ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 1951 GERMANY

VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT


MINICHAMPS 431051206 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1134cc 25HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ビートルのミニカー検索

フォルクスワーゲン ビートル 輸出仕様 ドイツ 1951年

 

 フォルクスワーゲン ビートルの年間生産台数は1946年には約1万台でしたが、10年後には50万台以上になっていました。1949年から輸出が始まり、その後世界で一番多く輸出された車となりました。ビートルは基本的なスタイルを変えないまま、ドイツ本国では1978年頃まで長い間生産されました。(メキシコでは2003年まで生産されました) その間に様々な改良が加えられ細部も変わっていきました。外観などの変更点について以下に簡単にまとめてみました。

 

 

 

 フォルクスワーゲン ビートルのミニカーはたくさんあります。当サイトのデーターベースでは約1400件がリストアップされています。(ビートルのミニカーは年式が明確にわからない物が多いので半分ぐらいは年式未記載です) 私はビートルのミニカーを約50種類ほど保有していますので、それらを年代別に分けて紹介することにします。ここでは初期型のスピリット ウィンドー以降で1970年代以前のビートルを紹介します。

 最初のミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製で、1951年式の輸出仕様をモデル化しています。全体的なプロポーションが正確で、細部をリアルに再現するミニチャンプスらしい素晴らしい出来ばえです。フロントグリルの前に付いているのはラジオのアンテナで、当時の輸出仕様の特徴だったようです。さらにこのミニカーはリアパネル開閉ギミック付でエンジンもかなりリアルに再現されています。ミニチャンプスはビートルを100種類以上モデル化しています。大別すると1949年式のスピリットウィンドー、1951年式の1200、1969年式の1300、1970年式の1302、1973年式の1303、1983年式の1200などがあり、外観上の違いがあるものはほとんどがモデル化されています。同じドイツのシュコーもビートルを200種類以上モデル化しており、こちらもほとんどのタイプが揃っています。 以下はミニチャンプス製のビートルのフロント/リアの拡大画像とエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 1
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT 2

 以下は1989年頃に発売されたリオ製のビートル 1953 (1/43 型番91)の画像です。スピリット ウィンドーのビートルとして紹介したリオ製のバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 4

 以下は1993年頃に発売されたリオ製のビートル 100万台生産記念 1955 (1/43 型番108)の画像です。1955年に累計生産台数が100万台を達成したことを記念したビートルをモデル化したものです。実車はこのような金色のボディカラーで、タイヤはホワイトリボンタイヤでした。(ミニカーは白いタイヤになっていますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 5
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 6

 以下は1994年頃に発売されたリオ製のビートル ポリス 1955 (1/43 型番SL006)の画像です。上述したリオ製のバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 7
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 8

 以下は1997年頃に発売されたリオ製のビートル 水陸両用車 (ANFIBIO) 1964 (1/43 型番SL051)の画像です。これもリオ製のバリエーションで、テールエンドにスクリュウを追加して水陸両用車に仕立てたビートルをモデル化しています。(モデルとなった実車を紹介しているWEBサイト→ Maggiolino anfibio) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 9
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 10

 以下は1950年代に発売されたメルクリン製の当時物 ビートル 1953 (1/43? 型番8005)の画像です。メルクリンはドイツの鉄道模型の老舗ブランドです。60年以上も前に作られたミニカーですので素朴な作りですが、ビートルのイメージを良く再現しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 9
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 10

 以下は1950年代に発売されたデンマークのテクノ製の当時物 ビートル 1200 郵便車 1958 (1/43? 型番819)の画像です。現在のテクノ(オランダ)は商用車専門のブランドですが、1950-1960年代には当時としては高品質の乗用車/商用車のミニカーを作っていました。これも60年以上前に作られたミニカーですが、良く出来ています。これは郵便車ですが、バリエーションがたくさんありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 11
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 12

 以下は1950年代に発売されたディンキー(英)製の当時物 ビートル 1953 (1/45 型番181)の画像です。これも60年以上も前に作られたミニカーですので素朴な作りです。これは1970年にデパートで購入したものですが、今でも結構綺麗な状態のままです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 13
VOLKSWAGEN BEETLE 1953 14

