ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

TOYOTA VITZ (YARIS) 1999 JAPAN

TOYOTA VITZ (YARIS)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA VITZ (YARIS)


M-TECH MS-22-A 1/43 84㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.62m 全幅約1.66m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1L 70HP 5段変速/4段自動変速/CVT無段変速
性能: 最高速156km/h   データーベースでトヨタ ヴィッツ(ヤリス)のミニカー検索

トヨタ ヴィッツ (ヤリス) 日本 1999年

 

 大ヒットした日産 マーチ2代目に対抗する小型車としてトヨタ ヴィッツが1999年に登場しました。スターレット 5代目の後継車でしたが、従来の安価な小型車ではなく世界戦略車として本格的な設計がされました。3/5ドアハッチバックのボディデザインはギリシャ人デザイナーによるもので、ヨーロッパの小型車的なセンスが感じられました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1L(70HP)と4WD仕様車用のDOHC 4気筒1.3L(88HP)でした。派生車として車高の高いワゴンのファンカーゴと角ばったデザインのbBも同時期に登場しました。(実車画像→トヨタ ファンカーゴ 1999)

 

 2000年にDOHC 4気筒1.5L(110HP)エンジン搭載の高性能版RS、2001年に低燃費仕様としてアイドリングストップシステムが追加されました。2002年に4気筒1.4Lディーゼルターボエンジンがヨーロッパ仕様(ヤリス)に追加され、2003年にRSにターボ仕様(150HP)が追加されました。ヴィッツは1999年の日本カー オブ ザ イヤーをプラッツ(ヴィッツのセダンタイプ)/ファンカーゴとともに受賞し、ヤリスは2000年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しました。ヴィッツは長年ベストセラーであったカローラを販売台数で上回る大ヒットとなりました。2005年に2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1999年に発売されたエポック社のMテック製の当時物です。Mテックの型番MSから始まるMSシリーズはやや玩具的なものでしたが、当時の国産車を多くモデル化していました。このヴィッツもMSシリーズなのですが結構リアルな造形で、プロポーションが良く実車のイメージがうまく再現されています。ドアが開閉するギミック付きです。(建付けはあまり良くないですが) これ以外のヴィッツ 初代のミニカーは、トミカ、トミーテックの1/150、ミニチャンプスのヤリス、ハイスピードの輸出仕様エコ(ECHO)などがあります。派生車のファンカーゴはミニカーがないのですが、bBはトミカやMテックのマジョーラカラー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA VITZ (YARIS) 1
TOYOTA VITZ (YARIS) 2

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MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI 1999 JAPAN

MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 272 1/43 103mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.77m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 280HP 5段変速  4WD
性能: 最高速180km/h (国内仕様)  データーベースで三菱 ランサー エボリューションのミニカー検索

三菱 ランサー エボリューション VI 日本 1999年

 

 1994年にランサー エボリューション 2代目が登場しました。外観はあまり変わりませんでしたが、初代の問題点に対して足回りが全面的に改良されました。エンジンは260HPにパワーアップされました。1995年スウェーデン ラリーでランサー エボリューションとして初優勝しました。
 1995年にランサー エボリューション 3代目が登場しました。メカ的な変更はなく、大型リアウイングや大きな開口部を持つフロントバンパーが採用され、エンジン冷却性能/空力性能が改良されました。1996年にはサファリ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを獲得しています。

 

 1996年にランサー エボリューション 4代目が登場しました。ランサーが1995年に5代目にフルモデルチェンジしたので、ボディが新型になり、リアウイングが小型化されました。左右後輪への駆動力を変えて旋回性を向上させるAYC(アクティブ ヨー コントロール)が採用されました。エンジンは280HPにパワーアップされました。1997年にフィンランド ラリーなどで4勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを連覇しました。1998年にはサファリ ラリーなどで2勝しました。(実車画像→ 三菱 ランサー 5代目)

 1998年にランサー エボリューション 5代目が登場しました。車幅を1770㎜に広げて3ナンバー車となり、タイヤサイズの拡大で走行/制動性能が改良されました。エンジンは280HPのままながらトルクがアップしました。1998年にサンレモ ラリーなどで4勝し、三菱初のマニュファクチャラーズタイトル、T.マキネンのドライバーズタイトル3連覇を獲得しました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション 5代目)

 

 

