ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

VOLKSWAGEN BEETLE 1948 GERMANY

VOLKSWAGEN BEETLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE


RIO 88 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1131cc 25HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでフォルクスワーゲン 初期型のミニカー検索

フォルクスワーゲン ビートル ドイツ 1948年

 

 戦後フォルクスワーゲンの工場はイギリス軍が管理し、1946年から生産が再開されました。ただナチスが進めていたKdF(ビートル)に戦勝国は魅力を感じなかったようで、引取先がありませんでした。結局オペルで工場長をしていたハインツ ノルトホフが再建を引き受けました。 彼はオペルの親会社GMで生産と販売について学んでおり、アメリカ式の大量生産方式を取り入れ、販売面でもアメリカ式サービスを徹底させKdFを世界のビートルに変身させました。

 

 初期のビートルは戦前のKdFとほとんど同じ構造/デザインで、空冷4気筒1131㏄(25HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速105km/hの性能でした。初期型はリアウィンドーが2分割でしたのでスプリット ウィンドーと呼ばれています。そのリアウィンドーは1953年には楕円形に変わりました。1947年頃には輸出されるようになり、1950年からサンルーフがオプション設定されました。1954年からエンジンが1192㏄(30HP)に変わり、最高速が110km/hに向上しました。

 

 

 戦前のKdFも含めてフォルクスワーゲン ビートルのミニカーはたくさんあります。(当サイトのデーターベースでは約1400件がリストアップされています。ビートルのミニカーは年式が明確にわからない物が多いので半分ぐらいは年式未記載です) 私はビートルのミニカーを約50種類ほど保有していますので、それらを年代別に分けて紹介することにします。まずは1952年以前のスピリット ウィンドーのビートルを紹介します。最初の1台は私の好みで1988年に発売されたリオ製のビートルを選びました。リアウインドーが2分割の初期型をモデル化しています。プロポーションが良く適度に古くさい(懐かしい)作風で、ビートルらしさが感じられるミニカーです。リオは商用車、軍用車などビートルのバリエーションを約60種類ほど作っています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN BEETLE 1
VOLKSWAGEN BEETLE 2

 以下は1997年頃に発売されたリオ製のビートル 1947 フェルディナンド ポルシェ博士 フィギュア付 (1/43 型番SL043)の画像です。ビートルの生みの親のフェルディナンド ポルシェ博士のフィギュアを付けたもので、ビートル本体はフロントウィンドーの前にラジオ用のアンテナが付いていることが上記の型番88と異なります。ポルシェ博士のフィギュアは、ひげと頭髪がそれらしくてなかなか良い出来ばえです。なおポルシェ博士は1951年に75歳で亡くなられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE WITH Dr. PORSCHE 1
VOLKSWAGEN BEETLE WITH Dr. PORSCHE 2

 以下は1993年頃に発売されたリオ製のビートル 輸出仕様 サンルーフ付 1950 (1/43 型番107)の画像です。ビートルは1947年頃からヨーロッパ/アメリカに輸出されるようになり、1948年には生産台数の1/4が輸出されていたそうです。これはその輸出仕様をモデル化していますが、オプションのサンルーフ仕様となっているぐらいしか上記の型番88との違いがありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 SUNROOF 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 SUNROOFT 2

 以下は1997年頃に発売されたリオ製のビートル タクシー 1947 (1/43 型番SL038)の画像です。昔はビートルのような2ドアセダンでもタクシーに使われたようです。これもフロントウィンドーの前にラジオ用のアンテナが付き、タクシーと表示された荷物用のルーフラックが追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE TAXI 1947 1
VOLKSWAGEN BEETLE TAXI 1947 2

 以下はたぶん2000年頃に発売されたソリド製のビートル 1950 (1/43 型番AC2757)の画像です。ソリドは型番4559でビートルをモデル化していますが、これはそれと同じものをアシェットの雑誌付きミニカーとして発売した物のようです。(オークションサイトで入手しました) 安価なミニカーですので特別に凝ったところはありませんが、ソリドらしいシャープな造形で良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1950 4

 以下は1979年頃に発売されたカドー(KADO)製のビートル 1200 1949 (1/43 型番218)の画像です。カドーは玩具問屋の可堂玩具が起こしたブランドで、これはホワイトメタル製の少量生産品でした。ワイパーやドアミラーが別部品となっているなど凝った造りで、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ただ当時の価格で5800円とかなり高価でしたが。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1955 2