 以下は1965年に発売されたディンキー(英)製の当時物 ビートル デラックス 1965 (1/40 型番129)の画像です。上記型番181より10年ほど後に発売された物なので、ヘッドライトにラインストーンが使われボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックとなっています。メタル製バンバーなどディンキー(英)らしい頑丈な作りとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 15
VOLKSWAGEN BEETLE 1965 16

 以下は1970年代に発売されたコーギー製のビートル 1200 1964 (1/44 型番383)の画像です。コーギーは1965年にビートルのサファリラリー仕様を型番256で発売しています。型番256はその後型番383でポリス仕様でも発売されました。(参照画像→ フォルクスワーゲン ビートル ポリス) これは型番256からギミックを外すなど簡素化して1970年から再発売されたもので、フリーホイール仕様になっています。廉価版ミニカーですので、あまり良い出来ばえではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 17
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 18

 以下は1970年代に発売されたヴィーキング製のビートル 1200 1968 (1/40 型番113)の画像です。これはオークションで入手しました。プラスチック製でリアライトが大きいので1968年式をモデル化してるようです。フォルクスワーゲン社のプロモーション用特注品としてつくられたもので、かなりリアルに作られていて、底板部分を外すと簡単ですがスペアタイヤやエンジンなどが再現されています。同時期に作られた特注品でカブリオレやカルマン ギア クーペもありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 17
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 18

 以下はフロント/リアの拡大画像と底板を取り外した状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 17
VOLKSWAGEN BEETLE 1964 18

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OPEL OLYMPIA 1951 GERMANY

OPEL OLYMPIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL OLYMPIA


MINICHAMPS 430040404 1/43 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.56m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 37HP 3段変速
性能: 最高速 不明  データーベースでオペル オリンピアのミニカー検索

オペル オリンピア ドイツ 1951年

 

 1920年代に小型車ラウプフロッシュで成功したオペルは中大型車への進出を目指し、1931年にGMと提携しGM傘下となりました。1930年代にオペルはヨーロッパ有数の自動車メーカーに成長しました。1930年代後半のモデル構成はラウプフロッシュの最終型P4とカデットの小型実用車が中心で、上級小型車のオリンピア、中型車のカピタンも揃えていました。第2次大戦が始まるとGMは撤退し、オペルはナチ政権の命令で軍用車の生産体制に組込まれていきました。(実車画像→ オペル P4 1935) (実車画像→ オペル カデット 1938)

 

 戦後オペルの工場は一時的にソ連に接収されていましたが、GMが経営権を取り戻し、1947年に戦前モデルの生産を再開させました。最初に生産されたのは4気筒1.5L(37HP)エンジンを搭載した上級小型車オリンピアでした。1935年に登場したオリンピアは1936年のベルリン オリンピックにちなんで命名された車で、4気筒1.3Lエンジンを搭載していました。1937年のマイナーチェンジでエンジンが1.5Lに拡大されフロント周りの意匠が新しくなりました。生産が再開されたのはこの戦前型で、1950年のマイナーチェンジでラジエターグリル全体が横に拡大されてよりモダーンなデザインとなりました。1950年から1953年まで生産され、総生産台数は約16万台と大成功でした。1953年にオリンピアはオリンピア レコードという名前に変わり、フェンダーが一体化されたフラッシュサーフェース ボディの戦後型に変わりました。(実車画像→ オペル オリンピア レコード 1953)

 

 

 ミニカーは2007年に発売されたミニチャンプス製です。戦後型のマイナーチェンジでラジエターグリルが拡幅された1951年式をモデル化しています。デザイン的には戦前型のアメリカ車に良く似ています。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、フロントグリルや室内などの細部も良く再現されています。戦前型も含めてこれ以外のオリンピアのミニカーは同じミニチャンプスのカブリオレ仕様、ブッシュの1/87、ホワイトボックスのセダン/バンなどがありますが、1930年代のオペル車はミニカーが少ないです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL OLYMPIA 1
OPEL OLYMPIA 2

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OPEL KAPITAN 1951 GERMANY

OPEL KAPITAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KAPITAN


MINICHAMPS 430043300 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.5L 58HP 3段変速
性能: 最高速 不明  データーベースでオペル カピタンのミニカー検索

オペル カピタン (カピテーン) ドイツ 1951年

 

