ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK 1950 GERMANY

VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK


CORGI GS06 1/46? 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1134cc 25HP 4段変速
性能: 最高速90km/h  データーベースでフォルクスワーゲン T1のミニカー検索

フォルクスワーゲン T1 (タイプ 2) ピックアップ サービスカー ドイツ 1950年

 

 フォルクスワーゲンの商用車は総称としてトランスポーターと呼ばれ、貨物運搬用のバンやトラック、多人数乗用のマイクロバス、貨物乗用兼用のワゴン(独ではKombi:コンビ)などの多くのバリエーションがあります。トランスポーターはその世代毎に第1世代(1950-1967)をT1、第2世代(1967-1979)をT2、第3世代(1979-1992)をT3、第4世代(1990-2003)をT4、最新のトランスポーターである第5世代(2003-)をT5と称しています。そのなかでもビートルと同じ後輪駆動のT3までをタイプ 2と呼び、世界中に多くのマニアがいます。

 

 第1世代のT1はビートルをベースにしているので、リアにエンジンを搭載した後輪駆動車でした。リアエンジンはリアを荷台にする商用車には向いていないのですが、水平対向エンジンは荷台の下にコンパクトに収めることができたので成立した構造でした。ビートルと同じ空冷水平対向4気筒1134cc(25HP)エンジンで、商用車として駆動力重視の変速機だったので最高速は90㎞/hでした。1964年には1.5Lエンジンが追加されました。T1は丈夫で汎用性に優れていたので、商用車だけではなくマイクロバスやキャンピングカーなど乗用車としても使われました。1967年に2代目にモデルチェンジしました。なおT1は初期のT1aとフロントウィンドー上のルーフラインが異なるT1b、1963年以降のT1cに区分できるようですが、外観的な違いは良くわかりせん。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたコーギーの当時物です。これはT1単品ではなく、レーシング クラブのサービスカーという設定でクーパー マセラティ F1を搭載したトレーラーとセットにしたセット物(ギフトセット型番GS06)として発売された物です。実車の雰囲気がうまく再現された良い出来ばえで、荷台にはスペアタイヤやツールボックスを積載し、リアエンドにはウインチが付いています。ツールボックスを開くとリアルな工具が入っていて、ウインチは実際に巻き上げることが出来るなどコーギーらしいギミックの付いた楽しいミニカーになっています。 以下はフロント/荷台の拡大画像とクーパー マセラティ F1とセットにした状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK 1
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK 2

 人気の高いT1のミニカーは非常にたくさんあり、現在でも新製品が毎年出ています。T1の当時物ミニカーは、ガマ、ジク(SIKU)、メルクリン、テクノなどがありました。特に1950-1960年代に販売されたテクノのシリーズ物は良く知られていて、以下のようにバン、ピックアップ、消防車、マイクロバスなど数十種類のバリエーションがありました。(画像はテクノのWEBサイトから借用しました)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) TEKNO

 当時物以外ではビテス、シュコー、ミニチャンプス、ブレキナの1/87(商用車のバリエーションが非常に多い)、ホンウェル、トミカ ダンディなど非常にたくさんあります。以下は1980年に発売されたトミカ ダンディ製のフォルクスワーゲン T1 バン 丸栄仕様 (1/43 型番F23)の画像です。1/43サイズで当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。これは名古屋のデパート 丸栄(2018年に閉店した)の特注品ですが、このミニカーは同じような特注品が数種類ありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 1
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とスライドドア/バックドアの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 1
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 2

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MERCEDES-BENZ 220 (W187) 1951 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220 (W187)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220 (W187)


SPARK S1001 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 80HP 4段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W187のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220 (W187) ドイツ 1951年

 

 敗戦で全てを失ったダイムラー社の復興は戦前の小型車170V(W136)の再生産から始まりました。戦後の170Vは4ドアセダンのみで、1949年には4気筒1.8L(40HP)ディーゼルエンジンを搭載した170Dが追加されました。同年にボディを少し大きくしてトランクを追加しエンジン排気量を1.8L(52HP)に拡大した上級仕様の170Sが登場しました。170Sには2/4ドアのカブリオレが設定されました。1952年に170Sは改良されて170SB(W191)に変わりました。170系は1953年に180(W120)にモデルチェンジしました。

