ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM OLDSMOBILE TORONADO 1966 USA

GM OLDSMOBILE TORONADO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE TORONADO


TEKNO 933 1/43 125mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 385HP 3段自動変速
性能: 最高速209km/h  データーベースでGM オールズモービルのミニカー検索

GM オールズモービル トロネード アメリカ 1966年

 

 オールズモービルは1897年に設立されたアメリカで最も古い自動車メーカーで1908年にGM傘下となりました。GMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1950-1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。その代表的なモデルがフルサイズのスペシャルティカーとして1966年に登場したオールズモービル トロネードで、このサイズの大型車としては世界で初めて前輪駆動方式を採用した車でした。エンジンはV型8気筒7L(385HP)を縦置き搭載し、3段自動変速で最高速209km/hの性能でした。(1970年以降はV型8気筒7.5L(400HP)エンジン搭載)

 

 ボディデザインもファーストバックの2ドアクーペで、リトラクタブル ヘッドライトを採用した独特のフロントノーズを持つ実にかっこいい車でした。1970年にはそのリトラクタブル ヘッドライトが通常の固定式丸形4灯に変更され、1971年に2代目にモデルチェンジしました。1970年代以降のオールズモービルは先進性がなくなり、ユーザー層がかぶるビュイックの姉妹車的存在となり、あまりパッとしないブランドとなっていきました。残念なことに2004年にはオールズモービル ブランドそのものがGMから無くなってしまいました。(実車画像→ オールズモービル トロネード 1971)

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物です。テクノのミニカーはレベルの高い出来ばえの物が多く、金属製パーツが多いので重量感があるしっかりとした作りでした。このトロネードもプロポーションが正確で実車の雰囲気が良く再現されています。リトラクタブル ヘッドライト/ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付で、さらに前輪がステアするギミックも付いています。リトラクタブル ヘッドライトはボンネット先端部分を下に押し込むことで開くようになっています。実車ではボディと共色のヘッドライト部分が黒色になっていますが、これは開閉動作することを目立たせる為の演出です。ボディ先端の赤いレバーは押すことでボンネット先端が少し持ち上がるようになっています。前輪はボディを押して左右に傾けることで前輪が操舵できます。トロネードは見てのとうりのかっこいい車でしたので、当時のコーギー、ソリド、ポリトーイなどの主要なミニカーメーカーからミニカーが発売されていました。なかでもコーギーのトロネードは私が入手した最初の外国製ミニカーで、アメリカにはこんなかっこいい車であるのだということをこのミニカーで知ったこともあって、この車には格別な思い入れがあります。 以下はフロント拡大/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM OLDSMOBILE TORONADO 1
GM OLDSMOBILE TORONADO 2

 以下はドアを開いた室内の画像と前輪操舵の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE TORONADO 3
GM OLDSMOBILE TORONADO 4

 以下は1967年に発売されたソリド製の当時物 オールズモービルトロネード (1/43 型番150)の画像です。ソリドらしいシャープな造形で、実車のかっこいいフォルムがうまく再現されています。ただ上記テクノ製と同じで前後バンパーが金属製パーツなので、プラスチック製メッキパーツのような光沢がない点は最近のミニカーに比べるとやや見劣りします。ドア開閉ギミック付で、ドアを開くと屋根にある室内灯が点灯するギミックが付いています。このギミックはまだ動作するはずなのですが、電球を点灯させるボタン電池が入手難で点灯した状態の画像はありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE TORONADO 5
GM OLDSMOBILE TORONADO 6

 以下は2002年に発売されたミニカー付雑誌のはしりであったデルプラド製の世界の名車シリーズ オールズモービルトロネード (1/43 No.65)の画像です。メーカーはアーテル(ERTL)ではないかと思いますが、確証はありません。プロポーションが良くフロントグリルや室内などの細部もまずまずの出来で、この世界の名車シリーズの物としてはなかなかの良い出来ばえになっています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE TORONADO 7
GM OLDSMOBILE TORONADO 8

 以下は1967年に発売されたコーギー製の当時物 オールズモービルトロネード (1/51 型番264)の画像です。当時のコーギーのアメリカ車のミニカーはアメリカ車以外のミニカー(1/43)と大きさを揃える為に、縮尺を1/50ほどにしていました。したがってこれも縮尺1/51と上記のソリド製などに比べると一回り小さいサイズになっています。そんなわけでサイズは小さいのですが、プロポーションが良くこれもかっこいいトロネードに仕上がっています。またトローネードの最大の特徴であるリトラクタブルヘッドライトの開閉ギミックを付いていることとそのヘッドライトにラインストーンを使用しているのはコーギーらしいところです。この開閉ギミックはバンパー右側下にあるダイヤルで操作します。コーギー製のトロネードは上述したように私が入手した最初の外国製ミニカーでしたが、そのミニカーは手放してしまい、これはその後新たに入手した物でトロネードとモーターボートをセットにしたセット物(型番GS36)のトロネードです。したがってこのトロネードの後部にはボートを積載するトレーラーとの連結フックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE TORONADO 9
GM OLDSMOBILE TORONADO 10