 上述したオリンピアの再生産に続き、1948年に戦前型のカピタンも再生産が開始されました。第2次世界大戦直前の1939年に登場したカピタンは6気筒2.5L(55HP)エンジンを搭載した中型車で、当時のオペルの最上級車でした。ボディは同じGMグループ内のオールズモビルなどとよく似たデザインで、フェンダー先端に埋め込まれた独特な形状のヘッドライトが特徴でした。なお車名のカピタン(キャプテン:艦長の意)は現在ではカピテーンと表記するのが正しいようですが、私にはしっくりこないので昔流にカピタンと記載しています。(実車画像→ オペル カピタン 1939)

 

 カピタンの再生産も戦前型そのままのモデルからはじまりましたが、戦後の資材不足で特徴的だったヘッドライトは一般的な丸形に変更されました。1951年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、トランクスペースが大型化し、エンジンが58HPにパワーアップされました。1953年にオリンピアが戦後型に変わりましたが、同時にカピタンもフラッシュサーフェース ボディの戦後型に変わりました。戦前型カピタンの戦後の総生産台数は約8万台でした。戦後型カピタンは1953年から1958年まで生産され、後継車のカピタン P1にモデルチェンジしました。総生産台数は約15万台でオリンピア同様にこの車もヒットしました。(実車画像→ オペル カピタン(戦後型) 1953)

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。戦後型のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された1951年式をモデル化しています。これも前述したオリンピアと同様でミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、OPELの赤いロゴがついたフロントグリルや室内などの細部も良く再現されています。これ以外の戦前型カピタンのミニカーはイクソとその別ブランドのホワイトボックスの1950年式、シュコーのモンテ カルロ ラリー仕様などがあります。なおイクソは特徴的なヘッドライトを持つ1939年式もモデル化しています。(イクソが両方ともモデル化したのは、1939年式は1950年式より格段にかっこいいからです) 戦後型カピタンはジク(SIKU)の当時物、シュコー、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL KAPITAN 1
OPEL KAPITAN 2

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BUGATTI T101 GANGLOFF 1951 FRANCE

BUGATTI T101 GANGLOFF
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T101 GANGLOFF


IXO MUS047 1/43 123㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.6m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L 135HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでブガッティ T101のミニカー検索

ブガッティ T101 ガングロフ フランス 1951年

 

 ブガッティの創業者エットーレ ブガッティの長男ジャンが1939年にレースカーのT57G タンクをテスト中の事故で他界しました。ジャンの死の直後に勃発した第2次世界大戦でブガッティのような高級車は生産できなくなり、軍需用の航空機部品生産が本業となり工場は戦争で破壊されました。エットーレは戦後の混乱のなかで1947年に病死しました。その後もう一人の息子ローランが事業を統括することとなりましたが、ローランは父親のような優れた才能には恵まれていませんでした。1951年に新型車としてT101が登場しました。

 

 T101は戦前の傑作車T57のシャーシをベースにして開発された車でしたが、内容的にはT57に新しいボディを載せただけの車だったようです。そのような車でしたのでT101はたったの9台しか生産されませんでした。T57と同じDOHC 直列8気筒 3.3L(135HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速160km/hの性能でした。コーチビルダーのガングロフ(GANGLOFF)などが4/2ドアセダン、クーペ、カブリオレなどのボディを架装しました。戦後のブガッティ社は主に航空機用エンジンを生産していましたが、1963年に同業のイスパノ スイザ社に吸収されました。1987年にイタリアの実業家がブガッティの商標を入手しブガッティ アウトモビリ社を設立し、1991年にEB110が登場しましたが、1995年に倒産しました。現在はフォルクスワーゲン社がブガッティ ブランドを保持しています。

 

 

 ミニカーは2013年に発売されたイクソ製です。実車はシャーシNo.57454にコーチビルダー ガングロフが2ドアクーペ ボディを架装したもので、1951年のパリ サロンで公開されました。2ドアながら全長5.2mの大柄な車で、実車はフランス国立自動車博物館(シュルンプ コレクション)に展示されています。このミニカーは元々はフランスのミニカー付雑誌「Voitures Francaises d'Autrefois」シリーズのNo.5で作られたミニカーで、それをリファインしてイクソのカタログモデルとしたものです。実車と見比べると、ボディカラーからAピラー近くの小さなアンテナ(ラジオ用)まで忠実にモデル化されています。フロントグリル上のブガッティの赤いエンブレム、クロームモール類、精緻なエッチング材を使ったスポークホイールとワイパーなどの細部も良く仕上げられています。T101はブガッティとしてあまり知られておらず、量産ミニカーとしてはこれが初めてのモデル化でした。これ以外のT101のミニカーはマトリックス(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T101 GANGLOFF 1
BUGATTI T101 GANGLOFF 2