 

 1951年に戦後型の中型車220が登場しました。170V(W136)のノーズを延長して新開発した6気筒2.2L(80HP)エンジンを搭載した、戦後初の6気筒エンジン搭載車でした。まだフェンダーが独立していますが、ライトはフェンダーに組み込まれて少し近代的な顔つきになっています。ボディ形式は4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアカブリオレがありました。 1954年に180(W120)の上級車で6気筒エンジンを搭載した220a(W180)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは初期のスパーク製で、2006年に購入しました。スパークはビテスでモデル開発を行っていた人が2000年頃に立ち上げたブランドで、レジン製ミニカーのメーカーとしては老舗です。レジン製ながら価格もそこそこに抑えていて、品質レベルも安定しています。この220は初期の物ですが、プロポーションなどミニカーの基本的なところはきちんと押さえてあり、エッチング材を使った精密なフロントグリルなど実によくできています。ただやはりレジン製故の問題があり、最近になってウエストラインのクロームモールが数ヶ所剥がれていることがわかりました。モール類は手作業で貼付けるのであまり確実でない上に、レジン樹脂は肉眼では認識できないレベルですが少しずつ変形/収縮するのでダイキャスト製に比べてモール類が剥がれやすいのです。(なお画像は剥がれる前に撮ったものです) これ以外の220のミニカーはジク(SIKU)の当時物の1/60、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220 (W187) 1
MERCEDES-BENZ 220 (W187) 2

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MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 1951 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188)


MINICHAMPS 430032332 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3L 150HP 4段変速
性能: 最高速176km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W188のミニカー検索

メルセデス ベンツ 300S カブリオレ (W188) ドイツ 1951年

 

 高級車300にすこし遅れて2シータのスポーツ仕様車300Sも同じ1951年に発表されました。300Sは戦前の540Kに相当する高性能車で、2ドアクーペと2ドアコンバーチブルがありました。当時のメルセデス ベンツとして最も高価な車で、富裕層の高級パーソナルカー市場を狙ったものでした。300のホイールベースを縮めてエンジン搭載位置を後ろに下げて重量配分を改善するとともに、見た目もスポーティになっています。エンジンも圧縮比を上げるなどして150HPに強化され、最高速176km/hは540Kよりも俊足でした。

 

 1955年にエンジンとサスペンションを改良した300SCが登場しました。エンジンは前年に登場した300SLの6気筒3L機械式燃料噴射エンジンを175HPにデチューンして搭載していました。1958年に生産中止となり、総生産台数は300Sが約560台、300SCが約200台でした。(300SLの総生産台数約1400台より少ない) 後継車は1962年に登場した300SE(W112)でした。

 

 

 ミニカーはミニチャンプスの初期の物で、1994年に発売されました。フロントグリルや室内など細部がリアルで、戦後の車ながらも少しクラシックな感じがするこの車のイメージをうまく再現しています。当時の定価は3300円で国産ミニカーの2倍ぐらいしましたが、納得の値段でした。ミニチャンプスは幌を立てたバリエーションも作っています。これ以外の300Sのミニカーは、フランクリン ミントの1/24、コーギーの1/36などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 1
MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 2

 以下は1996年に発売されたハードトップを装着した300S クーペ(型番430032321)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300S COUPE (W188) 1
MERCEDES-BENZ 300S COUPE (W188) 2

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VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 1951 GERMANY

VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT


MINICHAMPS 431051206 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1134cc 25HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ビートルのミニカー検索

フォルクスワーゲン ビートル 輸出仕様 ドイツ 1951年

 

 フォルクスワーゲン ビートルの年間生産台数は1946年には約1万台でしたが、10年後には50万台以上になっていました。1949年から輸出が始まり、その後世界で一番多く輸出された車となりました。ビートルは基本的なスタイルを変えないまま、ドイツ本国では1978年頃まで長い間生産されました。(メキシコでは2003年まで生産されました) その間に様々な改良が加えられ細部も変わっていきました。外観などの変更点について以下に簡単にまとめてみました。

 

