ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

AC SHELBY COBRA 427 1965 UK

AC SHELBY COBRA 427
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AC SHELBY COBRA 427


SOLIDO 4533 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.96m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 390HP 4段自動変速
性能: 最高速262km/h  データーベースでAC シェルビーのミニカー検索

AC シェルビー コブラ 427 イギリス/アメリカ 1965年

 

 イギリスのAC カー(AC CARS)社の歴史は1905年に発売されたオートキャリアー(AUTO CARRIER)という名前の3輪商用車から始まりました。 (実車画像→ AC オートキャリアー) この車は荷馬車に変わる運搬手段として好評を博し、1911年にオートキャリアー社が設立されました。その後この車をベースにした4輪車が開発され、自社開発した6気筒エンジン搭載車も発売しました。1922年にAC カー社と改名し、1930年代には優れた小型スポーツカーのメーカーとして地位を確立し、6気筒2Lエンジンを搭載したAC エースという名前のレースカーが活躍しました。 (実車画像→ AC エース 1936)

 

 第2次大戦後の1947年に6気筒2Lエンジン搭載車を発売し、1953年にロードスターのエースが登場し、翌年にはそのクーペ仕様のエースカ(ACECA)が登場しました。この車のレース仕様がエース ブリストルで、イギリスのブリストル社の6気筒2Lエンジンを搭載していました。この車はルマンなどのレースに出場しており、この車のアメリカでのレース活動に注目したレーシングドライバーのキャロル シェルビーがこの車にフォードのV型8気筒エンジンを搭載することを提案し、AC シェルビー コブラの開発が始まりました。 (実車画像→ AC エース 1954)

 

 

 フォードのハイパワーエンジンを搭載する為に、リアデフ、サスペンション、ブレーキなどが強化され、1962年にシェルビー コブラが完成しました。初期型のコブラ 260はV型8気筒4.2L(264HP)エンジンを搭載し、その後のコブラ 289はV型8気筒4.7Lエンジンを搭載していました。1965年に登場したコブラ 427はV型8気筒7L(390HP)エンジンを搭載し、太いタイヤを収める為フェンダーが大きく膨らんだ派手なボディとなりました。(同じ7Lでパワー控えめの廉価版428もありました) キャロル シェルビーが自身の名前を冠したシェルビー AC コブラはアメリカのレースにデビューしてその圧倒的なパワーで注目を浴び、1963年からルマンを筆頭とする耐久レースにも参戦しました。1968年頃にアメリカの安全基準に適合できなくなり生産中止となりました。その後AC カー社はヨーロッパでコブラをベースにしたスポーツカーを販売していましたが、1970年代後半に倒産しました。

 ミニカーは、1993年頃に発売されたソリド製です。前後バンパーを備えたコブラ 427のロードバージョンをモデル化しています。コブラ 427のダイナミックなボディが見事に再現され、メッキされたバンパーやボディ側面から出ている排気管など特徴的なパーツもうまく仕上げてあります。ドアが開閉するギミック付で、インパネのメーターは紙のラベルですが結構リアルに見えます。ソリドは1/18でも427をモデル化しています。コブラのミニカーはたくさんあり、派手なボディの427が多いのですが、260や289やレース仕様も有ります。代表的な物としてはBANGのレース仕様、ボックスモデルの289とレース仕様、EXOTOの1/18、フランクリン ミントの1/24、京商の1/18、ノレブの1/18、シュコーの1/12と1/43と1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AC COBRA 427 1
AC COBRA 427 2

 以下は1985年に発売されたボックスモデル製のAC コブラ 289 (1/43 型番8410)の画像です。これはV型8気筒4.7Lエンジンを搭載したコブラ 289をモデル化していて、ライセンス プレートやバンパーがついているのでロードバージョンです。上記の427と違うのはボディ側面に排気管が露出していないことです。(よく見ると床下部分は排気管の取り回しがあるのが分かります) 上記のソリド製と同じような良い出来ばえで、1980年代のミニカーとしてはかなりよく出来ていました。ボックスモデルはレース仕様などコブラ 289を数種類モデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AC COBRA 427 3
AC COBRA 427 4

 以下はフロント/リアの拡大画像とです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AC COBRA 427 5
AC COBRA 427 6