 上記のリオ製 ビートルのバリエーションの変わり種として、クリスマス仕様の物があります。ヨーロッパの老舗ミニカーメーカーは毎年12月になるとクリスマス仕様のミニカーを発売します。日本にはほとんど輸入されないのであまり見かけませんが、日本の初春仕様トミカのようなものです。 以下が1999年のクリスマス仕様として作られたビートル(型番SL077)の画像です。金メッキされたビートルにサンタさんのフィギュアとプレゼントの箱が付いています。プレゼントの箱には青、緑、赤、金色の色違いが4種類、サンタのフィギュアも4種類、ビートルのタイヤが白いものなど色々の組合せがあって、シリアル番号付の1000台限定品として発売されました。遊び心がある楽しいミニカーになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT Xmas 1
VOLKSWAGEN BEETLE EXPORT Xmas 2

 これ以外のクリスマス仕様のミニカーがみたい方はこちら→データーベースでクリスマス仕様のミニカー検索

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VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 1949 GERMANY

VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET


RIO SL041 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1134cc 25HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ビートル カブリオレのミニカー検索

フォルクスワーゲン ビートル カルマン カブリオレ ドイツ 1949年

 

 フォルクスワーゲン ビートルのカブリオレ仕様は戦前のKdFにも設定がありました。戦後はコーチビルダーのヘップミューラー(HEBMULLER)社が2座席のカブリオレ、コーチビルダーのカルマン社が4座席のカブリオレを製作していました。ヘップミューラー社のカブリオレは畳んだ幌の大部分が座席後方部分に隠れてしまうのが特長でした。一方カルマン社のカブリオレは4座で、畳んだ幌は後部座席の後方に大きくはみ出しました。

 

 1949年にヘップミューラー社の工場が火災にあってカブリオレの生産ができなくなってからは、カルマン社だけの生産になりました。カルマン社のカブリオレは通常のビートルの約1.5倍の価格でしたが、高級なビートルとして人気が高く1979年まで生産されました。 カルマン社カブリオレの総生産台数は約23万台で、ビートルの総生産台数は約2153万台ですから100台に1台ぐらいがカブリオレだったことになります。ビートルの後継車ゴルフ Iに1979年に設定されたカブリオレがビートル カブリオレの実質的な後継車となりました。

 

 

 ミニカーは1997年頃に発売されたリオ製のカブリオレです。前述したセダンのバリエーションなので、セダンと同じく適度に古くさい(懐かしい)作風がビートルの雰囲気に合っていて良い出来ばえです。実車同様の2トンカラー仕立てのカラーリングも綺麗です。ビートル カブリオレのミニカーはたくさんありますが、ほとんどはカルマン社製カブリオレです。当時物としてはポリトーイのELシリーズとSシリーズの1/25、トミカ、ダイヤペットの1/30などがありました。当時物以外ではビテス、ブッシュの1/87、ホンウェルの1/72と1/43、ミニチャンプス、シュコー、ノレブ、リオなどたくさんあります。ヘップミューラー社製カブリオレのミニカーは少なくてミニチャンプス、ノレブ、ブッシュの1/87ぐらいしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 1
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 2

 以下は1992年に発売されたリオ製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ (1/43 型番93)の画像です。上記の幌を立てたバリエーションで、こちらのほうが先に発売されたものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 3
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 4

 以下は1975年頃に発売されたポリトーイ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1303 カブリオレ 1972 (1/25 型番S15)の画像です。ポリトーイのSシリーズ(1/25)は当時の大スケールミニカーのはしりで、このビートル カブリオレは当時のミニカーとしてはサイズに見合った良い出来ばえでした。トランク/ドアが開閉し幌は閉じた状態と開いた状態のものがあり、交換できます。ただポリトーイがそれまでに得意としていたエンジンなどのメカ部分がほとんど再現されていない点が今一つでした。この後Sシリーズはただ大きいだけの大味なミニカーになっていきましたので、これはまだましなものでしたが。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 5
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 7
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 8

 以下は1977年に発売されたポリトーイ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1303 カブリオレ 1972 (1/43 型番EL43)の画像です。上記の1/25のカブリオレとほぼ同時期に作られたものです。ポリトーイのELシリーズは当時の廉価版ミニカーでしたので、安っぽいフリーホイールを使っています。全体的な仕上げレベルは良くないですが、基本的なプロポーションは悪くないです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 9
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 10

 以下は1989年に発売されたビテス製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ 1949 (1/43 型番EL43)の画像です。前述したビテス製のKdFのバリエーションで、初期のカブリオレをモデル化しています。赤/黒のカラーリングが綺麗で、まずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 11
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 12