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ALFA ROMEO 159 1951 ITALY

ALFA ROMEO 159
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 159


MINICHAMPS 400511224 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.28m 全幅約1.47m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 1.5L 425HP スーパーチャージャー 4段変速
性能: 最高速300km/h以上  データーベースでアルファ ロメオ 158/159のミニカー検索

アルファ ロメオ 159 イタリア 1951年

 

 戦前のグランプリレースで大活躍したアルファ ロメオ P3の後継車として1936年にティーポ C(12C)、1938年に3Lフォーミュラの308/312/316が登場しましたが、ナチス政権がバックアップする強いドイツ勢には対抗できませんでした。(実車画像→ アルファ ロメオ ティーポ C) 1937年に1.5Lフォーミュラ用としてDOHC 8気筒1.5L スーパーチャージャー(195HP)エンジンを搭載する158(アルフェッタ)が開発されました。 この車は1.5Lフォーミュラで行われた1939年のトリポリ GPでドイツ勢に勝つことを期待されていたのですが、結局3位で終わりました。ただこの車はこのクラスのレースでは活躍し、1940年のトリポリGPでは1-3位を独占しました。

 

 第2次大戦後の1947年に新しいフォーミュラ(過給1.5L 無過給4.5L)が施行されました。アルファ ロメオは戦時中密かに動態保存されていた158を改良して参戦し好成績をあげました。1949年はレースに参加しませんでしたが、1950年から始まったF1世界選手権に350HPにパワーアップした158で参戦しました。158は戦前のドイツ勢をも上回る圧倒的な強さを誇り、1950年には出場した11レース全てで勝利し、初代ドライバーチャンピオンをG.ファリーナが獲得しました。またレースの平均速度も戦前のドイツ勢より早くなっていました。

 

 

 1951年にはリアサスペンションをド ディオンアクスルに変更し、スーパーチャージャーの過給圧を上げて425HPにパワーアップした159が登場しました。1951年にはフェラーリ 375がライバルとして登場しましたが、159が6勝をあげて世界選手権を獲得しました。残念なことにアルファ ロメオは資金難のため1951年を最後にF1から撤退しました。スーパーチャージャー式エンジンの時代は159とともに終わり、その後は1970年代まで自然吸気式エンジンの時代が続きました。

 ミニカーはミニチャンプス製で、2007年頃発売されました。1951年 スイス GP 優勝車(ドライバー J.M.ファンジオ)をモデル化しています。ミニチャンプス最盛期に作られたミニカーなので、とても良く出来ています。ボンネットのルーバー(墨入れ処理)、ワイヤースポークホイール、サスペンションのアーム、コクピット内部などが非常にリアルに再現されています。ミニチャンプスはこれ以外にもイギリス GP仕様など数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外のミニカーでは、メーベトイやマーキュリーの158、ブルムの158と159などがあります。 以下はミニチャンプスの159のフロント/リアの拡大画像とフロントの整流版とコクピット部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 159 1
ALFA ROMEO 159 2

 以下は1981年に発売されたブルムのアルファ ロメオ 158 (1/43 型番R036)の画像です。現在の感覚ではややアバウトな作りですが、1980年代のミニカーとしては結構良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 158 1
ALFA ROMEO 158 2

以下はフロント/リアの拡大画像とコクピット周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 158 3
ALFA ROMEO 158 4

 以下は2000年に発売されたブルムのアルファ ロメオ 158 (1/43 型番S00/01)の画像です。F1ワールドチャンピオンを5回獲得したJ.M.ファンジオがドライブしたアルファ ロメオ 158 1951年をモデル化しています。西暦2000年を記念した限定2000台のプレミアム プロモーション モデルで、金メッキ仕上げとなっています。ミニカーの台座にはシリアルナンバーがレーザーマーキングされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 158 5
ALFA ROMEO 158 6

 以下は1981年に発売されたブルムのアルファ ロメオ 159 (1/43 型番R043)の画像です。上述した158に整流板を追加して159に仕立てたものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 159 3
ALFA ROMEO 159 4

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