLIDO 1566 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.22m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 120HP 5段変速/5段半自動変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでアルファ ロメオ 147のミニカー検索

アルファ ロメオ 147 イタリア 2000年

 

 アルファ ロメオ 145/146の後継車として147が2000年に登場しました。盾型のフロントグリルは1950年代のジュリエッタを現代風にアレンジしたようなデザインで、アルファ ロメオならでの独創的なデザインでした。ボディは3/5ドアハッチバックで、5ドアのリアドアはドアノブがドアサッシュに隠されていて3ドアのように見えスタイリッシュでした。156のドライブトレーンをベースにした横置きエンジンの前輪駆動車で、当初のエンジンはDOHC 4気筒1.6L/2L(150HP)、4気筒1.9L(115HP)ターボディーゼルでした。156に続いて2001年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 147には156で開発されたセレスピード(半自動変速機)が採用されていました。2002年にDOHC V型6気筒3.2L(250HP)エンジンを搭載し、幅広タイヤ用に車幅を広げた高性能版(6段変速 最高速246km/h)GTAが設定されました。2004年のマイナーチェンジで後期型となりフロント/リアの意匠が変更されました。同時に内装の変更やディーゼルエンジンのパワーアップも行われました。2006年に170HPまでパワーアップされたディーゼルエンジンも設定されました。147は大ヒットし、2010年に後継車のジュリエッタにモデルチェンジするまでに約58万台が生産されました。

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたソリド製です。前述したソリド製の166、156と同じ型番1500番台(1500シリーズ)のミニカーで、このシリーズにはアルファ ロメオが多いのですが、いずれも安価ながら良い出来ばえでした。この147もフロントの造形など実車の雰囲気がうまく再現されています。室内もシートが彩色されているなど結構良く作りこんであり、室内が見えるようサイドウインドーが半分開いた状態にしてあるのは老舗ブランドらしい粋な心遣いです。(内装を作りこんであっても、あまり見えないのでは意味がありませんので) これ以外の147のミニカーはミニチャンプスの前期/後期型、シュコー、ハイスピード、スパークのレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 147 1
ALFA ROMEO 147 2

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