 以下は1978年に発売されたルビコン製のAC コブラ 427 SC (1/43 型番601)の画像です。427 SCのSCとはセミ コンペティションの略で、レースカーとしても使えるロードバージョンという意味です。ルビコンは東京の老舗ミニカーショップ コジマが1970年代に興したオリジナル ブランドで、ホワイトメタル製のミニカーを3種類ほどモデル化していました。427 SCのダイナミックなボディを少しオーバーなデフォルメで再現してあり、迫力のあるミニカーに仕上がっています。ボディはホワイトメタル製でそれ以外のパーツもほとんどが金属製なのでとても重く、手で持つとずっしりとした存在感があります。実車のイメージが見事に再現されているので、昔のミニカーですが、コブラの傑作ミニカーの一つだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AC COBRA 427 7
AC COBRA 427 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。大きなオーバーフェンダーと太いタイヤは迫力があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AC COBRA 427 0
AC COBRA 427 10

当サイトにはコブラのミニカーをまとめたページもありますので、興味があればご覧ください。→ コブラのミニカーのページ

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BMC RILEY ELF MK III 1966 UK

BMC RILEY ELF MK III
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMC RILEY ELF MK III


VITESSE 055B 1/43 80㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.27m 全幅約1.35m エンジン 変速機: 4気筒 998cc 38HP 4段変速
性能: 最高速124km/h  データーベースでライレーのミニカー検索

BMC ライレー エルフ MK III イギリス 1966年

 

 1961年にミニの派生モデルとして、ライレー エルフとウーズレイ ホーネットが登場しました。ミニのリアに独立したトランクを追加し、フロントを伝統的なライレー/ウーズレイのグリルに変えた物で、インパネにウォールナット材のパネルを使うなど内装が豪華に仕立ててありました。要するに高級車ブランドであったライレー版のミニで、ウーズレイ版はそのスポーティ仕様という位置づけでした。ミニ(ADO15シリーズ)のなかでは、高性能車のクーパーを別にすると、最も高価なモデルでした。

 

 1962年にミニ(ADO15シリーズ)はMK IIに、1966年にMK IIIに発展し1969年に生産中止となりました。ミニのライレー/ウーズレー版は単なるバッジ エンジニアリングではなく、リアにトランクを追加することで大幅に見た目を変えています。ここまでやるとミニも結構雰囲気が変わるものです。室内は豪華だったようですが、見た目は高級というよりも、かわいい(やや滑稽な)感じがしますが。。

 

 

 ミニカーはビテス製で1996年頃に発売されました。これはライレー エルフをモデル化していますが、ウーズレイ ホーネットもありました。ウォールナット仕上げの豪華な室内がそれらしく再現してあって、ライレー/ウーズレーのグリルとエンブレムがちゃんと作り分けてあります。ミニ(ADO15シリーズ)のライレー/ウーズレイ版はビテス製のミニカーしか無いようなので、その点で貴重なミニカーであります。(マッチボックス製のウーズレイがありますが、たぶんビテス製と同じ型だと思います)  以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMC RILEY ELF MK III 1
BMC RILEY ELF MK III 2

 以下は1996年頃に発売されたビテス製のウーズレイ ホーネット(1/43 型番056B)の画像です。ライレーと同じように見えますが、リアの車名表示に「Wolseley Honet Mk III」、フロントグリルに付いている楕円形ロゴに「Wolseley」と表示されています。(小さいので判別がほとんど困難ですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMC WOLSELEY HONET 1
BMC WOLSELEY HONET 2

ウーズレーのミニカー検索 →データーベースでウーズレーのミニカー検索

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JAGUAR E TYPE 2+2 1966 UK

JAGUAR E TYPE 2+2
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 2+2


CORGI 335 1/46 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.65m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4.2L 265HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでジャガー E タイプのミニカー検索

ジャガー E タイプ 2+2 イギリス 1966年

 

 ジャガー E タイプには1966年にホイールベースを延長しルーフラインを変更して+2座を確保した2+2が追加されました。このホイールベースの延長により3段自動変速機が搭載できるようになり、居住性の改良とあいまってE タイプはさらに人気が高まりました。 1968年にはアメリカの安全基準に合わせてヘッドライトのカバーが無くなり、バンパーが大型化されるなどの変更が行われ、シリーズ 2になりました。同時に3本だったワイパーが一般的な2本に変わりました。またエンジンは排ガス対策で230HPぐらいまで性能が落ちました。

 