 以下はリトラクタブルヘッドライトの開閉動作/その開閉を操作するダイヤル部分の画像と、上述したモーターボートとセットにした状態/ボート単体の画像です。フロントバンパーは経年劣化でメッキが剥げてきています。モータボートはプラスチック製でかなりリアルな出来ばえで、乗っているフィギュアも実に良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE TORONADO 11
GM OLDSMOBILE TORONADO 12

 以下は1975年頃に発売されたオートピレン製の当時物 オールズモービル トロネード (1/51 型番307)の画像です。一見しただけで上記コーギー製をコピーした物だと分かります。ただし単にデッドコピーしているのではなく、ドアを開閉可能に改良しリトラクタブル ヘッドライトの開閉用ダイヤルをレバー操作に変更しています。またドアを開閉できるようにしたので室内も少し再現してあるなど、オートピレン独自の工夫が見られます。コピーしたコーギー製の出来が良いこともありますが、このオートピレン製のトロネードは単なるコピー以上に評価できる出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM OLDSMOBILE TORONADO 13
GM OLDSMOBILE TORONADO 14

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MONKEE MOBILE 1966 USA

MONKEE MOBILE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MONKEE MOBILE


CORGI 277 1/46? 122㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m? 全幅約1.9m? エンジン 変速機: V型8気筒 6.4L 335HP? 3段自動変速
性能: 最高速不詳  データーベースでモンキーモービル のミニカー検索

モンキーモービル アメリカ 1966年

 

 イギリスのロックバンド ビートルズが1960年代に世界を熱狂させました。アメリカでも同じようなグループを売り出そうとして、ビートルズの映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」を真似たTV番組「ザ モンキーズ ショー」が1966年に製作されました。この番組の為にオーディションで選出された4人グループが「ザ モンキーズ」で、番組の内容は売れないミュージシャングループが繰り広げる一話完結のコメディドラマだったそうです。その番組とタイアップしたデビューアルバム「恋の終列車(The Monkees)」は大ヒットし、モンキーズはアメリカの人気グループとなり、イギリスでも人気があったそうです。なお当時の私は子供だったので、このグループのことを知りませんでしたが。。。

 

 このTV番組に登場するグループの車が、モンキーモービルでした。1966年式ポンティアック GTOをベースにしたドラッグスター風のカスタムカーです。ノーズとテールを延長して派手なデザインに改造してあり、クロームメッキされたスーパーチャージャー付のV型8気筒6.4Lエンジンがむき出しになって搭載されています。リアにはドラッグスター用のパラシュート式ブレーキが装備されていたようです。なお実車は2台あったそうで、2台は側面にあるモンキーズのロゴの大きさなどが違うようです。

 

 

 ミニカーはコーギーの当時物で、1968年に発売されました。実車の外形寸法が分からないので全長などは当方の推定値ですが、縮尺は1/46ぐらいで作られているようです。特徴的なフロントノーズやリアなどがそこそこ再現されていて、当時のミニカーとしては良くできていると思います。コーギーお得意の良くできたフィギュアが付いているのが、車の出来ばえ以上にこのミニカーの魅力だと思います。(手間が掛かるフィギュアを省いた再生産品が2001年頃に発売されています) なお実車のソフトトップは白なので、この赤/白の塗り分けは正しくないのですが、そのことは知らなかったことにしましょう。モンキーモービルの当時物ミニカーは同じコーギーのハスキー(小スケール)しかありません。当時物以外ではERTLの1/18やジョニー ライトニングの小スケールがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とフィギュアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MONKEE MOBILE 1
MONKEE MOBILE 2

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CHAPARRAL 2D 1966 USA

CHAPARRAL 2D
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHAPARRAL 2D


SOLIDO 153 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 420HP 6段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでシャパラル 2Dのミニカー検索

シャパラル 2D アメリカ 1966年

 

 テキサスの石油王と呼ばれたジム ホールは技術者で、一流のレーシングドライバーでもありました。彼はレースカーを購入してレースを行っていましたが、コンストラクターに依頼して1961年にシャパラル 1Aを開発しました。この車はフロントにシボレーのV型8気筒エンジンを搭載した標準的な構造で、ホール自身がドライブし好成績を収めました。ホールは1962年にシャパラル カーズを設立し、オリジナルのレースカーの開発を始めました。なおシャパラルという名前はニューメキシコ州の州鳥ロードランナー(ROAD RUNNER)という鳥の別称とのことです。(実車画像→ シャパラル 1A