 以下は1992年頃に発売されたビテス製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ ポリス 1949 (1/43 型番414B)の画像です。これも前述したビテス製のKdFのバリエーションで、布製の簡易ドアを持つドイツ警察用のカブリオレ(タイプ 18A)をモデル化しています。このタイプのビートルはビテスしかモデル化していないようで面白いミニカーです。フロントウィンドー両端に付いている補助灯のようなものは青のパトライトです。実車の初期物はヘップミューラー製で、後にドアの付いた仕様(タイプ 15A)も作られたそうです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 13
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 14

 以下は2000年頃に発売されたソリド製のフォルクスワーゲン ビートル カブリオレ 1950 (1/43 型番AB8710)の画像です。ソリドは型番4571でビートル カブリオレをモデル化していますが、これはそれと同じものをアシェットの雑誌付きミニカーとして発売した物のようです。(オークションサイトで入手しました) 安価なミニカーですので特別に凝ったところはありませんが、ソリドらしいシャープな造形で良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 15
VOLKSWAGEN BEETLE KARMANN CABRIOLET 16

 ヘップミューラー社製カブリオレは折り畳んだ幌のほとんどが運転席背後に収納されるので幌があまり目立ちません。ただしその代わりに後部座席はなくて2座仕様でした。あいにく当方には手持ちのミニカーがありませんので、ミニチャンプスのWEBサイトから借用した画像を載せておきます。2006年に発売されたミニチャンプス製のフォルクスワーゲン ビートル ヘップミューラー カブリオレ 1949 (1/43 型番430052135)の画像です。
VOLKSWAGEN BEETLE HEBMULLER CABRIOLET 1

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VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK 1950 GERMANY

VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK


CORGI GS06 1/46? 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1134cc 25HP 4段変速
性能: 最高速90km/h  データーベースでフォルクスワーゲン T1のミニカー検索

フォルクスワーゲン T1 (タイプ 2) ピックアップ サービスカー ドイツ 1950年

 

 フォルクスワーゲンの商用車は総称としてトランスポーターと呼ばれ、貨物運搬用のバンやトラック、多人数乗用のマイクロバス、貨物乗用兼用のワゴン(独ではKombi:コンビ)などの多くのバリエーションがあります。トランスポーターはその世代毎に第1世代(1950-1967)をT1、第2世代(1967-1979)をT2、第3世代(1979-1992)をT3、第4世代(1990-2003)をT4、最新のトランスポーターである第5世代(2003-)をT5と称しています。そのなかでもビートルと同じ後輪駆動のT3までをタイプ 2と呼び、世界中に多くのマニアがいます。

 

 第1世代のT1はビートルをベースにしているので、リアにエンジンを搭載した後輪駆動車でした。リアエンジンはリアを荷台にする商用車には向いていないのですが、水平対向エンジンは荷台の下にコンパクトに収めることができたので成立した構造でした。ビートルと同じ空冷水平対向4気筒1134cc(25HP)エンジンで、商用車として駆動力重視の変速機だったので最高速は90㎞/hでした。1964年には1.5Lエンジンが追加されました。T1は丈夫で汎用性に優れていたので、商用車だけではなくマイクロバスやキャンピングカーなど乗用車としても使われました。1967年に2代目にモデルチェンジしました。なおT1は初期のT1aとフロントウィンドー上のルーフラインが異なるT1b、1963年以降のT1cに区分できるようですが、外観的な違いは良くわかりせん。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたコーギーの当時物です。これはT1単品ではなく、レーシング クラブのサービスカーという設定でクーパー マセラティ F1を搭載したトレーラーとセットにしたセット物(ギフトセット型番GS06)として発売された物です。実車の雰囲気がうまく再現された良い出来ばえで、荷台にはスペアタイヤやツールボックスを積載し、リアエンドにはウインチが付いています。ツールボックスを開くとリアルな工具が入っていて、ウインチは実際に巻き上げることが出来るなどコーギーらしいギミックの付いた楽しいミニカーになっています。 以下はフロント/荷台の拡大画像とクーパー マセラティ F1とセットにした状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK 1
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) PICKUP TRUCK 2

 人気の高いT1のミニカーは非常にたくさんあり、現在でも新製品が毎年出ています。T1の当時物ミニカーは、ガマ、ジク(SIKU)、メルクリン、テクノなどがありました。特に1950-1960年代に販売されたテクノのシリーズ物は良く知られていて、以下のようにバン、ピックアップ、消防車、マイクロバスなど数十種類のバリエーションがありました。(画像はテクノのWEBサイトから借用しました)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) TEKNO