 1971年には排ガス対策で低下していた性能を回復させる為に新開発したV型12気筒5.4L(272HP)エンジンを搭載したシリーズ 3が登場しました。クーペが廃止されて、ロードスターと2+2の2タイプとなりました。外観ではフロントグリルに格子が付き、前後のホイールアーチーには太くなったタイヤに合わせてフレアーが追加され、全体的に迫力が増したスタイルになりました。オイルショックでスポーツカーの需要が減り1975年に生産中止となりました。E タイプの総生産台数は約72000台でした。後継車は1975年に登場したXJSでした。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたコーギーの当時物です。全長を短くし幅を広くしたコーギー流のデフォルメがされていて、実車とは少しプロポーションが違っています。スケールモデル的な観点からは今ひとつなのですが、当時のコーギーが得意としたギミックを楽しめるミニカーとしては傑作ミニカーと言って良いと思います。1970年にはホイールをフリーホイールに変更してドア開閉ギミックを外した仕様変更品(型番374)に変わりました。なおこのミニカーのギミックの詳細はこちらのページでご覧ください。→ジャガー E タイプ 2+2のギミック 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネット開閉/テールゲート開閉ギミック画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR E TYPE 2+2 1
JAGUAR E TYPE 2+2 2

 E タイプのミニカーはたくさんあるのですが、E タイプ 2+2のミニカーはあまりなくて、上記コーギー以外ではディンキーの当時物、ジクの当時物、最近の物でスパーク、オックスフォードぐらいしかありません。以下は1968年に発売されたディンキー(英)のE タイプ 2+2 (1/43 型番131)の画像です。プロポーション的にはコーギーとは逆にやや全長が大きめに出来ていて、金属パーツのバンパーなどディンキーらしいやや武骨な作風になっています。なおこれは1975年に購入した物なので型番は同じですが、ホイールがフリーホイール化されている仕様変更品です。(ホイール以外は初期型と同じようです) ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するフルギミック仕様です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 2+2 3
JAGUAR E TYPE 2+2 4

 以下はボンネットを開いたエンジンルーム/テールゲートの画像とコーギーのE タイプ 2+2と並べた比較画像です。実車を正確に1/43で縮小すると全長109mmX全幅38㎜となりますが、ディンキーのミニカーは全長112mmX全幅38㎜、コーギーは全長107mmX全幅39㎜となっています。全幅はあまり変わりませんが、全長はコーギーは短めで、ディンキーは長めになっています。当時のミニカーは玩具でしたから同じ車をモデル化しても、こんな具合に違いがあり、メーカーごとの個性がありました。どちらが実車のイメージに近いかという観点では、ディンキーのほうが上かなと思いますが、玩具としては凝ったギミックの付いたコーギーのほうが面白いとも思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 2+2 5
JAGUAR E TYPE 2+2 6

 以下は1988年に発売されたボックス モデルのE タイプ クーペ (1/43 型番131)の画像です。これは2+2ではなくクーペです。少し前のミニカーでギミックはありませんが、実車の雰囲気が良く再現されていると思います。上記の2+2のミニカーのサイドビューと比較してみると、クーペと2+2のキャビン部分の形状が異なることがわかります。ボックス モデルはクーペやレース仕様など数種類をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 5
JAGUAR E TYPE COUPE 6

 以下は1995年頃に購入したベスト モデルのE タイプ クーペ (1/43 型番PROM10)の画像です。これも2+2ではなくクーペです。ベスト モデルはボックス モデルから分離したブランドなので、上述したボックス モデルのE タイプ クーペと基本的には同じものです。なおこのミニカーはイタリアのブランド BBRの10周年記念の特注品として作られたものです。イタリアのアスカリ トロフィー レースの参加車をモデル化しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 7
JAGUAR E TYPE COUPE 8

 以下は2014年に発売された国産名車コレクションのE タイプ クーペ (1/43 No.217)の画像です。これも2+2ではなくクーペです。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルの仕上げを簡略化したものだと思います。雑誌付きミニカーとしては標準的な出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 9
JAGUAR E TYPE COUPE 10

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ROVER P6 2000TC 1966 UK

ROVER P6 2000TC
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROVER P6 2000TC


CORGI 275 1/46 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 2L 103HP 4段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでローバー P6のミニカー検索

ローバー P6 2000TC イギリス 1966年

 