 

 1963年に登場したシャパラル 2AはシボレーのV型8気筒5.4Lエンジンをミドシップ搭載し、自動変速機を採用していたことから話題となりました。(この自動変速機は非公式ですがGMのサポートを受けていたそうです) この車はアメリカのUSRRC(全米ロードレーシング選手権)などで活躍し、1964年の年間チャンピオンになりました。1965年に2Aで参戦したセブリング 24hではフォード GT40を制して優勝しました。このシーズン後半には改良型の2Bや可変式リアスポイラーを付けた2Cが登場して活躍しました。(実車画像→ シャパラル 2C

 

 

 1966年にルーフを閉じたGr.6仕様の2Dが登場し、スポーツカー世界選手権に本格的に参戦しました。初戦のニュルブルクリング 1000kmで優勝し、ヨーロッパの主要レースでのアメリカ車の優勝は1921年フランスGPのデューセンバーグ 183 GPカー以来でした。スポーツカー世界選手権ではフォード GT40ポルシェ 910が強く、信頼性に欠けるシャパラルはリタイヤが多くあまり活躍していません。またこの年に始まったカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)には、大きなリアスポイラーを付けたGr.7仕様の2Eで参戦し、第4戦で1-2フィニッシュで優勝しています。1967年のカンナムにはエンジンを7Lに変えた2Dで参戦しています。ただカンナムではマクラーレンが圧倒的に強かったので、シャパラルの優勝は1966年の1回だけでした。1967年に2Dをベースにしたシャパラル 2Fが登場しました。(実車画像→ シャパラル 2E)

 ミニカーは1967年に発売されたソリド製の当時ものです。1966年のニュルブルクリング優勝車をモデル化しています。ソリドらしいシャープな造形で実車のイメージが再現されていて、とても良くできています。ガルウイングドアが開閉し、リアカウルを開くとエンジン周辺のメカが再現されています。さらに実車同様に前後車軸にはコイルスプリング式サスペンションが付いています。シャパラル 2Dの当時物ミニカーはこれしかありません。当時物以外ではミニチャンプス、デルプラド(世界のレーシングカー)、イクソ、トゥルースケール(レジン製)などがモデル化しています。2D以前の2Aなどはオートアートやエグゾトがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とガルウイングドアを開いたコクピット/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHAPARRAL 2D 1
CHAPARRAL 2D 2

シャパラルのミニカー→ データーベースでシャパラルのミニカー検索"

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FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 1966 USA

FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE


CORGI 262 1/43 148mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.47m 全幅約2.02m エンジン 変速機: V型8気筒 7.6L 340HP 3段自動変速
性能: 最高速202km/h  データーベースで リンカーン コンチネンタルのミニカー検索

フォード リンカーン コンチネンタル リムジン アメリカ 1966年

 

 1961年にフォード リンカーンは革新的なモデルチェンジを行い4代目となりました。先代とは打って変わって無駄な飾りがない直線的でシンプルなデザインが採用されました。この4代目から「MK(マーク)」が付かないリンカーンのセダン系(4ドア セダンとコンバーチブル)の名前がタウンカー/プレミアからコンチネンタルに一本化されました。当初はV型8気筒7L(315HP)エンジンを搭載し1966年には7.6L(340HP)に拡大され、これはフォード最大の排気量でした。ボディはセダンと4ドアコンバーチブルのみで、セダンの4ドアは観音開きが採用されました。また4ドアコンバーチブルは戦後の車としては唯一のモデルでした。

 