 ランサー エボリューション 6代目が1999年に登場しました。1999年のWRCレギュレーション変更に対応する為に開発されました。フォグランプ小型化とナンバープレートを左側に移動することで、空気抵抗/冷却性能を改良し、リアウイングを2段化して空力を改良していました。1999年はモンテ カルロ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを4連覇しています。2000年にはT.マキネンの4連覇を記念して、T.マキネン仕様車が設定されました。2001年からワークスのWRCカーはホモロゲーション(販売台数)上の問題でランサー 6代目 セディアをベースとするように変わったので、WRCカーのベースとなったランサー エボリューションはこれが最後となりました。(ただしWRCカーにランサー エボリューションという名前は継承されました)

 ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。ランサー エボリューション VIのモデル化で、前述したエボリューション I同様に雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。2段化されたリアウイングや彩色された室内のメーターなど細部もそこそこ良く再現されています。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション VIのラリー仕様などを10種類以上モデル化しています。イクソ以外では、オートアートの1/43と1/18、CM'S(1/64)のラリー仕様、Mテック、ビテス、トミカ リミッテド(1/64)、WIT'S(レジン製)などたくさんあります。ランサー エボリューション 2代目からの5代目までのミニカーは、ミラージュ(hpiレーシング)のIIとIII、MテックのIII、ハイストーリー(レジン製)のIIIとIV、トミカのIV、トミカ リミッテドのV、ビテスのVなどたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI 1
MITSUBISHI LANCER EVOLUTION VI 2

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HONDA S2000 1999 JAPAN

HONDA S2000
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HONDA S2000


HONDA COLLECTION (EBBRO) KM-92L 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.14m 全幅約1.75m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 250HP 6段変速
性能: 最高速240km/h (輸出仕様)   データーベースでホンダ S2000のミニカー検索

ホンダ S2000 日本 1999年

 

 ホンダ創立50周年を記念して企画された本格派スポーツカー ホンダ S2000が1999年に登場しました。後輪駆動の2シーターオープンカーというコアなスポーツカーで、ロングノーズ/シュートデッキのオーソドックスなデザインとなっていました。またオープンカーとはいえ専用設計なので、閉断面のフロアトンネルをメインフレームとして活用した「ハイXボーンフレーム構造」を採用して高い剛性と衝突安全性を確保していました。またシート後方の高強度ロールバー設置、乗員保護用ツインドアビーム内蔵などオープンカーとしての安全性も確保していました。(純正のアルミ製ハードトップの設定もありました)

 

 エンジンはVTEC DOHC 4気筒2L(250HP)で、許容最高回転数が9000rpmというレースカー並みの高回転型エンジンでした。そのエンジンは前後輪の重量配分が50/50となるようフロントミドシップ搭載されていました。変速機は6段マニアルのみで、オートマチックがないというマニアックな仕様でした。2003年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更されました。2004年に北米仕様車はエンジンが2.2L(242HP)となり、許容最高回転数を8000rpmに下げて扱いやすくされました。2005年のマイナーチェンジで国内仕様もそのエンジンに変わりました。2009年に生産中止となり、総生産台数は約12万台でした。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたエブロ製の当時物で、これはホンダ特注品(ホンダ コレクション)です。エブロの標準品と異なり、この特注品は左ハンドル仕様をモデル化しています。エブロらしいそつの無いリアルな造形で良く出来ています。赤いバケットシートの室内など、細部も良く再現されています。エブロは1/24でもS2000をモデル化しています。これ以外のS2000のミニカーは、ダイヤペット、トミカの1/87、トミカ リミッテドの1/64、Mテックの1/72、オートアートの1/18、ホビージャパンの1/64、レジン製ではMARK43やWIT'Sなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA S2000 1
HONDA S2000 2

  以下は2001年に発売されたダイヤペット製の当時物 ホンダ S2000 (1/43 型番DK-1007)の画像です。ダイヤペットの型番DK****のDKシリーズはアガツマ傘下となってから新しくできたシリーズで、このシリーズの1/43の乗用車は従来のダイヤペットとは異なりリアルな造形になっていました。このS2000もプロポーションが正確で、上述のエブロ製と同じようなレベルで良く出来ていました。ドア開閉ギミック付きで、室内のナビ画面を再現しているなど細部も結構良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S2000 3
HONDA S2000 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S2000 5
HONDA S2000 6

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HONDA INSIGHT 1999 JAPAN

HONDA INSIGHT
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HONDA INSIGHT


EBBRO 43133 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.14m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 3気筒 1L 70HP + 電動モーター 10kW (13HP)
 5段変速/CVT無段動変速
性能: 最高速160km/h   データーベースでホンダ インサイトのミニカー検索