 当時物以外ではビテス、シュコー、ミニチャンプス、ブレキナの1/87(商用車のバリエーションが非常に多い)、ホンウェル、トミカ ダンディなど非常にたくさんあります。以下は1980年に発売されたトミカ ダンディ製のフォルクスワーゲン T1 バン 丸栄仕様 (1/43 型番F23)の画像です。1/43サイズで当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。これは名古屋のデパート 丸栄(2018年に閉店した)の特注品ですが、このミニカーは同じような特注品が数種類ありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 1
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とスライドドア/バックドアの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 1
VOLKSWAGEN T1 (TYPE 2) VAN 2

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MERCEDES-BENZ 220 (W187) 1951 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220 (W187)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220 (W187)


SPARK S1001 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 80HP 4段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W187のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220 (W187) ドイツ 1951年

 

 敗戦で全てを失ったダイムラー社の復興は戦前の小型車170V(W136)の再生産から始まりました。戦後の170Vは4ドアセダンのみで、1949年には4気筒1.8L(40HP)ディーゼルエンジンを搭載した170Dが追加されました。同年にボディを少し大きくしてトランクを追加しエンジン排気量を1.8L(52HP)に拡大した上級仕様の170Sが登場しました。170Sには2/4ドアのカブリオレが設定されました。1952年に170Sは改良されて170SB(W191)に変わりました。170系は1953年に180(W120)にモデルチェンジしました。

 

 1951年に戦後型の中型車220が登場しました。170V(W136)のノーズを延長して新開発した6気筒2.2L(80HP)エンジンを搭載した、戦後初の6気筒エンジン搭載車でした。まだフェンダーが独立していますが、ライトはフェンダーに組み込まれて少し近代的な顔つきになっています。ボディ形式は4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアカブリオレがありました。 1954年に180(W120)の上級車で6気筒エンジンを搭載した220a(W180)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは初期のスパーク製で、2006年に購入しました。スパークはビテスでモデル開発を行っていた人が2000年頃に立ち上げたブランドで、レジン製ミニカーのメーカーとしては老舗です。レジン製ながら価格もそこそこに抑えていて、品質レベルも安定しています。この220は初期の物ですが、プロポーションなどミニカーの基本的なところはきちんと押さえてあり、エッチング材を使った精密なフロントグリルなど実によくできています。ただやはりレジン製故の問題があり、最近になってウエストラインのクロームモールが数ヶ所剥がれていることがわかりました。モール類は手作業で貼付けるのであまり確実でない上に、レジン樹脂は肉眼では認識できないレベルですが少しずつ変形/収縮するのでダイキャスト製に比べてモール類が剥がれやすいのです。(なお画像は剥がれる前に撮ったものです) これ以外の220のミニカーはジク(SIKU)の当時物の1/60、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220 (W187) 1
MERCEDES-BENZ 220 (W187) 2

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MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 1951 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188)


MINICHAMPS 430032332 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3L 150HP 4段変速
性能: 最高速176km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W188のミニカー検索

メルセデス ベンツ 300S カブリオレ (W188) ドイツ 1951年

 

 高級車300にすこし遅れて2シータのスポーツ仕様車300Sも同じ1951年に発表されました。300Sは戦前の540Kに相当する高性能車で、2ドアクーペと2ドアコンバーチブルがありました。当時のメルセデス ベンツとして最も高価な車で、富裕層の高級パーソナルカー市場を狙ったものでした。300のホイールベースを縮めてエンジン搭載位置を後ろに下げて重量配分を改善するとともに、見た目もスポーティになっています。エンジンも圧縮比を上げるなどして150HPに強化され、最高速176km/hは540Kよりも俊足でした。

 

 1955年にエンジンとサスペンションを改良した300SCが登場しました。エンジンは前年に登場した300SLの6気筒3L機械式燃料噴射エンジンを175HPにデチューンして搭載していました。1958年に生産中止となり、総生産台数は300Sが約560台、300SCが約200台でした。(300SLの総生産台数約1400台より少ない) 後継車は1962年に登場した300SE(W112)でした。

 

 

 ミニカーはミニチャンプスの初期の物で、1994年に発売されました。フロントグリルや室内など細部がリアルで、戦後の車ながらも少しクラシックな感じがするこの車のイメージをうまく再現しています。当時の定価は3300円で国産ミニカーの2倍ぐらいしましたが、納得の値段でした。ミニチャンプスは幌を立てたバリエーションも作っています。これ以外の300Sのミニカーは、フランクリン ミントの1/24、コーギーの1/36などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 1
MERCEDES-BENZ 300S CABRIOLET (W188) 2

 以下は1996年に発売されたハードトップを装着した300S クーペ(型番430032321)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300S COUPE (W188) 1
MERCEDES-BENZ 300S COUPE (W188) 2

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