  • 1953年 リアウィンドーを2分割(スピリット ウィンドー)から楕円形に変更
  • 1954年 エンジンを1.1Lから1.2L(1192㏄)に変更
  • 1955年 腕木式方向指示機を点滅式式方向指示機(ウインカー)に変更
  • 1958年 リア ウィンドーが拡大されスクエアウィンドーになる
  • 1964年 リア ウィンドーがさらに拡大、フロントウィンドーが少し曲面ガラスになる
  • 1965年 1.3L(1285㏄ 40HP)エンジンを追加
  • 1966年 1.5L(1493㏄ 53HP)エンジンを追加
  • 1967年 ヘッドライト取付けが直立
  • 1968年 北米安全基準対応でバンパー強化、リアライトが大型化
  • 1970年 フロントサスペンションをストラット式に変更しノーズが少し膨らんだ1302が登場  1.6L(1584㏄ 50HP)エンジン搭載の高性能版1302Sが登場
  • 1973年 リアライトが大型化された1303が登場 フロントウィンドーが曲面ガラス化
  • 1974年 1200もリアライトが大型化 ウインカーがバンパーに移動

 

 

 フォルクスワーゲン ビートルのミニカーはたくさんあります。当サイトのデーターベースでは約1400件がリストアップされています。(ビートルのミニカーは年式が明確にわからない物が多いので半分ぐらいは年式未記載です) 私はビートルのミニカーを約50種類ほど保有していますので、それらを年代別に分けて紹介することにします。ここでは初期型のスピリット ウィンドー以降で1970年代以前のビートルを紹介します。

 最初のミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製で、1951年式の輸出仕様をモデル化しています。全体的なプロポーションが正確で、細部をリアルに再現するミニチャンプスらしい素晴らしい出来ばえです。フロントグリルの前に付いているのはラジオのアンテナで、当時の輸出仕様の特徴だったようです。さらにこのミニカーはリアパネル開閉ギミック付でエンジンもかなりリアルに再現されています。ミニチャンプスはビートルを100種類以上モデル化しています。大別すると1949年式のスピリットウィンドー、1951年式の1200、1969年式の1300、1970年式の1302、1973年式の1303、1983年式の1200などがあり、外観上の違いがあるものはほとんどがモデル化されています。同じドイツのシュコーもビートルを200種類以上モデル化しており、こちらもほとんどのタイプが揃っています。 以下はミニチャンプス製のビートルのフロント/リアの拡大画像とエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 1
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 2

 以下は1989年頃に発売されたリオ製のビートル 1953 (1/43 型番91)の画像です。スピリット ウィンドーのビートルとして紹介したリオ製のバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 4

 以下は1993年頃に発売されたリオ製のビートル 100万台生産記念 1955 (1/43 型番108)の画像です。1955年に累計生産台数が100万台を達成したことを記念したビートルをモデル化したものです。実車はこのような金色のボディカラーで、タイヤはホワイトリボンタイヤでした。(ミニカーは白いタイヤになっていますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 5
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 6

 以下は1994年頃に発売されたリオ製のビートル ポリス 1955 (1/43 型番SL006)の画像です。上述したリオ製のバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 7
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 8

 以下は1997年頃に発売されたリオ製のビートル 水陸両用車 (ANFIBIO) 1964 (1/43 型番SL051)の画像です。これもリオ製のバリエーションで、テールエンドにスクリュウを追加して水陸両用車に仕立てたビートルをモデル化しています。(モデルとなった実車を紹介しているWEBサイト→ Maggiolino anfibio) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 9
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 10

 以下は1950年代に発売されたメルクリン製の当時物 ビートル 1953 (1/43? 型番8005)の画像です。メルクリンはドイツの鉄道模型の老舗ブランドです。60年以上も前に作られたミニカーですので素朴な作りですが、ビートルのイメージを良く再現しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 9
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 10

 以下は1950年代に発売されたデンマークのテクノ製の当時物 ビートル 1200 郵便車 1958 (1/43? 型番819)の画像です。現在のテクノ(オランダ)は商用車専門のブランドですが、1950-1960年代には当時としては高品質の乗用車/商用車のミニカーを作っていました。これも60年以上前に作られたミニカーですが、良く出来ています。これは郵便車ですが、バリエーションがたくさんありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 11
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 12