 高級車リンカーンのイメージを定着させる為、リンカーンはフォードの他のブランドより長期のモデルサイクルを採用しました。1964年のマイナーチェンジではフロントグリルが小変更され、後席のスペースを広げる為にホイールベースが3インチ拡大されました。1966年のマイナーチェンジではさらに全長と車幅が少し大きくなりました。またGMのキャディラック クーペ デビルに対抗して、2ドアハードトップの(コンチネンタル MK III)が1966年に設定されました。1968年には安全基準に対応して灯火類が変更され、1970年にリンカーン 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード リンカーン コンチネンタル 1970) なおリンカーン コンチネンタルは1961年から1977年まで大統領専用車に採用されていて、1963年にJ.F.ケネディ大統領が暗殺された際に使用していた大統領専用車でもありました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたコーギー製の当時物です。モデルとなっているのはシカゴのリーマン ピーターソン(Lehmann-Peterson)社が製作していたホイールベースを延長したエグゼクティブ リムジン仕様で、バンパーの形状から1966年式と思われます。全長6mを超えるリムジンを1/43でモデル化しているので、全長約15㎝の迫力の大きさになっています。実車の雰囲気が実にうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。コーギー最盛期のビンテージミニカーの最高傑作といってよいでしょう。ボンネット/4ドア/トランクが開閉可能で、起毛処理された室内は豪華に見えます。さらにこのミニカーの最大の特徴は、凝ったカラーTVのギミックです。2列目シートの中央にカラーTVが装備されていて、それが点灯するのです。もちろん本物のTVではありませんが、詳細は当方のギミック紹介ページをご覧ください→ リンカーン コンチネンタル TVギミック このようなストレッチされたリムジンのミニカーは少ないのですが、これ以外のリンカーン コンチネンタル ストレッチリムジンのミニカーはイクソがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と4ドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 1
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 2

 以下はボンネットを開いたエンジンの画像と大きなトランクを開閉した画像です。トランク内部も起毛処理されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 3
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 4

 以下は2003年に発売されたイクソ製のリンカーン コンチネンタル リムジン 1967年 (1/43 型番CLC033)の画像です。ホイールベースを延長したストレッチリムジンのモデル化で、ナンバープレート「NATIONAL CAPITAL WASHINNGTON DC」からホワイトハウス関係の公用車をモデル化しているものと思われます。これもフロントグリルや室内のインパネなど細部まで良く仕上げてあります。トランクのアンテナはTV用か無線通信用のものでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 5
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 7
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 8

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FORD GALAXIE 500 1966 USA

FORD GALAXIE 500
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD GALAXIE 500


DINKY(FR) 1402 1/43 126㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 425HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでフォード ギャラクシーのミニカー検索

フォード ギャラクシー 500 アメリカ 1966年

 

 1960年代のフォードのフルサイズカーにはフェアレーンとギャラクシーがありました。エンジンは6気筒3.7L(138HP)からV型8気筒7L(410HP)まで非常に幅広いバリエーションがありましたので、お得なファミリーセダンから高性能なマッスルカーまで揃っていました。初代ギャラクシーは1959年にフェアレーンより車格の高い上級車として登場しました。フェアレーンとはほぼ同じ外観でしたが、電動格納式ハードトップを備えたスカイライナーなど豪華な仕様になっていました。翌1960年にはフェアレーンのフルモデルチェンジでギャラクシーは2代目となりました。2代目も外観はフェアレーンとほぼ同じでした。(実車画像→ フォード ギャラクシ サンライナー 1960 )

 

 1965年にギャラクシー3代目が登場しました。フェアレーンがコンパクト化されたことでギャラクシーはフェアレーンより大きくなり、当時の高級車で流行りであった縦型4灯式ヘッドライトを採用していました。エンジンは新型の6気筒3.9LとV型8気筒4.9L/5.8L/6.4Lで、1966年に高性能なV型8気筒7Lが追加されました。ギャラクシーの上級グレードには500と500XLがあり1965年にはLTD(リミッテド)が追加され、1966年以降の上級グレードはギャラクシーの名前が外れて単にXL、LTDになりました。1968年に縦型ヘッドライトが一般的な横型4灯式に変更されました。1969年にギャラクシー4代目にモデルチェンジしました。なお似た名前でギャラクシー(GALAXY)という車がありますが、これはヨーロッパ フォードの現存するMPVです。(実車画像→ フォード ギャラクシー 1970)

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(仏)製の当時物で上級グレードの500をモデル化しています。4枚のドア、ボンネット、トランクが開閉するフルギミックながら、プロポーションに破綻が無く直線的なデザインの実車の雰囲気が良く再現されています。このディンキー(仏)が採用したドアウィンドーが閉まった状態の4ドア開閉ギミックは見た目のリアリティが高いものでした。ドアを開くのが面倒になるのでこの方式はほとんど採用されないのですが、実車のドアウィンドーは閉じているのが普通ですからその点でリアルに見えるのです。当時の定価は1200円で通常のディンキー(仏)の約1.5倍と高価でしたが、その値段に見合ったディンキー(仏)の絶頂期の傑作ミニカーでした。また1960年代のアメリカ車のフルサイズセダンのミニカーとして車種的に貴重でもあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD GALAXIE 500 1
FORD GALAXIE 500 2

 以下は4ドア開閉ギミック動作の画像と室内の画像です。インパネは紙のシールですが、木目パネルの雰囲気が出ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD GALAXIE 500 3
FORD GALAXIE 500 4

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