 ローバーの主力中型車P5の後継車としてP6が1963年に登場しました。P5は保守的な設計でしたが、P6は高剛性の近代的なボデを持ち、ド ディオンアクスル、全輪ディスクブレーキと高度な足回りで、操縦性と乗り心地を両立させた先進的な車でした。4気筒2L(90HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速167km/hの性能でした。1964年には最初のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しており、商業的にも成功しました。

 

 1966年には103HPにパワーアップした2000TCが追加され、1968年にはGMが開発したV型8気筒3.5L(144HP)の製造権を買い取り、そのエンジンを搭載した3500が追加されました。1970年にMK IIに発展し、1977年まで生産されました。P6の総生産台数は約32万台でした。なおローバー社は1967年にトライアンフを有するレイランド社に買収され、その後国有化されたBL(ブリティッシュ レイランド)社に統合されました。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたコーギー製です。1966年式の2000TCをモデル化していて、実車の雰囲気をうまく再現しているビンテージ コーギーの傑作です。コーギーは1963年にP6を型番252で最初にモデル化していて、それには「TRANS-O-LITE」と称するライト点灯ギミックが付いていました。→ TRANS-O-LITEの参照ページ  この型番275の2000TCはその型番252を変更したもので、スペアタイヤ(ホイール)が交換出来る「GOLDEN JACKS」と称するギミックが採用されました。 → GOLDEN JACKSの参照ページ なおリアに搭載したケースの中にスペアタイヤが入っていますが、このスペアタイヤの搭載方法は実車にもあったようです。 さらにこのミニカーは1971年に型番281に変わり、コーギーのフリーホイールである「WHIZZWHEELS」が採用されました。P6の当時物ミニカーは何故かコーギーの物しかないようです。最近の2000TCのミニカーはバンガーズ、オックスフォード、ブレキナなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とタイヤ交換ギミック/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROVER P6 2000TC 1
ROVER P6 2000TC 2

 以下は1971年に発売されたコーギーの2000TC (1/46 型番281)の画像です。タイヤ交換ギミックが取り外され、タイヤ/ホイールが「WHIZZWHEELS」と称するフリーホイールに変更されています。フロントグリルを変更してブラックアウトしているのは、1970年式のMK IIの仕様に対応したものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROVER P6 2000TC 1
ROVER P6 2000TC 2

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FORD CORTINA MK II 1966 UK

FORD CORTINA MK II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CORTINA MK II


DINKY(UK) 159 1/40 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.27m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 64HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速139km/h  データーベースでフォード コルチナのミニカー検索

フォード コルチナ (コーティナ) MK II イギリス 1966年

 

 イギリス フォードの大衆車フォード コルチナは1966年にMK IIにモデルチェンジしました。エンジンも含めてシャーシの構造はコルチナ MK Iを踏襲していました。車幅が60㎜大きくなったので室内は広くなり、外観のデザインはオーソドックスなものとなりました。1967年に新設計のエンジンに変更され、4気筒1.2Lが1.3L(54HP)に4気筒1.5Lが1.6L(64HP)に拡大され、1.6L(82HP)エンジンを搭載した1600GTが追加されました。

 

 先代同様にロータスがチューンしたDOHC 1.6L(106HP)エンジンを搭載し足回りを固めた高性能版ロータス コルチナも設定されました。1968年に1600GTの豪華版の1600Eが追加されました。1969年にフロントグリルなどの意匠が小変更されました。コルチナは割安な価格で2/4ドアセダン、5ドアワゴン、高性能版GT、ロータス コルチナといった幅広いバリエーション展開されたことから、BMCの主力モデルADO16シリーズを販売台数で追い越してベストセラーカーとなり大成功しました。1970年にコルチナ MK IIIにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。フロントグリル全体を金属製パーツで構成したディンキー(英)らしいがっちりとした造形で、プロポーションは正確にできています。初代に比べるとおとなしい印象のMK IIですが、ミニカーもその地味な感じがうまく再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックで当時のミニカーとして良く出来ていました。実車はベストセラーカーで良く売れたはずなのに、当時物ミニカーは何故かこれとマッチボックスの物しかありません。(デザインが地味なせいでしょうか?) 当時物ミニカー以外ではバンガーズの1/43、オックスフォードの1/43と1/76などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CORTINA MK II 1
FORD CORTINA MK II 2

 以下は室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CORTINA MK II 3

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