 以下は1950年代に発売されたディンキー(英)製の当時物 ビートル 1953 (1/45 型番181)の画像です。これも60年以上も前に作られたミニカーですので素朴な作りです。これは1970年にデパートで購入したものですが、今でも結構綺麗な状態のままです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 13
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 14

 以下は1965年に発売されたディンキー(英)製の当時物 ビートル デラックス 1965 (1/40 型番129)の画像です。上記型番181より10年ほど後に発売された物なので、ヘッドライトにラインストーンが使われボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックとなっています。メタル製バンバーなどディンキー(英)らしい頑丈な作りとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 15
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 16

 以下は1970年代に発売されたコーギー製のビートル 1200 1964 (1/44 型番383)の画像です。コーギーは1965年にビートルのサファリラリー仕様を型番256で発売しています。型番256はその後型番383でポリス仕様でも発売されました。(参照画像→ フォルクスワーゲン ビートル ポリス) これは型番256からギミックを外すなど簡素化して1970年から再発売されたもので、フリーホイール仕様になっています。廉価版ミニカーですので、あまり良い出来ばえではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 17
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 18

 以下は1970年代に発売されたヴィーキング製のビートル 1200 1968 (1/40 型番113)の画像です。これはオークションで入手しました。プラスチック製でリアライトが大きいので1968年式をモデル化してるようです。フォルクスワーゲン社のプロモーション用特注品としてつくられたもので、かなりリアルに作られていて、底板部分を外すと簡単ですがスペアタイヤやエンジンなどが再現されています。同時期に作られた特注品でカブリオレやカルマン ギア クーペもありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 17
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 18

 以下はフロント/リアの拡大画像と底板を取り外した状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 17
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 18

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OPEL OLYMPIA 1951 GERMANY

OPEL OLYMPIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL OLYMPIA


MINICHAMPS 430040404 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.56m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 37HP 3段変速
性能: 最高速 不明  データーベースでオペル オリンピアのミニカー検索

オペル オリンピア ドイツ 1951年

 

 1920年代に小型車ラウプフロッシュで成功したオペルは中大型車への進出を目指し、1931年にGMと提携しGM傘下となりました。1930年代にオペルはヨーロッパ有数の自動車メーカーに成長しました。1930年代後半のモデル構成はラウプフロッシュの最終型P4とカデットの小型実用車が中心で、上級小型車のオリンピア、中型車のカピタンも揃えていました。第2次大戦が始まるとGMは撤退し、オペルはナチ政権の命令で軍用車の生産体制に組込まれていきました。(実車画像→ オペル P4 1935) (実車画像→ オペル カデット 1938)

 

 戦後オペルの工場は一時的にソ連に接収されていましたが、GMが経営権を取り戻し、1947年に戦前モデルの生産を再開させました。最初に生産されたのは4気筒1.5L(37HP)エンジンを搭載した上級小型車オリンピアでした。1935年に登場したオリンピアは1936年のベルリン オリンピックにちなんで命名された車で、4気筒1.3Lエンジンを搭載していました。1937年のマイナーチェンジでエンジンが1.5Lに拡大されフロント周りの意匠が新しくなりました。生産が再開されたのはこの戦前型で、1950年のマイナーチェンジでラジエターグリル全体が横に拡大されてよりモダーンなデザインとなりました。1950年から1953年まで生産され、総生産台数は約16万台と大成功でした。1953年にオリンピアはオリンピア レコードという名前に変わり、フェンダーが一体化されたフラッシュサーフェース ボディの戦後型に変わりました。(実車画像→ オペル オリンピア レコード 1953)

 

 

 ミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製です。戦後型のマイナーチェンジでラジエターグリルが拡幅された1951年式をモデル化しています。デザイン的には戦前型のアメリカ車に良く似ています。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、フロントグリルや室内などの細部も良く再現されています。戦前型も含めてこれ以外のオリンピアのミニカーは同じミニチャンプスのカブリオレ仕様、ブッシュの1/87、ホワイトボックスのセダン/バンなどがありますが、1930年代のオペル車はミニカーが少ないです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL OLYMPIA 1
OPEL OLYMPIA 2

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