ホンダ インサイト 日本 1999年

 

 1997年に世界初の量産ハイブリッドカー トヨタ プリウスが登場し、当時としては驚異的な燃費28㎞/L(当初)を実現しました。これに対抗してホンダ初のハイブリッドカー インサイトが1999年に登場しました。プリウスを上回る燃費を実現する為、コンパクトな2人乗りのハッチバッククーペとし、軽量化と空気抵抗低減を徹底することで燃費35km/Lを達成しました。軽量化の為車体はNSXのようなアルムフレームを採用しフロントフェンダーは樹脂化されていました。リアホイールをカバーし後部を絞り込んだたスマートなボディは空気抵抗係数Cd値0.25と市販車としては最高レベルでした。(ちなみに1991年のスバル アルシオーネ SVXのCd値は0.29でした)

 

 ホンダIMAと呼ぶハイブリットシステムは3気筒1L(70HP)リーンバーンVTECエンジンに電動モーター10kW(13HP)を直結していて、エンジンは常時稼働していて電動モーターは発進や加速時にアシストする方式でした。(モーターは減速時に発電機として回生制動し、Ni水素バッテリーの残存容量低下時にも発電機として電池を充電する)5段変速/CVT無段動変速で最高速160km/hの性能でした。ホンダIMAシステムはエンジンで走行するのが基本で、電気モーターだけでも走行できるプリウスとは異なっていました。2004年のマイナーチェンジで燃費が36km/Lに向上しました。2006年に生産中止となり総生産台数は全世界で約1.7万台でした。(国内分は約2300台で売れていません) 2009年にインサイト 2代目が登場しました。

 

 

 ミニカーは2000年に発売されたエブロ製の当時物です。エブロらしいリアルな造形で、ホイールをカバーしたリアフェンダーや絞りこまれたリアエンドの独特な造形など実車の個性的なデザインがうまく再現されていてとても良く出来ています。室内の細部もそこそこ良く再現されています。実車がめったに見かけない車だったこともあって、これ以外のインサイト 初代のミニカーは最近までありませんでしたが、2022年に国産名車コレクション 1/24でモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA INSIGHT 1
HONDA INSIGHT 2

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FORD EXCURSION 2000 USA

FORD EXCURSION
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FORD EXCURSION


DELPRADO (ANSON) 83 1/50? 118mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.76m 全幅約2.03m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 225HP 4/5段自動変速 2WD/4WD
性能: 最高速160km/h?  データーベースでフォード エクスカージョンのミニカー検索

フォード エクスカージョン アメリカ 2000年

 

 フォードのピックアップトラックを代表するFシリーズは1940年代後半に登場し、現在まで続いています。(2015年式F-150) そのFシリーズをベースにしたSUVがブロンコで、初代は1960年代に登場しました。さらにF-250 スーパーデューティ ピックアップをベースにした大型SUV エクスカージョン初代が1999年に登場しました。エクスカージョンは中型SUVのエクスペディション(ブロンコの後継)やエクスプローラーよりも大きく、当時世界最大のSUVといわれました。同クラスのライバルとしてはGMのサバーバンなどがありました。

 

 エンジンはV型8気筒5.4L、V型10気筒6.8L(310HP)、V型8気筒7.3L ターボ ディーセル(250HP)などを搭載していました。全長5.7m車高約2mの大きなボディは3列シートの9人乗りで、リアゲートの下半分は左右に開きます。駆動方式は2WDと4WDがありました。ホイールベースを延長した巨大なストレッチリムジーンもありました。当初の販売は好調でしたが、ガソリン価格の上昇で巨大なサイズ故の燃費の悪さが災いし、その後の販売は伸び悩みました。最終的にエクスペディションに統合され、2005年に生産中止となりました。
データーベースでフォード エクスペディションーのミニカー検索
データーベースでフォード エクスプローラーのミニカー検索
データーベースでフォード ブロンコのミニカー検索

 

 

 ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズで、メーカーはアンソンです。 ミニカーの底板には縮尺1/43と表示されていますが、実際には1/50ぐらいで出来ているようです。フロント周辺の面構えやごついタイヤなど実車の雰囲気が良く再現されていて結構良い出来ばえです。リアゲートは実車と同じように開閉し、室内もそれなりに作ってあります。車種的にあまりモデル化されていないので、世界の名車シリーズの中でも買って損はないミニカーです。なおアンソンのブランドでも発売されていますが、国内販売されたかどうかは不明です。以下はフロントとリアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD EXCURSION 1
FORD EXCURSION 2

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